(短編集)

写楽・ 考

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

写楽・ 考の評価:

4.20/5点 レビュー 20件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1〜20 1/2ページ
No.25
(4pt)

表題作の「写楽・考」、これ、やっぱええなあ。登場人物とか絵師とか、色んな共演が、めっちゃいけてますやん

以下の四篇を収めた【蓮丈那智(れんじょう なち)】シリーズの一冊です。

■ 憑代忌(よりしろき) 初出は、「小説新潮」2003年10月号
■ 湖底祀(みなそこのまつり) 「小説新潮」2004年2月号
■ 棄神祭(きじんさい) 「小説新潮」2004年4月号
■ 写楽・考(しゃらく・こう) 「小説新潮」2004年12月号

このなかでは、中篇と言ってもいい分量の表題作「写楽・考」が最も読みごたえがあり、面白かったです。
スポットライトが当たり、そこから浮かび上がってくるものこそ違ってますが、忘れ難き名品、泡坂妻夫の短篇「椛山訪雪図(かざんほうせつず)」を彷彿させる妙味があり、魅了されました。
著者の別シリーズで主役を張る人物と、蓮丈那智との共演も、とても良かったです。

文庫本巻末の解説は、大矢博子さん。
著者の作品への的確な評とともに、作家と作品への愛が脈打つように書かれていて、かつて北森ワールドにハマった一人として、すごく嬉しくなりました。乾杯
写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII (角川文庫)より
4041140803
No.24
(5pt)

とにかくおもしろい!連作が効かないというのもうなずける

続編は出ないことが残念
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.23
(5pt)

とにかくおもしろい!連作が効かないというのもうなずける

続編は出ないことが残念
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.22
(5pt)

仮想民俗学まででてくる

やはり、北森鴻さんは面白い
既に鬼籍へ入られてはいるが、蓮丈那智シリーズの再発行を望む
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.21
(5pt)

仮想民俗学まででてくる

やはり、北森鴻さんは面白い
既に鬼籍へ入られてはいるが、蓮丈那智シリーズの再発行を望む
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.20
(5pt)

OK

楽しめます
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.19
(5pt)

OK

楽しめます
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.18
(4pt)

面白い

知的好奇心が刺激されますね。興味深い作品です。キャラクターの設定もなかなか。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.17
(4pt)

面白い

知的好奇心が刺激されますね。興味深い作品です。キャラクターの設定もなかなか。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.16
(4pt)

シリーズで購入

いずれもほぼ同時に到着、ただちに読了できました。特に問題はありません。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.15
(5pt)

とにかく手元にほしかった

蓮杖那智シリーズはすでに読了してますが、図書館で読んでいたこともあって、手元にほしくて、今回かいました。だから、中身について文句ないのは初めからわかっていました。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.14
(4pt)

シリーズで購入

いずれもほぼ同時に到着、ただちに読了できました。特に問題はありません。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.13
(5pt)

とにかく手元にほしかった

蓮杖那智シリーズはすでに読了してますが、図書館で読んでいたこともあって、手元にほしくて、今回かいました。だから、中身について文句ないのは初めからわかっていました。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.12
(5pt)

北森民俗学の誘惑

第一話 憑代忌
.憑代(ことに人形)は、マレビト(常世からやってくる。時に吉事をもたらし、時に凶事をもたらす。神)との触媒であったものが器物と化し代理と変化して常民の身代わりとして厄災を引き受け川などに流されることになる。
折口信夫は芸能の起源をマレビトが憑代に憑依し人々に様々なものを与える。そこで執り行われる儀式が祭事でありそれが原点であると述べている。
呪いの絶対条件は、かけた相手が呪いより劣っていることである。呪いに勝る力を相手が持っていると今度はかけた相手に倍返しされる。それ故に、呪いの代理としてゲーム感覚に行き着く例がある。そしてそれは、仮想の現実から飛び出して現実に悪さをすることもある。

第二話 湖底祀
.諏訪神社御柱祭、これは怪我人や死人を生み出すための祭りではないのか。神への供物、繁栄と生命の交換儀礼つまり贄。御神体の象徴でもある御柱を運ぶという行為にカムフラージュして贄を捧げている。
棒・鳥居こそが信仰の対象そのものである。鳥居の原点は棒(もっと原初は杖)にある。それは塞の神である。鳥は常世の使いである。社殿や祭神は本来見ることの出来ない世界を具現化したものに過ぎない。宇治平等院鳳凰堂のように。
三内丸山遺跡の大型掘立柱建物は最も古い形の鳥居かもしれない。

第三話 棄神祭
.意外な結末となるが、殺害されるための女神(保食神)そして縄文の破壊されるための土偶。それは、そのことにより自らを豊穣物に代えて常民に与えている。殺害されることに意味を持つ神々である。
世界には、今もよく似た儀式を持つ部族がいる。喫人対象としてのシャーマンである。

第四話 写楽・考
省略

写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.11
(5pt)

北森民俗学の誘惑

第一話 憑代忌
.憑代(ことに人形)は、マレビト(常世からやってくる。時に吉事をもたらし、時に凶事をもたらす。神)との触媒であったものが器物と化し代理と変化して常民の身代わりとして厄災を引き受け川などに流されることになる。
折口信夫は芸能の起源をマレビトが憑代に憑依し人々に様々なものを与える。そこで執り行われる儀式が祭事でありそれが原点であると述べている。
呪いの絶対条件は、かけた相手が呪いより劣っていることである。呪いに勝る力を相手が持っていると今度はかけた相手に倍返しされる。それ故に、呪いの代理としてゲーム感覚に行き着く例がある。そしてそれは、仮想の現実から飛び出して現実に悪さをすることもある。

第二話 湖底祀
.諏訪神社御柱祭、これは怪我人や死人を生み出すための祭りではないのか。神への供物、繁栄と生命の交換儀礼つまり贄。御神体の象徴でもある御柱を運ぶという行為にカムフラージュして贄を捧げている。
棒・鳥居こそが信仰の対象そのものである。鳥居の原点は棒(もっと原初は杖)にある。それは塞の神である。鳥は常世の使いである。社殿や祭神は本来見ることの出来ない世界を具現化したものに過ぎない。宇治平等院鳳凰堂のように。
三内丸山遺跡の大型掘立柱建物は最も古い形の鳥居かもしれない。

第三話 棄神祭
.意外な結末となるが、殺害されるための女神(保食神)そして縄文の破壊されるための土偶。それは、そのことにより自らを豊穣物に代えて常民に与えている。殺害されることに意味を持つ神々である。
世界には、今もよく似た儀式を持つ部族がいる。喫人対象としてのシャーマンである。

第四話 写楽・考
省略

写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.10
(5pt)

もっと読みたかった

この独特の世界観。他にはない。蓮丈那智も民俗学も。大学教授なんてもっと理屈っぽい生き物かと思いきや、古い世界のしきたりなど鼻にもかけず、まさに”自由闊達に航海する”。私にとってはとても魅力的なキャラクターなのです。民俗学を実際に研究されている方が読んだらどう思うかわかりませんが、理屈抜きにおもしろい読み物になっていると思うのですよ。まるでノンフィクションを読んでいるような面白さ。過去のいつかに、こんなことがあったら面白いだろうな、と思わせてくれるんです。それとミステリを絡めて書いてあるんですよ、面白くないわけないでしょう。これだけの民俗学の蘊蓄をミステリと絡めるには、ものすごい下準備が必要でしょう、その面倒さを感じさせないくらい”さらっと”書いてあるところがまたよろし。いかにも研究しました的に蘊蓄だけを披露されると、小説としての面白みがなくなってしまうと思いますが、そこはあくまでも脇役。本筋はミステリなのであって、那智がどう事件を解決していくか、というところがきちんと描かれているからミステリとして楽しめる作品になっているのです。今回は教務部の”狐目の男”が活躍(?)する表題作が一番面白いかな。いつものごとく、他シリーズの登場人物が出てくるのもファンとしては嬉しいところです。これだけしかない資料からこんな風に論理を展開してものごとを証明してく民俗学っていうのはなかなか面白い学問だ、と門外漢の私も興味を持ってしまうほど、事件解決への過程が絡繰箱の証明の道そのものをたどっていくような面白さがあり、そこに普段は三國に文句しか言わない狐目の男が絡んでくるものだから、嫌が応にもラストへの期待が高まるじゃありませんか。ここまで来て、この事件の内容がどうこのタイトルとリンクするのか。最後まで読んでやっとわかりました。もうこのシリーズが読めないのかと思うと本当に残念です。北森作品の中でも、蓮丈那智シリーズが一番好きだったのに。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.9
(5pt)

《蓮丈那智》シリーズ第三弾

◆「憑代忌」  内藤三國と佐江由美子は、南アルプスの火村家に  「御守り様」と呼ばれる人形の民俗学調査に訪れた。  その翌日、人形が土蔵から紛失し、後に発見  された際には、無惨にも顔が潰されていた。  そしてその直後、人形と同様に顔面を潰された  火村家の当主・火村恒美の死体が発見された。  火村家の御守り様は、恒美に降りかかる災いを我が身に引き受ける形代とは  ならず、ただその死を予言する、悪しき憑代でしかなかったのか……?  殺人と人形破壊を逆説的論理で結びつける着想が秀逸。  オカルティックなロジックや道具立ての背後に、  世俗的な動機をしのばせる手際もお見事です。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.8
(5pt)

もっと読みたかった

この独特の世界観。他にはない。蓮丈那智も民俗学も。大学教授なんてもっと理屈っぽい生き物かと思いきや、古い世界のしきたりなど鼻にもかけず、まさに”自由闊達に航海する”。私にとってはとても魅力的なキャラクターなのです。民俗学を実際に研究されている方が読んだらどう思うかわかりませんが、理屈抜きにおもしろい読み物になっていると思うのですよ。まるでノンフィクションを読んでいるような面白さ。過去のいつかに、こんなことがあったら面白いだろうな、と思わせてくれるんです。それとミステリを絡めて書いてあるんですよ、面白くないわけないでしょう。これだけの民俗学の蘊蓄をミステリと絡めるには、ものすごい下準備が必要でしょう、その面倒さを感じさせないくらい”さらっと”書いてあるところがまたよろし。いかにも研究しました的に蘊蓄だけを披露されると、小説としての面白みがなくなってしまうと思いますが、そこはあくまでも脇役。本筋はミステリなのであって、那智がどう事件を解決していくか、というところがきちんと描かれているからミステリとして楽しめる作品になっているのです。今回は教務部の”狐目の男”が活躍(?)する表題作が一番面白いかな。いつものごとく、他シリーズの登場人物が出てくるのもファンとしては嬉しいところです。これだけしかない資料からこんな風に論理を展開してものごとを証明してく民俗学っていうのはなかなか面白い学問だ、と門外漢の私も興味を持ってしまうほど、事件解決への過程が絡繰箱の証明の道そのものをたどっていくような面白さがあり、そこに普段は三國に文句しか言わない狐目の男が絡んでくるものだから、嫌が応にもラストへの期待が高まるじゃありませんか。ここまで来て、この事件の内容がどうこのタイトルとリンクするのか。最後まで読んでやっとわかりました。もうこのシリーズが読めないのかと思うと本当に残念です。北森作品の中でも、蓮丈那智シリーズが一番好きだったのに。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)より
4101207232
No.7
(5pt)

「憑代の変換」という逆説

◆「憑代忌」
  内藤三國と佐江由美子は、南アルプスの火村家に
  「御守り様」と呼ばれる人形の民俗学調査に訪れた。
  その翌日、人形が土蔵から紛失し、後に発見
  された際には、無惨にも顔が潰されていた。
  そしてその直後、人形と同様に顔面を潰された
  火村家の当主・火村恒美の死体が発見された。
  火村家の御守り様は、恒美に降りかかる災いを我が身に引き受ける形代とは
  ならず、ただその死を予言する、悪しき憑代でしかなかったのか……?
  殺人と人形破壊を逆説的論理で結びつける着想が秀逸。
  オカルティックなロジックや道具立ての背後に、
  世俗的な動機をしのばせる手際もお見事です。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589
No.6
(5pt)

新たな分野の物語

「民俗学」と聞いて、ピンと来る人はなかなか居ないのではないでしょうか。
悪く言えば「マイナーな学問」に携わるある学者とその助手の、波乱とサスペンスとを描いたストーリー。
誰もが聞いたことがある説話から、誰も聞いたことがないような説話にまで大胆なアプローチでの解釈を行い、それをさらに現実の事件にも関連させて物語としている、今までに類を見ない新しい分野の小説ではないでしょうか。
それでいて、一話一話は読みやすいサイズにまで無駄を切り落としているのは、まさにプロの技。
「推理小説」や「サスペンスノベル」だけでは語れない、新たな楽しみを是非。
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部) Amazon書評・レビュー: 写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026589