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広重ぶるう
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広重ぶるうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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歌川広重の「名所江戸百景」を愛する者として、「東海道五十三次」さえも名所絵の絵師として名声を確立するための手段だった、という筋立が好ましい。経歴書だけでは頭に入らなかった、父母の死去による火消同心任官、年若い叔父の出現、妻の死去と後妻との結婚、お辰養女のいきさつなど家族関係が筋の中でよく分った。また、「名所江戸百景」が安政大地震やその後の暴風雨で壊れた江戸を描くのではなく、広重の頭脳にすり込まれ、下絵も千枚もあるという壊れない、あるべき江戸の姿を残すために描いたという主張は納得できる。「名所江戸百景」のいくつかについて当時は壊れて修理中だった、などケチをつける連中に見せてやりたい。ただ、歌川広重こと安藤重右衛門の口舌がいかにも汚い。藤沢周平も歌麿や広重など浮世絵師を幾人も描いているが、もう少し礼儀をわきまえた語り口だ。本書の口舌は残念に思う。ついでにP12に「のんべんぐらり」とあるが、そういう言葉はない。「のんべんだらり」の間違いだろう。 | ||||
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