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黒書院の六兵衛



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黒書院の六兵衛の評価: 3.73/5点 レビュー 81件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全81件 61~80 4/5ページ
No.21:
(3pt)

浅田次郎だから成り立つ作品

それで、それで、とページを繰る手を止められないリズムは、さすが。
ただ最後まで読んで、「えっ?それで!?」と少々きょとんとしてしまった。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.20:
(4pt)

六兵衛は、いったい誰だったの?

城内に居座る六兵衛を、皆があれこれ策を練って追い出そうとするんですが、結局奥へ奥へと進んでいってしまうのがおかしかったです。
 色々な人が六兵衛について話をするのですが、彼が何者なのかはついにわからなかったので、星4つです。権力に屈せず、筋を通した人の象徴なのかもしれません。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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No.19:
(5pt)

面白い!楽しい!

くすっと笑えるところあり、涙がにじむところあり、ずんずん読ませて頂きました。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.18:
(5pt)

面白くって、ためになる。

やはり、これも次は、次はどうなる?と止められず読んでしまいました。その上、読後は、こころがジーンとなりました。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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No.17:
(5pt)

六兵衛とは何者?

一気に読みました。江戸城、無血開城の裏側に、こんな話があったとは。素性のわからない武士(?)が居座り、警護の勤めを果たしているのですが、なんとかして追い出そうと皆が策を巡らす様子が面白い。先見役に命じられた加倉井の利発さもさわやかです。江戸の古地図を片手に読むと、さらに臨場感が増しますよ。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.16:
(4pt)

歴史上の人物に対する浅田評。

的矢六兵衛という架空の人物に対して、歴史教科書に登場するような人物がどのような対応をするかで、そのキャラクターを浮き彫りにしている。明治維新の立役者は薩摩の西郷吉之助と長州の桂小五郎と勝海舟だという著者の思いを感じました。あと、明治時代が1868年から始まって100年後は1968年であるという文章に、江戸時代と昭和が繋がったような気がして、日本の歴史教育に対する強烈なアンチテーゼを感じました。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.15:
(4pt)

何者か

浅田次郎の幕末物は明治維新における敗者、江戸の武士の様子を描いたものが多い。改めて思うと、このことはあまりこれまでに
話題になることではなかった。敗者の様子が伺われ面白い。幕府の終わりに働いた人たちの中に金上侍がいっぱいいたのは驚きだった。さて黒兵衛って誰なのだろうか?
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.14:
(3pt)

がんばれ浅田次郎!

最近の作品はつまらなくはないものの、読んでいて涙がこぼれるような感動は味わえない。デビューから時が経ち、作者が書きたかったテーマは出尽くしたのであろう。とはいってもツボを押さえたストーリー展開や、文章のリズム感はさすが。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.13:
(5pt)

徳川二百六十年、武士の時代七百年の幕引き役、最後の旗本は微動だにせず江戸城中に座り続ける、その時が来るまで。時代の変わり目に己の生き様を貫いた男の物語。

最近、浅田さんのやはり同時代・幕末の、こちらは御徒歩組の旗本が幕末の動乱に際して「三河譜代としてどう生きるか」を描いた「憑神」を読み、感銘を受けたので、即この作品を購入。
自分的には、星4つ以上5未満の作品だと感じました。

西郷・勝会談により江戸城の無血開城が決まり、お城引き渡しを待つだけとなったタイミングで、新政府側についた御三家尾張藩の江戸詰め徒歩組頭・加倉井隼人は、先遣隊としてお城に乗り込む。

そこに待ち受けていたのは、勝をはじめとする旧幕臣の少数の幕引き役と、御書院番士として何事もなかったかのように無言で勤番を続け、城中に巌をように座り続ける謎の侍「的矢六兵衛」その人だった。

ということで、物語は、語り部である加倉井が、東征大総督有栖川宮率いる新政府軍、ひいては明治天皇の江戸下向までに、何とか六兵衛をお城から退去させるべく押したり引いたり説得したり、果ては鰻のかば焼きで懐柔したり、と、面白おかしく進んでゆく。

その過程で、いろいろな関係者から、六兵衛の正体や、「何のために勤番を続けているのか」その理由などを探るために話を聞く。
そしてそれらの証言者たちが、己の知るところをインタビュー的に語ってゆく。

的矢家の中間、六兵衛の所属する御書院番八番組頭、六兵衛の同僚で駿府勤番から帰った津田玄蕃、通詞の福地源一郎、江戸の高利貸し淀屋辰平、そして六兵衛の女房、さらには六兵衛の父である的矢家のご隠居に至るまで。

じょじょに明らかになる「2人、いや3人の六兵衛」の真実。
衰退する幕府の行く末を見据えつつも、将軍直参の誇り高い旗本株を桁違いの大金で買う、という奇想天外の企み。
そうまでしてこの動乱の時代に成し遂げたかったものは何か。

当の「六兵衛」は、虎ノ間を皮切りに、大広間御納戸、帝鑑の間、果ては御三家御部屋、松溜、そしてついに将軍御座所である黒書院まで、いつの間にか勤番する場所を江戸城奥深くに移してゆく。
そして、説得を試みる者や官軍の将士たちにすら畏怖を抱かせるほど、威厳を増してゆく六兵衛。
何も言わない、何も求めない、ただ御書院番士の務めである、「将軍と幕府の威光を身をもって示す」ことだけにまい進する六兵衛の姿に、次第に人々は、尊敬の念を抱いてゆく。

さて、物語終盤では、尾張藩主前中納言徳川慶勝公、15代将軍慶喜の跡をついだ16代徳川宗家当主である幼君・徳川家達公まで現れ、「六兵衛、もうよい、汝はようやった、旗本の鑑ぞ」と言葉をかける。
徳川家達公に至っては、「お薬を飲んで、でないと体が持たないから、お前の子供たちが悲しむから」とも。

大粒の涙を流しながら、それでも無言を貫き、座り続ける六兵衛。
彼が最後に相まみえた人物とは。

徳川二百六十年の、いや武士がこの世の頂に立って約七百年の長きに渡る時代の幕引きを、武士としてのやり方で成し遂げる、という役割を担わされた誇り高い旗本。
最後まで六兵衛自身は何も語らないけれども、そして六兵衛の正体は謎のままだけれども、おそらく、ですが、「彼は東照大権現家康が冥府から遣わした、慶長・元和の頃の御書院番士なのだろう」という印象を強く持った。

当の六兵衛自身が何も語らず、ひたすら江戸城中に座り続けている、という、「動きのなさ」はややあるけど、時代の変わり目に美学を貫く男の生き様を描く点では、上記「憑神」のテーマをさらに追求したと言え、著者の「幕府崩壊にあたっても、最後の瞬間、本当の武士は確かにいた」というメッセージに深く共感を覚えました。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.12:
(3pt)

江戸城に居座る侍

江戸城無血開城に前後して、江戸城に居座る侍六兵衛と、この侍の正体や真意をあれこれ詮索して、
振り回される人々のお話です。

出だしや着想はおもしろかったですが、同じような調子で六兵衛に関する仮説の検証が続いていくので、
後半はあきてしました。いっそのこと下巻の最終章を読んでしまいたくなる誘惑にかられました。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.11:
(2pt)

六兵衛さん、結局あなたは誰だったのですか?

居座っているだけで勝手に出世していくアイデアはおもしろかったですが、
結局、六兵衛の真意や正体がわからずに話が終了してしまうので、
それはないだろ、というのが正直な感想です。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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No.10:
(3pt)

侍の矜持

江戸城無血開城が実際どのように行われたのかは興味のあるところ。その際、侍の株を手に入れた(本当にあったといわれる)輩が江戸城に居座ったという設定は面白い。主人公にほとんどセリフがなく、周囲があれやこれやと仕立てるところは著者の計算済みで、最後には侍の矜持を示してみせた。だが、如何せん物語全体が文字通り、動かざること黒兵衛のごとし。私の期待はやはり著者も得意とする波乱万丈の展開である。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.9:
(4pt)

六兵衛とはいったいなにものなのか?

幕府が崩壊して江戸城明け渡しが迫る日々、城中にたった1人で威儀を正したまま座り続けている侍の姿があった。御書院番士の的矢六兵衛という立派な旗本なのだが、組頭や朋輩によると、本当の六兵衛ではなく、いつの間にか入れ替わった別人だというが、だれが話しかけても黙ったままでまったく相手にならない。官軍の先遣隊長として送り込まれた尾張徳川家の徒組頭・加倉井隼人や勝安房守ら幕臣たちは、困惑してさまざまに働きかけるが、官軍の西郷からは力ずくで引きずり出してはならないと言われているので、手荒なこともできない。六兵衛と名乗っている人物はなにものなのか、そして何のために居座り続けているのか。ストーリー・テラーの筆の冴えに、読み出したら途中では止められなくなる。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.8:
(3pt)

幕末の大物が次々に顔を出す

周囲の困惑をよそに居座りを続ける六兵衛。居座る場所も、最初の書院番士の宿直部屋から大広間の武者隠し、帝鑑の間、上之御部屋、松溜間、ついには黒書院と、次第に格式が上がり、話しかける相手も、西郷吉之助、大村益次郎、前尾張大納言徳川慶勝、木戸孝允、第16代宗家徳川家達といった大物たちになる。最後には明治天皇まで顔を出される。武士の心映えへの賛歌はいつもの浅田節だが、それにしても、六兵衛の正体が十分には明かされないのは物足りない。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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No.7:
(1pt)

がっかりしました

上巻の前半部分はそれなりに面白くて期待がもてましたが、後半から下巻に入ってもだらだらと長いばかりで、ヤマがなく、最後まで読んでも何の感動もありません。
単純なアイデアだけで、最後までひっぱろうとするには長すぎますね。
浅田氏ともあろう方が、と思わざるを得ません。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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No.6:
(2pt)

最初は面白かったが・・・・

かき回しは、浅田次郎節で面白く読めますが、内容的には他の方が書いたように消化不良ですね。
すっきりしない最後に『結局、なんなんだよ?』って、つっこみたくなります。
下巻の後半あたりから、流し読みになってしまいました。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
4167907674
No.5:
(5pt)

おもしろかった

一緒に連れ出したいほどまどろいと思ったけど、読み進むほど引きこまれていった。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.4:
(5pt)

わくわくして読んだ

とってもわくわくして読んだ。歴史的にはどうなのかは分からないけど一途な姿が面白かったです。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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No.3:
(4pt)

時代はある日を境に変わるわけではない

幕府がなくなり、明け渡し前の江戸城で、御家人のほとんどは上野の山に立て籠もって徹底抗戦の構えを見せ、あるいは寛永寺で謹慎中の慶喜の警護にあっていた。その中で宿直部屋に居座る御書院番士がいた。腕ずく力づくでは引きずり出してはならぬという命のもと尾張徳川の御徒組頭が送り込まれた。居座っている御書院番士の背景をたどっていくと彼は実在の人物なのか?と、これはホラーなのかと思わせる立ち上がり。そのあと、彼は何者なのかというミステリーとなり、調査を進めるほどに謎が深まっていく。調査の過程で落語のようなやり取りもあり飽きさせない。

しかし彼が誰なのかというのは本書のテーマではない。本書はなぜ幕府が大政奉還をし、江戸城を無血開城したのかというもう一つの理由にスポットを当てている。260年に渡る太平の世の中、侍も本来の姿から変容をきたし動脈硬化を起こしていた。外圧と幕府の権威失墜の環境で明治維新は必然だったのかもしれない。主人公の六兵衛は最後の武士だったのかもしれない。

時代が変わったとき、世の中が歴史の授業のように黒から白へ一変するものではなく、その時代の人はゆっくりと時代の変化に対応していくものなのだ。その中には、変容を拒み戦うものや、ひっそりと去るもの、時代に流されるものと様々だが、本書の六兵衛はそのどれにも当てはまらない明治維新を迎えた侍を描いたのだと思う。
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 上 (文春文庫 あ 39-16)より
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No.2:
(3pt)

謎を残したままの結末

六兵衛の正体が気になって最後まで読みましたが、結局あいまいなままで、消化不良。
浅田氏お得意の男の美学は存分に書かれていますが、蒼弓の昴や壬生義士伝ほどの感動はなかった。
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)Amazon書評・レビュー:黒書院の六兵衛 下 (文春文庫 あ 39-17)より
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