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黒書院の六兵衛
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黒書院の六兵衛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 41~60 3/5ページ
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だらだらした作品でした。 「ああ、そうだったのか!」というオチを期待しましたが、まったく期待外れです。 上巻からすでに、主人公(やその他の登場人物)の考えや行動に「は?」という部分が多く、共感できませんでしたが、 下巻はさらにひどい。 それが伏線かと思いきや、あげくになにも解決しない。 これ、もう一回読んだら違うんですかね? 巻末の「解説」を読む気がなくなるほど、残念な作品でした。 | ||||
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以前、日経の連載で読みましたが、一冊で読むと、また、興趣が変わるものだと感じました。 | ||||
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上巻を読み終えたあたりから、おそらく六兵衛は明治天皇と御城で対面して、後をよろしく頼むと言うまで、頑として居座り続けるんだろうなというのは想像できました。ただ、結局最後はどこの誰だかわからないまま。武士の鑑とか、要は古き良き武士の象徴として描いてるんだろうけど、そこに至るまでの彼の描写はあくまで具体的な一人の人間。妻も子供もあって、血も涙もありそうな訳ありの人間。そのくせ西郷隆盛などは決して力ずくで追い出してはならんと言う。でも、なぜそう言ったのかの具体的な理由は分からずじまい。私は浅田次郎氏を敬愛している一人ですが、今回の作品はいただけません。すごい消化不良。残念ですね。 | ||||
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上巻はシリアス、下巻はコメディ調なのは「一路」と同様。ラストは荘重な文体なれども、期待したオチはなく、「なんでこうなるの?」 著者の本で今までなかったスッキリとしない読後感のまま、入力しています。ほぼ一年にわたる新聞への連載のうちに、所期の構想が崩れてしまったのでしょうか。 | ||||
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浅田次郎は上手いね | ||||
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先ほど,上巻を読み終えた。愚作かと思ったがそうでもない。滅茶苦茶な設定なのに,江戸城西の丸に伺候する武士達の描写は,ディテイルに拘る筆者の面目躍如だ。おもわず主人公の加倉井隼人に同化してしまう。幕府が壊れた刹那に見える武士の本音がもっと知りたい。座っているだけの六兵衛はどう動くか。1-Clickで下巻を注文してしまった。また,やられた。 | ||||
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いつもの浅田氏のやり方で、(そうではないと期待していたが)、 面白くなると手抜きを始め最後はつまらなくなる。天子??も | ||||
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確かに「旗本八万騎」が戊辰戦争では、いったい何をしていたのか?徳川幕府の存亡がかかる幕末混迷の時期に ですら、あまりに旗本御家人の存在感の無さに著者は苛立ちを覚え、こんなはずではなかったと、徳川の旗本にも 性根の座った武士がいたのだという叫びをややコミカルに描いた作品。 最終的に消えゆく徳川幕府を最後まで支えようとしたのは、出自が武士ではない新選組の近藤や土方たちであった ように、江戸城に居座り続けたこの的矢六兵衛なる男も出自は徳川譜代の旗本ではない。260余年ものあいだ 暖衣にくるまり居眠りをしていた本来の徳川家家臣の意気地のなさが滅ぶべくして滅んだ徳川幕府の所以かもしれない。 幕末の動乱期を舞台にした作品に徳川家の旗本を題材に選んだ本作は、物語としては盛り上がりのないまま淡々と冗長さ を感じただけだった。そもそも徳川譜代の旗本御家人たちは戊辰戦争では何もしていないのだから。 | ||||
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いわゆる浅田節が炸裂する作品ではないが、お茶目なオチを入れつつ静かに物語を聴かせてくれておきながら、鰻を食べる前くらいから後は最後まで泣かせるねぇ。六兵衛が涙した伊豆栄の鰻、時を経て天切り松が所望すれば桜田門がパトで運ばせて署長室で食すわけか。今の店舗は鉄筋コンクリのビルだが昔はどんな佇まいだったのかなぁ。いろいろな思いを馳せてしまうね、浅田本。 | ||||
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六兵衛に関わりのある人を次から次に登場させて、彼の事を語らせるが、いずれによっても彼の真の姿は不明のままラストに至る。結局、人物不詳のまま「徳川時代の武士の鑑」を体現したもののようにされて終わるのだが、語る人があまりにも多くちょっと間延びし過ぎ。遂にその姿が明らかになるのではないかと期待すると肩透かしを食らうから、ミステリー好きの人はは読まない方がいい。 | ||||
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最初は退屈だった。 しかし、読み終える頃には、じんわりと温かい炭火を身中に抱えこんだような心地になっていた。 ここには、我々が喪ってしまったものがある。 炭火に派手さはないが、容易く消えることはない。 | ||||
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この著者の作品は当たりはずれがあるが、この作品はあたりの方、ミステリーぽくて、中盤ころから、歴史上有名な、登場人物が、つぎつぎ出てくるころから俄然面白くなってくる、そして、最後は少し、メルヘン風に終わるのは、この作者らしい。 | ||||
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幕府がなくなり、明け渡し前の江戸城で、御家人のほとんどは上野の山に立て籠もって徹底抗戦の構えを見せ、あるいは寛永寺で謹慎中の慶喜の警護にあっていた。その中で宿直部屋に居座る御書院番士がいた。腕ずく力づくでは引きずり出してはならぬという命のもと尾張徳川の御徒組頭が送り込まれた。居座っている御書院番士の背景をたどっていくと彼は実在の人物なのか?と、これはホラーなのかと思わせる立ち上がり。そのあと、彼は何者なのかというミステリーとなり、調査を進めるほどに謎が深まっていく。調査の過程で落語のようなやり取りもあり飽きさせない。 しかし彼が誰なのかというのは本書のテーマではない。本書はなぜ幕府が大政奉還をし、江戸城を無血開城したのかというもう一つの理由にスポットを当てている。260年に渡る太平の世の中、侍も本来の姿から変容をきたし動脈硬化を起こしていた。外圧と幕府の権威失墜の環境で明治維新は必然だったのかもしれない。主人公の六兵衛は最後の武士だったのかもしれない。 時代が変わったとき、世の中が歴史の授業のように黒から白へ一変するものではなく、その時代の人はゆっくりと時代の変化に対応していくものなのだ。その中には、変容を拒み戦うものや、ひっそりと去るもの、時代に流されるものと様々だが、本書の六兵衛はそのどれにも当てはまらない明治維新を迎えた侍を描いたのだと思う。 | ||||
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浅田さんの 一路が素晴らしくて時代物を頂きましたが ちょっと・・・・ | ||||
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読み応えのある作品でした。最初は何もわからずどのような展開をして行くのか興味津々読むにつれ江戸末期の武士のありよう、覚悟。六兵衛の背中から感じる哀愁、武士道を貫いた生きざまに感動を覚えました。 | ||||
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確かに六兵衛正体気になりますが、別にいい。時代から時代へ。彼の存在がひとつの時代の終わりを象徴している。この存在だけでここまでの情景と背景を描ける浅田さんはやはりすごい。電車の中で泣いた。 | ||||
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「一路」の上下を読んだ勢いで、当分、浅田次郎を読み続けようと思った。 図書館にあったのが、この本。 尾張藩江戸屋敷の徒組頭が、江戸城の様子見を仰せつかって、隊列を率いて、江戸城に乗り込む。 そこで、勝海舟から、西郷隆盛との約束で、「力づくではなくて、説得で」と、事を荒立ててはならぬと、やんわりと厳命される。 しかし、なんと、一人の侍が、いや古武士といった方がふさわしいのか、江戸城の奥深くに、居ずまいも正しく、居座っている。 彼に江戸城から出てもらわなければ、江戸開城に差し障りが出る。 いろいろな人が登場し、話が出るが、肝心の六兵衛を動かすことはできない。 開城の時刻は、刻々と迫る。 いやはや、面白い。 あっという間に、上巻は、読み終わった。 続いて、下巻が読みたい。 が、インターネットで検索してみたら、どなたかが、借り出し中である。 | ||||
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言葉が足りなければ体に物言わせる、正体不明の謎の武士「六兵衛」の江戸城座込みもついに感動の大団円を迎える。 | ||||
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ここ最近の浅田次郎さんの作品では一番よかったです。 最後まで主人公のはっきりした正体は分かりませんが、それがまたいいのではないかと思いました。 そんなに幕末に詳しくなくても、中学で習う歴史くらい知っていれば楽しめる内容になっています。 主人公がとうとうお城から出ていくところでは、読むのをやめることができず、号泣。 六兵衛のその背中に最後の武士のすべての悲哀がこもっている気がしました。 | ||||
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浅田先生の時代物は全て読んでます。大好きです。 しかし、これはちょっと微妙な作品でした。 〜以下、ネタバレ含みますので、ご容赦のほどを。 まず、皆さん書かれているように、謎が謎のまま終わります。 これ、作品としていちばんいかんことでしょう。 そして、伏線の回収がいいかんげんな感じで釈然としません。 ストーリー展開で周りの連中を使って 六兵衛は立派な侍という筋書きの話にもっていきますが そもそも主君・組織の恭順という決断に抗っているわけで、 しかも上野のお山ではなく江戸城内なので まがりまちがえば組織の決断を覆す大厄災をもたらすわけで、 そういう意味で言えば立派どころか、反逆者であるわけです。 ご書院番は陣中にあっては己を顧みず主君に〜 みたいな記述がたびたび出てきますが、 自己満足突き通して主人の決定に背いているわけですから 単なる不忠の不届き者にすぎません。 助命嘆願の無血開城に抗って問題起こす輩がいれば 戦陣であれば迷わず切り捨てられるでしょう。 上司の指揮官の指図も無視して、 周囲の穏便な処置に甘えて迷惑かけ通しで 見た目や立ち居振る舞いがどうであれ、 立派な侍と言われてもねぇ、、、、 それに西郷さんの穏便にせいというのも なにか裏があるかと思えばそうでもないし、 なんか特別な人なのかなとおもいきやたんなる金上侍だし、 その背景描写も全くないし、 なんで入れ替わったのかもとってつけたような理由だし、 もとの家族がその後どうなったのかがほんのかるく触れただけでほぼ謎だし、 なんか読者の知りたいこと一切合切無視して とにかく立派な侍だ、って結末に強引に押し込んだ感じ。 非常に残念。 どんどん先を読みたくなる作品で読んでる道中はおもしろかったし、 幕末の様子もしれたし、旗本の様子なども知れたし、 そこらへんはとてもよかったんだけど、 みなさんおっしゃるように最後がいただけない。 正体は慶喜で禅譲の儀式で終わる、ってほうがよかったんではなかろうか。 なんだか、読み終えたるこっちが無念じゃったわい。 | ||||
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