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(短編集)

五郎治殿御始末



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五郎治殿御始末の評価: 4.15/5点 レビュー 68件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 61~68 4/4ページ
No.8:
(3pt)

「壬生義士伝」のサイドストーリーと思ったのに

浅田次郎氏の小説には、「続きを読みたい」と言う要素がある。「蒼穹の昴」には、「珍妃の井戸」で一応答えてくれた。

 この作品は、大作「壬生義士伝」の後日談ではないにしてもサイドストーリーの位置づけになると期待していた。

 しかし、売れっ子になって、粗製乱造状態となってしまって、残念ながら、彼の悪の強さばかりが鼻につく作品群になってしまった。

 少し、仕事を減らして、お休みになったらどうかというのが、最初の読後感である。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.7:
(4pt)

泣かされた

明治維新という大きな時代の変わり目で、それまでの価値観を切り替えれた者、そのまま引きずっていった者。そういった人々を描いた、それぞれ独立した6つの短篇集です。

著者のいつもの手口に引っかかって思わずほろりとさせられたものもいくつかありました。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.6:
(5pt)

浅田節。

久しぶりに読んだ浅田作品。
短編六編、いずれも舞台は明治初年で、時代に取り残された武士たちが主人公。
それぞれの逸話は独立しているが、次々に明文化・公布された新時代の諸制度
ないし法律がもたらすドラマ、という共通点をもつ。道具立ての手際よさはさすが。

中でも、井伊直弼の近習でありながら桜田門外で死に損なった元彦根藩士の変転を、
襲撃側の元水戸浪士との再会をクライマックスに設定した「柘榴坂の仇討」が抜きん出ていい。
「仇討」という主題自体が、時代小説のいわば“トリネタ”であり、汁気の多い
浅田節に取り込まれやすい要素をもっているが、これは心地よく酔える一編。

他には、幕府天文方の落魄を描いた「西を向く侍」が面白い。
ダブルミーニングの題名が最後によく効いている。
浅田さんの時代ものは、時にそのうまさが際立ち過ぎ、設定・文体ともに達者過ぎて、
何作か読むとややひけてしまうが、本書はまあ楽しめます。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.5:
(4pt)

パターン通りと知りつつも

泣いてしまいました。「浅田節」が鼻につくものも中にはありました。
でも「柘榴坂の仇討」と「五郎治殿御始末」はおすすめしたいです。
馬鹿が付くほど一生懸命で苦労は人に漏らさず死ぬ時は愉快な思い出だけ残していく、最高の生き方、死に方じゃないかと羨ましく思いました。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.4:
(3pt)

もういい。もうおなかいっぱい。C+

浅田次郎の男気集は天切りシリーズ’だけでいい。もうここへ来るとただ暑苦しいだけ。なんか、こうゆうふうに書けば売れると思ってない?という感じ。感動も何もなかった。ただ登場人物だけでもりあがっちゃってる。壬生義士伝はまぁまぁだったけどコレはつまらん。C+でもおまけした方だよ。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.3:
(4pt)

時代遅れな男たちの短編集。浪花節じゃないところがいい。

明治維新という激動期をはさんだ時代に乗り遅れそうな男たちをさまざまな角度から描いた短編集。
さわやかな読後感が楽しめます。
無常観だったり、悲壮感だったりといった浪花節てきな情緒にもっていかずに読ませてくれるところが好きです。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.2:
(4pt)

初めて読みました

浅田次郎さんの本、初めて読みました。歴史小説は昔から好きでいろいろな作家の本を読んでいましたが、背景描写がすごいの一語ですね。この本短編が6本あり、それぞれ読み終わったあとしばらく何ともいえない余韻がしばらく続きます。明治初頭の元武士階級の物語で、頑固に武士という職業にこだわり最後の最後までそれにしがみ着き、そして時代の流れに流され、流れていく...。明治というと一遍に時代が変わったと思われていたけどこんな人達が沢山いたんだ、また明治時代というとすごく昔のような印象だけど、ほんの少し前だということがよく分かった一冊でした。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258
No.1:
(5pt)

発売日に本屋に走ったかいがありました!!

江戸から明治へと時代が大きく動いた真っ只中、丁髷を落し刀は無用の長物となり、時間や曜日の数え方は西洋化し一年の暦までも変わってしまう。そのカルチャーショックたるやいかばかりであったのか、私たちは簡単に「明治維新」という言葉でわかったような気になっていたけれど、実の所その時代に生きた人々にしてみればどれほどの変革だったのか改めて考えさせられました。
武家社会の崩壊の中で不器用な生き方しかできなかった愚直なまでの人物たちが、せつないけれど決して未来への希望は捨てず新しい自分を求め再生していく、子や孫へ想いを託していく姿は作者ならではの愛情に満ちていてとても心に残りました。この時代の庶民の生活ももっと知りたくなりました。
五郎治殿御始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:五郎治殿御始末 (新潮文庫)より
4101019258

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