暗殺
評判
暗殺の評価:
3.89/5点 レビュー 303件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 301〜303 16/16ページ
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暗殺の評価:
3.89/5点 レビュー 303件。 C ランク
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柴田氏は下山事件について「ノンフィクション」」と「フィクション」でそれぞれ書いているが、完全に「謎解き」をしたフィクションの方はどうも作為的な誘導も感じないわけではなかったし、そのせいで私はノンフィクションの方も疑うようになっている。松本清張の「黒い霧」も政治的な結果論としてはよく出来ていたが、真相は闇の中というのと同じだ。
本作は、山上被告(小説内では別名になっているが)がJFK暗殺におけるリー・ハーヴェイ・オズワルドの役割を当たられている。つまり、元首相を絶命させたのは、別の「疑惑の銃弾」という筋書きだ。
この小説の様々な疑惑の要素は安倍氏暗殺直後からSNSやYouTubeで展開された案作椅子探偵の「独自研究」であり、それをつなぎ合わせたものにすぎない。例の教団と朝日新聞支局を襲撃した赤報隊の関係まで盛り込まれており、もうお腹いっぱいといったところだ。
松本清張の生きた時代にSNSやYouTubeがあったら下山事件はこういうふうに消費されたのだろう、と思わせる内容だが、個々の材料のつなぎ合わせ方が作為的なので、逆に「やっぱり公式見解通りに山上被告の犯行なのではないか」と思わされたのも事実だ。
ただ、柴田氏が「救命医の会見と検死の結果が違うこと」「事件現場に面する商業ビルは与党議員の一族の所有であった」という2つの「疑わしい事実」からここまでの小説を描いたのは大したものだとは思う。
しかしながら、黒幕の暗殺の動機も弱いし、そもそもケネディのように安倍氏が反カストロの「軍産複合体」を怒らせたわけもないので、やっぱり教団に対する恨みから殺害されたのだろう。
疑惑の銃弾説については自民党でも青山繁晴氏が検証していたが、青山氏自身も真実は公判にならないとわからないとさじを投げている。
このような小説が安倍元首相の応援団役でもあった、見城徹氏の幻冬舎から刊行されるというのもなにかの因縁を感じるが、特に別になんの意味もないのだろう。