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竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る



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【この小説が収録されている参考書籍】
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)

竜胆の乙女 わたしの中で永久に光るの評価: 3.33/5点 レビュー 15件。 Fランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

電撃小説大賞の受賞作を読むつもりが、日本ホラー小説大賞の受賞作を読まされている気分になりました。

良い作品だとは思いますが、「これ、ラノベじゃねぇだろ」というのが、率直な感想です。
これを電撃小説大賞の大賞にするのはどうかと思いますね。選考委員奨励賞とかで出すべきだったんじゃないかな、と思います。
文章といい内容といい、日本ホラー小説大賞に応募すべき作品だったんじゃないでしょうか。
文章が上手いという意見があって、それは分かるのですが、ラノベの文章じゃないと思います。ラノベの文章って、無駄な文章を省いて、分かりやすくて読みやすい、テンポの良い文章だと思うんですよね。
この作品は、普通の小説の文章って感じです。中学生とか高校生の語彙力だと、読むの難しいかもしれません。
物語の仕掛けについては私は途中で大体予想が付きましたが、気付かない人もいるでしょう。
たとえ仕掛けに気付いたとしても、この作品は仕掛けだけの一芸勝負ではなく、ちゃんとストーリーがあるのが良かったと思います。
ミステリーだと、トリックが予想ついちゃうと、その時点でしらけちゃいますからね。
問題作というか挑戦作というか、「そもそもこれ、電撃小説大賞に応募する作品じゃねぇだろ」っていう感じの作品でした。
まあ、でも良い作品だとは思いますよ。ネタバレになるから、詳しく感想は書けませんが……。

追記 日本ホラー小説大賞って今はないんですね。
   最近読んでないから、知りませんでした。
   今は『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』にな       
   ったみたいです。
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)より
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No.6:
(5pt)

評価が大きく割れる作品だが自分は刺さった

ネタバレあり

もはや挑戦的とすらいえる構成。決して真似はできない・してはいけない。
だが自分は刺さった。
それはそれとして、前半の話そのままで最後までいったパターンも見てみたかった
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)より
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No.5:
(4pt)

挑戦作

詳しくはネタバレになるので言えないのだが、中盤からとんでもないどんでん返しが始まる。
類似作品が全く思い当たらないが強いて言えばダンガンロンパV3が雰囲気的に一番近いかも

前半は明治を舞台とした乙女ゲー風な世界観で展開もサクサクでかなり魅入られた

しかし後半の展開は続刊だとかビジネス性を窓から全力でぶん投げる形になっている

作者のメッセージ性は強く感じられたが挑戦に見合った成果が出てるかというと否だと思う

前半の展開のまま続けた方が絶対売れてるし読者からも望まれてるだろうと思う

これをやろうと思った作者の勇気に乾杯
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)より
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No.4:
(5pt)

「問題作」ではなく「挑戦作」あるいは「実験作」。個人的には10年に一度の傑作

ネタバレを介さずにこの小説を解説するのは非常に難しいのですが、そうするのがこの作品、引いては著者への最大の敬意だと感じますゆえ、試してみます。

舞台は明治初期のとある庭園付きお屋敷で、そこで数夜毎に行われる「おかととき」という異界の者の残酷な遊びと、それに対峙する二代目竜胆の少女のお話です。

類似したイメージを持つ小説は、ちょっとパッと思いつかないのですが、漫画で言うのであれば高橋留美子先生の「人魚」シリーズや、手塚治虫先生の「火の鳥-異形編」などの雰囲気が近いかな、と感じました。古典ならば「百鬼夜行絵巻」でしょうか。

著者さんはまだ新人ということもあり、描写のタイプに得手不得手があるようなのですが、世界観の描写や人物描写の滑らかさは圧倒的で、とても新人とは思えないどころか、時にベテラン作家すら凌駕しているシーンさえ点在しています。個人的には主人公の両親の出逢いのシーンが特に幻想的で美しいと感じました。

ただし、物語のテーマ上様々な「仕掛け」を施しているため、ある程度読書に慣れた中級者以上推奨の作品です。ラノベのラインを完全に逸脱しているため、カジュアルなエンタメ読書を求めている人には全くオススメできません。(ラノベお約束のイラストも、最初の人物紹介しかありません。それも主要人物2人の全身画が申し訳程度のみ。)というか、これはラノベではありません。多少のファンタジー要素を除けば、完全に一般あるいは文芸小説の部類でしょう。

個人的には、これを問題作と位置付けるのには強い違和感を感じました。問題作というのは、例えば「蝿の王」や「デビルマン」や映画「ファニー・ゲーム」のような、読者の倫理観などに衝撃を与えるような作品だと個人的には考えます。そういう意味では全く問題作ではありません。確かに残虐な描写はありますが、少なくとも「呪術廻戦」などよりはずっと軽いため、高校生以上であれば問題ありません。

独創的な物語構造を指し示すのであればむしろ「挑戦作」や「実験作」と触れた方が正確ですし、こういったチャレンジングな姿勢は、どんどん歓迎していった方が良いとも感じます。

まだまだ語り足りないのですが、これ以上踏み込むとネタバレを回避できなくなるため、ここで筆を置きます。個人的には「20年に一度」レベルの素晴らしい作品でした。それが標題で「10年」に落ちているのは、後半、とても短いけれど物語の構造上どうしても描かなければならないシーンがあるのですが、そこが…なんというか「著者さん、苦手そうだなあ、頑張っているのだけど、苦しそうだなあ。あと少しだから、頑張って…」と応援したくなるほど不得手なシーンがあったためです。

あそこは・・・もう少しアッサリと流した方が良かった気もしますが、とは言え素晴らしい作品であることに変わりはありません。
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)より
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No.3:
(4pt)

衝撃的ではある

「問題作」の意味がよく分かります。
物語として面白いか否か、と言われれば答えに困ります。ですが、かなり挑戦的な物語だなと感じましたし、電撃大賞受賞作はある程度読んできましたが、過去に読んだ受賞作の中ではずば抜けていたと感じます。
ただ、『「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。』と言うには少し足りない。そう来るか、と思いはしましたが、「驚愕の一行」だったかと言われるとそうでは無いです。

ですが読書は「物語が面白いか」だけでは無い様に感じます。その本を読んで、いかに心が動いたか、衝撃を受けたか、も大事だと思うので、そういう面を見れば読んでよかったと思います。
周りがハードル上げ過ぎちゃったのでは?とやや思いはしますが
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)より
4049155222
No.2:
(5pt)

注文した料理と違うのが出てきたけどそれはそれで美味しかった時みたいな気持ち

雅さと残虐さを好む異形「おかととき」
そんな異形達を夜な夜な生贄の人間達で歓待する屋敷の主人となってしまった少女の物語......の筈なのだが、読み進めていくと何か違和感が?

問題作と言われる意味がよくわかる。
自分はホラー好きであり、あらすじの設定に惹かれてこの小説を購入したのだが、そういう読者ほど衝撃は大きいんじゃないだろうか。
ある意味、読者の期待への裏切りと思われても仕方のない内容。実際自分もそうした気分はある。

しかし作者が描きたかったテーマに真摯に向き合った結果がコレなのだと思わせるだけのパワーがあり、読了後にはこれはこれで一つの作品の形なのだと自分は納得した。

もしかするとホラーとして良く書けているのが問題なのかもしれない。
こういうタイプの小説は本題部分以外は腰掛け感が出るものなのに、今作はそこが非常に面白いのでタチが悪かった(褒め言葉)

まとめると期待してたのと違うってなるかもだけどそれでも面白いよ!
読者は上手く気持ちを切り替えて柔軟に物語を楽しもう!
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4049155222
No.1:
(4pt)

古典的な問題作

物語としてはちょっとアレ。ただ、文体そのものの滋味を愉しむ。これもまた小説という娯楽に許された粋な読み方であると感じさせる一作。
今回は大賞がふたつということで、それぞれ対蹠的な作品が選ばれたのでしょう。
個人的にはこちらのほうが好みです。
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