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【キャサリン・R・ハワード】
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ナッシング・マンの評価:
3.80/5点 レビュー 15件。 D ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点3.80pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
緊張感も緊迫感もない。
盛り上がらない
を著しく減じる。この意味で本書は「失敗作」だろう。
このような倒述法で物語を構成する小説は数多い。
代表的な作家はトマス・H・クックだろうか。クックの小説はいずれも緊密な
文体で、読み始めに持った違和感から生ずる恐怖感が最後まで続く。クックのよ
うなクオリティは求めないが、少なくとも緊張感が続かなければ、小説を読む面
白みは減じてしまう。
本作品はその「緊張感」がかなり低い水準のまま綴られている。強烈な恐怖も、
次に何が起こるのかを期待することもない。一つには著者の文章がいかにも「作り
物」めいていて、リアリティを感じさせないことにある。主人公(被害者の方)の感
じていることも、読者にはほとんど通じない。よって、いかにも「怖いだろう」と
いうレトリックもうんざりするだけだ。
最初の思わせぶりな主人公(加害者の方)の行動も独白も、著者の意図が見えす
ぎて興ざめしてしまう。ストーリーテラーとしての才もどうなのか、まったくス
トーリーにスピード感がない。だらだらとした叙述は読み続けることも困難にす
る。作中作の物語も文章の密度が低く、どこまで作者の自己満足に付き合ってい
たらいいのやら、まともに読み込むこともできなかった。
否定的な文章ばかり書いたが、この作品は受け取り方・読み取り方に大きな個
人差がでるだろう。私は、この手の「恐怖小説」「推理小説」では、とにかくページ
をめくる手が止まらないほどの、緊迫感のある作品しか読み気がしない。
その意味では、本書を読んだ私とこの作品と著者は全く不幸な出会いをしたも
のだ。
それしか感想がない。
全くお勧めしない。