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おやすみなさい、また明日
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おやすみなさい、また明日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ネタバレあり、要注意ーーこの作者の『美しい彼』が面白かったので、二番目にこれを読み、あれれ? BLは登場するキャラがあくまでも男性としてきっちり描かれていないと、自己矛盾を起こすジャンルだと思うのだが、主人公が泣いてばかりでどうにも女々しい。「つぐみ」というネーミングもずっと違和感ありまくりで、三十半ばの男性だとイメージできない。相手の朔太郎も、記憶障害という要素を取り除くと、元々は学業優秀で大手ゼネコン勤務だったイケメンの青年でしかない。それだとリアリティのない王子さまになってしまうので、記憶障害で綾つけてみました、みたいな? 朔太郎を後遺障害に遭遇させずとも、「つぐみ」の愛読者にする筋立てはあったはず。出版業界内部を舞台にするのも、安易過ぎ。「つぐみ」の元カレがこれまた魅力無さすぎで、あんな男と10年もラブラブでした、振られてショック、とか理解できない。この作品、とにかく、だらだら長過ぎ。しかも、BLキャラを要介護の八十代まで引っ張る意味がわからない。というより、物語の時間軸を50年も先まで引っ張ると、大河小説ならいざしらず、全てがぶち壊しになると、作者は理解していない。50年後って、ほとんど近未来小説になってしまう。それでいて、50年経っても朔太郎は都合よく、わりといろいろ記憶してるし(笑)。 面白かった『美しい彼』でも疑問に感じた点だが、障害や病気や何らかの身体的ハンディキャップをBLのモチーフに使うのは、やめてほしい。幼少時の心理的トラウマとかも、この作者に限らず、多用され過ぎていて、どうなのかと思う。まあ、BLに限らず、君のナンタラを食べたいだの、いまだに不治の病をモチーフにしたものが大ヒットする世の中だから、作家も版元も、ま、いっか、で安易に使うのだろうが。 それにしても、この作品のほうが『美しい彼』より高評価なのは不思議だ。単に私が読者として落ちこぼれということなのだろう。 この作品については否定的評価を下してしまったが、作者には今後も頑張ってほしいと思う。 | ||||
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凪良ゆうさんの書かれるお話は結構気に入っていて、色々と読んでいるのですが、 正直この作品にはガッカリさせられました。作者自身の「思い入れ」や「こだわり」に、 私自身はどうしても賛同できなかったからです。多くの読者から支持されて高く評価 されている作品を批判するからには、根拠をきちんと示すのが筋だと思いますので、 以下、あらすじに触れながら不満な点を述べていきます。未読の方及び、この作品を 気に入っているので感動に水を差されたくない、と思われる方は、読み飛ばしてください。 作品中に、つぐみと売れっ子マンガ家が会話している場面があって、「自分ではいいと 思って書いたものが読者に受け入れられるとは限らない」という趣旨の発言が出てきま すが、これはおそらく凪良さん自身の実感がこもったセリフなんだろうなと思います。 「あとがき」によると、SSを書くにあたって、担当さんには途中の「桃」のエピソードまでで 留めておいた方がBLらしくてよいと言われたのを、どうしても二人の幸せな結末を形にし たい、という自身のエゴを押し切って、読者からの批判も覚悟の上で好きに書かせてもらっ たとのこと。死が二人を分かつまで互いへの愛を貫いたつぐみと朔太郎の後半生を描き きったことで、凪良さんご自身は大いに満足されたようなのですが、むしろこのSSゆえに、 私にとっては大変不満の残る作品となってしまいました。 朔太郎は、つぐみより先に死なないと誓ったその言葉通り、つぐみを看取った後、共に 過ごした幸せな日々を回想しながら一人で生きていくことになるわけですが、どうせつぐみ を先に逝かせるのであれば、繊細で感受性豊かな小説家にふさわしく「佳人薄命」を地で 行ってほしかった、というのが個人的な意見です。天寿を全うし、愛する人に見守られて 最期の時を迎えるという幸せな幕引きも、確かに美しいとは思いますが、あとに残された 朔太郎があまりに不憫で、しかも「認知症の独居老人」のように成り果ててしまった姿に、 私は別の意味で切なくなってしまいました。これでは「不慮の事故による記憶障害」という 肝心の初期設定が台無しです。 二人の行く末をもう少し違った形で表現することは出来なかったのでしょうか。これ以外 の結末は思いつかなかった、というのであれば、作者一人の胸の内に留めておいて、二人 の行く末に関しては、読者が自由に想像する余地を残しておいてほしかったです。私は 「よくぞここまで書いてくださいました」と手放しで歓迎する心境にはなれませんでした。 近々ドラマCDが発売されますが、このSSがそのまま収録されるのであれば購入はしない し、ネット上にアップロードされていたとしてもおそらく聴かないだろうと思います。 | ||||
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高評価の皆様、すみません。あくまで私個人の感想です。 人気の高い凪良さんの初読みです。 評判良い作品で期待が大きすぎたのか、非常にがっかりでした。 皆様がおっしゃるような心の琴線に触れる部分は特になく、過剰な迄に大絶賛のレビューに疑問を感じる程、 至って平凡な物語に拍子抜けしました。 純文学風の装飾過多な表現と、現代っぽい文章がアンバランスで、ネガティブな物語に感情移入出来ずに、正直読むのが辛かったです。 小説では比喩表現は当たり前の技法ですが、多用なうえ状況とそぐっていない使い方が気になり、折角の心理描写や情景が ダイレクトに伝わって来ないのも、読み難さの一因かと・・・。 (対して、つぐみの過去や現況を語る文章はやたらリアルで、しつこい位な繰り返しに途中でイライラしました。) 日常的な物語でも素敵な作品は沢山ありますが、その場合一番大切な登場人物が余り魅力的に見えず、 動きのない話が動きのないまま進み、より退屈に感じました。 恋愛小説としてもどっちつかずな印象です。 そういう意味では、この方は文章や構成が余りお上手ではないように思いました。 この不安定さがファンの方の感性にあったのでしょうね。 人生の途中で先の見えない病気を抱えた朔太郎の葛藤や不安、生き方は丁寧に書かれていますが、どこか上滑りというか・・・。 同じく人生の途中で生涯の障害を持った私は、確かに朔太郎の心情にシンクロ出来ましたが、障害を持った後も 多くの病気などを題材にした小説を読んで、ここまで痛くも悲しくも共感も出来なかったのは初めてでした。 フィックションといえばそうですし、小説は架空の世界を楽しむものだと思っていますが、 病気など当事者の心に触れる題材を扱うなら、もう少し配慮を持って物語に絡ませて欲しかったです。 負の話が痛い・切ないを演出する訳ではないと思います。 意気込みは感じますが、世界観が不安定で踏み込みきれず、逆にテーマや主張が伝わってこない 個性の弱い作品となっていて、残念に思いました。 後日談をSSに分けて書かれるのも特に珍しい事ではないですが、賛否以前に、 我儘を通して迄一番書きたかった事が掴みづらく、もったいない部分でしたね。 作品の好き嫌いは人それぞれですし、何か重視して読むかで評価も変わるでしょう。 多くの読者を魅了されている作品ですが、残念ながら私にはこの方の世界を読み切れないようでした。 | ||||
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これ…すごい高評価ですが、そんなにいいですか〜? 映画でいうと『ガチボーイ』的な記憶障害ですよね…。相手のつぐみさんでしたっけ?なんか、いかにもオカマっぽくて気持ち悪いです。 | ||||
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