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機械仕掛けの太陽
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機械仕掛けの太陽の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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著者の知念実希人氏は、西東京市で父君が営む「知念医院」で外来を担当される現役医師のかたわら創作活動を続けておられる方です。知念医院自体は、私どもの世代からすると本当に馴染みのある「街医院」で、今次コロナ渦においては氏ご自身も発熱外来を担当されているとのことで、この作品に描かれている長峰医師はご自身若しくは父君の投影ではなかろうかと思います。一昨年の3月に耳鼻咽喉科の手術を受ける予定にしていたものの、コロナ第1波のため2か月延期され、この時期の医療機関が本来使い捨てであるアイソレーション・ガウンを使い回しにしている医療物資不足の惨状を目の当たりにした自身の経験もあり、描かれている医療従事者の苦悩が生き生きと描かれている小説です。 | ||||
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いつ終わるかわからないコロナとの戦いですが医療関係者の皆様には感謝しかありません。 | ||||
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何十年ぶりかで、ページをめくる手が止まらない…という体験をしました。名作です。 看取りのシーンや急変シーン、その緩急、スピード感に圧巻です。ところどころに、人間関係が挟まれ、精神的に孤立して、壊れていくシーンなど昔でいうテレビドラマ『ER』を見ている感覚でした。 病態や、トピックをわかりやすく説明されており、ここもポイントが高かったです。 しいて言うなら、あの映画の内容をここには書かないで・・・という個所はあったものの、それを差し置いても、やっぱり評価できる作品です。 | ||||
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週1バイト医師の妄想です | ||||
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呼吸器内科ではないけど地方の大学病院勤務の身としては、ああ当時はこんな感じだったなあという描写ばかりでした。もうすぐ3年にもなるのですね。これまでのことが時系列に沿って整理されて、改めて振り返ることができました。筆者の発熱外来の御経験や、埼玉の岡先生を取材なさっているあたりも、リアリティに寄与しているんでしょうね。学術的な知見もさりげない会話の中にふんだんに入っていて、厚かましい言い方ですが筆者の知識に安心感をもって読めました。実際に病院ではどんな感じだったのか、多職種の方にも伝わるといいな。 | ||||
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新型コロナウィルスが確認されてからの、医療従事者の方たちの苦悩が、実体験のように描かれています。 「風邪の延長なのに大袈裟に騒ぎすぎ」なんて今となれば冗談のような話し。 影響されて今日、アマプラで映画の『コンテイジョン』を観ました笑 | ||||
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この作者の小説必ず”現役医師の”ってゲタを履いている。 ラノベに近いのだが、このゲタで格上げされて文芸扱いになる。 ラノベとしてはキャラの魅力や会話のやり取りが平淡で、文芸だと読者の思考を呼び起こす部分が無い。 結局、本の帯にある”現役医師の”という煽りを頭の隅に置いて読まなければならない。 (親の病院を時折手伝う事もある、が実際らしいが) ラノベとしても文芸としてもどっちつかずの印象があり、やはり芥川賞とかには関りが無いようだ。 (芥川賞作家に嫌がらせして謝罪する事件は起こしているが) 直木賞は知名度があれば受賞の可能性もあるので、このゲタを高くする方向性が正しいのかも。 SNSでフォロワーとやり取りする為のグッズみたいな書籍が多くなった気がする。 | ||||
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知念さんの本はよく読んでいて、最近は医療小説以外の作品も手掛けていましたが、やはり病院を舞台にした小説がしっくりくると思いました。コロナ渦の病院を舞台にしたリアリティー溢れる内容で、人間描写もすばらしく感じました。最後に希望や未来への光が見える終わり方も良かったです。たくさんの人に読んでもらいたい作品だと思います。たくさんの人が読んでくれるので様々な評価があるのは当然と思いますが、自分の中では星5の作品でした。作品の登場人物たちに幸あれと思います。 | ||||
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厨ニかよと思わせるダサいタイトルが平積みされてたので購入。中2が書いたのかと思わせるくらいつまらなかった。(クソつまらなかった) | ||||
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みんなに読んで欲しい本です。 コロナと戦ってくれている医療従事者に感謝。 | ||||
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タイトルにもある「機械仕掛けの太陽」とは新型コロナウイルスの事である。 ただ増殖することだけをプログラミングされた感情を持たぬ機械……だから機械仕掛けということらしい。 武漢でパンデミックが発生した辺りから、第6波が収束するまでの現代日本を舞台に、3人の医療従事者の視点でそれを追っていくという形式だ。 ダイヤモンドプリンセス号での感染拡大、志村けんのコロナ感染、医療従事者を応援するブルーインパルス、ワクチンの誕生……。他にも著名な人物や組織が実名で出てきたりする。 この2年間を振り返って「ああ、そんなこともあった」とおさらいが出来るだろう。 たまに知らなかった事も混じっていたので、そこは勉強になった。 作者もまた医者であるため、院内での描写は非常にリアルだ。 病棟内を戦場になぞらえ、終わりのない「戦い」に心身削る医者や看護師の姿には心打たれる。「戦友」との離脱はとても悲しそうだし、復帰するとまるで戦争映画での再会シーンみたいに凄い喜ぶ。 (今でも「戦場」で「機械」と「戦う」医療従事者の皆さんには頭が上がりません) そしてコレが今も猛威を振るっている新型コロナウイルスであることから、小説であり架空の話である筈なのだが、まるでドキュメンタリーもののようなリアリティを与えている。 まるで現実世界のどこかの病院を切り取ってそこで起きたことをそのまま本にしたような感じだ。たまに顛末の語られない患者が出てきてヤキモキすることもあるが。 ……だからこそ小説としての「架空」の部分が気になってしまう。 本来ならフィクションにはそういう部分がつきものであるが、本作の世界観はなまじ現実世界と強固にリンクしてしまっている以上、どうしても悪目立ちしてしまうのだ。 ネタバレになるので詳しく言えないが、とある登場人物の家族設定がかなり出来過ぎているし、主人公の一人が周囲の人物の一言でコロコロと考えを変えてしまうわ、その恋人があからさまにコロナ渦にふさわしくない行動をこれでもかと繰り返すわ……等々。 そして何らかの形で主人公と仇なした人物は、大半が本人または本人に近しい人がコロナに感染して後悔して主人公たちと和解しようとする……。 これでは「機械仕掛けの太陽」ではなく「機械仕掛けの神」である。血の通ってないキャラクター達は作者の意見を語らせる機械にさえ見えてしまった。 今も収束してないウイルスの話ゆえに仕方がないのだが、物語のクライマックスがどこなのか分からないのも評価を下げる。 勤務してた院内でクラスターが発生した、過激な反ワクチン集団が病院に押し掛けてきた(戦闘シーン付き)……と山場らしいものはあるのだが、恐ろしいほどに淡々と事態が解決してしまう。 この時の主人公達の長めのセリフこそが作者の心の叫びなのだろう(いつもTwitterで妙な絡まれ方してる作者の心労が心配である……)。 医療現場の逼迫具合を書きたかったら無理に主人公を3人に絞るのではなく、それこそ「この時期のこの病院で○○な事態が発生してそこに勤務する○○が……」と短編のオムニバス形式にした方がよかったのかもしれない。よりドキュメンタリー色が濃くなるだろうし。 無理に主人公を3人に絞ってしまい、空白のシーンも多いのも影響して、急に登場人物の言ってることが変わってしまう事もあるのでその辺りも不自然に思えた。結局この3人が同じ場所で共闘するシーンはまるでないし(2人ならちょいちょいある)。 人物の描写には色々と問題があったが、院内で起きてることの描写は迫真的であった。コロナ感染にまつわる様々なシチュエーションが書かれており、それをどう乗り越えていくのかは非常に丁寧に描かれている。この辺りは医師として尽力しつつも小説家としても活動する知念氏でなければ書けなかっただろう。 総じてコロナ渦での院内での情景描写に特化した作品と言える。ワクチンの是非や医療業界以外でのコロナの影響についてはほとんど語られていない分、こちらに極振りしたといったところであろう。 完全に余談だが、作中で明らかに作者自身をモチーフにした登場人物が出てきたところでクスリとした。 | ||||
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●本書はコロナ禍の医療現場で闘っている3人の医療従事者、即ち呼吸器内科専門医、一般開業医そ して病棟ナースの目線で描かれている。未知のウイルスへの恐怖を始め、救命できなかった患者への 自責の念、理不尽な誹謗中傷、キャパシティを上回る重労働。 彼ら彼女らの心身の疲弊が、現役医師による臨場感あふれる生々しい筆致で迫ってくる。医療を受 ける側の人間として、ただただ感謝と尊敬の念を抱くのみ。 TV画面にくぎ付けになったブルーインパルスの飛行。東京の空を駆け巡るその勇姿は涙が出るほど カッコよかった。それを仰ぎ見ている医療従事者たちのホッとした横顔と湧き上がる歓声。私はその 顔を見ているだけで救われたような想いだった。 いまだ先の見えないコロナ禍のなか、かすかに見える希望の光。著者が医師だからこそ切実な想い が響いてくる。 ただ、物語の大部分を占める医療現場の状況は、連日のようにTVで報道された映像とダブっていて 今でも胸にこびり付いている。本書が記憶の再確認となっており、ストーリーの新鮮味や意外性が薄 められて残念だった。 | ||||
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日テレ「祈りのカルテ」のドラマの原作者ということで知念さんのことを知りました(余談ですが、Twitterを見たら高圧的な批判ばかりしているので不快に感じました)。 著者はともかく作品は作品だと割り切って少し読んだのですが、内容は非常に薄っぺらかったです。 「自らも現役医師として現場に立ち続けたからこそ描き出せた感動の人間ドラマ」とありますが、お父様の病院を週1で手伝っているだけらしいので、コピーもちょっと盛りすぎなのでは?そのコピーのせいで中身とのギャップがあるのかもしれません。 | ||||
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どこまで行っても医療従事者目線で描写した小説のため、パンデミックが社会全体に与えたインパクトを俯瞰する小説を期待したら肩透かしになるかなと思いました。 また、医療現場で起きた事柄を各メインキャラの境遇なりセリフに当てはめて物語が進行していく筋書きが、状況を描きたいのか?キャラを描きたいのか?の主軸が曖昧になってしまったように感じられます。 以下気になった点の雑感 ・医療従事者目線であるなら、初動対応で貢献を果たした自衛隊中央病院に関しても言及があって然るべきだったと思う ・彼らも戦っていたというありきたりな言葉で総括はされているが、地獄を見たであろう保健所職員,救急隊員目線のエピソードが無いため、彼らの貢献に関しても具体的に語られるべきであったと思う。 mRNAワクチンの早期大量確保という政治的決断を引き出した名もなき功労者が居たことに対しても同様 ・著者が最前線で対応に当たった医師である以上、Go To政策に対し終始批判的な論調で描かれているが、一方当時は観光産業とそれに付随する関連業種が壊滅的な打撃を被っていたこともまた事実であり、何のインセンティブも無ければ現状そういった産業がどうなっていたかわからない以上、一元的な論調はいかがなものかと ・メインキャラの恋人として配置された「当初は理解のないカレくん」はフィクションとはいえあまりにコテコテなキャラ付けだったと思う 未だ収束の兆しも見えないコロナ禍ではありますが、いつか社会全体へのインパクトを総括したドキュメンタリーで振り返れる日が到来することを待ち望みます。 | ||||
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新型コロナ禍で多くの方は環境が激変。その中でも医療関係者は未知のウイルスとの戦いを何の武器もなく始めることを余儀なくされ、心身をすり減らしながら、多くの葛藤を抱きながら治療にあたってきた、という事実を書き下した一冊。 ワクチン陰謀説を含む色々なことを言う人がいるが、仮に新型コロナに感染したら貴方は自力で治す気なのか、と尋ねたい。医療関係者の支援を受けるつもりなのであれば、医療関係者を貶めるような言説は甘えでしかない。殺伐とした言説は心の余裕を奪い、結果として相互理解の機会が失われる。事象に対する見方は人それぞれであることを理解し、せめて意見は違えども非難の応酬にならないよう、冷静に議論できる社会になってほしい。 | ||||
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COVID-19について様々な記録が残されて行くと思うが、現場の空気感を伝えるのに、小説は最適な媒体だった。ドキュメンタリーかと思えるリアルさ。ネガティブな感情の発露が抑制されないという点ではドキュメンタリーを超えるかも。 小説家であり、臨床の現場にも立つ知念氏にしかできない仕事。多くの人が読んでくれることを願う。 | ||||
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「ペスト」の名を出してこの本を評する人がいますが、 哲学的な思索のレベルがあまりにも低く、 それはとても失礼だと思います。 そもそも「ペスト」はペスト禍の記録ではなく、 ペストをモチーフに不条理を描いた文学作品でして、 ましてや騒動に乗じた話題作狙いの大衆文学ではありません。 | ||||
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様々な立場の医療従事者の視点で、コロナ禍を描いており、圧倒的な臨場感と心理描写。 | ||||
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ビジネスセンスありますね。 この有事を利用しない手はない! 医療従事者、患者は商売道具でしかない。 落ち着いた頃に出せばまだ品があるが、 今この状況で作品にするなんて心がないのですか?儲かればそれでいいのですか? 医者なら後遺症で苦しまれている人達に光が指すような、専門書を世に出されたらいかがでしょうか。お待ちしてます。 | ||||
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実際に医師としてコロナ禍の中で診察された知念先生が書かれたものなので臨場感がある。知念先生の作品はいつもそうだけれど、面白くて読むのが止まらない。今回も一気に読んだ。 | ||||
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