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怪盗フラヌールの巡回
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怪盗フラヌールの巡回の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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この話、面白いかつまらないかの二択で考えれば、かろうじて面白いに引っかかるのだけど。 延々と読者が感情移入を強いられた主人公、人智を超えた力を持っているけど神様でも超人でもなく、結果として消化不良を抱えて家に帰ることになる。 西尾維新が書きたいことってその「消化不良」なんだろうね。それでも生きていかなきゃいけない、それでも絶望するわけにはいかない、配られたカードで生きていかなくてはいけなくて、実は人智を超えた力もカードの一枚でしかない、そんな力があったって幸せになるわけではない。 他の登場人物もすごい力は持っているのだけど結局は他人との接し方と自己肯定感の重心が大きく、田中芳樹の薬師寺涼子のように、たとえ力がなくなっても(薬師寺涼子の場合は富と権力がなくなっても)誇りを失わず毅然と立ち続けることができる人たちがレギュラーだと。 | ||||
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亡くなった父親の正体は大怪盗フラヌール。犯罪資金で育てられた事実を知り、弟は失踪し妹は自殺未遂の影響で幼児化。父からの違法な財産と人生にけじめをつけるべく、二代目フラヌールとしてお宝を返却していく… 舞台の返す現場は海底大学、そして物は玉手箱。題材は良いんですけど…まず語りが長い。いや、西尾維新の言葉の面白さはわかってますよ。ただフラヌールのライバルである刑事さんや奇抜なデザインながら型にハマった名探偵、読み終えると進行に便利なキャラクターだったなとしか思えない。西尾維新の魅力ってやっぱりキャラクターも大きいですよね…なのにそう思ってしまうのはマイナス。 ミステリとしても密室殺人だったり双子のミスリードだったりファザコンの娘だったり、読めはしても怪盗モノとして面白いか…?と。そもそもこれまでミステリを揶揄し続けてきた西尾作品的にそう…というか、新鮮味がない。 あとオチ。怪盗モノらしいオチに繋がりはしますが、まず父親・初代フラヌールは主人公いわく記者として真面目に働く反面正体は愉快犯らしい怪盗であった、家にはほぼいなくて育ては乳母任せ。女癖が悪い、程度の情報しか語られなくて。その程度の人物像でこのオチやられても…あまり当人の感情が伝わってこないし…。妹も海外に都合良く隔離されていて、それで良いの? まあ主人公もドライというか、若干ネジが外れていたり犯罪者の子供という点でコンプレックスを感じていたり。悪くないキャラクターではありますがボリュームの割に、全体的に淡白なため微妙だったかな… 正直ミステリは言葉遊びで擦りすぎてつまらないので、また少女不十分のような原点回帰がテーマの作品を書いてほしい。不器用で異常でも幸せに向かっていけるよっていう。また伝説シリーズのような作品を書いてほしい。 | ||||
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