■スポンサードリンク


隠れ簑



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫)

隠れ簑の評価: 4.20/5点 レビュー 15件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.20pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

味わい深い作品

目の見えぬ武士と、その武士を助けいたわる老僧。旅の途中でふたりに出会った大治郎は、
強く心を揺さぶられる。だがこのふたり、実は仇討ちの敵同士だった!彼らに危機が迫ろうと
したとき、小兵衛、大治郎父子が立ち上がる。表題作「隠れ蓑」を含む7編を収録。
「剣客商売」シリーズ7。

表題作「隠れ蓑」では、人の心の不思議さや絆というものについて考えさせられた。老僧は、
盲目の武士にとっては親の仇だった。彼は、自分が討たれる前に隙を見て、盲目の武士を
倒すこともできただろう。だが、それをしなかった。盲目の武士を守ることに、おのれの人生の
全てをかけたのだ。ふたりの間には信頼関係が生まれ、固い絆で結ばれていた。もし武士が、
老僧の正体を知ったとしたら・・・。何も知らずに終わってしまったことが本当にいいことなのか、
やりきれない思いがした。
7編どれもが味のある話だった。「徳どん、逃げろ」では、傘屋の徳次郎への八郎吾の思いに
ほろりとさせられた。読後、強く余韻が残る話だった。
さて、小兵衛、大治郎父子は、次にどんな活躍を見せてくれるのか?とても楽しみだ。
剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫)より
4101157375

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!