馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ
評判
馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリの評価:
3.89/5点 レビュー 9件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリの評価:
3.89/5点 レビュー 9件。 C ランク
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それぞれの時代の世相や空気感を描きつつ、不可解な殺人事件を一人の少年、青年が解決していくという趣向で構成されており、昭和24年が舞台の「たかが殺人じゃないか」は21年のミステリ三冠王ですが、その12年後、テレビ局のスタジオが密室殺人の舞台です。
誰がなぜどうやってというミステリの王道を踏まえつつ、三部作はそれぞれが時代の雰囲気を味わえる小説に仕上がっています。昭和30年代生まれの私には、昭和12年24年は親から聞いた話に重なる部分があり、昭和36年の空気感は自分事として味わえました。トリックの妙よりも時代世相を楽しめたシリーズでした。
が、それは欠点でもあるのでしょう。すでに死語となった言葉や物故した方々の名前が多く出てくるので、それ何?どういう人?と感じる方には読み進めるのがきついかもしれません。「傷痍軍人」などはその分水嶺になる言葉かもしれないとレビュータイトルに入れました。
蛇足ながら、この後、昭和48年、60年と書いてほしい気もしましたが、昭和48年、60年となると敗戦の欠片はほとんど残っていません。辻真先氏はミステリという形で敗戦前と敗戦後のリアルな日本を書きたかったのかもしれません。