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未踏の蒼穹
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未踏の蒼穹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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『揺籃の星』と『黎明の星』を読んだ時、あとがきに、これは当初三部作になる予定だった、とあったので、第三部は書かれないままだったのかと思っていました。でもこれは『揺籃』と『黎明』とは別の物語ではあるものの、I・ヴェリコフスキーの宇宙論に基づいた話という意味では、第三部と言ってよいのかも知れませんね。 が、別の見方をすれば、これはヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』に想を得た〈ホーガンの宇宙論〉に基づく新たな物語のようにも思えます。 同時にこれは地球人への警告の書である、とも読めます。 2000年代半ばの時点で彼は、現在(2020年代)の国際情勢と、疫病騒動とを、恐ろしい程の慧眼で予告してくれています! 宇宙論よりそちらの方への意識が勝ち過ぎたせいか、幾分、物語としての面白さが足りないと言いましょうか、ホーガンのいつもの遊び心も、その冴えを少々欠いている気もしますが、それだけ緊急性を感じていたということでしょうか。 それでもこの結末のホーガンらしさには、思わず「うん、うん」と頷いてしまいますし、つくづく「惜しい方を…」と感ぜずにはいられません。 ホーガンは亡くなってしまいましたが、だからといってこの理論と構想、そうして警告は、これっきりになってよいものとは思えません。 誰かこれを受け継いで、より完成されたものを目指して書いてもらえないかと、切に願います。(愚かな地球人が本当に自ら地球を滅ぼしてしまう前に!) | ||||
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今から45年前に『星を継ぐもの』でファン(盲目的に愛してしまいました)になってしまいました。巨人シリーズをはじめ大学卒業前後までの10年間弱で当時の彼の書いたものはすべて読んだと記憶しております。それから30年以上経過し今も書いているらしいことを知り、未読のものがかなりたくさんあることをうれしく思い、まず手を付けたのがこれ。ものすごい感動とか大どんでん返しがあればうれしいけれど、それは置いておくとして、とても安定して楽しませてくれます。 ああ、いいなぁ。また、全部読みに挑戦しようか、昔読んだ本から再読しようか悩んでいます。 | ||||
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ガニメデ3部作、創世記機械は「センス・オブ・ワンダー」にあふれていた。この作品には、それつまり「わくわく感」がない。 | ||||
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やっぱりトンデモ科学が引っかかる。金星に地球人が定着するのも無理がある感じで、いまひとつ乗れない。 | ||||
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金星に住む人々がかつて地球にあったテラ文明の謎解きをしていく話がベースで、ここはSFとして面白かった。ただ、金星人の中の陰謀の話がかなりを占めるため登場人物が多すぎることと、その話でテラ文明の謎解きの楽しみが少しそがれるのが残念。 また、ベースになっているのがヴェリコフスキーのトンデモ宇宙論であるため、厳密にはSFとは言いがたい物語になっている。私たちのいる宇宙ではない宇宙での出来事と考えればSFと言えるのかもしれない。 | ||||
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何とはなしに盛り上がりにかけるダラダラとした展開という印象で、わたしには読み進めるのにかなりの努力が必要です。久方ぶりのホーガンなのに。まだ全部読めてません。いつか完読しよう。いつかは。読めたら読みます。 | ||||
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とっかえひっかえ出てくる登場人物の描きわけができてないとかトンデモ科学とか、そういうのはまあ毎度のことなので良しとしよう。機械に子作りさせちゃうような作者なのだし、科学的な根拠とか言い出したらSFで時間旅行もワープもできなくなってしまう。電磁気が重力を制御するとかしないとかいうのは物語において些末な問題。 一番の不満点は少年ジャンプの10話打ち切りを思わせる不条理なほどの尻切れトンボ感。後半の大失速。何か事情があったのか本人が疲れちゃったのかどっちなんでしょうね。 ストーリーは(最後までちゃんと書ききれていれば)ものすごく面白い。金星人という第三者の目を通しての人類文明批判は最後まで一貫しているし。 地球人と金星人の同起源説について「オチが読めた」という批判もあるけど、序盤で登場人物にすでに語らせているのだからこの点については謎でも何でもなく、ミステリのジャンルで言えば犯人が最初からわかっていてどうやってそこへ結びつけるかを読ませる物語。 だから、問題はそういうところじゃなくて悪役との一騎打ち以降。金星人の起源も探し物の場所も悪役の末路も、当初から予想されたネタは出尽くした。さあこっからこれらを題材に何が起きるのかとエンディングに向けてのラストスパートを期待していたら、謎解きがただただ後日談的に語られるだけ。結論はわかっているのだからそこを読みたいわけではないのに。回収できてない伏線もあるし、広げた風呂敷は何のためだったのか。途中で筆を投げたのは間違いないだろうなあ。(日本での)人気作家なのにここまで翻訳が出なかったのもわからなくはない。 ああ残念。誰か後半部分を書き直してくれないだろうか。 | ||||
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そして図が必要 | ||||
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金星の人々があまりにも地球人と同じような行動や物の見方をするので、もしかと思ったらね。 政治状況の描写が多すぎてちょっとつまらない。 もう少し科学的発見や、状況の推理が多いほうが面白かったのかもしれない。 よかった点は地球で発掘された記録が電子媒体でなく紙媒体らしきことかな。 確かに「星を継ぐもの」と同じような構成だ。 地球人:金星人=穏やかな人で対するルナリアン:地球人=攻撃的な人。 | ||||
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JPホーガン、ハードSFの巨匠。星を継ぐものの原作者。これは読むべきだと飛びついた。裏切られた。異星人のはずの金星人の描写が全く地球人のそれと変わらない。つまりはそういう事。結末が見通せる。どうにか読み終えたが、読むことが苦痛だった。残念。 | ||||
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絶滅した地球人類を隣の星の金星人が発掘調査するお話です 面白いのは、金星人が地球人より優れている事を、手前勝手な理屈で説明して精神勝利するところです。 | ||||
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のは、仕方がない事なのだろうか? 人類の危機にガニメデの優しい巨人は、何もしてくれなかったのだろうか? 何度文明的絶滅を繰り返すのか、余りにも人類が悲しすぎる | ||||
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本書はハードSF作家と呼ばれているホーガンの晩年の小説で、現在日本で出版されている中では最も後期に発表された長編である。 帯には『星を継ぐもの』の興奮再び!と書かれている。 1977年の最初の長編『星を継ぐもの』は、月面で発見された遺体の謎から太陽系文明の壮大な歴史を甦らせた大傑作だった。 本書は、その30年後、2007年に発表された同じテーマ、太陽系文明の歴史を探る物語である。 前作との大きな違いは2点。1点目は主人公が金星人であること。2点目は物理法則の違い。宇宙の基本法則は重力ではなく電気力だというのである。 2点目が現代科学から見てトンデモない理論だというのは明らかだが、1点目は微妙なところである。時代設定を数千年先と考えればテラフォーミングされた金星に移住した地球人かもしれないし、それ以上の未来と考えれば自然環境が変わった金星に異星人が住み着いたという可能性も考えられる。 しかし、第一の仮説は物語の最初に否定される。地球人が滅亡した頃にはまだ金星の環境は酷く地球人が移住できる状態ではなかったと言うのである。 では金星人とは何者なのか?どこからやってきたのか?それが本作の一番のテーマ。『星を継ぐもの』の反対設定である。 主人公を金星人にするための設定原理としてトンデモ科学を採用したと考えると、これはこれでなかなかのハードSF。 疑問に思ったのは地球人が滅亡した時期が最後まで明らかにされないこと。年代測定も行われない。はるか昔のことのように書かれているが、地球に残されている遺跡の状態や文書の解読状況などを考えると、せいぜい2,3千年前のように思える。 しかし、登場人物は金星人の筈なのに地球の環境に妙に適応している。怪しさがプンプン匂ってくる。 ところで、デビュー作の『星を継ぐもの』は謎の解明、仮説と検証だけでグイグイ押して長編一冊を書ききっていたが、本書は恋話あり、サスペンスあり、社会学的な説教ありと、ベテラン作家となったホーガンの集大成のようにサブテーマが盛り込まれている。 ただ、本書では、クライマックスの感動的物語を語るために途中の経過が一部ご都合主義的な展開になってしまっている。 トンデモ科学で押し通すのならそれはそれでよいのだけれど、ご都合主義になるとハードSF作家の名が泣く。歳を取って論理的、科学的整合性よりもテーマやストーリーを優先するようになったのだろうか? 金星人社会の改革派として〈進歩派〉というグループが登場し、最初は思想対立の問題として描かれる。中盤ではその思想が地球人と金星人の性格の違いに関連付けられて巧みに語られるが、結果は竜頭蛇尾だった。サスペンスを盛り上げるつもりだったのかもしれないが、結局は嫌な話で終わってしまった。蛇足としか思えない。 プロヴィデンスもパンドラの箱ではないか? ザアムたちを襲った脅威は消え去ったのではない筈。 なお、『星を継ぐもの』では、ホーガンは地球人に全幅の信頼を置いていたが、本書では地球人(金星人の言うテラ人)の欠点が繰り返して指摘されており、それゆえに主役を金星人に置き換えたようだ。 『星を継ぐもの』はホーガンの独創が現代科学の常識を力技で押し切ったような物語だったが、30年後に書かれた本書はホーガンの理想が現代科学を無視して書かせた物語だと思う。ただ、その物語で語られる人類(前書では地球人だったが、本書では金星人)に対する想いは両者に共通するところがあり、ホーガンらしさに満ちている。 その意味で本書は、確かにもうひとつの『星を継ぐもの』であり、『星を継いだ者』たちの物語なのだろう。 | ||||
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久しぶりの JPホーガン。 訳者?のあとがきに、「とんでも科学」と明言されちゃっています。 それが一番不愉快な部分と言えるでしょう、 重力の発生原理は、現在明白になっているのでしょうか? としたら・・ その原理で人工重力場を作ることもできるはず。 初期作から、ホーガンの作品は読んでいますが、 ある意味原点回帰なのでしょうか? 現在の科学が、宇宙の事象すべてを説明できていないと信じる方には、楽しい作品だと思います。 すでに作者が他界してしまった今、文庫本ですが、初版を入手できて喜んでおります。 | ||||
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ジェームズ・P・ホーガンは、「星を継ぐもの」が傑作すぎて、それに比べると、どうしても厳し目の評価になってしまうかと思います。 でも、「未踏の蒼穹」もSFとしては十分に楽しいですよ! なんとなく物語の落ち着くところは見えるのですが、その過程で、「金星人たちは知らないけど、地球人である私は知っている」ということがちょこちょこ出てきてクスっとしました。 いろいろな設定・いろいろな空想科学に触れることがSFの楽しさの一つですので、SF好きの方は読んでおいて損は無いと思います。 ただ、値段がちょっと高いのがよろしくないですね… | ||||
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●本書の主人公は地球人(テラ人)ではなく金星人である。テラ人はとうの昔に滅亡していて、金星 人がその原因を探求する物語。その過程で更なる謎が浮かび上がる。 少しずつ謎が解明される過程は、ミステリー小説のサスペンスを感じるが、その途中の無駄話しが 長すぎてダレてくる。個人的にはかなりのマイナス点を付けた。しかもオチが予想できてしまうのが 残念。 宇宙物理学や生命進化論に関する「トンデモ科学」を許容・納得できるか否かで評価が分かれるか もしれない。時間的空間的なスケールの壮大さや謎解きのサスペンス度は「星を継ぐもの」に遠く及 ばない。50~60%の出来というところか。 | ||||
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登場人物たちが仮説と検証を闘わせながら世界の記憶を解き明かす物語を期待したが。作者が地の文で「〇〇は実はこーゆーことでしたー」と提示するような感じがずっと。。冒険活劇的側面すら皆無。主人公、大した謎解いてないよね?少なくとも帯に謳われているような傑作ではない。作者没後も作品が読めることはうれしいが、存命中に未訳であったものは、やはりそれなりの理由があるのだと今回も痛感した。 | ||||
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