ババヤガの夜
評判
ババヤガの夜の評価:
3.75/5点 レビュー 330件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 1〜20 1/4ページ
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ババヤガの夜の評価:
3.75/5点 レビュー 330件。 B ランク
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著者の名前は本作で初めて知ったが、恐らく雑誌かネットで本作が「叙述トリック」系との情報を得て読む事にしたのだと思う。
本作は結果として日本推理作家協会賞の最終候補作品となり、英国推理作家協会賞を日本人として初めて受賞したらしいので、日本と英国二か国のプロが認める作品である事は間違い無い。
でも素人の自分が読んで「そこまで凄い作品か?」と聞かれると、首をかしげざるを得ない。
自分が感じた一番の問題点は、登場人物や作中の出来事に全く深みが無い事。
主人公に関しては流石に幼少期の話しなどが出て来るが、それでも浅過ぎる。でも浅過ぎるけど薄っぺらくはないのだ。そこが実に惜しい。
例えば主人公の髪の色とか眼の色、祖母の眼の色など。そしてそこから繰り出されるババヤガの物語など、作者の頭の中にはもっともっと作り込まれた人物像や背景が有ると思われるのだ。
だけどそれがほとんど描かれてない。
だから主な登場人物の背景や作中の出来事がもっと書かれていれば、本書にもっとのめり込めたかと思う。しかしそうなると、倍近い厚さの本になってしまう。
レビュータイトルの意味は、本書を上下二巻にするなどして、もっと人物像などを書き込まさせればもっと惹き付けられたのにと感じ、シリーズ化も出来たのではとも感じた部分について、編集者は何も思わなかったのかなと言う意味。
さて元々読んでみようと思ったきっかけの叙述トリック。
これは簡単に引っ掛かった。その点は満足。だけど作者が叙述トリックに重きを置いていないのか、あっさりネタばらしをしてしまうので、叙述トリックの余韻が全く無かったのが残念。
最後に、主人公が祖父から言われた「武道を始めたら、もう一生喧嘩はできんぞ」と言うセリフ。
これは非常に面白いと言うか、作者は武道経験者なのかな?と思った。
大抵の人は、街の喧嘩自慢達の中には武道経験者が結構いる事を知っている。喧嘩空手と言うのを標榜する団体も有る。武道を始めても喧嘩しているヤカラは沢山いる。
でも武道にのめり込むと、下手に喧嘩して怪我をしたら稽古が出来なくなる。だからつまらない喧嘩はしなくなる(普通は)。また元々喧嘩自慢だった人だと、武道を習う事によって無駄な動きが少なくなり、より強くなる(端的に言えば殺傷能力が高まる)。
もしかしたら、主人公の祖父は主人公の心の弱さ(と言うか優しさ)を見抜いていたのかな、と邪推した。