死神永生: 三体Ⅲ

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死神永生: 三体Ⅲの評価:

4.35/5点 レビュー 222件。 A ランク

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平均点4.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全332件 301〜320 16/17ページ
No.32
(5pt)

ひとつの宇宙を読み終わった。

帯にもなっている解説:藤井太洋氏の"ようやく日本の読者も、劉慈欣の描いた『三体』の最終ページを閉じることができる。"に全面的に同感である!
人間の想像力はかくも深淵…。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.31
(4pt)

間違いなく傑作

宇宙は冷徹でなければ、生き残れない。
そんなことを考えさせられる前編です。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.30
(5pt)

SFが好き、SFに興味があるなら

いいから読め。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.29
(5pt)

SF小説としては第2巻『黒暗森林』よりも上

本書はかのグレッグ・イーガンの傑作『ディアスポラ』にも匹敵する傑作である。
ベクトル的にはディアスポラと異なるが、テーマ的にはかなりの部分がディアスポラとオーバーラップしている。

SF小説としてではなく、小説としてなら黒暗森林の方が上という読み方も可能であるが、言うまでもなく『三体』(地球往時)シリーズはSF小説であるのでその読み方は不当だろう。

本書はほぼ完璧と言って良い。それくらい洗練されている。
主人公の決断を批判する向きもあるようだが、三体世界と違い合理的、悪く言えば非情になりきれない人間性の描写と読めばそんなに不快感はないはずである。

ここまですごい本を読んだのは久しぶりである。
所謂SFマニアなら1巻で挫折してしまった人もいるかと思うが、ぜひこの『死神永生』までたどり着いて欲しい。

いやあ面白かった~
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.28
(5pt)

SF最高傑作

SF最高傑作と言っても過言ではないでしょう。SF設定の質と量は三部作の中で最も高いと思います。作品に触れると世界設定の考察をしたくなってしまうタイプの方には垂涎の作でしょう。ただし、純粋な物語としての構成は第二作の方が良いとする意見にも頷けるところはあります。ある意味で問題は解決しません。第二作のようにすっきり終わることもありません。そのかわり、より深く広い世界に没入することは可能です。SF作家の想像力を借りて人間のちっぽけさを再確認したい人におすすめです。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.27
(5pt)

SF小説としては第2巻『黒暗森林』よりも上

本書はかのグレッグ・イーガンの傑作『ディアスポラ』にも匹敵する傑作である。
ベクトル的にはディアスポラと異なるが、テーマ的にはかなりの部分がディアスポラとオーバーラップしている。

SF小説としてではなく、小説としてなら黒暗森林の方が上という読み方も可能であるが、言うまでもなく『三体』(地球往時)シリーズはSF小説であるのでその読み方は不当だろう。

本書はほぼ完璧と言って良い。それくらい洗練されている。
主人公の決断を批判する向きもあるようだが、三体世界と違い合理的、悪く言えば非情になりきれない人間性の描写と読めばそんなに不快感はないはずである。

ここまですごい本を読んだのは久しぶりである。
所謂SFマニアなら1巻で挫折してしまった人もいるかと思うが、ぜひこの『死神永生』までたどり着いて欲しい。

いやあ面白かった~
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.26
(5pt)

SF最高傑作

SF最高傑作と言っても過言ではないでしょう。SF設定の質と量は三部作の中で最も高いと思います。作品に触れると世界設定の考察をしたくなってしまうタイプの方には垂涎の作でしょう。ただし、純粋な物語としての構成は第二作の方が良いとする意見にも頷けるところはあります。ある意味で問題は解決しません。第二作のようにすっきり終わることもありません。そのかわり、より深く広い世界に没入することは可能です。SF作家の想像力を借りて人間のちっぽけさを再確認したい人におすすめです。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.25
(5pt)

上巻なのに、内容が濃すぎる

1巻も2巻も、内容が濃くなってきたのは後半からだった。3巻は上巻で既に2巻下巻レベルの内容の濃さ。
これから下巻を読みます!
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.24
(5pt)

第2部を上回るスケール

壮大なスケールを感じさせるストーリーの三体2。これを上回るスケールがあるのか!? と思いきや、軽々と超えてくれました。
大変面白いのだけれど、下巻から読者の頭が理解できなくなってくる。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.23
(4pt)

タイトルは、死の終わり

死神を「しにがみ」だと思っていたので、三体文明よりも強大で邪悪な敵=死神が出てくるのかと思って読んでいたので、かたすかしを食らった気分になった。中国語がわかっていれば、ちゃんとタイトルに沿った楽しみ方ができたのになあと後悔。
3部ではわかりやすい二極構造はなく、かなりSFに振り切って書かれていた。一本の映画であれば満足だが、やはりいくつか1部・2部の各人の動機や印象の解説を期待してしまったので物足りなさはあった。シン・エヴァもそうだけど、最近はこういうのが主流なのかしら。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.22
(5pt)

ロードムービーのような疾走感

完結編を読み終えて感無量であるとともに”これで終わってしまうのか…”という喪失感を味わっています。
三体シリーズは第二章”黒暗森林”が最も評価が高いと言われているようですが、確かに物語としてのまとまり・完成度としては、第三章”死神永生”は第二章に及ばないように思われました。
ただ、どちらかというと刻々と場面を変えて話が展開していくロードムービーのような趣で、繰り返し読み返しながら情景を思い浮かべるような読み方の方が良いのかもしれません。もとより一度に詳細を理解できる情報量ではないため、何度か読み返してみようと思っています。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.21
(5pt)

上巻なのに、内容が濃すぎる

1巻も2巻も、内容が濃くなってきたのは後半からだった。3巻は上巻で既に2巻下巻レベルの内容の濃さ。
これから下巻を読みます!
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.20
(5pt)

第2部を上回るスケール

壮大なスケールを感じさせるストーリーの三体2。これを上回るスケールがあるのか!? と思いきや、軽々と超えてくれました。
大変面白いのだけれど、下巻から読者の頭が理解できなくなってくる。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.19
(5pt)

わかりやすく面白い、ツンデレ小説か?

ありとあらゆるSF的な要素が織り込まれ、かつかなりハードなテーマであるにもかかわらず驚くほど読みやすいのは、舞台設定の緻密さも勿論ではありますが、そこで描かれる名前のあるなしにかかわらず、登場人物のどうしようもなさや高潔さ、勇敢さが生き生きと描かれているからなのだろうと思います。
ハードSFではありますが、わからないところを読み飛ばしていっても十分に楽しめる内容と感じました。そういう意味ではハードなのは外見だけのツンデレ小説といえるかも。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.18
(5pt)

いかに欧米SFに毒されているかが自覚できる

テレビのスタトレでSFの世界に入り、クラーク、アシモフ、ハインライン、ブラッドベリで育ち、イーガンの直交三部作で「SFまだまだ行けんじゃん!」と思ったわけですが、三体はそんな欧米SFを軽く超えていった。三体三部作の設定やギミックを読み識り、その斬新さに驚く度に、自分がいかに欧米SFに毒されていたかが自覚できた。たたんじゃう(ネタバレ?)ところでは、なぜかぼのぼのの「しまっちゃうおじさん」を思い出しました。今日からたたんじゃうおじさんの夢でうなされそうです。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.17
(5pt)

わかりやすく面白い、ツンデレ小説か?

ありとあらゆるSF的な要素が織り込まれ、かつかなりハードなテーマであるにもかかわらず驚くほど読みやすいのは、舞台設定の緻密さも勿論ではありますが、そこで描かれる名前のあるなしにかかわらず、登場人物のどうしようもなさや高潔さ、勇敢さが生き生きと描かれているからなのだろうと思います。
ハードSFではありますが、わからないところを読み飛ばしていっても十分に楽しめる内容と感じました。そういう意味ではハードなのは外見だけのツンデレ小説といえるかも。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.16
(5pt)

いかに欧米SFに毒されているかが自覚できる

テレビのスタトレでSFの世界に入り、クラーク、アシモフ、ハインライン、ブラッドベリで育ち、イーガンの直交三部作で「SFまだまだ行けんじゃん!」と思ったわけですが、三体はそんな欧米SFを軽く超えていった。三体三部作の設定やギミックを読み識り、その斬新さに驚く度に、自分がいかに欧米SFに毒されていたかが自覚できた。たたんじゃう(ネタバレ?)ところでは、なぜかぼのぼのの「しまっちゃうおじさん」を思い出しました。今日からたたんじゃうおじさんの夢でうなされそうです。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.15
(5pt)

シリーズ最高の極上エンタメ作品!

"智子は香りよく点てた茶の碗を両手で持ち(中略)今度は程心の前に碗を置いた。『宇宙は大きい。でも、生命はもっと大きい。縁があれば、この先きっとまた会えるでしょう』2021年見事に翻訳された本書は『地球往事』シリーズ三部作の最終作(上巻)となる中国発、世界大人気のハイブリッドエンタメSF。

さて、そんな本書(死神永生)は前作の第二部『黒暗森林』に直接続く流れになっていて、今度は若き美人航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)を新たな主人公にして、前作の三体世界の侵略艦隊に対抗する『面壁計画』の裏で極秘に同時進行していた【侵略艦隊の懐に人類のスパイをおくる】『階梯計画』の過去描写から始まり、前作の主人公、羅輯によって最終的にもたらされた三体世界との【休戦から続く時間軸】を描いているのですが。

まず感想を一言で言うと【最高に面白かった】それぞれ発売直後に三体、三体IIと読んできて、そして迎えた待望三体III!でも、まだ上巻を読み終えたばかりですが。少なくともエンタメ作としては【シリーズでも極上の作品】に仕上がっていると感じました。

その理由としての一つは、すでに読後の記憶が朧げですが。どちらかと言えば【海外古典SF、あるいはハードSF】の影響を感じた一作目『三体』そして、急展開かつ地球の技術が発達し【銀河英雄伝説】や随所に日本カルチャーの影響を感じた『三体II』を経て。

本作はそれらの要素が更に【サービス精神豊かにパワーアップ】しつつ(今度はイデオンや宇宙戦艦ヤマト要素も?)さらには安楽死問題や全体主義の台頭といった世界的タイムリーな要素も貪欲に取り込みながらも、ストーリー展開は洗練されていて、予想を裏切り続けるシンプルにジェットコースター的な【血湧き肉躍る展開】に、それを盛り上げる魅力的なキャラ、さらには【宇宙スケール、時間を超えた大恋愛!】これで盛り上がらないわけがない!

また、もう一つの理由として。これは主に日本人読者だけかもしれませんが。【現在の世界情勢をリアルに反映して】まったく物語全体としては影も形もない寂しい日本ですが(都市名として、わずかに東京だけ一度。。)代わりに、その不満を全て代弁するかのように(あるいは著者の理想を具現化?)登場する智子(ともこ)【三体世界の智子に制御される美少女和風ロボット】が、お茶に着物、忍者に日本刀とこれでもか!と日本的要素をアピールしてくれていて【ともこー!日本を代表してくれてありがとう!】と読み進めながら。熱くエールを送りたくなるからだ。(冷静にはやや唐突すぎる気もしつつ『それはそれ!』エンタメ作品なんですから!)

うわー!下巻はもちろんだけど。Netflixで世界的傑作『ゲームオブスローンズ』そして宇宙を飛ぶレイアとか攻めた内容で賛否の『最後のジェダイ』さらにプラピと原作者が関わるらしいドラマが楽しみすぎる!(智子はぜひ日本人女優が演じてほしい!)

全てのSFファンはもちろん、70年代から80年代の日本アニメ、漫画ファンの方にも猛プッシュにオススメ。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.14
(5pt)

三体人≒日本人?

Ⅱのアレで終戦?もう終わり?なんか小綺麗な未来描写ばっかで退屈~
と思ってたが・・・しっかり面白いのでオススメ

ちなみに作中ではこれまで以上に綺麗サッパリ日本が無視されている
国際政治の舞台ではともかく、宇宙開発の話でもスルーは寂しいなぁと思った
が、そんなことはなかった

三体人がなんかもう日本人だった

過酷な環境で蠱毒のごとく攻撃性を高めてきたのは戦国時代の日本みたいだし
(中国に比べて)高い技術と軍事力でオラオラしたのも20世紀半ばまでの日本みたいだし
その後の抑止力下での融和的なお付き合いに関してもそう
三体人≒日本人は気前よく技術を提供してくれた(日本はODAも)
昔は偉大な中華の文明文化を輸入する野蛮人だったのに
今では魅力的なソフトで逆にこちらを魅了している
昔は油断ならない敵だったけど、もう未来志向の時代だよ
このまま共存共栄すればいつの日か抑止も不要に・・・
いやいやいや!油断するな!
日本鬼子は虎視眈々と逆襲の機会を狙ってるぞ!?
ほら!一瞬の隙を突いて奇襲してきた!ヤベー奴らだぜ!
今の若い奴らは日本のコンテンツ好きで精日もいるけど大丈夫か!?
それはそれ!これはこれ!狂気じみた戦意がないと国は守れない!
頭ハッピーセットの平和主義じゃまた侵略されるぞ!?

と・・・さすがに忍者な格好で日本刀を使いこなす智子ちゃんが出てくると日本鬼子としては自意識過剰に思わざるを得ない。実際の日本人は「公式が智子ちゃん擬人化した!やったネ!」くらいにしか思わない頭ハッピーセット民族なのに・・・やっぱり向こうのアレな抗日ドラマの影響なんだろうか。それとも「お!ちゃんと民主主義や自由で堕落したらヤバいと書いてるアルな!結構結構!」と中国共産党の利益と合致しないとアレだからだろうか

とにかく中国人が日本人というエイリアンを警戒しているのは伝わってきたし、向こうは敵を甘く見る愚かさを忘れていない

「太陽が沈まない国スペインの無敵艦隊は無敵だよ。イギリスの田舎海賊なんぞ一捻りサ!」
「イギリスだか何だか知らないけど、南蛮人ごときに中華が遅れを取るわけないアルw」
「ロシア遠征だ!60万の大兵力!一度の会戦でカタをつけるぞ!大陸軍は!?」「世界最強ォォ~!」
「フランスから情報提供?恩着せがましい。日本ごとき小国が大ロシア相手に本気で戦争などせんよ。放っておけ。……え?旅順港に奇襲?」
「日本?大英帝国がお膳立てして金も貸してやっとイワンに辛勝したNoob国家だろ?プリンス・オブ・ウェールズでサクっとボコって東京湾に乗り込む。それでこの戦争は終わりだよ」
「ロシア人にまともな戦車なんて作れるわけがない!ドイツの科学力は世界一ィイ!」
「個人主義のアメリカ兵なんぞ皇軍兵士が突撃すれば命惜しさに逃げ散るに決まっとるわい!」
「できらぁ!北爆だけで屈服させてやるつってんだよ!……ええ!?空爆で北ベトナムを石器時代に戻す!?」

などなど、敵を侮ってバカを見た国々の教訓を忘れてはならない

少なくともこういうSFが書かれて、それがベストセラーになるレベルの社会が中国にはある
某国のように嘘に逃避して妄言を繰り返すだけではなく、着実に発展し続けてハードとソフトの両面で武器を研いでいる。満州国の遺産と日本のODAでスクスクとよく育ったもんだと感慨深くなるが、欧米に比べて中国の日本製コンテンツの模倣と吸収そして進歩の速度は比較にならず本当に油断ならない。昔なつかしい誰もが人民服を着て自転車こいでた頃の中国と同じように見るのは危険

ブログなんかで「三体を是が非でも否定したい!」「中国人に良いものなんて作れるはずがない!」「こんな本を買って売上を中国に送る奴は非国民だ!」とメイド・イン・チャイナのキーボードをガチャガチャ打ってる人もいるが、せめて日本鬼子の罵声を萌えイラストであしらった時のような余裕は失わないでほしいし、肥大化したプライドで目が曇って敵から学ぶことを忘れた民族は必ず没落する

そして上巻の段階で地球人と三体人が平和的関係を維持できた可能性……抑止を継続できて地球側が発展して三体世界に「隙がねーし、もう侵略は割に合わね―や」と戦争を断念させられた可能性が示唆されているのは、作者が意図したかは不明だが、日本は警鐘として受け取ったほうがいい

過去に列強諸国に侵略された苦い経験があって生存競争に一切の躊躇がない国に隙を見せてはいけないし、本当に共存共栄を望むなら自らも相手から怖れられる存在でなければならない。抑止と均衡は人間が水場を巡って骨の棍棒で威嚇し合ってた時代から引き継がれている原則であり、有限の資源を奪い合う他にないこの世界では原理であり続けるだろう

三体はSFとしても普通にオススメだし、最近のなんやかんやで中国に脅威を憶えてる人ほど読んでおくべき
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.13
(5pt)

シリーズ最高の極上エンタメ作品!

"智子は香りよく点てた茶の碗を両手で持ち(中略)今度は程心の前に碗を置いた。『宇宙は大きい。でも、生命はもっと大きい。縁があれば、この先きっとまた会えるでしょう』2021年見事に翻訳された本書は『地球往事』シリーズ三部作の最終作(上巻)となる中国発、世界大人気のハイブリッドエンタメSF。

さて、そんな本書(死神永生)は前作の第二部『黒暗森林』に直接続く流れになっていて、今度は若き美人航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)を新たな主人公にして、前作の三体世界の侵略艦隊に対抗する『面壁計画』の裏で極秘に同時進行していた【侵略艦隊の懐に人類のスパイをおくる】『階梯計画』の過去描写から始まり、前作の主人公、羅輯によって最終的にもたらされた三体世界との【休戦から続く時間軸】を描いているのですが。

まず感想を一言で言うと【最高に面白かった】それぞれ発売直後に三体、三体IIと読んできて、そして迎えた待望三体III!でも、まだ上巻を読み終えたばかりですが。少なくともエンタメ作としては【シリーズでも極上の作品】に仕上がっていると感じました。

その理由としての一つは、すでに読後の記憶が朧げですが。どちらかと言えば【海外古典SF、あるいはハードSF】の影響を感じた一作目『三体』そして、急展開かつ地球の技術が発達し【銀河英雄伝説】や随所に日本カルチャーの影響を感じた『三体II』を経て。

本作はそれらの要素が更に【サービス精神豊かにパワーアップ】しつつ(今度はイデオンや宇宙戦艦ヤマト要素も?)さらには安楽死問題や全体主義の台頭といった世界的タイムリーな要素も貪欲に取り込みながらも、ストーリー展開は洗練されていて、予想を裏切り続けるシンプルにジェットコースター的な【血湧き肉躍る展開】に、それを盛り上げる魅力的なキャラ、さらには【宇宙スケール、時間を超えた大恋愛!】これで盛り上がらないわけがない!

また、もう一つの理由として。これは主に日本人読者だけかもしれませんが。【現在の世界情勢をリアルに反映して】まったく物語全体としては影も形もない寂しい日本ですが(都市名として、わずかに東京だけ一度。。)代わりに、その不満を全て代弁するかのように(あるいは著者の理想を具現化?)登場する智子(ともこ)【三体世界の智子に制御される美少女和風ロボット】が、お茶に着物、忍者に日本刀とこれでもか!と日本的要素をアピールしてくれていて【ともこー!日本を代表してくれてありがとう!】と読み進めながら。熱くエールを送りたくなるからだ。(冷静にはやや唐突すぎる気もしつつ『それはそれ!』エンタメ作品なんですから!)

うわー!下巻はもちろんだけど。Netflixで世界的傑作『ゲームオブスローンズ』そして宇宙を飛ぶレイアとか攻めた内容で賛否の『最後のジェダイ』さらにプラピと原作者が関わるらしいドラマが楽しみすぎる!(智子はぜひ日本人女優が演じてほしい!)

全てのSFファンはもちろん、70年代から80年代の日本アニメ、漫画ファンの方にも猛プッシュにオススメ。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493