死神永生: 三体Ⅲ

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評判

死神永生: 三体Ⅲの評価:

4.35/5点 レビュー 222件。 A ランク

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平均点4.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全332件 221〜240 12/17ページ
No.112
(5pt)

全然SF詳しくないですが最高でした!

SFを普段全く読まないど素人なのでレビュー書くのは僭越ですが...
めちゃくちゃ面白く、一気読みしました。
予想裏切られまくりで、話の展開や動機付けにも納得感があり、続きが気になって夜更かし必須です。1巻、2巻、3巻、どれも相当面白くワクワクします。宇宙や人類の成り立ちや行く末にも思いを馳せられるロマンチックさも(残酷さも含めて)存分にあります。
こんぐらい面白いSF小説、他にもあればぜひ読みたい!
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.111
(5pt)

今夜は久しぶりに星空を見上げて見ようか

人間の想像力というか、SF作家の想像力と表現力は、ここまでのものを読者に現前させて見せることができるのか、と舌を巻いた。

Ⅰの内容も、Ⅱの内容も、Ⅲの内容も、それぞれは別のエピソードが描かれているのだが、そしてそれぞれのエピソード内で意外なというか仰天するような展開が続くのだが、大きく見ると、そのバラバラなエピソードが最終的にはすべて大きなストーリーに回収されていくのである。

その場で完結したように見えたエピソードが、すべてずっと先のストーリーの伏線となっていて、その場しのぎのエピソードなど何一つない。

そして、本書『三体Ⅲ』では、ついに三体文明すらかすんでしまうような展開が待ち受けている。

そのタイムスパンは何百億年にも及ぶ。

もちろん、違和感がないわけではない。

例えば、本書『三体Ⅲ』の前の『三体Ⅱ』で示される黒暗森林理論は、ある意味では荒唐無稽である。

というのも、一つの星系の座標が多の宇宙文明に対して開示されると、必ずその座標開示された文明は、他の高度な宇宙文明によって潜在的な脅威を排除するために必ず破壊されるというセオリー(=黒暗森林理論)があるとされる。
この黒暗森林理論は作中のある1回経験のみから地球文明にも三体文明にも共有され、それがあたかも東西冷戦中のような相互確証破壊理論によって、地球文明と三体文明の戦略的パリティ(均衡)にいたるとされる。

しかし、わずか1回の事象からそのような理論が帰納的に導かれるというのは、あまりにも無理筋だ。
まるでホッブス『リヴァイアサン』の、人間の自然状態は「万人の万人に対する闘争」であるということから引いてきたような理論がアプリオリに提示され、そこから演繹的に展開されているのである。
ただ晩年のホーキング博士などは、宇宙の知的生命た探査は人間の存在を他の宇宙文明に知らせることになり、この小説的な危機を招来せしめるのでやめるべきと警告していたのではあるけれども(ぼくは後述するように、賛同できないが)。

そしてまた、『三体Ⅱ』では「黒暗森林理論」となっていたものが(書名も)、『三体Ⅲ』では「暗黒森林理論」と、断りもなく「黒暗」→「暗黒」となっている点も気になる。

あるいは、『三体Ⅲ』では、三体世界を人格的に体現する「智子」という女性ロボットが登場するが、そのいでたちときたら映画「キル・ビル」そのもの。

『三体』3部作はネットフリックスでブラッド・ピット主演によりドラマ化されるというが、これなどは映画化を意識した表現のようで、小説的には余計なものに感じた。

が、このような点があったとしても、それを無視してしまえるほどの驚愕的なスケール感が本書の神髄である。

ぼく自身は、宇宙には文明がありふれたものというこの作品の宇宙観とは異なり、知的文明の出現は信じられないほどの低確率であると考えており、また奇跡的に知的文明が出現したとしても、その相互の接触は絶望的な距離の隔たりによって不可能に近いと思っている。

しかし、そうであるにもかかわらず、このようなSF小説に出会えた幸せは、100%満喫したのであった。
三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124507
No.110
(5pt)

今夜は久しぶりに星空を見上げて見ようか

人間の想像力というか、SF作家の想像力と表現力は、ここまでのものを読者に現前させて見せることができるのか、と舌を巻いた。

Ⅰの内容も、Ⅱの内容も、Ⅲの内容も、それぞれは別のエピソードが描かれているのだが、そしてそれぞれのエピソード内で意外なというか仰天するような展開が続くのだが、大きく見ると、そのバラバラなエピソードが最終的にはすべて大きなストーリーに回収されていくのである。

その場で完結したように見えたエピソードが、すべてずっと先のストーリーの伏線となっていて、その場しのぎのエピソードなど何一つない。

そして、本書『三体Ⅲ』では、ついに三体文明すらかすんでしまうような展開が待ち受けている。

そのタイムスパンは何百億年にも及ぶ。

もちろん、違和感がないわけではない。

例えば、本書『三体Ⅲ』の前の『三体Ⅱ』で示される黒暗森林理論は、ある意味では荒唐無稽である。

というのも、一つの星系の座標が多の宇宙文明に対して開示されると、必ずその座標開示された文明は、他の高度な宇宙文明によって潜在的な脅威を排除するために必ず破壊されるというセオリー(=黒暗森林理論)があるとされる。
この黒暗森林理論は作中のある1回経験のみから地球文明にも三体文明にも共有され、それがあたかも東西冷戦中のような相互確証破壊理論によって、地球文明と三体文明の戦略的パリティ(均衡)にいたるとされる。

しかし、わずか1回の事象からそのような理論が帰納的に導かれるというのは、あまりにも無理筋だ。
まるでホッブス『リヴァイアサン』の、人間の自然状態は「万人の万人に対する闘争」であるということから引いてきたような理論がアプリオリに提示され、そこから演繹的に展開されているのである。
ただ晩年のホーキング博士などは、宇宙の知的生命た探査は人間の存在を他の宇宙文明に知らせることになり、この小説的な危機を招来せしめるのでやめるべきと警告していたのではあるけれども(ぼくは後述するように、賛同できないが)。

そしてまた、『三体Ⅱ』では「黒暗森林理論」となっていたものが(書名も)、『三体Ⅲ』では「暗黒森林理論」と、断りもなく「黒暗」→「暗黒」となっている点も気になる。

あるいは、『三体Ⅲ』では、三体世界を人格的に体現する「智子」という女性ロボットが登場するが、そのいでたちときたら映画「キル・ビル」そのもの。

『三体』3部作はネットフリックスでブラッド・ピット主演によりドラマ化されるというが、これなどは映画化を意識した表現のようで、小説的には余計なものに感じた。

が、このような点があったとしても、それを無視してしまえるほどの驚愕的なスケール感が本書の神髄である。

ぼく自身は、宇宙には文明がありふれたものというこの作品の宇宙観とは異なり、知的文明の出現は信じられないほどの低確率であると考えており、また奇跡的に知的文明が出現したとしても、その相互の接触は絶望的な距離の隔たりによって不可能に近いと思っている。

しかし、そうであるにもかかわらず、このようなSF小説に出会えた幸せは、100%満喫したのであった。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.109
(5pt)

黒暗森林に中国という国家の基本思想を感じる。

黒暗森林、暗黒森林。周りはすべて敵で見つかったら抹殺される。分析されるまでもなく簡単に。実際にはぎょろ目で探索していましたが。そして、トマス・ウェイドの死刑。あれだけ進んだ文明においても死刑制度が存在している。この二つから中国という国家の本質を感じました。現在の中国の内政、外交、軍事状況をみれば明らかです。基本、自分以外の周りは敵なんです。意見が違うだけで仲間じゃない、即、敵なんです。そういう国なんですね。
さて、第Ⅲ部の展開はジェットコースター並みに早いです。冬眠を繰り返しては転換点に目覚めます。この冬眠は死を連想させますね。そして、再生する。激変する環境で無事に復活できるところは不思議ですが、それによって物語は回ります。二次元世界に落ちていく様相がものすごいです。本作、一番の見どころであったような気がします。
しかし、それにしても面白かった。この歳になってSFにどっぷりとはまるなんて。
そして、日本での発売は遅すぎだ。今後は早く発行してほしい。テレビドラマ化も楽しみだ。
三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124507
No.108
(5pt)

黒暗森林に中国という国家の基本思想を感じる。

黒暗森林、暗黒森林。周りはすべて敵で見つかったら抹殺される。分析されるまでもなく簡単に。実際にはぎょろ目で探索していましたが。そして、トマス・ウェイドの死刑。あれだけ進んだ文明においても死刑制度が存在している。この二つから中国という国家の本質を感じました。現在の中国の内政、外交、軍事状況をみれば明らかです。基本、自分以外の周りは敵なんです。意見が違うだけで仲間じゃない、即、敵なんです。そういう国なんですね。
さて、第Ⅲ部の展開はジェットコースター並みに早いです。冬眠を繰り返しては転換点に目覚めます。この冬眠は死を連想させますね。そして、再生する。激変する環境で無事に復活できるところは不思議ですが、それによって物語は回ります。二次元世界に落ちていく様相がものすごいです。本作、一番の見どころであったような気がします。
しかし、それにしても面白かった。この歳になってSFにどっぷりとはまるなんて。
そして、日本での発売は遅すぎだ。今後は早く発行してほしい。テレビドラマ化も楽しみだ。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.107
(4pt)

セカイ系ハードSFかな

大森望氏もあとがきで述べているように、本作はヒロインの気持ちによって人類の運命が左右されるセカイ系の印象が強い。でも、ハードで残酷なので、少し困惑するところもある。あとがき読むまでは、宇宙の再構築まで描かれるので、イーガンやベアのような骨太SFの亜種のような印象だったが、あとがきで納得した感じ。読み応えがあり、満足だが、ロマンの欠片が欲しい気がする。こんだけ技術が進んでも、宇宙に戦争が尽きないのは悲しい。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.106
(4pt)

セカイ系ハードSFかな

大森望氏もあとがきで述べているように、本作はヒロインの気持ちによって人類の運命が左右されるセカイ系の印象が強い。でも、ハードで残酷なので、少し困惑するところもある。あとがき読むまでは、宇宙の再構築まで描かれるので、イーガンやベアのような骨太SFの亜種のような印象だったが、あとがきで納得した感じ。読み応えがあり、満足だが、ロマンの欠片が欲しい気がする。こんだけ技術が進んでも、宇宙に戦争が尽きないのは悲しい。
三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124507
No.105
(5pt)

著書の想像力のすごさに引っぱられる

とにかく面白い。どんどん進んでいくんだ。
 自分がどうかということが関係ない絶望に立ったときに人がどうなっていくのか。そのギリギリを想像力を膨らませて考えてるうちに次の場面に変わっていく。
 著者の想像力の途方もない広大さ(この言葉さえ陳腐)にただただ驚き、自分もそれに便乗して世界を見せてもらっているような感じだった。
 最期の程心と「ある男」の関係についてはふたりになるとそうなのかな。。。もう一人の「あの男」のことを思うと切ない。 誰か語り合いたい。
三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124507
No.104
(5pt)

シリーズ最高のスピード感ある出だし

『三体』は中華SFで、こんなに中国のSFが面白いなんて知らなかった。他のもちょっと読んでみている。

 Ⅰは中国の文革から始まり、現代の読み手にとっては過去からスタートした。それが現実のわたしの今という時間を追い越し、Ⅱではさらに冬眠ということでもっと先の時間に飛ぶようになった。

 Ⅲに至っては最初からジェットコースターに乗っているようなスピードですべてが展開していく。そして読み手の視点はヒロインの程心の視点にありつつも、そのいる場所の壮大さにどんどんどんどん外にぶっ飛ばされているような感じになる。

 物語の始めのエピソードからすべてが伏線となりつながっているのでこぼれないように読んでいかないといけないのにスピードが速い!
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.103
(5pt)

著書の想像力のすごさに引っぱられる

とにかく面白い。どんどん進んでいくんだ。
 自分がどうかということが関係ない絶望に立ったときに人がどうなっていくのか。そのギリギリを想像力を膨らませて考えてるうちに次の場面に変わっていく。
 著者の想像力の途方もない広大さ(この言葉さえ陳腐)にただただ驚き、自分もそれに便乗して世界を見せてもらっているような感じだった。
 最期の程心と「ある男」の関係についてはふたりになるとそうなのかな。。。もう一人の「あの男」のことを思うと切ない。 誰か語り合いたい。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.102
(5pt)

シリーズ最高のスピード感ある出だし

『三体』は中華SFで、こんなに中国のSFが面白いなんて知らなかった。他のもちょっと読んでみている。

 Ⅰは中国の文革から始まり、現代の読み手にとっては過去からスタートした。それが現実のわたしの今という時間を追い越し、Ⅱではさらに冬眠ということでもっと先の時間に飛ぶようになった。

 Ⅲに至っては最初からジェットコースターに乗っているようなスピードですべてが展開していく。そして読み手の視点はヒロインの程心の視点にありつつも、そのいる場所の壮大さにどんどんどんどん外にぶっ飛ばされているような感じになる。

 物語の始めのエピソードからすべてが伏線となりつながっているのでこぼれないように読んでいかないといけないのにスピードが速い!
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.101
(5pt)

創造力をかき立てられる名作

創造力が必要とされるこれからの時代に最高の作品だと思いました。
著者はもちろん、日本語で読む機会を提供してくださった訳者の方々にも感謝したいほど素晴らしい作品でした。
三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124507
No.100
(5pt)

創造力をかき立てられる名作

創造力が必要とされるこれからの時代に最高の作品だと思いました。
著者はもちろん、日本語で読む機会を提供してくださった訳者の方々にも感謝したいほど素晴らしい作品でした。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.99
(5pt)

物理を知らない人はわからないかも

三体1を読んだときに面白すぎて、三体2は1を超えられないんだろうなって思ったら2のほうが面白くてすごいと思った。2である程度話は完結してる雰囲気だったし、3はその後の後日談的な話だと思っていたら、しっかり期待を裏切られました。3はもう物理。読まない選択肢はないですね
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.98
(5pt)

物理を知らない人はわからないかも

三体1を読んだときに面白すぎて、三体2は1を超えられないんだろうなって思ったら2のほうが面白くてすごいと思った。2である程度話は完結してる雰囲気だったし、3はその後の後日談的な話だと思っていたら、しっかり期待を裏切られました。3はもう物理。読まない選択肢はないですね
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.97
(4pt)

ちょっと待っていた三部目。

一部、二部の概説があるのは面白いな。
確かに読み直すのは大変だからありがたい。
1453年のビザンティン帝国から始まってどこへ行くのだろう思ったら、魔女の術がオールト雲外側の宇宙での出来ごとで説明がつくなんて。
下巻はいったいどこへ行くのか楽しみ。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.96
(5pt)

想像力暴走

読み終わった。想像力が爆発してる。こっちのイメージが追いつかない。なのに、なんでこんなに面白いんだろう。おすすめです。びっくりするぞ。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.95
(4pt)

ちょっと待っていた三部目。

一部、二部の概説があるのは面白いな。
確かに読み直すのは大変だからありがたい。
1453年のビザンティン帝国から始まってどこへ行くのだろう思ったら、魔女の術がオールト雲外側の宇宙での出来ごとで説明がつくなんて。
下巻はいったいどこへ行くのか楽しみ。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.94
(5pt)

宇宙は生命によってすでにどれだけ変わってしまっているのだろう。どれほどのレベルで改変がなされているのだろう

Ⅱの面白さにも悶絶しましたが、Ⅲでは、そこまでいくか!というこちらの想像を遥かに上回る、とてつもない規模の時間と空間の感覚に、読後しばらくは放心状態になるほどです。

「宇宙は暗黒の森であり、そこには猟銃を携えた無数の狩人(異星文明)が身を潜めている。ほかの生命を発見したら、できることは相手より先にひきがねを引くことだけ」
 この暗黒森林理論による抑止力により、三体世界と技術情報供与関係を結び平和を取り戻したかのように見えた前作から数年。
 新しいテクノロジーの誕生により社会のありようが大きく変わることがある。本書では、人工冬眠技術が確立されたことで、それが人類文明の様相を一変させる可能性があることが明らかになります。今より技術の発展した一世紀、二世紀後に目覚めることができる人工冬眠技術は、いわば時を超えるツール、いわば一方通行のタイムマシンのようなものだ。
 この人工冬眠技術の存在により、本書では、程心(チェンシン)という一人の女性が何世紀もの時代で活躍する姿を物語化することを可能としています。
 やさしさと責任感は強い程心が、世界を変える重大な役割を担わされ、三体世界がついに牙をむく本書前半部分も面白いのですが、その後の4次元空間の発見、高次元を低次元化する武器の存在、の曲率推進航法による光速航法の発見など、後半に進むにつれて、その時間規模はこちらの想像を大きく上回ります。
 光速で飛ぶ宇宙船の中で進む時間は、宇宙船の外で進行する時間より短くなるという相対性理論を取り上げたSF映画や小説、アニメーションなどは数多くあり、テーマとしてとても好きなジャンルで、いずれも心を大きく揺さぶられるのですが、本書で取り上げられた時間間隔は尋常でありません。
 そして、宇宙は生命によってすでにどれだけ変わってしまっているのだろう。どれほどのレベルで改変がなされているのだろう、という思いに至ります。
 しばらく後引きそうな、とてつもない物語です。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493
No.93
(5pt)

面白い

久しぶりにスケールの大きなSFらしいSFを読んだ気がします。
展開の予想が付かず、最後まで発想の大きさに圧倒されました。
三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124493