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誠実な嘘
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誠実な嘘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「天使の嘘」を読み、うーんと感じた。 しかしこの作品は期待以上だった この作者の評価は分かれやすいタイプかもしれない。 | ||||
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自分を守るためについた嘘が、嘘を呼び、それに纏わられ、気が付けば身動きとれなくなっている悲劇と喜劇。 この話及び天使シリーズを読むと親ガチャとかいう日本の風潮があまりにも軽薄に聞こえるほどの絶望感とやるせなさ。 「神」とやらはなぜ沈黙したままなのか。 | ||||
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例によって、二人の主役による交互独白で構成される作者お得意のストーリー・テリングだが、どうやらその手法は本作よりスタートしたらしい。 翻訳の少ない作家だけに、全体の作品情報も十分ではないところは残念なので、今後もこの作家の小説が読めるように、十分に応援してゆきたい。 さて本作もいつもと同様、期待を込めてページを繰るのだが、実はかなり不安を感じさせられる。 何故この作品だけ二見文庫なのだろう? これは果たしてミステリーなのか? ひょっとしてただの女性小説やロマンス小説なのではないのか? それらの不安を禁じ得ない出だしなのだ。 巻半ばまでは、そんな不安に苛まれながらの疑心暗鬼状態で読書を進める。700ページ超えの長大な作品なだけにその不安は半端ではない。二人のヒロインの間に、ようやく事件とアクションが勃発するのが、半分を読み進めた辺りなのだ。これまでは長い導火線。 しかしご安心あれ。そのアクションから先は、いつもの巻置く能わずのジェットコースター的展開となるし、これはしっかりとしたミステリー作品なのである。 特に最後の100ページは怒涛の展開で、一気にスリル&サスペンスの波乱含みの面白さが待っている。むしろ最終ページへの雪崩込み部分は、凡百の作家とは相当に異質である。 『天使』シリーズではないけれども、主人公の一人であるサイラス・ヘイヴンが、本作でも脇役として一足先に登場する作品。サイラスの過去である家族惨殺事件のこともその犯人のこともこの作品内で触れられていることには驚かされる。 既に『天使』シリーズの骨格が出来上がっていたのか、本作でサイラスは、既にしっかりしたその人物像が練り上げられている模様。『天使』シリーズを読了している自分としては、そのプロローグ的デビューを果たしている様子と含みをもたせる個性にも楽しまされる。 とは言え、ストーキングする女性と、ストーキングされていることに気づかぬままに、大きな事件に巻き込まれてゆく女性との交互ストーリーのリズムやテンポは、やはりこの作家の手練の技のもとにある。 「常套手段に頼ったり、同じ物語を二度書いたりするような作家には決してなるまいと懸命に努力している」と語るこの作家の姿勢にも期待感は高まる。是非とも全作品の翻訳を望みたく思う。 | ||||
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考えさせられる一冊だった。 今月の二見書房、どちらも生死(妊娠がもたらす影響)がテーマの2作品。 陽と陰のような2作品だった。 二人の女性の物語、妊娠がどれだけ精神的肉体的に女性に影響を及ぼすのか。 一見、メグの人生は成功者のような、女性としては憧れる。けれど、幸せそうな家族でも 問題はある。 アガサの人生は本当に過酷、メグとは対照的だった。アガサの追い込まれ方、嘘をつくのが当たり前の人生。 自分を守るのは嘘しかないのだとしたら本当に悲劇。 アガサがあのような事件を起こしたのはアガサだけが悪かったのではないと思う。 ラストにはきちんと精神科治療を受けることになる。きっと治る、信じてる。 | ||||
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