■スポンサードリンク
硝子の塔の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
硝子の塔の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41~48 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知念氏の作品を初めて読んだ。“新本格ミステリ”というジャンルの本をそれと意識して読むのも初めてだ。 賛否両論の評価と過剰な賛美の帯広告は購入の後押しにはなったが、同時に期待外れに終わるのではという躊躇を呼び、手元に届いてからも暫く読まずにいた。 意を決して読み始めると、わかりやすい文章で作品の世界に難なく溶け込めた。ただ、個人的にミステリ要素の高い作品は一度読み始めると結末が気になり、いつも一気読みが常となっていたが、不思議なことに本作はそうはならなかった。私としては珍しくプロローグ、第1章に当たる「1日目」、「2日目」&「3日目」、「最終日」&エピローグと4日間(正確に言うとプロローグを読んだ後、他の本達を優先したので間1、2週間空いたのだが)に分け読破した。 結論からいうと面白かったが爽快感はなかった。とはいえ“イヤミス”というわけではない。 個人的にはミステリを読む際推理しながら読むが、犯人や動機が全て分かってしまうようではつまらない。8割方こちらの推理通りでも、“どんでん返し”というか残り2割で驚かして欲しいと思う。 本作の場合、まさにそのタイプで、どんでん返しにさらなるサプライズが用意されていた。それらの可能性は作品の探偵が推理中触れていたので決してアンフェアではない。 しかし正直にいうち結末に少々がっかりした。これは作者が読者を驚かすことを優先して、満足させること二の次にしたせいではないだろうか。 本作はミステリのガイド的役割も担っている。“本格派”というのだろうか、今やミステリの古典というべきポーや私も好きなドイルやクリスティから始まって、私が不勉強な“新本格”まで、物語中作者や作品が実名で紹介されている。わかる人がわかればいいという暗示ではなく明示なため、ミステリにあまり詳しくない人、これから読んでみたい人も置いてけぼりになることはない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悪くはないんだけどなー。 理屈っぽいというか。理屈をこねすぎると屁理屈になると思うんだけど、まさにそんな感じ。 意外性を求めすぎた結果、作者の自己満足的な落ち着き方に感じられる。なんていうか、読者は置いてけぼり、みたいな。 途中までは面白かったし、どんどん引き込まれた。 真実へたどり着く「理屈」がいらなかったなって感じます。 ミステリーってやっぱり最後は気持ちが納得するかどうかだと思うので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美しいガラスで出来た塔の中で、塔の持ち主が殺された。実は殺人犯は最初から明かされており、この小説はコロンボ形式の倒序ミステリーなのかな、と思いながら読んでいくと、犯人にも見に覚えがない第二の殺人が…。 そして、残されたメッセージから、10年前の連続殺人事件が浮き彫りになる。 トリックはそこまで驚くものではなかったのですが、「ああ、だからガラスの塔なんだ」と納得しました。最終章のどんでん返しでは、複雑な展開に置いていかれるかんじがしました。 物語の途中でもメタミステリについて述べていましたが、メタミステリにこだわりすぎて、話がごちゃごちゃになっている気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中までは相当面白かった。ミステリー小説に関する蘊蓄が連発されるのも好みである。最初の謎解きはへーそうかと感心した。ただ二回目以降になると、ちょっとそれは無理でしょうと言いたくなった。初回謎解きがあまりに不自然だからということで二回目があるのだが、正直二回目の方がよっぽど不自然なのである。最初に出てきた主人公の行動理由に極めて説得力があり、著者が医師ならでわの裏付けを与えていたのに対し、それ以降はどう見てもファンタジーでしょうと言わざるを得なくなるのだ。 超常現象に逃げてはならないというミステリーの枠組み内では、ある意味これが限界なのではと思ってしまった。ひょっとして、皆が納得するミステリーの小説作法は古今東西で既に出尽くしているのかもという気がした。作者には堂々とメタフィクションに挑戦して欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方もおっしゃられているように、帯に書かれた名前の数々、及びその惹句がいかんせんハードルを上げすぎていたように思えます。本当に彼らのようなミステリ界の著名人が、世辞抜きであのような文句を書かれたのでしょうか。私には彼らの書くミステリの方が何倍も魅力的に映りました。一度読み始めるとその世界観や謎に引き込まれ(惹き込まれ?)頁をくる手は止まらなかったことを覚えています。それこそ作中の人物の異常なまでのミステリ愛を、規模こそ違えど私も感じていると思います。だからこそ、この作品を私の愛する作家らが「…これを超える作が現れることはないだろう…」などと評している(皮肉だろうという声もありますが)ことに一種の失望を覚えるのです。「貴方達の書く作品の方がよっぽど面白いじゃないか!!!」と声を大にして言いたいです。彼らであればこの作品を超えるものを書くことができると確信しているためです。 この作品自体は、平易な文章で書かれているため読みやすく、また一人のミステリファンとして楽しめる箇所が多くありましたので☆3としました。 どうか帯に対する私の心中が少しでも伝わりますよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私のミステリの楽しみ方として、まず自分なりに推理してアレコレ伏線を考えながら読み進めます。 そして終盤に近づくにつれ自分の考えが覆され、作者に騙される感覚が好きなのですが、この作品ではそれを味わうことはできませんでした。 真犯人はこの人だろうなーという普段なら90%以上当たらない私の考えが的中してしまい「あ、やっぱりそうなのね」という感じで終わってしまいました。 終盤、残りページ数が結構余っている状態で真犯人が判明したので、もしかしたら最後の1行で大どんでん返しがあるかもと思って最後まで期待しましたが、それもありませんでした。 帯の島田荘司のコメントで、今後このフィールドからこれを超える作品は出ないとありましたが、おそらくまだまだ出てくると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SNSで大変評判になっていたので久しぶりに推理小説を購入。今時の小説の文体はこんな軽い調子なのだろうかと気になりつつも、内容は途中まではぐいぐい引き込まれるたのですが、いかんせん…ラストが予想通りで、あくまでもライトノベルというくくりなのかなと感じてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の本は、どれも文章が読みやすくスラスラ読めるのが好きで購入してます。 この作品は、帯がハードルを上げ過ぎた感じがします。 特にトリックもビックリするようなものでもなく… 肝心の殺人動機も腑に落ちないです。 更に、ラスト部分の主人公が犯人に対する思い?感情?みたいなものには共感が全くできません。 たった3日一緒にいただけで、そんな風になる??最後の届いた手紙も、普通の人なら嫌悪感で嫌な気分になると思うけど。 2000円ほど払って買ったけど、そのぶんの価値は申し訳ないけど、ないです。 価値としては1000円くらいかなー… 結局のところ、やはりこの作者の作品では医療ものミステリー系(天久鷹央など)がおもしろいなと、個人的には思いました。次作の医療ミステリーがおもしろい事に期待してます。普通の殺人事件系はなんか腑に落ちないところが随所にあるパターンが多いので特にオススメ!みたいな本はありません‥。今後に期待してます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!