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凶刃 用心棒日月抄



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【この小説が収録されている参考書籍】
凶刃―用心棒日月抄
凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)

凶刃 用心棒日月抄の評価: 4.32/5点 レビュー 38件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(5pt)

骨太のストーリーと人物描写、背景の素晴らしい秀作

この四部作は何回読んでも飽きない。江戸の町並みを背景に颯爽とした主人公と脇役の個性がいきいきとして描かれ、さらに藤沢作品に共通する女性のp美しさ、生きざまに惚れぼれします。
凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)より
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No.10:
(5pt)

石田衣良氏のエッセイで絶賛されていたがその通り!

藤沢周平、池波正太郎は年配者の読む本と思っていた。やがて62歳を迎えるこの時期にやっと藤沢氏の著作に手が伸びた。
石田氏のエッセイで絶賛されていたが「江戸の風景、人物描写、リアルな真剣勝負等々」シリーズ4作一気に読了できた。
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No.9:
(5pt)

評価遅れました

藤沢さんの作品が好きでこの本も読みたく購入しました。商品も良好で満足しています。
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No.8:
(5pt)

用心棒日月抄『凶刃』

『用心棒日月抄』はテレビでも見たが、最終巻の『凶刃』は文庫で読むことになった。藤沢周平の作品は映画などよりも、読むのが一番良い。殺陣が映画とは違って、派手ではないが、かえって真実味があって、私は大好きである。『凶刃』では、主人公の青江又八郎は中年になって、下腹の出てきたのを気にしている。物語は、東北の小藩と江戸藩邸と幕府との三つ巴となる。又八郎には妻の由亀がいて、彼は今は城勤めをしている。そこに降って湧いたように江戸行きの命が下る。隠密組織の解散を成し遂げるためである。江戸の女隠密たちの棟梁の佐知は、かつての恋人で、二人は協力して藩主の側室の秘密をさぐり、二人を殺害しようとする最強の剣士や隠密たちと闘う。若い時期を過ぎた又八郎と佐知の生き方に、大人の知恵が感じられ、たびたび出て来る江戸の商人たちにも独特の性格が感じられる。そして、二人を象徴するように、江戸の夕暮れの風景が何度も描かれる。人間は、いずれは年をとって、名剣士といえども、老いて一生を終るのだ。又八郎と佐知の、老年期は静かに過ごそうという気持ちが、痛いほどよく分る。私には、『凶刃』という題名が恨めしい。
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No.7:
(5pt)

新潮文庫の中では一番

40歳を越えてからの藤沢周平ファンですが
新潮文庫から出ているのでは これが一番好きです。(ベストはやっぱり蝉しぐれになりますが・・)
 
藤沢周平ファンは 9割方男性となるのかな 男でないとこの本を一番とは言わないかも・・
だけど 男には わかるんだよなー。
蝉しぐれも用心棒日月抄も・・
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No.6:
(5pt)

あぁ終わっちゃった

読後の最初の感想がレビューのタイトル。
もうこれに尽きます。
読んでいても、終わりに近づくにつれページをめくるのが惜しくなってくる。
でも、読みたい。
この葛藤の連続でした。

年に何冊かは、ページをめくるのが惜しくなる本と出会うのですが、
この本は久々に出合ったそういう本です。

内容は、サスペンス要素を縦糸に
佐知と平八郎の関係を横糸に展開します。
サスペンスの主題である藩の秘密も読みどころですが、
最大の読みどころは、
佐知の行く末でしょう。
藤沢周平の作品は、読み手の年齢によって受け止め方が変わることが多いですが、
この佐知の行く末もそうでしょう。

この本のレビュー群には、
佐知の行く末を書いたレビューがありますから、
レビューを読むのは作品を読み終えてからにしないと、
損しますよ。
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No.5:
(4pt)

細谷ファンは、読まない方が。。

三作目のあとがきをみて、てっきり完結したと思っていた方も多いのでは?
僕もそのクチで、思わぬ贈り物の様に手に取りました。
細谷源太夫の落ちぶれ様といったら。。
酒毒に侵されているのは前々からだが、症状が深刻すぎて笑えないんです。
復活を信じて読み進めるも...。
佐藤B作の居ない『暴れん坊将軍3』といったところ。
ムードメーカーって大事。
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No.4:
(5pt)

吉宗の時代の市井が目の前に!

最後の用心棒稼業から16年。青江又八郎は嗅足組解散の密命を帯び出府、今度は公務として江戸へ向かった。
しかし、嗅足組み解散には藩の存亡に関わる秘密が根深く絡み、公儀隠密を巻き込んでの暗闘に巻き込まれることとなった。
女嗅足の佐知との時を経た再開とお互いの想い、藩に召し抱えられたはずの細谷源大夫の生き様など時を経てそれぞれの人生が浮き彫りになる。
前3作に比べると、藩の政争に絡んだサスペンスの要素が強く、秘密の解明にたどりつく一つ一つの段階が面白い。
また前作から引き続き登場する佐知や細谷といった人物の生き方にも最後まで目が離せない。
徳川吉宗の時代を武家や商人といった視点で江戸の市井を描くどっしりとした時代小説。
藤沢ワールドの傑作です。
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No.3:
(5pt)

老いへの諦観と希望

「用心棒日月抄シリーズ」最終作。前作から16年の時が経ったという設定で、青江又八郎が四たび江戸に出向く所から物語は始まる。目的は「嗅足組」の解散を佐知に秘密裏に伝えるためである。前三作は短編集形式だったが、本作は長編形式であり、作品の趣きも異なる。

事件としては、幕府隠密、藩内の影の敵との三つ巴の対決だが、全編を覆うのは老いとそれにめげずに生きて行く人間達の営みである。青江もこの時は42才。人生50年の時代では老境に近いと言って良い。それでも立ち回りのシーンは相変わらずの迫力だが、人を殺す場面に寂寞感が漂う。前作で仕官した筈の相棒の細谷はしくじり、妻を狂死させ、荒んだ生活を送る。だが、この男には「きっと何とかなるだろう」という不思議な明るさがある。狸親父吉蔵の娘が結婚しているという設定も微笑ましい。佐知もそれまで任務に疑いを持たずに行動してきたが、殺人をためらうようになる。女性としての魅力は相変わらずのようだが。有為転変の時の流れの中で、登場人物の中に諦観と希望を見い出すというスタンスで書かれているようだ。

また従来から、武士と庶民、藩と江戸、剣劇と下町人情などの様々な対立軸を中心に物語が紡がれていたが、本作では青江の妻由亀が強調される。由亀も心根が優しく芯の強い女性だ。由亀と佐知、新しい対立軸が注目の的。二人の間で揺れ動く青江の心情は贅沢な悩みに満ちている。藩に帰る青江との別れのシーンで、「尼になって青江の藩に行く」と言う佐知の言葉は、青江そして読者に救いを与える。シリーズを締め括るに相応しい叙情溢れるシーンである。

本シリーズの持つ時代小説の面白さに、作者の人生観が織り込まれた味わい深い傑作。
凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)より
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No.2:
(5pt)

傑作後日談!

あれから16年・・・藩のお役目により再び江戸に出る又八郎。多忙なままに
過ぎ去った年月は自身だけなく、かつての仲間の身にも、優しく或いは残酷
に流れていた。
細谷や吉蔵の現在は?藩の存亡に関わる秘事とは?佐知との深い絆の行方は?
過去最強の刺客との決着はいかに?
過去3作と違うミステリータッチの展開も新鮮に、まさに読みどころ満載の
後日談である。
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No.1:
(5pt)

涙の最終章

用心棒シリーズの最終章。
主人公の青江又八郎が訳あって江戸に出てきてから、約19年後の話。
16年ぶりに江戸に出てきて、昔の親友たちに会い、近況を知り、さまざまな思いを刻みつつも藩のために働く主人公。
親友、細谷源太夫の変わり果てた(?)姿を見て、私も涙しそうになりました。いやっ正直泣いてしまいました。
最後の場面、親友との別れ、仕事を世話してくれた人との別れ、そして、妻とは別の、なくてはならない女性との別れ、もう泣くしかありません。
一巻の『用心棒日月抄』からぜひぜひ読んでほしい!
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