〔少女庭国〕
評判
〔少女庭国〕の評価:
3.89/5点 レビュー 38件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41〜45 3/3ページ
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〔少女庭国〕の評価:
3.89/5点 レビュー 38件。 B ランク
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巷では「リアリティがない」「設定集みたいじゃね?」「描写が適当」「意味不」「説明下手じゃないあなた」と酷評されまくってるけども、間違ってるのはたぶん「BOOK」データベースの内容。
物語というか作品の構造としてはたしかに閉空間でのバトルロワイヤルもので、彼女たちの運命は如何に、みたいな感じで、閉じられた空間である種の文明が生まれたりといった緻密でSF的な要素もまじおもしろいけども、実際にはもっとメタ的な作品として読めないかな、と思います。その意味でKindleで読むほうが体感的に合ってるかも。
似たような作品は数多あるかもしれませんが、私はこういった作品は余り読んだことがなかったのでおもしろかったです。
ついでにいうと酷評されがちな文章はたぶんかなり上手い部類です。冒頭4行目くらいの最初の登場人物と花の取扱いで「あ」と思いました。
他にも硬質な感じから落とす感じとかも絶妙です。重たくならずに一気に読めます。
私は読めない熟語が多くて辞書っ引きだったので、それもKindleで助かりました。
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全体像の紹介はほかのレビュアーがされてるので、ネタバレしつつも個人的な読み方を紹介します。
これらを踏まえ、バトルロワイヤルものがとくに好きではないひとにこそ読んでみてほしいなと思います。
以下ネタバレあり
まず、当作品の環境にあっては、当該閉空間の条件下にランダムにアイテムやポイントをステータスに振り分けた、一定の箍が外れた若しくはあんま外れてない女子中学生を生成させるプログラムを組み、ひたすら試行していると考えられる。女子中学生にリアリティが無いのは、女子中学生が一定のアルゴリズムの元に生成され続ける虚構である所以であり、そういうプログラムを組んでいるのにバトルロワイヤル的な行為に手を染めにくい設定にしたら全然話が進行しなくて阿漕に過ぎる。(おもしろくない)
そういった環境であるため、余りの内容に途中でギブする読者が頻出する様相を示すが、その不快感を超えて先に読み進む中で当該読者が人生を変え得る教訓なり思想なりを獲得し得るかと問えばさにあらず、寧ろさしたる不快感をも覚えず読み進めんとする読者は、恐らくは補遺導入中期には既に作品の構造に気付いており、「すぐ終わるものもあれば話が膨らむ場合もある。」と、放出されるドーパミンに浸り続けることを優先する。
その意味でこの庭を生成し続けているのは読み進める読者自身であり、まじだるいからと本を閉じるのは一層良心的で、確率的に生成される膨らんだ話を求めて女子中学生が殺し合いを続けるのを厭わない読者にとって、当事者であることの意味は全き物として存在しない。(リアリティを追求した具体的描写は不要)
後にそれを自覚し、浅薄な罪悪感に沈みもするが、何が解決するでもなく、所詮一定条件の元に生成され続ける虚構の女子中学生の殺し合いに過ぎず、「自分の目盛が大雑把なんだと」私「は思い、荒い琴線には何も引っかからなかった」ことに、また不快感を覚えることとなった。
総じて設定として、物語というよりは装置であると想定でき、所謂ゲームブックのような読者参加型のものではなく、読書を通じて膨らむ話を生成する、読者生成型のメタ的装置としての捉え方が可能ではないかと考えられた。