〔少女庭国〕

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評判

〔少女庭国〕の評価:

3.89/5点 レビュー 38件。 B ランク

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平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 21〜40 2/3ページ
No.25
(5pt)

勧められて読んだけど。

普通のデスゲームじゃなくて、面白かった。あまり書くとネタバレになるので最小限に。
自分は小説好きですが読みにくかった。文体もありますが、語彙にはある程度の自信はありましたが
まだまだ知らない用語が多いかなと。ルビをあえて極力ふらないのは表現という意味ではアリかなと思います。
改行をほとんどせずとか、白紙ページ?(自分が読んだ文庫本にはありませんでした)
読者を選ぶとありますがお勧めしたい作品です。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.24
(4pt)

SF愛好者はご一読を。

お話の展開も終わり方も、万人向けとは言えず、人に薦めにくい小説です。が、幅広くSFを愛する読者なら、不条理な状況にも慣れており、このユニークでパンチの強い物語を受け止められると思います。独特の「カルチャー」と「閉鎖」と「無限」と「エグみ」を味わうべく、一読をお勧めします。
帯に「百合SF」とあるのは、あまり気にしなくて良さそうに思います。また、ある程度のグロ耐性が必要だと思うので、ご注意ください。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.23
(4pt)

SF愛好者はご一読を。

お話の展開も終わり方も、万人向けとは言えず、人に薦めにくい小説です。が、幅広くSFを愛する読者なら、不条理な状況にも慣れており、このユニークでパンチの強い物語を受け止められると思います。独特の「カルチャー」と「閉鎖」と「無限」と「エグみ」を味わうべく、一読をお勧めします。
帯に「百合SF」とあるのは、あまり気にしなくて良さそうに思います。また、ある程度のグロ耐性が必要だと思うので、ご注意ください。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.22
(4pt)

「卒業」には、始まりも終わりも無い。

本当に評価の難しい物語だと思います。
前半部と後半部の二部構成となっており、物語の描き方が全く異なります。

前半部は根強い人気を誇る「ソリッド・シチュエーション・スリラー」。
映画『CUBE』からゲーム『ダンガンロンパ』シリーズまで、様々なアプローチで「密室空間に閉じ込められた人々が生き残りを賭けて脱出を図る」ものです。

本作も導入こそこれまでのソリッド・シチュエーションと変わらぬものですが、
そこからの緩急の付け方、意表の突き方が独特です。
この手のもの、あるいは今再燃しているバトル・ロワイアルものの醍醐味といえば、

「各キャラクターの個性や身の上、振る舞いから感情移入を促し、そのうえで容赦なく殺す」
残酷さだと思っています。

本作では13人の登場人物が出てきますが、これまで構築されてきたある種のお約束を徹底的に破壊していきます。

となると、「何だ、ただ逆張りしただけなんでしょ?」と感じるかもしれません。

ならば後半部を読むべきです。
ただでさえアクの強い文章が後半部でさらにカオス化し、段々と「自分は今何を読んでいるのか」と訳がわからなくなってきます。

僕は後半部の中盤らへんを食後に読んだので、気分が悪くなり読んだことを後悔しました。
(グロさというよりは精神的に、あるいは道徳的にエグかった)

それでも何とか最後まで読み終わり、
一体何だったんだこれは……と困惑しながらその日は寝ました。
朝起きて、もう一度物語全体を咀嚼し、そしてようやく気付きました。

本作は単なるソリッド・シチュエーション・スリラーではなく、
宇宙、あるいは哲学、あるいは人類学を描いているのだと。

流石に盛りすぎましたが、実際これは壮大な思考実験のようなものであり、
謎を解くとかキャラクターの人物像に思いを馳せるような箇所はあまりありません。

どこかに閉じ込められたら、どうするか。
あるいは、どうなるか。
それを徹底的に考察し、突き抜けたフィクションとして一冊の本にした。
それを面白いと感じる人はそう多くないだろうし、僕自身本作を面白いとは未だに思っていません。

ただ、惹きつける強さ、読み込んで行きたくなる引力のようなものがありました。
そしてじっくりじっくり考え抜いた先で、最後の数ページに込められた二人の会話文の持つ美しさに辿り着けました。

正直言ってもう二度と読みたくないくらい気分が沈んだけれど、読んで良かったかもしれない、と今は思います。

誰に勧めていいのか、勧めてしまっていいのかサッパリ分かりませんが、
でもきっと心に刺さる人はまだまだ存在すると思う。

ねえ、「貴方もそうなの?」
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.21
(4pt)

「卒業」には、始まりも終わりも無い。

本当に評価の難しい物語だと思います。
前半部と後半部の二部構成となっており、物語の描き方が全く異なります。

前半部は根強い人気を誇る「ソリッド・シチュエーション・スリラー」。
映画『CUBE』からゲーム『ダンガンロンパ』シリーズまで、様々なアプローチで「密室空間に閉じ込められた人々が生き残りを賭けて脱出を図る」ものです。

本作も導入こそこれまでのソリッド・シチュエーションと変わらぬものですが、
そこからの緩急の付け方、意表の突き方が独特です。
この手のもの、あるいは今再燃しているバトル・ロワイアルものの醍醐味といえば、

「各キャラクターの個性や身の上、振る舞いから感情移入を促し、そのうえで容赦なく殺す」
残酷さだと思っています。

本作では13人の登場人物が出てきますが、これまで構築されてきたある種のお約束を徹底的に破壊していきます。

となると、「何だ、ただ逆張りしただけなんでしょ?」と感じるかもしれません。

ならば後半部を読むべきです。
ただでさえアクの強い文章が後半部でさらにカオス化し、段々と「自分は今何を読んでいるのか」と訳がわからなくなってきます。

僕は後半部の中盤らへんを食後に読んだので、気分が悪くなり読んだことを後悔しました。
(グロさというよりは精神的に、あるいは道徳的にエグかった)

それでも何とか最後まで読み終わり、
一体何だったんだこれは……と困惑しながらその日は寝ました。
朝起きて、もう一度物語全体を咀嚼し、そしてようやく気付きました。

本作は単なるソリッド・シチュエーション・スリラーではなく、
宇宙、あるいは哲学、あるいは人類学を描いているのだと。

流石に盛りすぎましたが、実際これは壮大な思考実験のようなものであり、
謎を解くとかキャラクターの人物像に思いを馳せるような箇所はあまりありません。

どこかに閉じ込められたら、どうするか。
あるいは、どうなるか。
それを徹底的に考察し、突き抜けたフィクションとして一冊の本にした。
それを面白いと感じる人はそう多くないだろうし、僕自身本作を面白いとは未だに思っていません。

ただ、惹きつける強さ、読み込んで行きたくなる引力のようなものがありました。
そしてじっくりじっくり考え抜いた先で、最後の数ページに込められた二人の会話文の持つ美しさに辿り着けました。

正直言ってもう二度と読みたくないくらい気分が沈んだけれど、読んで良かったかもしれない、と今は思います。

誰に勧めていいのか、勧めてしまっていいのかサッパリ分かりませんが、
でもきっと心に刺さる人はまだまだ存在すると思う。

ねえ、「貴方もそうなの?」
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.20
(4pt)

好みが分かれるだろうが、誰もが強烈な衝撃を受けるはず

クセが強い。と言うかクセしか無いと言ったほうがいいか。
あらすじだけを見れば、いま流行りのデスゲームやソリッドシチュエーションか、あるいはラファティのシュール数学SFかといったものを想像しそうだが、どちらもあまり近くない。ドグラマグラ?戦闘妖精雪風?竜の卵?いやどれも違う。今まで存在したことが無いような小説。それが本作だ。
不条理で不快。なのにカラッとした軽さがある。人類の壮大な負の歴史を描く大河小説のようだと思えば、繊細な心の動きを拾い上げる。文体は作品を映すようにどこかちぐはぐで、現代的でありながら拒絶するよう。謎は何一つ解かれず、誰も救われず、なのに読み終わると爽やかな感覚がある。
はっきり言って好みが分かれる。ぼくもこれを好きだとは言えない。だが誰もが等しく心を揺さぶられるはずだ。良きにつけ悪しきにつけ。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.19
(5pt)

安定の矢部ぶし炸裂

(少なくとも私は)映画mother!やCUBEやアメリカ開拓史、人類文化史を想起させられ壮大な世界観を感じたかと思えば巻東(弱ペダ)などネタ描写も多々ありジャンル分け不可・唯一無二の安定の矢部ぶし炸裂です。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.18
(5pt)

安定の矢部ぶし炸裂

(少なくとも私は)映画mother!やCUBEやアメリカ開拓史、人類文化史を想起させられ壮大な世界観を感じたかと思えば巻東(弱ペダ)などネタ描写も多々ありジャンル分け不可・唯一無二の安定の矢部ぶし炸裂です。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.17
(5pt)

想像を絶する新規世界

近年、勢力を拡大せしめている「百合SF」なるものは(明確な百合的要素はなかったとしても)、十代の少女の持つアンビバレントな無敵感と不安定感でもって、少年や成人を主人公とした時には想像もできなかったような斬新な発展性を見せてくれるように思う。
本作は現時点でその最前線と言える。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.16
(5pt)

想像を絶する新規世界

近年、勢力を拡大せしめている「百合SF」なるものは(明確な百合的要素はなかったとしても)、十代の少女の持つアンビバレントな無敵感と不安定感でもって、少年や成人を主人公とした時には想像もできなかったような斬新な発展性を見せてくれるように思う。
本作は現時点でその最前線と言える。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.15
(5pt)

リッツ

タイトルからして少女の庭の国、予備知識なしで読み始めは微笑みすら浮かびますが途中で笑顔は消え、更に半ば過ぎに気づく物語の「始まり」が果たして如何様か(小難しい漢字表現を使いたくなります)。「面白さ」と一絡げに括れない興味深い視点と発展侵食のエネルギーは中学卒業式当日の女子生徒というネタかと思われた設定も、翻って15歳の少女だからこそではと妙な説得力を持ち得ており端的に言えばやっぱり面白いの一言に尽きてしまうのでした。

以下ネタバレしないように気をつけます。
未来と過去を部屋壁の方向で考える舞台で羊歯子(しだこと読みます)の過去が奇跡であるとは思えず、彼女を含むその他誰か一人が特別でもなく全て等しく「途中」かと思えば直接的な希望や部分的カタルシスは一切がぼんやりとした天井と床の薄明かりに紛れてしまう。そして勿論「終了」もなく永遠を何かに准えることもできないまま読者は閉塞感と距離と時間の長さに圧倒されるのです。が、最後に少しだけ、普通の名前に安らぎを感じさせて(でも未だ絶望してないという意味でしか希望は与えられず)一気読みの時間は終わります。
わかりやすいカラクリの解明をお求めの場合相当覚悟して考察しないと難しい。不条理に流される条理を現実的とも受け取れるくらい興味を持たれるのでしたら読んで損なし。ていうか、面白かった。
リッツ、一箱一人で食べました。少し後ろめたい。そんな感じです。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.14
(5pt)

序盤はよく目にするようなクローズドだが…

騙されたと思って、補遺の章が始まるまでは投げずに是非読んでもらいたい作品。そこそこに描写も残酷な部分があるため人を選ぶ内容ではあるが、補って余りある独特なこの舞台への詰め寄り方には脱帽するしかない。
クローズドにおける既存の展開に飽きてしまった方には是非オススメしたい。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.13
(5pt)

序盤はよく目にするようなクローズドだが…

騙されたと思って、補遺の章が始まるまでは投げずに是非読んでもらいたい作品。そこそこに描写も残酷な部分があるため人を選ぶ内容ではあるが、補って余りある独特なこの舞台への詰め寄り方には、脱帽以外の言葉が出なかった。
クローズドにおける既存の展開に飽きてしまった方には是非オススメしたい。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.12
(5pt)

読了後も囚われ続ける

寝る前に読んで1週間程で読了。
その後更に1週間、この本のことが頭から離れませんでした。
表紙詐欺も甚だしいですが、文句は一つもありません。現代の奇書、ここにありです。
誰かが観測すること、読者がいることに意味のある作品です。気がついたら巻き込まれていた。特に読者参加型の本ではないのですか、世界観に引きずり込まれる一冊です。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.11
(5pt)

読了後も囚われ続ける

寝る前に読んで1週間程で読了。
その後更に1週間、この本のことが頭から離れませんでした。
表紙詐欺も甚だしいですが、文句は一つもありません。現代の奇書、ここにありです。
誰かが観測すること、読者がいることに意味のある作品です。気がついたら巻き込まれていた。特に読者参加型の本ではないのですか、世界観に引きずり込まれる一冊です。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.10
(5pt)

凄まじい

矢部嵩様は頭おかしいホラーの人という認識でしたが、角川ホラーじゃない&かわいい表紙という点から一般向けライトも書いてたんですねと思って手を伸ばしたら凄まじく頭おかしかったので安心しました。
私はあまりSF読まないので参考にならないかもしれませんが、ものすごく独特に感じてわくわく読めました。
こんな極限空間をよく描けますね。
とにかくJC同士のドログチャが強烈でした。
文章が淡々としていて、一人一人に深く寄り添わない書き方が大変功をなしております。
極限空間で庭国形成はしっくりこなかったのですがSF的に読んだら面白いのでしょうか?
DCの頃に図書室で読んだ火の鳥未来編を思い出した。
とにかく凄まじかったです。
そして本当に面白かったです。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.9
(5pt)

凄まじい

矢部嵩様は頭おかしいホラーの人という認識でしたが、角川ホラーじゃない&かわいい表紙という点から一般向けライトも書いてたんですねと思って手を伸ばしたら凄まじく頭おかしかったので安心しました。
私はあまりSF読まないので参考にならないかもしれませんが、ものすごく独特に感じてわくわく読めました。
こんな極限空間をよく描けますね。
とにかくJC同士のドログチャが強烈でした。
文章が淡々としていて、一人一人に深く寄り添わない書き方が大変功をなしております。
極限空間で庭国形成はしっくりこなかったのですがSF的に読んだら面白いのでしょうか?
DCの頃に図書室で読んだ火の鳥未来編を思い出した。
とにかく凄まじかったです。
そして本当に面白かったです。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.8
(5pt)

こんな小説初めて

この小説、2章構成なのですが1章を読んで「これは面白い!」って思い2章に読み進めたのですが、読み進めれば読み進めるほどに頭が痛くなってくる展開に。。頭おかしくなりそうでした。読んでるだけで頭が狂いそうになる本なんて初めてでした。しかし、決して悪い意味で言っている訳ではありません。とてつもなく面白かったです!たしかに、他のレビューでも言われているように人を選ぶ本かも知れませんが機会があれば読んでいただきたいですね。そもそも、こんな怪作なかなかないと思いますし。ちなみにラノベではないです。ライトに読めません。漢字やら言葉遣いやらが慣れてない人には難解かもしれない。私も犬子(えのこ)なんて聞いたこともなかったでしたし。Kindle版を買ったから読めたものの、そうでなければ辞書引かなきゃ読めないものが結構多かったです。そういう点で読みにくいですね。しかし、それも本の醍醐味として楽しめました
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.7
(5pt)

こんな小説初めて

この小説、2章構成なのですが1章を読んで「これは面白い!」って思い2章に読み進めたのですが、読み進めれば読み進めるほどに頭が痛くなってくる展開に。。頭おかしくなりそうでした。読んでるだけで頭が狂いそうになる本なんて初めてでした。しかし、決して悪い意味で言っている訳ではありません。とてつもなく面白かったです!たしかに、他のレビューでも言われているように人を選ぶ本かも知れませんが機会があれば読んでいただきたいですね。そもそも、こんな怪作なかなかないと思いますし。ちなみにラノベではないです。ライトに読めません。漢字やら言葉遣いやらが慣れてない人には難解かもしれない。私も犬子(えのこ)なんて聞いたこともなかったでしたし。Kindle版を買ったから読めたものの、そうでなければ辞書引かなきゃ読めないものが結構多かったです。そういう点で読みにくいですね。しかし、それも本の醍醐味として楽しめました
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.6
(5pt)

人を選ぶけどはまるとすごいいたい

Kindleでハヤカワまつりやってるときにジャケで購入しました。
巷では「リアリティがない」「設定集みたいじゃね?」「描写が適当」「意味不」「説明下手じゃないあなた」と酷評されまくってるけども、間違ってるのはたぶん「BOOK」データベースの内容。

物語というか作品の構造としてはたしかに閉空間でのバトルロワイヤルもので、彼女たちの運命は如何に、みたいな感じで、閉じられた空間である種の文明が生まれたりといった緻密でSF的な要素もまじおもしろいけども、実際にはもっとメタ的な作品として読めないかな、と思います。その意味でKindleで読むほうが体感的に合ってるかも。
似たような作品は数多あるかもしれませんが、私はこういった作品は余り読んだことがなかったのでおもしろかったです。
ついでにいうと酷評されがちな文章はたぶんかなり上手い部類です。冒頭4行目くらいの最初の登場人物と花の取扱いで「あ」と思いました。
他にも硬質な感じから落とす感じとかも絶妙です。重たくならずに一気に読めます。
私は読めない熟語が多くて辞書っ引きだったので、それもKindleで助かりました。
Kindle Paperwhite ――紙の本を超えた楽しみ方をあなたに。(広告)

全体像の紹介はほかのレビュアーがされてるので、ネタバレしつつも個人的な読み方を紹介します。
これらを踏まえ、バトルロワイヤルものがとくに好きではないひとにこそ読んでみてほしいなと思います。

以下ネタバレあり

まず、当作品の環境にあっては、当該閉空間の条件下にランダムにアイテムやポイントをステータスに振り分けた、一定の箍が外れた若しくはあんま外れてない女子中学生を生成させるプログラムを組み、ひたすら試行していると考えられる。女子中学生にリアリティが無いのは、女子中学生が一定のアルゴリズムの元に生成され続ける虚構である所以であり、そういうプログラムを組んでいるのにバトルロワイヤル的な行為に手を染めにくい設定にしたら全然話が進行しなくて阿漕に過ぎる。(おもしろくない)
そういった環境であるため、余りの内容に途中でギブする読者が頻出する様相を示すが、その不快感を超えて先に読み進む中で当該読者が人生を変え得る教訓なり思想なりを獲得し得るかと問えばさにあらず、寧ろさしたる不快感をも覚えず読み進めんとする読者は、恐らくは補遺導入中期には既に作品の構造に気付いており、「すぐ終わるものもあれば話が膨らむ場合もある。」と、放出されるドーパミンに浸り続けることを優先する。
その意味でこの庭を生成し続けているのは読み進める読者自身であり、まじだるいからと本を閉じるのは一層良心的で、確率的に生成される膨らんだ話を求めて女子中学生が殺し合いを続けるのを厭わない読者にとって、当事者であることの意味は全き物として存在しない。(リアリティを追求した具体的描写は不要)
後にそれを自覚し、浅薄な罪悪感に沈みもするが、何が解決するでもなく、所詮一定条件の元に生成され続ける虚構の女子中学生の殺し合いに過ぎず、「自分の目盛が大雑把なんだと」私「は思い、荒い琴線には何も引っかからなかった」ことに、また不快感を覚えることとなった。
総じて設定として、物語というよりは装置であると想定でき、所謂ゲームブックのような読者参加型のものではなく、読書を通じて膨らむ話を生成する、読者生成型のメタ的装置としての捉え方が可能ではないかと考えられた。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451