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おろしや国酔夢譚
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【この小説が収録されている参考書籍】
おろしや国酔夢譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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皆さまが書かれているすばらしいレビューの通りだと思います。 北海道は最果てに住む者として,寒さの厳しさはよく分かります。 まして食料や被服,言葉,文化,宗教がみな違う異国での漂流生活は察して余るものがあります。 映画でも視聴しましたが,やはり原作の本を読んだほうが苦境がよく伝わります。 磯吉とともに帰国を果たすも無念の死を遂げた小市の墓が根室にあるのでお参りに行ってきました。 墓参する者もなく,ひっそりとした目立たない所にありました。 市内の港からはラクスマンが停泊した弁天島をすぐ近くに望むことができます。 資料館には大黒屋光太夫の記録などもありますので,機会があればぜひ根室まで足を伸ばして下さい。 根室のお盆は7月です。 墓参した様子の画像をアップします。 ロシアと同じ冷帯湿潤気候ですので,観光気分とは違うそれなりの覚悟が必要です。 20180510追記 小市の菩提寺をお参りしました。三重県の鈴鹿市にあります。 たいそう立派な碑が建っていたので御覧ください。 いまでもちゃんとお参りしてくれている方がいらっしゃいます。 | ||||
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主人公の生き様の描写がすばらしく表されている作品だと感じました。 | ||||
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光太夫がロシアをさまよい、ついには帰国するまでのことが実に詳しく描かれています。 | ||||
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字が大きくて読みやすい。従来版は字が小さかったので、 新装版が出るの待ってました。井上安靖の名著。後世、 読み継がれていくでしょう。買ってよかった。 | ||||
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運命を分かつもの:単純に、生きて日本(祖国)に帰りたいと強く願ったかどうかだけでは十分ではなく、必ず生きて帰って、何事かを成さなければならないという使命感に他ならない。 しかし、いざ帰ってみたが、そこは、夢にまで見た場所ではなく、祖国ではあるのだが、広い世界を見てきた二人の眼には、場違いな、帰ってこなければよかったと思ってしまうこの虚無感・徒労感・孤独感。 生まれた「間」が悪い(鎖国中)と言ってしまうとそれまでだが、その国々に良い所はあるのだから、運命を受け入れて精一杯に生きるしかない。 故郷よりも、異国(ロシア)の人々のほうが、温情・優しさ・労り・寛大・慈しみに溢れていると感じてしまうのは、皮肉的だね(思惑があることを、差し引いて考えても)。 | ||||
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大国屋光太夫については吉村昭氏の「大国屋光太夫」という作品(Kindle化されています)も読むと良いと思います。参考にされた書籍や記録は同じでしょうから同じような場面も描かれていますが著者による解釈の異なりがあり、読者も推測する楽しみがあります。なお、この作品では紹介にも書かれていますように風雪十年ののち対日使節とともに故国に帰った光太夫に、幕府は終身幽閉を命じた……というふうに書かれていますし、映画化された際もそのようなエンディングでしたがその後発見された資料からは故郷との手紙の遣り取りもあり光太夫も磯吉も数十日にわたって一時帰郷しています。幽閉というより交通の不便な当時のことロシアとの問題が発生した場合に備えてロシア生活の長かった光太夫達を江戸に置いておきたかったということが大きかったのだと思います。 | ||||
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壮大な旅の物語である。 それは同時に精神の旅の軌跡でもある。 大黒屋光太夫。 江戸時代、一介の伊勢の海商にすぎなかったこの男は、 運命の針が振れなかったら、歴史の表舞台に上ることもなかっただろう。 だが彼と仲間たちを乗せた船は嵐で遠く北へと流され、そこから予想だにしなかった人生が展開する。 難破して仲間たちとともに流れ着いたシベリアで転々、 やがてロシア人に拾われて、女帝エカテリーナ2世が率いる帝政ロシアの首都ペテルブルクまで、 実に往復2万キロの旅をすることになるのである。 何という壮大、かつ数奇な運命であることか。 そしてそれは辛い運命である。 苦難の果てに仲間を次々に失いながらも、しかし光太夫の強靭な精神と知恵はこの苛烈な現実に耐え抜く。 圧倒的な人生。そして想像を絶する十年の後、帰国した光太夫待ちうけるものは… しかし名匠井上靖は、あまり人物の内面に立ち入ろうとはしない。 それは我々が「歴史」に立ち会う形に似ているかもしれない。 結局はたしかには知り得ない遠い過去の出来事である。 それでも、そこに生きた人間たちの胸中にはるかに思いをめぐらせること。 それこそが歴史というものではないか。 | ||||
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まずは本作品の元となった漂民中の船頭光太夫の記録文書の精密さに驚いた。物語として、作者の膨らませ方がどの程度なのか知る由もないが、足掛け10年に渡る人物・風景・社会観察の結果が余す所なく記されている。賞賛に値する人物である。読みながら、「酔夢譚」にしては過酷な試練の連続だと思ったが、これは光太夫達が帰日してからの回顧としての感慨であろう。ここに皮肉がある。 内容も盛り沢山である。数奇な運命に翻弄される漂民達の姿がメインであるのは勿論だが、その中で各人各様の個性が見事に浮き彫りにされている。常に冷静沈着で帰郷の念を強く抱き続け仲間を統率する光太夫。怪我のため、あるいは愛人のためロシア正教に帰依してロシアに帰化する者。心身の衰弱とイルクーツクの住み易さのために望郷の念が薄らぐ者。ロシアの学者に弟子入りするような形でロシアの生活・学問に積極的に溶け込む者......。光太夫以外は、次第に「運命に身を委ねる」心境に変わって行く様子が巧みに映し出されている。また、本作が漂流当初は若年であった者達の成長物語となっている点も見逃せない。 一方、当然ではあるが当時のロシア社会の模様が詳細に描かれているという点で興味深い。ロシアが日本を狙っていた事も物語の端々から窺えるが、その懸念を持っていたのは光太夫唯一人だけだった点も彼の特異な洞察力を示している。単なる冒険譚ではなく、人間にとって故郷(母国)あるいは運命とは何かを考えさせる秀逸な作品だと思う。 | ||||
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江戸幕府による鎖国時代、 大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、 10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。 そのことを綴った物語。 帰国できたのは光太夫の器の大きさ、 故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。 時代に合わないほどの。 それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。 世界史的に見て、鎖国日本の民が 故国以外の世界を見るという視点から見た 内容を細かく書いている。 今となれば、様々なことが言えるが、 当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。 良し悪しではなく、その状況下で、 その時代の人達がどう行動したかが 淡々と綴られている。 | ||||
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この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。 まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。 次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。 とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。 | ||||
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本書の様な江戸時代の漂流記は実に面白い。 当時の厳しい鎖国社会を背景にして漂流者達の異文化との遭遇が驚きに満ちたものであろう事は想像に難くないし、 極寒の地で地球半周の距離を往復するという行程の中で漂流者達が次々と脱落していくのも壮絶である。 それにしても私が最も関心したのは、当時のロシアの東方進出にかける凄まじいエネルギー。 その間日本はのんびり眠っていたと言って良い状態であり、 この時期に樺太、千島を真剣に開発しておいたらその後はどうなっていただろうか? 余談ながら、江戸時代の漂流ものとしては、吉村昭著「漂流」もお薦めです。 | ||||
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大黒屋光太夫を主役に据えた時代小説。 彼と部下16名の漂流は無論史実であるものの、本書は記録小説ではなく、 井上靖作品らしいテーマをもって描かれた、人間ドラマと言っていい。 井上作品には、強烈な「生きるよすが」を持っている人物が数多く登場するが、 本作における光太夫もまさにそういった人物として描かれている。 その「よすが」は言うまでもなく「生きて故国の土を踏む」という一点。 酷寒の大地の上で、彼は決然とその日を信じて、前を向いて生きてゆく。 しかし本作における主人公は光太夫だけでなく、おそらく漂流民16人全員だろう。 帰国する者、ロシアに残る者、そして死んでいった仲間たち。 はじめ想いを一つにしていたはずの彼らも、いずれ運命はそれぞれの方向を向き、 別々の道へ向かって行かざるを得ない。 ”人間はそれぞれ独立した存在であり、心も体も、絶対的に孤独なものなのだ” 交錯する彼らの運命から、井上氏はそれを伝えたかったに違いない。 そして10数年の流浪の末に光太夫がたどり着いた場所で見たもの。 人の心の置き場とは一体どこにあるのか? すべてが一酔の夢であったかのような彼の人生が、読者の胸に余韻を広げる。 | ||||
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天明2年(1782年)12月、伊勢の白子の浦を江戸へ向かって出た貨物船神昌丸は、嵐にあって漂流し、八ヶ月に渡って海上を漂ったのち、アリューシャン列島に漂着した。船長大黒屋光太夫以下16名の船員たちは、日本に戻るべく必死の努力を重ねるが、年月は過ぎ、ロシアの厳しい冬に一人ひとりと倒れていく・・・。数奇な運命をたどった日本人の実話に基づく冒険譚。 人の感情は根っこの部分で共通すればこそ、女帝エカチェリーナが光太夫の数奇な運命を聞き「ベドニャシカ(可哀相なこと)」と言い、読者もまた光太夫に共感できるのではないでしょうか? 100%善意から出たのではないにしても、漂流民の身柄を守り、日本に送り還す労を取るロシアの人びとの暖かさは、太古から脈々と人間性、というものが生きつづけてきた証しではないか、そんな希望を持ちました。 一方で、帰国する、という目標に彼らを駆りたてたものは何だったのか? 残ったものと、帰ったものと、それぞれの人生の意味は何だったのだろう、と生の虚無感にとらわれます。結局、与えられた条件の中で、最大限自分のやりたいように生を組み立てる、それ以上でもそれ以下でもないのではないか、そんなことを考えさせられました。 惜しむらくは当時の日本のシステムや人びとの生活に現代的な視点から疑義をはさんでいること。西欧中心主義の影が見え隠れします。江戸の人も与えられた条件をもとに考えて結論を導き出しているのにすぎないわけで、そのプロセスはロシアの人と変わるところはない。当時の彼らのプライオリティは何だったのか。幕府の考えかた、やりかたをそうした面から評価せずに、一方的に批判するにとどまっているのがやや残念でした。 人がいなければ歴史は存在しない、そんな当たり前のことを再認識させてくれる本。堅苦しいことを抜きにしても、単なる冒険譚として非常に面白いです。 | ||||
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大黒屋光太夫という、歴史的には形作られていない人物を、井上靖さんは自らの創造で、ひとつの歴史を作ってしまったと言う感じの本です。 僕は、大学時代にこの本を読みましたが、緒方拳主演の映画を見たことが、読むきっかけとなりました。 時代は、江戸時代末期。鎖国時代の日本に、北からロシアの脅威が襲ってくるというモチーフでした。 井上靖さんが執筆された当時は、東西冷戦の中で、北方領土をめぐる問題もあり、当時のソビエト連邦が脅威であり、日本にとっての仮想敵国。この本が歴史を現実に引き戻した感じでした。 大黒屋光太夫が、乗組員とともにロシアに連行され、帝都ペテロブルグへ。苦労の末、帰国したものの日本では罪人扱いされるが、ロシア艦隊が来日すると、彼は両国の橋渡しとなっていく。 そこには、国家とは何かを問いかけながら、国際交流の魁を痛感しました。 | ||||
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数ヶ月の漂流。その後アリューシャン列島に漂着→カムチャッカ→ヤクーツク →イルクーツク…(順番合ってるかな?) 極寒の地での異国の人との越冬。言葉も習慣も食べ物も気候も何もかもが 違う世界。次々に死んでいく仲間達。果たして自分達は国に帰れるのか? というか、生き続けられるのか? ドキドキしっぱなしですよ。この本を読んでいる時は。想像を超えた世界。 しかも、実在した人物だなんて。はからずも彼らは十数年にも及ぶ大放浪 をすることになったわけですが、これってどうなんでしょ。 考えようによっちゃものすごく刺激的で楽しかったのではないでしょうか。 ま、当人達はそんな余裕などなかったのでしょうが。見知らぬ地で常に 極寒による死と向き合わざるを得ない毎日。先進的な欧米文化を目の当たり にした江戸時代の外国人など見た事もない彼らは何を思ったんだろう? 江戸時代の日本人のロシア大冒険記。ワクワクしますよ! | ||||
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もし私があのような状況に置かれたら一体何ほどのことができるだろう。 光太夫という人の生き抜く力。 一商人でありながら世界というものに、その中の日本というものに気づく洞察力。 新しく出会うものに対して卑屈にならず、むしろそれを吸収する柔軟性と自信。 人や国に対する優しさ、尊敬を持って接する態度。 上等な人間の資質を持った人だったのでしょう。 歴史の中ではある一人の人物を借りて物事が大きく変わっていくことがあるというけれど、彼もまたその一人なのだと気づかされる。 映画も面白いですよ。 | ||||
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帝国時代のロシアに関心を持ったところで、読もうという気になった。物語の眼目は異世界を見てしまう江戸時代人光太夫の意識の変化にあるので、ロシアに関心を持った読み方はいくらか偏っていると言える。 日本の生活からは想像もつかないシベリアの厳冬や、その中でのロシア人の生活方法の描き方はさすが異国と思わせる。産業革命以前の文化生活についてもなるほどと感心させられる。とはいえ、”見てしまった”男である光太夫と、江戸時代日本との再遭遇は私にあらたな認識をもたらした部分もあるが、あまりにもかみあわない。歴史的事件の中に小説の題材を求める井上靖の方法のある意味の限界を示しているような気がする。 | ||||
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とにかく「事実は小説より...」を地で行く物語です。主人公の数奇な運命、翻弄されつつも不屈の精神で難関を克服していく光太夫という主人公。その話だけで十分興味深いのですが、語りの名手、井上氏の手にかかってまたさらに興をそそられる作品に仕上がっています。 井上氏の作品は中高受験教材として「しろばんば」などを無理やり読まされた経験からあえて遠ざかっていたところがあるのですが(あぁ受験勉強の弊害!)、そのドライながらも優しいお人柄がしのばれる文体が、劇中人物へのこまやかな愛情となって感じられ、作品をその底辺でまとめています。同じ題材を扱った吉村昭氏の作品と読み比べると、作家としてのそこらへんの違いがまたいっそう感じられます。 司馬氏の「竜馬がいく」同様、日本人青少年が日本人であることを自覚するための教養として是非一度は読んでおくことをお勧めする作品です。 | ||||
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光太夫自身が書き綴った『北槎聞略』と読み比べてみてください。 この小説が,光太夫の記録そのものから,人物について,風景について, イメージを膨らませていったものであることがよく分かります。 そして,それこそが作家の仕事なんだなあ,としみじみ感心しました。 『北槎聞略』は,光太夫が過酷な状況に臨んで発揮した特異な判断力と記憶力とで成り立った記録ですが, それが刺激となって,作家は豊かにイメージを膨らませ,一つの物語にまでまとめてくれました。 そっけないぶんリアリティのある『北槎聞略』と, 物語として洗練された『おろしや国酔夢譚』と, 両方を読み比べることのできるこの贅沢。 光太夫も井上靖もありがとう。 | ||||
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