天平の甍

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

天平の甍の評価:

4.44/5点 レビュー 82件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.44pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全163件 1〜20 1/9ページ
No.163
(5pt)

50年前、鞍馬山のタニウツギを胸に観劇

天平の甍の舞台を昭和49年に、大阪でみました。その時、司馬遼太郎さんも、観劇され、挨拶されていたことが、忘れられません。そのお昼、わたしは京都の鞍馬神社から、貴船神社にかけて、樹木学実習をしていて、それを修了してから、大阪に駆けつけたのです。六月であり、タニウツギの花を一輪とって、胸をかざして、観劇したことが、おもいだされます。
新潮日本文学 44 井上靖集 氷壁,天平の甍,敦煌,猟銃,玉碗記,ある偽作家の生涯,姨捨,桜蘭 他 Amazon書評・レビュー: 新潮日本文学 44 井上靖集 氷壁,天平の甍,敦煌,猟銃,玉碗記,ある偽作家の生涯,姨捨,桜蘭 他より
4106201445
No.162
(5pt)

足跡を遺した者たちと、人知れず散った者たち。

唐の高僧・鑒真(688~763)の五回の失敗の末、ようやく果たされた日本渡来を主軸とした物語です。

多くの方のレビューで述べられている様に、本書の特徴は、文章が淡々としている事、感情を抑制した筆致に徹している事です。
『天平の甍』の場合、それが作品の質を高めることに成功していると思われます。

主人公・普照。および、栄叡、戒融、玄朗。
この四人の日本人留学僧の、唐に渡ってからの、それぞれの生涯が描かれています。

唐の高僧・鑒真の日本招来に尽力したのは、栄叡と普照です。
しかし、その実現は困難を極め、普照も、鑒真に従う唐僧たちも、懐疑的になっていきます。
最後まで志を持ち続けたのは、栄叡と鑒真自身でした。
その栄叡も、道半ばで病を得て、世を去ります。
失明した鑒真和上が日本渡来したとき、日本人留学僧の中で生きて故国の土を踏んだのは、普照ただ一人でした。

一方、普照が別個に関わった、業行という日本人留学僧。
その生涯をひたすら写経のみに費やした、特異な人物です。
業行は、自身の書写した経典を日本へ届けることに、異常な執念を抱いています。
普照もまた、業行の悲願のために尽力するのですが····。

仏教事業のため、日本と唐を往来すること。
その過程で、多くの人物や経典が、荒れ狂う海の中へ沈んでいきました。
業行の生涯をかけて書写した経典もまた、彼自身もろとも海の藻屑と消えたのです。
鑒真とは対照的な、業行の悲運は『天平の甍』のもうひとつの結末として、心を打つものがあります。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.161
(5pt)

足跡を遺した者たちと、人知れず散った者たち。

唐の高僧・鑒真(688~763)の五回の失敗の末、ようやく果たされた日本渡来を主軸とした物語です。

多くの方のレビューで述べられている様に、本書の特徴は、文章が淡々としている事、感情を抑制した筆致に徹している事です。
『天平の甍』の場合、それが作品の質を高めることに成功していると思われます。

主人公・普照。および、栄叡、戒融、玄朗。
この四人の日本人留学僧の、唐に渡ってからの、それぞれの生涯が描かれています。

唐の高僧・鑒真の日本招来に尽力したのは、栄叡と普照です。
しかし、その実現は困難を極め、普照も、鑒真に従う唐僧たちも、懐疑的になっていきます。
最後まで志を持ち続けたのは、栄叡と鑒真自身でした。
その栄叡も、道半ばで病を得て、世を去ります。
失明した鑒真和上が日本渡来したとき、日本人留学僧の中で生きて故国の土を踏んだのは、普照ただ一人でした。

一方、普照が別個に関わった、業行という日本人留学僧。
その生涯をひたすら写経のみに費やした、特異な人物です。
業行は、自身の書写した経典を日本へ届けることに、異常な執念を抱いています。
普照もまた、業行の悲願のために尽力するのですが····。

仏教事業のため、日本と唐を往来すること。
その過程で、多くの人物や経典が、荒れ狂う海の中へ沈んでいきました。
業行の生涯をかけて書写した経典もまた、彼自身もろとも海の藻屑と消えたのです。
鑒真とは対照的な、業行の悲運は『天平の甍』のもうひとつの結末として、心を打つものがあります。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.160
(5pt)

綺麗なお品です。

長い時が経ったにもかかわらず綺麗に保管されて頂いた事に感謝です。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.159
(5pt)

綺麗なお品です。

長い時が経ったにもかかわらず綺麗に保管されて頂いた事に感謝です。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.158
(4pt)

昔の人は偉かった。

奈良の唐招提寺、鑑真和上の渡日をめぐる日本の僧を描いた本です。挑むこと数度、当時の船舶は死を覚悟
してのことでありました。仏を広めるため盲目になりながら、渡日を果たす鑑真和上も凄いが、日本の僧侶
の粘り強い働きも描かれております。さすが、井上靖文学が如実に表れた本となっております。
若い人にも読んでもらいたい作品です。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.157
(4pt)

昔の人は偉かった。

奈良の唐招提寺、鑑真和上の渡日をめぐる日本の僧を描いた本です。挑むこと数度、当時の船舶は死を覚悟
してのことでありました。仏を広めるため盲目になりながら、渡日を果たす鑑真和上も凄いが、日本の僧侶
の粘り強い働きも描かれております。さすが、井上靖文学が如実に表れた本となっております。
若い人にも読んでもらいたい作品です。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.156
(5pt)

文章がしっかりしている

この本の前に読んだのが諸事情あって「リアル鬼ごっこ」・・・・最後まで読むのが苦痛だったほどのひどい日本語でした。それもあって井上靖氏の日本語がとてもさわやかで助かりました。特に美文調でもないのですが、破綻のないなめらかな文に心がやすらぎました。ただの日本語といっても、これほどに差があるとは思いませんでした。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.155
(5pt)

文章がしっかりしている

この本の前に読んだのが諸事情あって「リアル鬼ごっこ」・・・・最後まで読むのが苦痛だったほどのひどい日本語でした。それもあって井上靖氏の日本語がとてもさわやかで助かりました。特に美文調でもないのですが、破綻のないなめらかな文に心がやすらぎました。ただの日本語といっても、これほどに差があるとは思いませんでした。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.154
(4pt)

天平時代に唐に渡り、それぞれの道を見つけて運命を貫いて生き、悠久の歴史の流れに消え去っていった留学僧たちを描いた力作。

井上靖(1907~91年)氏は、北海道旭川町(現・旭川市)生まれ、京都帝大文学部哲学科卒の、戦後日本を代表する作家。1950年に『闘牛』で芥川賞を受賞し、社会小説から歴史小説、自伝的小説、風刺小説、心理小説・私小説など、幅広い作品を執筆した。日本芸術院賞、野間文芸賞、菊池寛賞、朝日賞等を受賞。文化勲章受章。
私は基本的に新書や(単行本・文庫でも)ノンフィクションものを好むのだが、最近は新古書店で目にした有名小説を読むことが増え、本書もその中の一冊である。
本作品は、名僧・鑒眞(鑑真)の来朝という、日本古代文化史上の大きな事実の裏に躍った、天平留学僧たちの運命を描いた歴史小説で、1957年に刊行、1964年に文庫化された。また、1980年には、日中国交正常化後初の中国ロケによる映画として公開され話題を呼んだ。
読み終えてまず感じたのは、人間の歴史というのは、無名とも言える人間の(一人ひとりの意志を超えた)無数の捨て石の上に築かれているものだということであった。
本書には、主に、天平5年(733年)の第9次遣唐船で大陸に渡った留学僧4人(普照、栄叡、玄朗、戒融)と、その前から入唐していた業行の、5人の運命が描かれているのだが、彼らの中には、同じ頃に唐に渡った阿倍仲麻呂、吉備真備、僧・玄昉のような文名・学才・政治的才幹を史上に留めた者はいない。
栄叡は、自分ひとりが勉強することは無駄だと考え、鑑真を招くことを自らに課しながら、志半ばで病死し、業行は、同様に自分ひとりが勉強することの限界を感じ、日本へ持ち帰るための経文の書写をひたすら行い、帰朝の船に乗るものの、遭難してしまう。また、玄朗は、還俗して唐の女と結婚し、子供を得、帰国を夢見ながらも、唐土に落ち着く決断をし、戒融は、唐土を知るために出奔して托鉢僧となりながら、最後に日本へ帰ることを試みる。そして、主人公の普照は、栄叡の熱意に引きずられながらも、鑑真を招くことに力を注ぎ、結局、20年後に鑑真を伴って日本に帰ることに、ただ一人成功するのである。
当時の航海は困難を伴うもので、多くの留学僧は、自分たちが吸収したものを日本に持って帰れるのか、日本の国土に生かすことができるのかすらわからない中で、それぞれの道を見つけ、その運命を貫いて一筋に生き、そして、悠久の歴史の流れに消え去ったのだ。
翻って、1,300年を経た現代に生きる我々にとっても、人の一生とは大きく異なるものではないのだろう。無名の人間が毎日を一生懸命に生きる、その上に歴史は築かれていくのだということを教えてくれるような、歴史小説の力作である。
(2023年3月了)
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.153
(4pt)

天平時代に唐に渡り、それぞれの道を見つけて運命を貫いて生き、悠久の歴史の流れに消え去っていった留学僧たちを描いた力作。

井上靖(1907~91年)氏は、北海道旭川町(現・旭川市)生まれ、京都帝大文学部哲学科卒の、戦後日本を代表する作家。1950年に『闘牛』で芥川賞を受賞し、社会小説から歴史小説、自伝的小説、風刺小説、心理小説・私小説など、幅広い作品を執筆した。日本芸術院賞、野間文芸賞、菊池寛賞、朝日賞等を受賞。文化勲章受章。
私は基本的に新書や(単行本・文庫でも)ノンフィクションものを好むのだが、最近は新古書店で目にした有名小説を読むことが増え、本書もその中の一冊である。
本作品は、名僧・鑒眞(鑑真)の来朝という、日本古代文化史上の大きな事実の裏に躍った、天平留学僧たちの運命を描いた歴史小説で、1957年に刊行、1964年に文庫化された。また、1980年には、日中国交正常化後初の中国ロケによる映画として公開され話題を呼んだ。
読み終えてまず感じたのは、人間の歴史というのは、無名とも言える人間の(一人ひとりの意志を超えた)無数の捨て石の上に築かれているものだということであった。
本書には、主に、天平5年(733年)の第9次遣唐船で大陸に渡った留学僧4人(普照、栄叡、玄朗、戒融)と、その前から入唐していた業行の、5人の運命が描かれているのだが、彼らの中には、同じ頃に唐に渡った阿倍仲麻呂、吉備真備、僧・玄昉のような文名・学才・政治的才幹を史上に留めた者はいない。
栄叡は、自分ひとりが勉強することは無駄だと考え、鑑真を招くことを自らに課しながら、志半ばで病死し、業行は、同様に自分ひとりが勉強することの限界を感じ、日本へ持ち帰るための経文の書写をひたすら行い、帰朝の船に乗るものの、遭難してしまう。また、玄朗は、還俗して唐の女と結婚し、子供を得、帰国を夢見ながらも、唐土に落ち着く決断をし、戒融は、唐土を知るために出奔して托鉢僧となりながら、最後に日本へ帰ることを試みる。そして、主人公の普照は、栄叡の熱意に引きずられながらも、鑑真を招くことに力を注ぎ、結局、20年後に鑑真を伴って日本に帰ることに、ただ一人成功するのである。
当時の航海は困難を伴うもので、多くの留学僧は、自分たちが吸収したものを日本に持って帰れるのか、日本の国土に生かすことができるのかすらわからない中で、それぞれの道を見つけ、その運命を貫いて一筋に生き、そして、悠久の歴史の流れに消え去ったのだ。
翻って、1,300年を経た現代に生きる我々にとっても、人の一生とは大きく異なるものではないのだろう。無名の人間が毎日を一生懸命に生きる、その上に歴史は築かれていくのだということを教えてくれるような、歴史小説の力作である。
(2023年3月了)
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.152
(5pt)

人生模様が熱い

歴史上に名を残した俊英・天才ばかりではない遣唐使留学僧たちの史実にフィクションを織り込まれた人生模様が熱い。
タイトルの「天平の甍」とは唐招提寺に高く上架されるべき唐伝来の鴟尾であり、高僧鑑真和上を象徴しているものと感得した。
解説で海没したされる業行によって写経された密教系とされる経典が日本に来ていたら歴史が変わったかもと煽っているが、密教の密教たる由縁を理解していない浅薄な発想であり、喜々として記述する前に少なくとも空海の最澄に対する言葉を思い起すのが賢明であった。
因みに業行・普照の関係のなぞは続日本紀の注記で明かされる。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.151
(5pt)

人生模様が熱い

歴史上に名を残した俊英・天才ばかりではない遣唐使留学僧たちの史実にフィクションを織り込まれた人生模様が熱い。
タイトルの「天平の甍」とは唐招提寺に高く上架されるべき唐伝来の鴟尾であり、高僧鑑真和上を象徴しているものと感得した。
解説で海没したされる業行によって写経された密教系とされる経典が日本に来ていたら歴史が変わったかもと煽っているが、密教の密教たる由縁を理解していない浅薄な発想であり、喜々として記述する前に少なくとも空海の最澄に対する言葉を思い起すのが賢明であった。
因みに業行・普照の関係のなぞは続日本紀の注記で明かされる。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.150
(5pt)

地元の本屋になくて購入

息子の学校課題で使用する必要があり購入しました。
私は読んでいないので内容は分かりません...
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.149
(5pt)

地元の本屋になくて購入

息子の学校課題で使用する必要があり購入しました。
私は読んでいないので内容は分かりません...
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.148
(5pt)

唐招提寺を知るための一つの材料です。

文化財鑑賞が好きな私は、奈良の唐招提寺に2014年6月に訪れました。唐招提寺の国宝・重要文化財をくまなく鑑賞しました。鑑真が開基の唐招提寺は井上靖の「天平の甍」で知っていました。
境内にある新宝蔵にh冠されている当時の金堂の屋根の西側に設置されていたという鴟尾(しび)を観ました。
まさに天平の甍です。大きかったです。高さは1.2mの紹介だきされていました。大きかったです。
手順前後ですが、「天平の甍」を読んでみたくなり、amazonで購入しました。
長編でないので直ぐに読み終えました。
遣唐使の一員で朝廷から唐の高僧を日本に(大和に)来ていただくことを託された二人の僧がやがて鑑真と会い、五度目のチャレンジでようやく日本にたどり着き、聖武天皇から唐招提寺を与えられ、日本仏教の戒律制定と仏教普及に貢献したことが書かれています。唐招提寺の生い立ちを知るための一つの材料です。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.147
(5pt)

唐招提寺を知るための一つの材料です。

文化財鑑賞が好きな私は、奈良の唐招提寺に2014年6月に訪れました。唐招提寺の国宝・重要文化財をくまなく鑑賞しました。鑑真が開基の唐招提寺は井上靖の「天平の甍」で知っていました。
境内にある新宝蔵にh冠されている当時の金堂の屋根の西側に設置されていたという鴟尾(しび)を観ました。
まさに天平の甍です。大きかったです。高さは1.2mの紹介だきされていました。大きかったです。
手順前後ですが、「天平の甍」を読んでみたくなり、amazonで購入しました。
長編でないので直ぐに読み終えました。
遣唐使の一員で朝廷から唐の高僧を日本に(大和に)来ていただくことを託された二人の僧がやがて鑑真と会い、五度目のチャレンジでようやく日本にたどり着き、聖武天皇から唐招提寺を与えられ、日本仏教の戒律制定と仏教普及に貢献したことが書かれています。唐招提寺の生い立ちを知るための一つの材料です。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.146
(5pt)

感動しました。

人物それぞれと仏像、背景がやっと結びつきました。昔に読んでいても心に刺さらなかったかもしれません。今読んで良かったです。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U
No.145
(5pt)

感動しました。

人物それぞれと仏像、背景がやっと結びつきました。昔に読んでいても心に刺さらなかったかもしれません。今読んで良かったです。
天平の甍 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.144
(4pt)

淡々とした描写が良かった

鑑真和上の渡日の話です。もっと感動的に記述することも可能だったように思うが、井上靖の淡々とした描写が却って、物語を盛り上げているように感じられた。今の中国の在り様から中国及び中国人を嫌いになってしまう日本人が多いように思うが、かつて日本に正しい仏教を拡める為に命がけで渡日を目指した中国の高僧がおり、それが我が国の仏教文化を進展させたことを私達日本人は忘れてはならないと考える。
天平の甍(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 天平の甍(新潮文庫)より
B00I2KLY5U