死にゆく者の祈り

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

死にゆく者の祈りの評価:

3.84/5点 レビュー 38件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 61〜76 4/4ページ
No.16
(4pt)

自身を罰するのは、それからでで結構

「死んで償えるものより、生きて償えるもののほうが大きいはず・・・」登場人物の一人弁護士のことば。主人公の師匠良然のことば、「常に精進しなさい、あなたが自信を罰するのはそれからで結構」が印象に残った。自分で自分を罰するなんて、おこがましい・・・それは、傲慢なことなのかもしれないと思った。一見、自信を反省し、罰し謙虚にしているようで、それは傲慢な考えなのかもしれないと思った。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.15
(4pt)

自身を罰するのは、それからでで結構

「死んで償えるものより、生きて償えるもののほうが大きいはず・・・」登場人物の一人弁護士のことば。主人公の師匠良然のことば、「常に精進しなさい、あなたが自信を罰するのはそれからで結構」が印象に残った。自分で自分を罰するなんて、おこがましい・・・それは、傲慢なことなのかもしれないと思った。一見、自信を反省し、罰し謙虚にしているようで、それは傲慢な考えなのかもしれないと思った。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.14
(3pt)

教誨師としての役割が薄かったように感じたのが残念

囚人に心のあり方を説く教誨師の顕真。その死刑囚の中に、大学時代の山岳部の友人で命の恩人である関根がいた。

関根がなぜ死刑囚になったのか、教誨師として自分にできること、すべきことは何か、を見つめなおしていく物語だった。

煩悩や執着を捨てる生き様を見せる教誨師が、本来の仕事そっちのけで友を救うために奔走する様子は楽しめたのだが、最後はちょっと都合がよすぎたように感じた。

教誨師として被害者遺族にどう接するかなども見たかったが、本書では友人を救うことに重きがおかれていて、教誨師としての役割が薄かったように感じたのが残念だった。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.13
(3pt)

教誨師としての役割が薄かったように感じたのが残念

囚人に心のあり方を説く教誨師の顕真。その死刑囚の中に、大学時代の山岳部の友人で命の恩人である関根がいた。

関根がなぜ死刑囚になったのか、教誨師として自分にできること、すべきことは何か、を見つめなおしていく物語だった。

煩悩や執着を捨てる生き様を見せる教誨師が、本来の仕事そっちのけで友を救うために奔走する様子は楽しめたのだが、最後はちょっと都合がよすぎたように感じた。

教誨師として被害者遺族にどう接するかなども見たかったが、本書では友人を救うことに重きがおかれていて、教誨師としての役割が薄かったように感じたのが残念だった。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.12
(3pt)

都合よすぎなのがもったいない

中山七里らしい丁寧な描写で読ませる内容で進むのだが、お坊さんが土下座するくらいで無理が通ってしまうのは興ざめ。
周囲の人が都合よく助けてくれたり、突然展開が早まったりするのがありえなくて、結局後半にかけてありえない創作物になってしまった。
久しぶりにやっつけ仕事ではない著者の作品ではあっただけに残念。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.11
(3pt)

都合よすぎなのがもったいない

中山七里らしい丁寧な描写で読ませる内容で進むのだが、お坊さんが土下座するくらいで無理が通ってしまうのは興ざめ。
周囲の人が都合よく助けてくれたり、突然展開が早まったりするのがありえなくて、結局後半にかけてありえない創作物になってしまった。
久しぶりにやっつけ仕事ではない著者の作品ではあっただけに残念。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.10
(3pt)

表層的な事しか描けないから、宗教に手を出すべきではなかったと思います。

中山さんの新作です。
まず、かつて命の恩人だった親友が死刑囚となっていて、疑問を感じた主人公が再調査して真相に至るという物語としては、中山さんお得意の方向性として面白かったです。

ただ、今回は主人公が『囚人に仏道を説く教誨師』という職業。
そして中山さんが近年の作品で宗教に関して触れており、その時は『中山さんは宗教に関して中立、若しくは否定よりかな?』と感じていたので、
今回の主人公の宗教家を如何に描くのか?が1番の注目でしたし、
事前のあらすじからは『凶悪犯罪者の心を、宗教&自分の体験から少しでも正道に導く主人公』と勝手に感じ、
今後のカエル男シリーズや御子柴シリーズで、重要なコラボレーションを果たしてくれそうな重要キャラクターだと想像してしまいました。

ところが主人公は、教誨師という職業の自分なりの信念を掴めておらず、
被害者遺族の『教誨師は、加害者だけを救って、被害者とその家族を地獄に落とす』という叫びにも落ち込んで答えを見付けられず。
親友との対話でも、親友としての言葉はたくさん投げ掛けられるけど、『宗教で得たり学んだ言葉』は投げ掛けられず。

かつて家族を亡くした苦しみから宗教家となった経緯は話すものの、その苦しみから宗教を通じて如何に自分が変わったのか?その体験を如何に今、活かせているのか?に関しては全く描かれず。

宗教家の主人公でありながら、宗教は表層的な事しか書けてない作品であり、
作者が何故?教誨師を作品に盛り込んだのか?その意義が全く感じられません。

ただ、『全ての組織が完璧ではなく、謙虚さと組織への猜疑心も必要』という組織論は、まさにその通り!と頷けましたし、
僕も、婚約者を亡くして後追い自殺から生還後に、たまたま挙動を心配して声を掛けてくれた見知らぬ他人さんが、宗教家で、
その方や仲間の仏道&宗教で磨かれた人格によって救われましたし、僕も救ってくれた方々との時間で研鑽されて磨かれた人格で、たくさんの他者の力になる事が出来ました。
かといって宗教にお金を払った事はありませんが、素晴らしい教えで磨かれた素晴らしい人格者が集まった組織でも、引っ越して支部が変われば教えやルールも曲解されて、全く違った組織にもなり得る恐ろしさと絶望も経験しています。

なので主人公と同じく、大切な人を亡くして宗教に救われた者として、その経験を他者の苦しみ・同じく大切な人を亡くして苦しむ他者に対して、自分だけの昇華された言葉を持たない・届けられない主人公にはガッカリしましたし、
作品が薄く軽く感じられました。

表層的な事しか描けないから、宗教に手を出すべきではなかったと思います。
ただ、『かつて命の恩人だった親友が死刑囚となっていて、疑問を感じた主人公が再調査して真相に至る』という物語としては、楽しめると思います。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.9
(3pt)

表層的な事しか描けないから、宗教に手を出すべきではなかったと思います。

中山さんの新作です。
まず、かつて命の恩人だった親友が死刑囚となっていて、疑問を感じた主人公が再調査して真相に至るという物語としては、中山さんお得意の方向性として面白かったです。

ただ、今回は主人公が『囚人に仏道を説く教誨師』という職業。
そして中山さんが近年の作品で宗教に関して触れており、その時は『中山さんは宗教に関して中立、若しくは否定よりかな?』と感じていたので、
今回の主人公の宗教家を如何に描くのか?が1番の注目でしたし、
事前のあらすじからは『凶悪犯罪者の心を、宗教&自分の体験から少しでも正道に導く主人公』と勝手に感じ、
今後のカエル男シリーズや御子柴シリーズで、重要なコラボレーションを果たしてくれそうな重要キャラクターだと想像してしまいました。

ところが主人公は、教誨師という職業の自分なりの信念を掴めておらず、
被害者遺族の『教誨師は、加害者だけを救って、被害者とその家族を地獄に落とす』という叫びにも落ち込んで答えを見付けられず。
親友との対話でも、親友としての言葉はたくさん投げ掛けられるけど、『宗教で得たり学んだ言葉』は投げ掛けられず。

かつて家族を亡くした苦しみから宗教家となった経緯は話すものの、その苦しみから宗教を通じて如何に自分が変わったのか?その体験を如何に今、活かせているのか?に関しては全く描かれず。

宗教家の主人公でありながら、宗教は表層的な事しか書けてない作品であり、
作者が何故?教誨師を作品に盛り込んだのか?その意義が全く感じられません。

ただ、『全ての組織が完璧ではなく、謙虚さと組織への猜疑心も必要』という組織論は、まさにその通り!と頷けましたし、
僕も、婚約者を亡くして後追い自殺から生還後に、たまたま挙動を心配して声を掛けてくれた見知らぬ他人さんが、宗教家で、
その方や仲間の仏道&宗教で磨かれた人格によって救われましたし、僕も救ってくれた方々との時間で研鑽されて磨かれた人格で、たくさんの他者の力になる事が出来ました。
かといって宗教にお金を払った事はありませんが、素晴らしい教えで磨かれた素晴らしい人格者が集まった組織でも、引っ越して支部が変われば教えやルールも曲解されて、全く違った組織にもなり得る恐ろしさと絶望も経験しています。

なので主人公と同じく、大切な人を亡くして宗教に救われた者として、その経験を他者の苦しみ・同じく大切な人を亡くして苦しむ他者に対して、自分だけの昇華された言葉を持たない・届けられない主人公にはガッカリしましたし、
作品が薄く軽く感じられました。

表層的な事しか描けないから、宗教に手を出すべきではなかったと思います。
ただ、『かつて命の恩人だった親友が死刑囚となっていて、疑問を感じた主人公が再調査して真相に至る』という物語としては、楽しめると思います。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.8
(3pt)

楽しく読んだ

正直、ラストのギリギリは「それは幾らなんでも間にあいっこないだろうよ」と思った事は否めない
「かつての友人」という立場より、もう少し「教誨師」としての立場の話が読みたかったかなあ
せっかく特殊な業務の話なのに、「親友」の方に比重が掛かってたから、多少の勿体なさが無きにしも非ず
概ね楽しんで読みました
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.7
(3pt)

楽しく読んだ

正直、ラストのギリギリは「それは幾らなんでも間にあいっこないだろうよ」と思った事は否めない
「かつての友人」という立場より、もう少し「教誨師」としての立場の話が読みたかったかなあ
せっかく特殊な業務の話なのに、「親友」の方に比重が掛かってたから、多少の勿体なさが無きにしも非ず
概ね楽しんで読みました
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.6
(5pt)

本を閉じた時、涙が止まらなくなった。

私は作者の作品を初めて手にした者です。正直、購入を戸惑いました。死刑という大きなテーマと教誨師が主人公。死刑執行がどのような段取りであるのか知っているだけに正直、戸惑いました。学生時代の友人が命の恩人であり、そして死刑囚になっている。そして、自分は僧侶とし教誨師として再会し対峙する。本来ならこの本なら2時間あれば読めるのですが、3日かかりました。大概、そういう場合は中だるみを起こしてつまらないからです。でも、今回は違います。ミステリーとしては、格段に素晴らしいです。ただ、途中、途中で気持ちが折れそうになるのです。こんな経験は初めてです。それは作者がそれだけ物語に惹きつけさせる、読む者を飲み込む作品を紡ぎ出したからに他なりません。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しませんが、ラスト50頁あたりから、二転三転する真実に打ちのめされ、本当にジットリと手に汗をかき、主人公の焦燥感、絶望と希望、またやってくる希望と絶望、まるでサラサラと砂が手のひらから滑り落ちていく、掴んでは逃がしの繰り返しで呼吸を忘れるぐらいでした。私自身、小説は読み慣れています。しかし、書斎で読んでいたのですが、エッて大きな声で驚きの声を出し、本を落とし、大きなため息をつき最後、静かに泣き出した。共に暮らす愛犬が1番、動揺したと思います。それぐらい心が震えました。人生を生きるとは、過去と向き合い現実から逃げないという事はラスト、突きつけられます。とにかくこれこそ渾身のミステリだと思いました。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.5
(5pt)

本を閉じた時、涙が止まらなくなった。

私は作者の作品を初めて手にした者です。正直、購入を戸惑いました。死刑という大きなテーマと教誨師が主人公。死刑執行がどのような段取りであるのか知っているだけに正直、戸惑いました。学生時代の友人が命の恩人であり、そして死刑囚になっている。そして、自分は僧侶とし教誨師として再会し対峙する。本来ならこの本なら2時間あれば読めるのですが、3日かかりました。大概、そういう場合は中だるみを起こしてつまらないからです。でも、今回は違います。ミステリーとしては、格段に素晴らしいです。ただ、途中、途中で気持ちが折れそうになるのです。こんな経験は初めてです。それは作者がそれだけ物語に惹きつけさせる、読む者を飲み込む作品を紡ぎ出したからに他なりません。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しませんが、ラスト50頁あたりから、二転三転する真実に打ちのめされ、本当にジットリと手に汗をかき、主人公の焦燥感、絶望と希望、またやってくる希望と絶望、まるでサラサラと砂が手のひらから滑り落ちていく、掴んでは逃がしの繰り返しで呼吸を忘れるぐらいでした。私自身、小説は読み慣れています。しかし、書斎で読んでいたのですが、エッて大きな声で驚きの声を出し、本を落とし、大きなため息をつき最後、静かに泣き出した。共に暮らす愛犬が1番、動揺したと思います。それぐらい心が震えました。人生を生きるとは、過去と向き合い現実から逃げないという事はラスト、突きつけられます。とにかくこれこそ渾身のミステリだと思いました。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.4
(5pt)

ミステリ仕立ての心に浸みる小説

海外ミステリに親しんだ頭が久しぶりに日本版にリセットされるという衝撃に見舞われた。筋立ては先の書評子さんに詳しいが仏の世界で俗世の因縁から逃れられない若き僧侶の心の襞をとことん追いかけていく様に読み手も一緒になって悩むことになる。ミステリの約束事としては真犯人が突然自白するなどいささかドタバタの〆に物足りなさがあるが、それはどうでもいいことで、現代日本の若者がいかに生きるかを懸命に模索する純粋さがページから湧き上がってくる。いい本に出合えた。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.3
(5pt)

ミステリ仕立ての心に浸みる小説

海外ミステリに親しんだ頭が久しぶりに日本版にリセットされるという衝撃に見舞われた。筋立ては先の書評子さんに詳しいが仏の世界で俗世の因縁から逃れられない若き僧侶の心の襞をとことん追いかけていく様に読み手も一緒になって悩むことになる。ミステリの約束事としては真犯人が突然自白するなどいささかドタバタの〆に物足りなさがあるが、それはどうでもいいことで、現代日本の若者がいかに生きるかを懸命に模索する純粋さがページから湧き上がってくる。いい本に出合えた。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122
No.2
(5pt)

ミステリーは文学だ!

死刑囚の教誨師は大学時代の親友だった。死刑囚の人間性を知っていた教誨師は、犯罪に疑問を持ち、死刑囚と向き合う。意外な事実が判明する。教誨師の犯罪への疑問と死刑囚の人間性への確信がこの作品のモチーフである。犯罪の真相が暴かれるという点においては、ミステリー小説であるが、死刑囚と教誨師の対話から究明される真実に着目すれば、このミステリー小説は見事な文学的作品である。宗教と無縁であった教誨師はなぜ僧侶になったのか?犯罪とは無縁な、登山部で大学時代にこの教誨師を命がけで救った男のその後の人生に何が起こったのか?これは書けないが、文学作品として本当によく描けている。是非、読んで欲しい傑作である。久しぶりに心を震わせる作品に出会ったことを喜びたい。
お勧めの一冊だ。
死にゆく者の祈り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.1
(5pt)

ミステリーは文学だ!

死刑囚の教誨師は大学時代の親友だった。死刑囚の人間性を知っていた教誨師は、犯罪に疑問を持ち、死刑囚と向き合う。意外な事実が判明する。教誨師の犯罪への疑問と死刑囚の人間性への確信がこの作品のモチーフである。犯罪の真相が暴かれるという点においては、ミステリー小説であるが、死刑囚と教誨師の対話から究明される真実に着目すれば、このミステリー小説は見事な文学的作品である。宗教と無縁であった教誨師はなぜ僧侶になったのか?犯罪とは無縁な、登山部で大学時代にこの教誨師を命がけで救った男のその後の人生に何が起こったのか?これは書けないが、文学作品として本当によく描けている。是非、読んで欲しい傑作である。久しぶりに心を震わせる作品に出会ったことを喜びたい。
お勧めの一冊だ。
死にゆく者の祈り Amazon書評・レビュー: 死にゆく者の祈りより
4103370122