罪と罰

評判

罪と罰の評価:

4.32/5点 レビュー 444件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全449件 381〜400 20/23ページ
No.69
(5pt)

『罪と罰』は、たえず変化する小説である。

 この作品について多くの研究がなされており、学問的には出尽くした感がありますが、まだまだ『罪と罰』は私たちの前に立ちふさがっています。 『罪と罰』は、読者にあわせて変化する多様な「読み」を許容する作品だと思われます。だから、ある「読み」でつかんでも、また『罪と罰』は新しい別の形で現れてくる。ときには、探偵小説、ときには人生と死についての教化小説、そして形而上小説、またペテルブルグを主人公とする小説といったふうに。またそれとともに、主人公も変わっていきます。最初は、もちろんラスコーリニコフを追いかけます。けれども、もう一度読むと、私たちは別の人に出会います。ソーニャ、ラズミーヒン、ドーニャ、マルメラードフ、スヴィドリガイロフ。 物語も人物たちもたえず動いているので、完全に私たちは『罪と罰』をつかまえられません。バフチンも、『死霊』もドストエフスキイの作品のごく一部しかとらえていないような気がします(どちらも、おもしろいことに変わりはないんですが)。 私は、『罪と罰』を何度も読み、わかったということができるのか、はなはだ不安になってきます。その不安を解消するために、また読む。そしてまた不安に陥る、という繰り返しです。 埴谷雄高は、ドストエフスキイを「成長する作家」であるといいました。『罪と罰』は、私たちの成長にあわせて成長する。そのような変化する巨大な小説であると思います。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.68
(5pt)

『罪と罰』は、たえず変化する小説である。

 この作品について多くの研究がなされており、学問的には出尽くした感がありますが、まだまだ『罪と罰』は私たちの前に立ちふさがっています。 『罪と罰』は、読者にあわせて変化する多様な「読み」を許容する作品だと思われます。だから、ある「読み」でつかんでも、また『罪と罰』は新しい別の形で現れてくる。ときには、探偵小説、ときには人生と死についての教化小説、そして形而上小説、またペテルブルグを主人公とする小説といったふうに。またそれとともに、主人公も変わっていきます。最初は、もちろんラスコーリニコフを追いかけます。けれども、もう一度読むと、私たちは別の人に出会います。ソーニャ、ラズミーヒン、ドーニャ、マルメラードフ、スヴィドリガイロフ。 物語も人物たちもたえず動いているので、完全に私たちは『罪と罰』をつかまえられません。バフチンも、『死霊』もドストエフスキイの作品のごく一部しかとらえていないような気がします(どちらも、おもしろいことに変わりはないんですが)。 私は、『罪と罰』を何度も読み、わかったということができるのか、はなはだ不安になってきます。その不安を解消するために、また読む。そしてまた不安に陥る、という繰り返しです。 埴谷雄高は、ドストエフスキイを「成長する作家」であるといいました。『罪と罰』は、私たちの成長にあわせて成長する。そのような変化する巨大な小説であると思います。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.67
(5pt)

多面的な小説

この小説はジャンル分け不可能だ、というのは訳者の江川卓さんもおっしゃっていることですが、
私自身は思想小説的雰囲気を味わいながら読んでいました。
不思議なことに、推理小説だとは微塵も思わなかったのです。
しかし考えてみると本当に多様な読み方のできる小説で、読むたびに新しい発見が
あるからすばらしいのですね。
読んだことはなくても大体の話は知っているという方もたくさんいらっしゃると思われますが、
この小説はある若者が金貸しの老婆を殺せば皆が幸せになれるという
思想にとりつかれ、ひどく悩むのですが・・・という話です。
ミステリー的要素の他にも注目できるところはたくさんあります。
翻訳された本の苦手な私も読めました。
それは一つは作品自体がすばらしかったということ、
もう一つはやはり名訳だったということが言えるのでしょう。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.66
(5pt)

罪と救い

もう紹介するのもいまさら…という名作ですが、 「おもしろくてずっしりしていて、深い」本です。 殺人をするラスコーリニコフの動機が、現代的でびっくりします。 こんな人、今の日本のどこかにもいそうです。 人を殺すというのはどういうことか。 そして、その重い重い罪は、どうやって償われていかなくてはならないのか。 深い罪を負った人間を救うのはなんなのか。 テーマは重いのに、お話はミステリみたいで飽きさせません。 登場人物で好きなのはやはりソーニャです。 マリア様のような、観音様のような女性だと思います。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.65
(5pt)

すべてを乗り越える愛

これほど素晴らしい愛の小説は、他にはありません。 人間が犯した罪を償うことができるのは、愛だけなのです。
罪と罰〈下〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰〈下〉 (岩波文庫)より
4003261372
No.64
(5pt)

ミステリー仕立ての名作。

私が知る「古典的」長編小説の中で、かなり読みやすい部類に入ると思います。一つの微細な悪は百の善行に償われるという理論の元、老婆を殺した主人公ラスコーリニコフ。そこに立ちはだかる刑事ボルフィーリイとの心理的な駆け引き。ミステリーの原点ともいえる見所があります。前編では終わりの方に少し二人のやりとりがあるだけですが、後編でボルフィーリイがじわじわと追い詰めるシーンは『古畑任三郎』を想像させます。もちろんそれだけではありません。妹と母の突然の上京。そこに共に現れた婚約者。街を放浪する主人公の前に現れるソーニャ。人物それぞれが主人公と複雑に絡み合い、彼の運命を決定づけていきます。とても精巧に描かれた緻密な物語です。読み始めると、ロシアの長い人名と饒舌な登場人物に苦しめられますが、最後まで、後編まで読めば「面白かった」と言える小説だと思います。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.63
(5pt)

ミステリー仕立ての名作。

私が知る「古典的」長編小説の中で、かなり読みやすい部類に入ると思います。一つの微細な悪は百の善行に償われるという理論の元、老婆を殺した主人公ラスコーリニコフ。そこに立ちはだかる刑事ボルフィーリイとの心理的な駆け引き。ミステリーの原点ともいえる見所があります。前編では終わりの方に少し二人のやりとりがあるだけですが、後編でボルフィーリイがじわじわと追い詰めるシーンは『古畑任三郎』を想像させます。もちろんそれだけではありません。妹と母の突然の上京。そこに共に現れた婚約者。街を放浪する主人公の前に現れるソーニャ。人物それぞれが主人公と複雑に絡み合い、彼の運命を決定づけていきます。とても精巧に描かれた緻密な物語です。読み始めると、ロシアの長い人名と饒舌な登場人物に苦しめられますが、最後まで、後編まで読めば「面白かった」と言える小説だと思います。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.62
(5pt)

現代に生きる重い問いかけ

 自らの出世のために、世の中の役に立たないと判断した金貸しの老婆を殺害した主人公の若者。独自の「殺人理論」で武装する若者の周囲で、極限の生活にあえぐ人間群像がロシアの都会の片隅で繰り広げられる。若者は救われるのか、この世界に希望はあるのか。「勝ち組」「負け組」という一種、露骨な言葉で人間を峻別する現代、ドストエフスキーの問いかけは重い。 ナニワ金融道で知られる故・青木雄二氏が座右の書とした古典的名著。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.61
(5pt)

現代に生きる重い問いかけ

 自らの出世のために、世の中の役に立たないと判断した金貸しの老婆を殺害した主人公の若者。独自の「殺人理論」で武装する若者の周囲で、極限の生活にあえぐ人間群像がロシアの都会の片隅で繰り広げられる。若者は救われるのか、この世界に希望はあるのか。「勝ち組」「負け組」という一種、露骨な言葉で人間を峻別する現代、ドストエフスキーの問いかけは重い。 ナニワ金融道で知られる故・青木雄二氏が座右の書とした古典的名著。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.60
(5pt)

やっと読み終えました

この物語はロシア革命よりも前に書かれたもののはずで、その頃のロシア人の人民性など自分には全く知る術も無いのですが、この物語に出てくるロシアの男たちの考え方は、真面目で、真剣で、そして暗いように自分は感じました。そして考えた結果や行動も暗く、何だか救いすら無いような気がします。ロシアの男たちは昔から、昼間からウォッカを、あおっていたらしく、この物語にも救いようの無い酔っ払いが出てきます。そして彼らは、しっかりとした考えを持っているにも関わらず(だからこそ?)働きません(自分はNHKの番組で見たのですが、ロシア人の平均死亡年齢は年々下がっているらしく、その原因は男たちの酒の飲み過ぎにあるらしいです)。それに対して物語の中の女性たちは、とても元気で良く働いているのが、唯一の救いです。ロシア人に較べれば、日本人は、それほどに深い考えを持っていないけれど、普通は生活のために働いています。自分の信念のために働かないのと、あまり深く考えないで生きていくために仕方が無く働くのと、どちらが良いのかと言えば自分は日本人であるので後者であると思います。主人公も同様に、真面目で真剣なのですが、鬱々としていて、何日間も身動きすらできなくて、もちろん働きもせず、起こした行動と言えば「人殺し」でした。この物語の中で最も印象に残ったのは、主人公の夢の中で、老いぼれた馬車馬が、大勢多数にリンチされているときに、主人公(夢の中では子供)が父親に助けを請う場面です(この馬車馬は殺されるまでリンチを受け続けました)。「フランダースの犬」の「パトラッシュ」も、そうだけれど、道具として扱われていた動物たちは、今では考えられないくらいに残酷な扱いを受けていたものも居たようです。この場面で「ニーチェ」という哲学者が狂気に陥る前に、やはり主人に残酷な扱いを受けている馬に抱きつくエピソードを思い出しました。上巻は一応、最後まで読めましたが、余りにも陰鬱としていたので下巻には手が出なさそうです。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.59
(5pt)

やっと読み終えました

この物語はロシア革命よりも前に書かれたもののはずで、その頃のロシア人の人民性など自分には全く知る術も無いのですが、この物語に出てくるロシアの男たちの考え方は、真面目で、真剣で、そして暗いように自分は感じました。そして考えた結果や行動も暗く、何だか救いすら無いような気がします。ロシアの男たちは昔から、昼間からウォッカを、あおっていたらしく、この物語にも救いようの無い酔っ払いが出てきます。そして彼らは、しっかりとした考えを持っているにも関わらず(だからこそ?)働きません(自分はNHKの番組で見たのですが、ロシア人の平均死亡年齢は年々下がっているらしく、その原因は男たちの酒の飲み過ぎにあるらしいです)。それに対して物語の中の女性たちは、とても元気で良く働いているのが、唯一の救いです。ロシア人に較べれば、日本人は、それほどに深い考えを持っていないけれど、普通は生活のために働いています。自分の信念のために働かないのと、あまり深く考えないで生きていくために仕方が無く働くのと、どちらが良いのかと言えば自分は日本人であるので後者であると思います。主人公も同様に、真面目で真剣なのですが、鬱々としていて、何日間も身動きすらできなくて、もちろん働きもせず、起こした行動と言えば「人殺し」でした。この物語の中で最も印象に残ったのは、主人公の夢の中で、老いぼれた馬車馬が、大勢多数にリンチされているときに、主人公(夢の中では子供)が父親に助けを請う場面です(この馬車馬は殺されるまでリンチを受け続けました)。「フランダースの犬」の「パトラッシュ」も、そうだけれど、道具として扱われていた動物たちは、今では考えられないくらいに残酷な扱いを受けていたものも居たようです。この場面で「ニーチェ」という哲学者が狂気に陥る前に、やはり主人に残酷な扱いを受けている馬に抱きつくエピソードを思い出しました。上巻は一応、最後まで読めましたが、余りにも陰鬱としていたので下巻には手が出なさそうです。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.58
(5pt)

素晴らしい。

読んでよかった。完璧に読みこなせたわけではないし、わからないこともたくさんあるが、それでも読んでよかったと思える本。ハリー・ポッターしか読まなかったぼくが、なんかよくわからんが凄い!と思えた本。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.57
(5pt)

素晴らしい。

読んでよかった。完璧に読みこなせたわけではないし、わからないこともたくさんあるが、それでも読んでよかったと思える本。ハリー・ポッターしか読まなかったぼくが、なんかよくわからんが凄い!と思えた本。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.56
(5pt)

救済

 恵まれない生活環境、鋭敏な頭脳から生まれた独自の哲学、どちらが理由であったにせよ老婆を殺害した主人公ラスコーリニコフ。すべてがうまく運ぶが、どうにも心は晴れない。そんな彼の魂を救済した自己犠牲に徹した生き方をしている幸薄の女性ソーニャ。彼が殺人を彼女に告白したシーンは、読んでいて震えがとまらなかった。 警察に向かう彼が躊躇し後ろを振り返ったとき、ソーニャが悲しそうな顔をしてたっているのを見て結局自首する場面で、彼の思想のベクトルは彼女の愛によって救われ方向を変えた様に感じた。 ドストエフスキーの作品としては「たった七年」の言葉からもわかるように珍しくハッピーエンドとなるこの作品。読み終えた後味も非常によかった。個人的にはソーニャのような女性に会ってみたい。現実にいるのかはともかくとして・・・・ 一番好きなシーンはラスコーリニコフがソーニャに対して跪くシーン。「僕は君に跪いたんじゃない。世界中の全ての不幸に対して跪いたんだ」こんな台詞回し、今後お目にすることはできないだろう。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.55
(5pt)

救済

 恵まれない生活環境、鋭敏な頭脳から生まれた独自の哲学、どちらが理由であったにせよ老婆を殺害した主人公ラスコーリニコフ。すべてがうまく運ぶが、どうにも心は晴れない。そんな彼の魂を救済した自己犠牲に徹した生き方をしている幸薄の女性ソーニャ。彼が殺人を彼女に告白したシーンは、読んでいて震えがとまらなかった。 警察に向かう彼が躊躇し後ろを振り返ったとき、ソーニャが悲しそうな顔をしてたっているのを見て結局自首する場面で、彼の思想のベクトルは彼女の愛によって救われ方向を変えた様に感じた。 ドストエフスキーの作品としては「たった七年」の言葉からもわかるように珍しくハッピーエンドとなるこの作品。読み終えた後味も非常によかった。個人的にはソーニャのような女性に会ってみたい。現実にいるのかはともかくとして・・・・ 一番好きなシーンはラスコーリニコフがソーニャに対して跪くシーン。「僕は君に跪いたんじゃない。世界中の全ての不幸に対して跪いたんだ」こんな台詞回し、今後お目にすることはできないだろう。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.54
(5pt)

様々な要素をもった作品

ドストエフスキーというとなんだか暗い感じがするかもしれないし、その量からしてもなかなか読む気になれないかもしれない。でも、ドストエフスキーとか世界の名著とかっていうブランドを抜きにして、この本は単純に面白いです。あとがきにも書いてあるが、この本は色んな要素をもっている。殺人犯ラスコーリニコフが次第に追い詰められていく推理小説でもあるし、ソ―ニャとラスコーリニコフの信仰の対決と彼らの愛の小説でもある。家族の絆を描いている小説でもあるし、友情や道徳を描いている小説でもある。色んな読み方ができるので、何度読んでも飽きないと思います。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.53
(5pt)

様々な要素をもった作品

ドストエフスキーというとなんだか暗い感じがするかもしれないし、その量からしてもなかなか読む気になれないかもしれない。でも、ドストエフスキーとか世界の名著とかっていうブランドを抜きにして、この本は単純に面白いです。あとがきにも書いてあるが、この本は色んな要素をもっている。殺人犯ラスコーリニコフが次第に追い詰められていく推理小説でもあるし、ソ―ニャとラスコーリニコフの信仰の対決と彼らの愛の小説でもある。家族の絆を描いている小説でもあるし、友情や道徳を描いている小説でもある。色んな読み方ができるので、何度読んでも飽きないと思います。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.52
(5pt)

世界の名著、これは読むしかありません

この大作をどう攻略するかに絞って申しあげましょう。若者の読書離れが指摘されて久しい昨今、長編「罪と罰」を読もうと決意されただけでも立派です。当然ながら出来るだけ若い頃に挑戦して欲しいです、時間がたっぷりある時に。一気に読んでしまうことです。一日くらいのブランクはいいとして一週間も開けてしまうと、もう戦意は喪失したも同然。挫折してしまいます。次に、登場人物がやたら多いので読み進めていくうちにどんな人物だったか忘れてしまいます。そこで私は登場人物一覧表を作りました。登場したページも記入しておきます。そうしておくと再度その人物が現れても一覧表を参照にして元のページに戻って記憶を回復できます。私くらいの年齢になりますと次々に読まなければならない本が出てきて、なかなか読み返すことが出来ません。ですから学生時代に少なくとも二回は読破しようと決めて挑戦なさって下さい。これを読んだか、はなから無視してしまうのとでは、その後にわたって読書に旺盛な意欲を持ちえるか否かの大きな差となって現れます。所詮コミック文庫しか相手にしない人なら本書「罪と罰」なんて検索しないでしょうね。ご健闘をお祈りします。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.51
(5pt)

世界の名著、これは読むしかありません

この大作をどう攻略するかに絞って申しあげましょう。若者の読書離れが指摘されて久しい昨今、長編「罪と罰」を読もうと決意されただけでも立派です。当然ながら出来るだけ若い頃に挑戦して欲しいです、時間がたっぷりある時に。一気に読んでしまうことです。一日くらいのブランクはいいとして一週間も開けてしまうと、もう戦意は喪失したも同然。挫折してしまいます。次に、登場人物がやたら多いので読み進めていくうちにどんな人物だったか忘れてしまいます。そこで私は登場人物一覧表を作りました。登場したページも記入しておきます。そうしておくと再度その人物が現れても一覧表を参照にして元のページに戻って記憶を回復できます。私くらいの年齢になりますと次々に読まなければならない本が出てきて、なかなか読み返すことが出来ません。ですから学生時代に少なくとも二回は読破しようと決めて挑戦なさって下さい。これを読んだか、はなから無視してしまうのとでは、その後にわたって読書に旺盛な意欲を持ちえるか否かの大きな差となって現れます。所詮コミック文庫しか相手にしない人なら本書「罪と罰」なんて検索しないでしょうね。ご健闘をお祈りします。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.50
(5pt)

ロシアの文豪が生んだ永遠の「青春小説」

ドストエフスキーの作品で一番最初に紐解かれるのがおそらく本書だろう。確かに犯罪小説であるが、後期の作品に比べれば、それほど深刻な話ではないと思う。結局ラスコーリニコフは罪を認めるし、一緒にシベリアについて行くソーニャとの未来には希望がある。スヴィドリガイロフの毒牙から守るべく殺人を決意した動機となった主人公の妹ドゥーニャと親友ラズミーヒンの仲もうまくいく方向で書かれている。愛娘ソーニャを娼婦にしなければならなかったマルメラードフの苦悩と愛情には胸を打つものがある。この作品には人間愛が溢れている。ラスコーリニコフの老婆殺害に目を向けがちであるが、この作品の細部に込めた文豪の人間に対する確固たる信頼にも気を配りたい。まさに文豪が生んだ「青春小説」である。ちなみに新潮選書の江川卓氏の『謎解き「罪と罰」』はロシア語で書かれた本書のをさらに深く読むのに役立つコメンタールであるから、ぜひ併読されたい。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211