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(短編集)
真夜中に捨てられる靴
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真夜中に捨てられる靴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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印象深いのは老齢ゆえに業界から抹殺されようとしている往年の名脚本家が、青年を利用して巻き返しを はかろうとする「ゴーストライター」。難病に侵された父を冷凍保存して、自分の手で救おうとする男を 描いた「復活の日」。歴史的事実である「ある出来事」を詳細に描き、その渦中にあって必死に事態を収 拾しようとする男を主人公にした「目覚める前に死んだら」。そして、かつて「リオ・グランデ・ゴシッ ク」としてむさぼり読んだ「真夜中に捨てられる靴」の4編。 他にも謎の箱を独裁者に届けんとする将校の狂気を描いた「まだ見ぬ秘密」や、娘を連続殺人鬼に殺され た父親の転落を描いた「何も心配しなくていいから」などラストが印象的な作品も目についた。 残りの二作品の「エルヴィス45」と「ハビタット」は残念ながらとりたてて言及するまでもない作品だ った。マレルは短編、それも中編クラスの比較的長い作品に秀作が多い。安心して読めて、しっかり満足 のいく仕上がりとなっている。いったい彼がどれだけの短編を書いているのか定かではないが、これから も彼の短編集が随時刊行されたら、これにまさる喜びはない。 | ||||
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