横道世之介

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評判

横道世之介の評価:

4.14/5点 レビュー 177件。 B ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(3pt)

吉田修一の青春

タイトルの面白さは買うが、淡々と進む過去と、忘れた頃に出てくる「今」。
その糸がどう捻るのかを最大の焦点として読み進めたけれど、プツンと切れた糸は宙に漂う蜘蛛の糸になる。
特に主人公の元カノが、あまりにも変貌しているため
世之介のブランクが余計に気になるのだが、作者はあっさり線引きしてしまう。
オチの吉田修一に慣れた読者には、物足りない。ノスタルジー以外に、何を読み取ればいいのか、自分には解らない。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.13
(3pt)

吉田修一の青春

タイトルの面白さは買うが、淡々と進む過去と、忘れた頃に出てくる「今」。
その糸がどう捻るのかを最大の焦点として読み進めたけれど、プツンと切れた糸は宙に漂う蜘蛛の糸になる。
特に主人公の元カノが、あまりにも変貌しているため
世之介のブランクが余計に気になるのだが、作者はあっさり線引きしてしまう。
オチの吉田修一に慣れた読者には、物足りない。ノスタルジー以外に、何を読み取ればいいのか、自分には解らない。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.12
(3pt)

良いが薄い

映画化とそのあらすじを読み、これは面白いのではと期待して手に取りましたが、
どうにも求めていた面白さはありませんでした。

というのも、この作品は80年代を舞台にした青春小説ですが、ところどころに仕掛けが有り
それをフックにして物語にメリハリをつけています。
ところが物語の9割を占める肝心の世之介のお話自体が物凄くチープ。
世之介自体も良く言えば愛嬌のある性格だが、悪く言えば流されやすいただの若者であり(そこがいいのかもしれません)
東京にガールフレンドが居ながら、地元で元カノとラブホテルに入ろうとしたりと、
正直あまり好感が持てるタイプではありませんでした。
それが青春小説の醍醐味と言われればそれまでですが。

そして物語自体がチープかつご都合主義でありながら(バレンタインのチョコのくだりは酷かった)
文量だけは450ページ超とボリュームがあります。
しかしそのボリュームに反して、メインとなるような内容もない事もあり非常に全体として薄味です。
この描写、必要なのか?というような箇所も多く、ダレる人は途中でダレてしまうのでは、とも思います。

また、作中で他の実在する作家の事を(というよりその作家に影響されすぎる人のことでしたが)
悪い意味でネタにしてしまっている点も気になりました。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.11
(3pt)

良いが薄い

映画化とそのあらすじを読み、これは面白いのではと期待して手に取りましたが、
どうにも求めていた面白さはありませんでした。

というのも、この作品は80年代を舞台にした青春小説ですが、ところどころに仕掛けが有り
それをフックにして物語にメリハリをつけています。
ところが物語の9割を占める肝心の世之介のお話自体が物凄くチープ。
世之介自体も良く言えば愛嬌のある性格だが、悪く言えば流されやすいただの若者であり(そこがいいのかもしれません)
東京にガールフレンドが居ながら、地元で元カノとラブホテルに入ろうとしたりと、
正直あまり好感が持てるタイプではありませんでした。
それが青春小説の醍醐味と言われればそれまでですが。

そして物語自体がチープかつご都合主義でありながら(バレンタインのチョコのくだりは酷かった)
文量だけは450ページ超とボリュームがあります。
しかしそのボリュームに反して、メインとなるような内容もない事もあり非常に全体として薄味です。
この描写、必要なのか?というような箇所も多く、ダレる人は途中でダレてしまうのでは、とも思います。

また、作中で他の実在する作家の事を(というよりその作家に影響されすぎる人のことでしたが)
悪い意味でネタにしてしまっている点も気になりました。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.10
(3pt)

隙だらけを自認する男、横道世之介の普通の日常。

相変わらず着眼がすばらしい吉田修一さんお得意の日常あるあるを
のんびりした気持ちで心地よく読み進めていると、
中盤、ノーモーションで強烈な一発が飛んできます。
あまりにすごいタイミングなので避けるのは困難。
自分も思わずのけぞって、本から顔を上げてしまいました。

そうか。これ、そういう話なのか。
完全に油断してた。

そこからは、このお話との向き合い方が180度、
とまでは言わないまでも94度くらい変わります。

まわりに流されて興味もないサンバサークルに入ってしまうような
お人好し野郎、横道世之介のしょうもない物語は、
やがて多くの人が心に留めているであろう実在の出来事につながっていきます。

自分もあのときは言い知れぬ憤りを覚えたっけ。
正しいことをしちゃいけない局面だってあるんじゃないのかと。
自分ならどうするだろうと、みんなが少なからず考えた出来事だったと思います。

そこへいくと最後の母親の手紙の一節がひとつの答えになっていて、
憎いことするなあ。あざとすぎるぞ吉田修一め。と。
身をよじりながら本を閉じることになりました。

主人公である横道世之介のパートは第三者視点で、
その他の人々は一人称で書かれる逆転の構造も
とてもうまく機能していて、さすがです。

うっかりサイトで映画の予告編見たら泣きそうになりました。
あっぶねー!

「思い出の片隅の真ん中で―」ってコピー、誰が考えたんだろう。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.9
(3pt)

隙だらけを自認する男、横道世之介の普通の日常。

相変わらず着眼がすばらしい吉田修一さんお得意の日常あるあるを
のんびりした気持ちで心地よく読み進めていると、
中盤、ノーモーションで強烈な一発が飛んできます。
あまりにすごいタイミングなので避けるのは困難。
自分も思わずのけぞって、本から顔を上げてしまいました。

そうか。これ、そういう話なのか。
完全に油断してた。

そこからは、このお話との向き合い方が180度、
とまでは言わないまでも94度くらい変わります。

まわりに流されて興味もないサンバサークルに入ってしまうような
お人好し野郎、横道世之介のしょうもない物語は、
やがて多くの人が心に留めているであろう実在の出来事につながっていきます。

自分もあのときは言い知れぬ憤りを覚えたっけ。
正しいことをしちゃいけない局面だってあるんじゃないのかと。
自分ならどうするだろうと、みんなが少なからず考えた出来事だったと思います。

そこへいくと最後の母親の手紙の一節がひとつの答えになっていて、
憎いことするなあ。あざとすぎるぞ吉田修一め。と。
身をよじりながら本を閉じることになりました。

主人公である横道世之介のパートは第三者視点で、
その他の人々は一人称で書かれる逆転の構造も
とてもうまく機能していて、さすがです。

うっかりサイトで映画の予告編見たら泣きそうになりました。
あっぶねー!

「思い出の片隅の真ん中で―」ってコピー、誰が考えたんだろう。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.8
(3pt)

汚れちまった現代社会のフェアリーテール

リーダビリティの高い小説である。しかし誤解を恐れずにいうと、面白いような面白くないような小説でもある。僕はシリアスな吉田修一は好きだが、コミカルな吉田修一は肌に合わない。心の暗部に訴えてくるものが多い前者に対して、後者は頭でこねくり回してでっち上げているような印象がある。ほら、こんな面白いこと思いつきましたよ、どうぞ笑ってね。と言われているようで…何だかなあ。本書はその色合いがちょっと強いと感じた。

世之介や祥子といった主要登場人物たちが、いかにも頭の中で創り上げられた存在のようで(まあ、それはその通りなんだけど)、生々しいキャラクターに感じられない。いや、確かに面白いことを言っているし、うーむと考えさせられるところはあるんだけど、ハートを直撃してこないというか、どうにも作者の体を通した生の声として伝わってこない。あくまで演劇用の「台詞」という感じなのだ。

でも、今回はそれが狙いなのかな、とも思ったり。そもそも横道世之介という造形が、類まれな天使性を持っている。本書は実際に起こったある事件にインスパイアされているが、社会派のミステリ作家ならもっと濃いドラマを紡ぐであろうところを、吉田修一はいとも軽やかな青春小説に仕上げている。“汚れちまった現代社会のフェアリーテール”といった趣なのかもしれない。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.7
(3pt)

汚れちまった現代社会のフェアリーテール

リーダビリティの高い小説である。しかし誤解を恐れずにいうと、面白いような面白くないような小説でもある。僕はシリアスな吉田修一は好きだが、コミカルな吉田修一は肌に合わない。心の暗部に訴えてくるものが多い前者に対して、後者は頭でこねくり回してでっち上げているような印象がある。ほら、こんな面白いこと思いつきましたよ、どうぞ笑ってね。と言われているようで…何だかなあ。本書はその色合いがちょっと強いと感じた。

世之介や祥子といった主要登場人物たちが、いかにも頭の中で創り上げられた存在のようで(まあ、それはその通りなんだけど)、生々しいキャラクターに感じられない。いや、確かに面白いことを言っているし、うーむと考えさせられるところはあるんだけど、ハートを直撃してこないというか、どうにも作者の体を通した生の声として伝わってこない。あくまで演劇用の「台詞」という感じなのだ。

でも、今回はそれが狙いなのかな、とも思ったり。そもそも横道世之介という造形が、類まれな天使性を持っている。本書は実際に起こったある事件にインスパイアされているが、社会派のミステリ作家ならもっと濃いドラマを紡ぐであろうところを、吉田修一はいとも軽やかな青春小説に仕上げている。“汚れちまった現代社会のフェアリーテール”といった趣なのかもしれない。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.6
(3pt)

うーん

あの時、が懐かしく思い出せる人には、堪らないかもしれない。
あの時を知らない自分は、バブルだねえ、としか…。
読後感は爽やかで、少し切なかった。
それにしても吉田さん、韓国に関係がある人なのかしら。
それが少し気になった。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.5
(3pt)

うーん

あの時、が懐かしく思い出せる人には、堪らないかもしれない。
あの時を知らない自分は、バブルだねえ、としか…。
読後感は爽やかで、少し切なかった。
それにしても吉田さん、韓国に関係がある人なのかしら。
それが少し気になった。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.4
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

普通の人だったのに。

吉田修一さんの小説を読むのは3冊目なのですが、
何気ない、淡々とした日常を描くのが上手い作家さんなのだなと
思います。

この作品も、長崎から上京してきた主人公の1年間と彼をとりまく
人々及び彼らのその後が描かれます。

80年代に大學生活を送った人については、特に懐かしい作品でしょう。

この先ネタバレあり

ひっかかったのは、そう多くはない登場人物の中から、国連職員(しかも勤務地は難民キャンプ)、
国際報道カメラマン、画家のプロデユーサー兼ラジオでも番組を持つ人、と3人も
あまり普通でない職業についた人が出たこと。
彼らの青春時代は、最後の一人を除いて、かなり普通だったのに。

国連職員と報道カメラマンには、特に違和感を感じました。

主人公の最後もドラマチック。

親しみやすい若い主人公の淡々とした毎日を、彼をとりまく人々と共に描く、
ということで、「ガープの世界」を連想したのですが、ガープの最後は
もっと日常的なものだった。
それにより、小説世界がよりリアルに感じられ
ガープが死んだことが、しばらく信じられなかった。

主人公には、もっと普通の仕事と普通の最後が相応しいような。
って思うのは、私だけ、私の勝手な要望なのかもしれませんが。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.3
(3pt)

普通の人だったのに。

吉田修一さんの小説を読むのは3冊目なのですが、
何気ない、淡々とした日常を描くのが上手い作家さんなのだなと
思います。

この作品も、長崎から上京してきた主人公の1年間と彼をとりまく
人々及び彼らのその後が描かれます。

80年代に大學生活を送った人については、特に懐かしい作品でしょう。

この先ネタバレあり

ひっかかったのは、そう多くはない登場人物の中から、国連職員(しかも勤務地は難民キャンプ)、
国際報道カメラマン、画家のプロデユーサー兼ラジオでも番組を持つ人、と3人も
あまり普通でない職業についた人が出たこと。
彼らの青春時代は、最後の一人を除いて、かなり普通だったのに。

国連職員と報道カメラマンには、特に違和感を感じました。

主人公の最後もドラマチック。

親しみやすい若い主人公の淡々とした毎日を、彼をとりまく人々と共に描く、
ということで、「ガープの世界」を連想したのですが、ガープの最後は
もっと日常的なものだった。
それにより、小説世界がよりリアルに感じられ
ガープが死んだことが、しばらく信じられなかった。

主人公には、もっと普通の仕事と普通の最後が相応しいような。
って思うのは、私だけ、私の勝手な要望なのかもしれませんが。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.2
(3pt)

映像化するといいかもしれない

草食系男子とは、この物語の主人公のような人のことを言うのだろうかと思いました。
心優しく、ちょっと気弱で、それでも正しく生きる。恋愛もする。周囲を取り巻く人々にも生活がある。

たいていの物語は主人公が主人公であるのですが、この物語は何となく主人公を取り巻く人々が主人公のような感覚でした。

現実の私たちの周りにも横道くんのような人がいて、そこにも物語がある。
それに気付かされる。
そんな感覚でした。

今まではわりと「小説(原作)>映像化」でしたが、この作品は映像化したほうが良さが出るような気がしました。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.1
(3pt)

映像化するといいかもしれない

草食系男子とは、この物語の主人公のような人のことを言うのだろうかと思いました。
心優しく、ちょっと気弱で、それでも正しく生きる。恋愛もする。周囲を取り巻く人々にも生活がある。

たいていの物語は主人公が主人公であるのですが、この物語は何となく主人公を取り巻く人々が主人公のような感覚でした。

現実の私たちの周りにも横道くんのような人がいて、そこにも物語がある。
それに気付かされる。
そんな感覚でした。

今まではわりと「小説(原作)>映像化」でしたが、この作品は映像化したほうが良さが出るような気がしました。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050