横道世之介

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評判

横道世之介の評価:

4.14/5点 レビュー 177件。 B ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全282件 241〜260 13/15ページ
No.42
(4pt)

長さも気にならず楽しめます

80年代が舞台とのことですが、別に現代だと言われても違和感なく
読めたような気がします。
何といっても登場人物がみんな魅力的でした。
とりたてて優れたところのない世之介は、しかしマイペースで
嫌味なところがまったくない、理想的な主人公だと思います。
ヒロインの祥子ちゃんはちょっとずれていてかわいいし、魔性の
女?千春さんも意外に普通のきれいでかっこいいお姉さんでした。
あと友達の加藤君がかっこいいです。好きです。

でもそのうちの誰ともあまり長く深くつきあっていない世之介って、
実はけっこう冷たいのでは…とも思いました。新聞連載ということ
が関係あるのかわかりませんが、一つ一つのエピソードがちょっと
唐突で、独立していて、あまり奥行きを感じませんでした。
個人的に祥子ちゃん以外のキャラクターの現在の話はなくても
よかったような気がします。
そういうわけで星4つですが、面白いのは文句なく面白いです。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.41
(4pt)

長さも気にならず楽しめます

80年代が舞台とのことですが、別に現代だと言われても違和感なく
読めたような気がします。
何といっても登場人物がみんな魅力的でした。
とりたてて優れたところのない世之介は、しかしマイペースで
嫌味なところがまったくない、理想的な主人公だと思います。
ヒロインの祥子ちゃんはちょっとずれていてかわいいし、魔性の
女?千春さんも意外に普通のきれいでかっこいいお姉さんでした。
あと友達の加藤君がかっこいいです。好きです。

でもそのうちの誰ともあまり長く深くつきあっていない世之介って、
実はけっこう冷たいのでは…とも思いました。新聞連載ということ
が関係あるのかわかりませんが、一つ一つのエピソードがちょっと
唐突で、独立していて、あまり奥行きを感じませんでした。
個人的に祥子ちゃん以外のキャラクターの現在の話はなくても
よかったような気がします。
そういうわけで星4つですが、面白いのは文句なく面白いです。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.40
(4pt)

誰でも、誰もの人生を変えられる。ってことかな

人生に影響を与えるという点で、世之介に才能があったようには描かれていない。それゆえ「どの人の人生も、特別な誰かではなく、それまでに出会ったすべての人々の影響を受けて作られている」ということがテーマかな、と思う。

各章の書き出しが「・・・するのが世之介である。」というように遠景から描かれるせいか、青春小説という割には感情移入がしにくい。また前半は話の起伏に乏しく、正直イライラした。

ところが、途中から挟まれる現在の登場人物との内容的ギャップが、読み進めるにしたがって狭くなる。それが収束したときの風景は、同じ日常なんだけど、見え方が少し変わる。ラストまで読んで、ようやくそのうまさに気がついた。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.39
(4pt)

誰でも、誰もの人生を変えられる。ってことかな

人生に影響を与えるという点で、世之介に才能があったようには描かれていない。それゆえ「どの人の人生も、特別な誰かではなく、それまでに出会ったすべての人々の影響を受けて作られている」ということがテーマかな、と思う。

各章の書き出しが「・・・するのが世之介である。」というように遠景から描かれるせいか、青春小説という割には感情移入がしにくい。また前半は話の起伏に乏しく、正直イライラした。

ところが、途中から挟まれる現在の登場人物との内容的ギャップが、読み進めるにしたがって狭くなる。それが収束したときの風景は、同じ日常なんだけど、見え方が少し変わる。ラストまで読んで、ようやくそのうまさに気がついた。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.38
(4pt)

読後にじわじわと・・・

作者もどこかで言っていたように、「学生時代こんなやついたな」みたいな
主人公に対する親近感とともに、その頃の自分を懐かしく思い出しました。

これってなんだろう? 
何かを教えてもらったり、啓蒙されたわけでもないんだけど、
気楽に楽しく一気に読めて、そして、読後にじわじわと感動が
波のように押し寄せて来る、といった感じです。

作者も楽しんで書いているイメージで、これもまた好感が持てました。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.37
(4pt)

読後にじわじわと・・・

作者もどこかで言っていたように、「学生時代こんなやついたな」みたいな
主人公に対する親近感とともに、その頃の自分を懐かしく思い出しました。

これってなんだろう? 
何かを教えてもらったり、啓蒙されたわけでもないんだけど、
気楽に楽しく一気に読めて、そして、読後にじわじわと感動が
波のように押し寄せて来る、といった感じです。

作者も楽しんで書いているイメージで、これもまた好感が持てました。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.36
(4pt)

世之介の存在がとても気になります。

普通、小説の登場人物は、あくまでも、小説の中の住人なのですが、
たまに、実在の人物以上に、身近な存在になる場合があります。

僕にとっては、「太郎の青春」の太郎とか、「ガープの世界」のガープ
「龍馬のごとく」の龍馬、「伊丹十三のエッセイ」の伊丹十三のように、
世之介もとても身近な存在の様な気がします。

だから、この作品には愛着が沸きました。

初めて、レビューを書きたくなったのは、
そんな理由からです。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.35
(4pt)

世之介の存在がとても気になります。

普通、小説の登場人物は、あくまでも、小説の中の住人なのですが、
たまに、実在の人物以上に、身近な存在になる場合があります。

僕にとっては、「太郎の青春」の太郎とか、「ガープの世界」のガープ
「龍馬のごとく」の龍馬、「伊丹十三のエッセイ」の伊丹十三のように、
世之介もとても身近な存在の様な気がします。

だから、この作品には愛着が沸きました。

初めて、レビューを書きたくなったのは、
そんな理由からです。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.34
(5pt)

視線と記憶の物語

彼の長編はほとんど読んでいるけれど、本作が自分にとっての最高傑作になるような気がしてならない。思い入れのある小説や映画の初見のあとに覚えるのは、感動とか清々しさではなくて、(今回は世之介の)作品世界から自分の現実世界へ引き戻された、この2つの世界の断絶に対するわだかまり、いってみれば想像の世界を自身が去ってしまったあとの強い名残惜しさである。平凡で退屈な現実世界をこれほどまでに共感できる、愛らしく、かつそれを他者の視線や記憶と混じり合わせながら1つの物語を作り上げる作者の小説家としての態度は、自分自身を創作意欲に駆り立てる。

『パレード』において同作者が持ち出した「マルチバース」という概念を、この『横道世之介』では世之介と関わった人の記憶の集積というかたちで再び用いられていると思う。前者では「マルチバース」というものが1人の人間がどこにも存在しないことを言うために利用されたのに対して、今回のそれは複数の記憶や視線が多かれ少なかれ確実に1つのある意味で共有された世之介の記憶、人間像を描写するという逆の意味で用いられていると感じた。

作中で物語が世之介の立場から語られることは少ないけれど、読者は世之介の世界との関わり方は、もうすでに写真家としてのそれだったのだと気付くはずである。

そして、自分がどんな人間になりたいという思いよりも、人にとって自分がはどんな人間であるのか、なりたいのか、さらにはどんな人間として思い出されるのか、そんなことを考えさせる。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.33
(5pt)

視線と記憶の物語

彼の長編はほとんど読んでいるけれど、本作が自分にとっての最高傑作になるような気がしてならない。思い入れのある小説や映画の初見のあとに覚えるのは、感動とか清々しさではなくて、(今回は世之介の)作品世界から自分の現実世界へ引き戻された、この2つの世界の断絶に対するわだかまり、いってみれば想像の世界を自身が去ってしまったあとの強い名残惜しさである。平凡で退屈な現実世界をこれほどまでに共感できる、愛らしく、かつそれを他者の視線や記憶と混じり合わせながら1つの物語を作り上げる作者の小説家としての態度は、自分自身を創作意欲に駆り立てる。

『パレード』において同作者が持ち出した「マルチバース」という概念を、この『横道世之介』では世之介と関わった人の記憶の集積というかたちで再び用いられていると思う。前者では「マルチバース」というものが1人の人間がどこにも存在しないことを言うために利用されたのに対して、今回のそれは複数の記憶や視線が多かれ少なかれ確実に1つのある意味で共有された世之介の記憶、人間像を描写するという逆の意味で用いられていると感じた。

作中で物語が世之介の立場から語られることは少ないけれど、読者は世之介の世界との関わり方は、もうすでに写真家としてのそれだったのだと気付くはずである。

そして、自分がどんな人間になりたいという思いよりも、人にとって自分がはどんな人間であるのか、なりたいのか、さらにはどんな人間として思い出されるのか、そんなことを考えさせる。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.32
(5pt)

人生へYES

ポジティブとはまた違う心の隅で「Yes」をつぶやく世之介の姿勢が、人生に行き詰った人達の背中を優しく推してくれる感じが実に心地よい。
日常の中で善意のメッセージを汲みとる感性の豊かさに本人が気が付くのは本書ではとくに触れられていないのだが、それまでの過程を解きほぐすように綴られているから、読後感が素晴らしい。
哀しみの中に希望と安らぎを見出した彼に関わった人達の背中を彼は再び優しく推してくれるのだろう。
オーバーなドラマにならず、抑制を利かせながら読者の心にしっかり印象を残す本作はじんわりと胸に届く感動作である。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.31
(5pt)

人生へYES

ポジティブとはまた違う心の隅で「Yes」をつぶやく世之介の姿勢が、人生に行き詰った人達の背中を優しく推してくれる感じが実に心地よい。
日常の中で善意のメッセージを汲みとる感性の豊かさに本人が気が付くのは本書ではとくに触れられていないのだが、それまでの過程を解きほぐすように綴られているから、読後感が素晴らしい。
哀しみの中に希望と安らぎを見出した彼に関わった人達の背中を彼は再び優しく推してくれるのだろう。
オーバーなドラマにならず、抑制を利かせながら読者の心にしっかり印象を残す本作はじんわりと胸に届く感動作である。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.30
(5pt)

横道世之介に会いたい

すごい小説だ。この作者は色々な作風があって、当たり外れが大きいと僕は思うのだけど、この横道世之介が一番好きだ。

人生って思い通りにはいかないし、ささいな出来事が人生を大きく変えてしまう事もある。横道世之介と周りの人達の20年後の描写が好きだ。彼らが様々な出来事によって人生の分かれ道を選択した結果の20年後が見事に描かれていた。これが主人公だけならよくある小説だけど、脇役の人生も含めて作り上げると、すごい複雑なパズルになる。だからこの話はなんでもない18歳の少年の、よくありがちな話なのに、こんなにも深く、読み手の心に染みてくるのだ。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.29
(5pt)

横道世之介に会いたい

すごい小説だ。この作者は色々な作風があって、当たり外れが大きいと僕は思うのだけど、この横道世之介が一番好きだ。

人生って思い通りにはいかないし、ささいな出来事が人生を大きく変えてしまう事もある。横道世之介と周りの人達の20年後の描写が好きだ。彼らが様々な出来事によって人生の分かれ道を選択した結果の20年後が見事に描かれていた。これが主人公だけならよくある小説だけど、脇役の人生も含めて作り上げると、すごい複雑なパズルになる。だからこの話はなんでもない18歳の少年の、よくありがちな話なのに、こんなにも深く、読み手の心に染みてくるのだ。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.28
(4pt)

これが横道世之介なんだよね

毎日新聞連載中、欠かさず読んでおりました。
世之介、どこにでもいそうな学生である。
特に特徴もなく普通の一般家庭田舎の生まれ。
物語の途中で、世之介とかかわりのあった人達のその後が出てきます。
世之介とは同世代なので読んでいて自分の学生時代を思い出したりしました。
終盤「もしかして世之介は・・・・・」と思い込まされる描き方にドキドキしましたが・・・・
ただひたすら世之介の日常を描いた作品、なんの盛り上がりもアクションもあるわけでもないのに、「世之介の十数年後はどうなるの?」という期待を抱いて読んでいました。
不思議な作品です。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.27
(4pt)

これが横道世之介なんだよね

毎日新聞連載中、欠かさず読んでおりました。
世之介、どこにでもいそうな学生である。
特に特徴もなく普通の一般家庭田舎の生まれ。
物語の途中で、世之介とかかわりのあった人達のその後が出てきます。
世之介とは同世代なので読んでいて自分の学生時代を思い出したりしました。
終盤「もしかして世之介は・・・・・」と思い込まされる描き方にドキドキしましたが・・・・
ただひたすら世之介の日常を描いた作品、なんの盛り上がりもアクションもあるわけでもないのに、「世之介の十数年後はどうなるの?」という期待を抱いて読んでいました。
不思議な作品です。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.26
(5pt)

世之介くん、ありがとう

吉田修一の本をずっと読んでいて、
作風の幅広さに魅了されつつ、
ときどき「?」という作品もあったりするので
「どうかなー」と思いつつ読んでみましたが、
意外や意外。あらすじだけでは分からないこの面白さ。
ある意味、著者の過去最高作品なのではないでしょうか。

世之介くんは、田舎出で上京したての大学生で
容姿がすばぬけていいとか、お金持ちとか、頭脳明晰とか、
バックグラウンドに恵まれた男の子ではないかもしれないけど
変な魅力があって、その漠然とした魅力を
こんなにも筆を積み重ねて書いたその筆力が
吉田修一ならではだなぁ、と舌を巻きました。

そして、何よりも自分が胸を打たれたのは
世之介くんのガールフレンドだった
祥子さんの「その後」でした。
彼とのとある経験が、彼女の人生にこんなにも
影響を与えるなんてと、読み進むほどに
万感の思いがこみ上げてきました。

大学時代を振り返ると、みんな世之介くんだったような気がするし、
自分もまたそんな一人だったかもしれないと、
そんな懐かしさとやさしさが
読み終わったあとにジワジワとこみ上げてくる一冊です。

2009年にこの本を読めて、すごく良かったです。
世之介くん、ありがとう。
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.25
(5pt)

世之介くん、ありがとう

吉田修一の本をずっと読んでいて、
作風の幅広さに魅了されつつ、
ときどき「?」という作品もあったりするので
「どうかなー」と思いつつ読んでみましたが、
意外や意外。あらすじだけでは分からないこの面白さ。
ある意味、著者の過去最高作品なのではないでしょうか。

世之介くんは、田舎出で上京したての大学生で
容姿がすばぬけていいとか、お金持ちとか、頭脳明晰とか、
バックグラウンドに恵まれた男の子ではないかもしれないけど
変な魅力があって、その漠然とした魅力を
こんなにも筆を積み重ねて書いたその筆力が
吉田修一ならではだなぁ、と舌を巻きました。

そして、何よりも自分が胸を打たれたのは
世之介くんのガールフレンドだった
祥子さんの「その後」でした。
彼とのとある経験が、彼女の人生にこんなにも
影響を与えるなんてと、読み進むほどに
万感の思いがこみ上げてきました。

大学時代を振り返ると、みんな世之介くんだったような気がするし、
自分もまたそんな一人だったかもしれないと、
そんな懐かしさとやさしさが
読み終わったあとにジワジワとこみ上げてくる一冊です。

2009年にこの本を読めて、すごく良かったです。
世之介くん、ありがとう。
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.24
(4pt)

懐かしい風景と寂しさ

20数年前の学生の1年と彼に関わった人の現在がシンクロして展開。
どこにでもいるような青年「横道世之介」。
吉田修一らしい登場人物の意外な末路。
どこでどう結びつくのだろうとわくわくしながら読み進めた。

加筆・修正したためか、一部で、世之介を客観的に扱うような文体が突如として出てきた。ちょっと不思議だった。

***

「ただね、ほんとになんて言えばいいのかなぁ…。いろんなことに、『YES』って言っているような人だった」
横道世之介 Amazon書評・レビュー: 横道世之介より
4620107433
No.23
(4pt)

懐かしい風景と寂しさ

20数年前の学生の1年と彼に関わった人の現在がシンクロして展開。
どこにでもいるような青年「横道世之介」。
吉田修一らしい登場人物の意外な末路。
どこでどう結びつくのだろうとわくわくしながら読み進めた。

加筆・修正したためか、一部で、世之介を客観的に扱うような文体が突如として出てきた。ちょっと不思議だった。

***

「ただね、ほんとになんて言えばいいのかなぁ…。いろんなことに、『YES』って言っているような人だった」
横道世之介 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 横道世之介 (文春文庫)より
4167665050