モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝
評判
モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝の評価:
4.45/5点 レビュー 11件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1〜10 1/1ページ
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モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝の評価:
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そもそもかつては住む土地を持たず(その地を追われたという記憶は共有されている)、話す言葉も単一ではなく、しまいには根幹とおぼしきユダヤ教を信じていなくても、「ユダヤ人」と呼称されることもある。
自分の拙い理解では、どう見積もっても「ある地域の古代国家の王孫を自認するカルト宗教の信者たちが、そこにアイデンティティを見出し、やがて「民族」を自称するようになったもの」というような存在でしかない。
まあ、それを言うと「ヤマト民族」も似たり寄ったりなのかも知れないが。
(極東の島国に集住する、かつて遥か高みから降臨した天孫と、それを扶ける臣下たちの子孫が、ヤマト民族ということになる)
しかし、その民族は各地で憎悪され、蔑まれながらも、現代社会ではその知識と富を背景にして、世界に隠然たる力を発揮している。
一説には、ユダヤ人系の財閥が世界の富の大部分を掌握しているという噂すらある。
また、驚きを超えてある種の羨望さえ感じるのは、その民族が各地で忌み嫌われながらも、しかし一歩も退くことなく、強硬な態度を取り続けていられることである。
昨今のガザ侵攻しかり。
彼らは、どれほど世界から非難を浴びようとも、一切妥協せず自身の「正義」を完徹している。
「世界中を敵に回しても」というのは漫画やアニメでよく聞くセリフだが、それを本気で実行する国家が存在するのだ。
本書では、そうした「イスラエル」という鬼子のような国家を陰で支えてきた実力組織、通称「モサド」の活動が語られる。
他国に潜入し、ナチスの残党を非合法に誘拐するくだりなど、まさに衝撃である。
本書を読んで強く思うのは、我が国にもこれぐらいの気概と「実力組織」があれば、たとえば某半島国家から「拉致被害者」を救出することも、可能なのではあるまいかということだ。
いったいいつまで、話の通じない相手に「対話」を呼びかければ済むのだろうか。
また、かの国のような不退転の覚悟さえあれば、露骨に国境を侵犯したり、強引に実効支配を行う週辺国家を、黙らせることもできるのではあるまいか。
たとえば長年問題となっている「北」の領土問題に関していえば、今こそ「防衛出動」で失われた国土を回復することが、遠くはヨーロッパの地で独裁者からの侵略に苦しんでいる国家を救う、何よりの力になるのではないだろうか。
かつて無謀にも、世界を敵に回して戦争を敢行した国にしては、随分と「飼いならされた」ものである。