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(短編集)

ため息の時間



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【この小説が収録されている参考書籍】
ため息の時間
ため息の時間 (新潮文庫)

ため息の時間の評価: 4.33/5点 レビュー 21件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(4pt)

男性にとっては怖い話

唯川 恵が直木賞を受賞する直前に編んだ短編集。物語の話手を男性にしているところが、興味深い。そして、女性と男性の感性や情、視点の違いをまざまざと見せつけてくれるのである。特に、男の身勝手さが浮き立つ。その中でも「終の季節」は、特別な輝きを放っている。閑職に追い込まれ、自宅待機と共に妻からは離婚を告げられ、全てを失った杉浦。心にあったのは援交をしている娘の同級生 藤沢ゆかり。邪険にされても連絡を続ける。そして、ゆかりにその思いは届くのである。最後の場面で彼はこう思う。「今度、救われるのは自分かもしれない」
また、この短編集はサスペンスものでもホラーものでもないが、凄く怖い。「僕の愛しい人」「濡れ羽色」「分身」、特に「分身」は、前に別の小説で読んだことがあるような、自ら作り出した虚像が実像になってしまうという底知れぬ恐怖を覚える。
最終話「父が帰る日」は、男女の問題はモチーフとしては用いられているが、家族の話。最後にちょっぴりほっとし、切ない気持ちで本を閉じることができる。
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No.20:
(5pt)

最後の作品

どれも読み応えがありましたが、最後のお父さんの話は泣きそうになりました。素敵な作品をありがとうございます
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No.19:
(5pt)

人生の勉強になる珠玉の物語

唯川恵さんの小説を読むと、恋愛や人生の勉強になります。小説に登場する人物、その言葉や行動から自分では整理できないことを考えるヒントを得ることもあります。短編集『ため息の時間』の最終話には熱いものが込み上げてきました。
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No.18:
(4pt)

唯川恵さん、さすがです!

昔、ちょうど20年程前に唯川恵さんの作品にハマっていてたくさん読んでいて、久しぶりにまた読もうかなと思って読んでみました。
ちょっと内容が古いなと思う部分はありましたが、唯川恵さんの作品は、読みやすくてやっぱり好きです☆
今回は男性が主役の短編集ですが、どの作品も最後にドキッとする展開で、サスペンスみたいな感じでした。
また唯川恵さんの作品いろいろ読もうって思いました。
オススメです!
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No.17:
(5pt)

感動しました。

他のレビューの通りです。
暇つぶしのつもりで買ったのですが、短編と思えないほど深い内容でした。
通勤電車で読んでいて思わず泣いてしまったストーリーもあります。
口紅、終の季節、父が帰る日等はもう涙無しには読めません。
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No.16:
(5pt)

涙を誘う「終の季節」

恋愛小説9篇という紹介文は誤りで、短編小説9篇です。
確かに恋愛小説もありますが、人情小説や恐怖小説ともいえるものもあります。
個人の好みの問題でしょうが、9篇全てが心に残るということではなくて、不快感を感じる作品もあります。
また読んでいて、オチが容易に想像できてしまう作品もありました。「分身」は優れて作品ではありますが、作者の意図が明確にわかってしまい、読者の上をいく展開をしてもらいたかったものです。

「終の季節」は自分が主人公の初老の男と世代が近いせいもありますが、感情移入ができたとのでしょうか、読後に涙腺がゆるみっぱなしになってしまいました。親子は形式に関係なく本質的なつながりで構築できるということを我々に教えています。

「父が帰る日」は小さな宝箱のような素敵な一品です。ラストの一言は、「今夜は心だけ抱いて」の美羽の言葉と重なるところがあります。
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No.15:
(5pt)

女性のため息なのか、男性のため息なのか。

短編小説9話。
口紅
夜の匂い
終(つい)の季節
言い分
僕の愛しい人
バス・ストップ
濡れ羽色
分身
父が帰る日

あとがきによると、男性主人公の話とのこと。
読んでいて、言われれば、そうかと気がつくくらい、
女性の視点、唯川恵の視点が明確で気がつかなかった。

初出が、小説新調、週刊朝日、小説工房、小説nonの1996年から2001年にかけたものを集めている。

これらで「ため息の時間」というのがうまいかも。
女性のため息なのか、男性のため息なのか。
女性と男性の両方を捕らえた人間のため息なのか。
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No.14:
(4pt)

9つの物語☆

唯川さんの短編集はいくつか読みましたがこちらは男性目線で新鮮でそれぞれ短編に色々な恋愛&すれ違いの形が描かれている。特に「終の季節」「バスストップ」が好きです☆
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No.13:
(5pt)

当てはまる男はきっと多い

著者の作品は初めて読んだ。
普段は女性目線で描かれているが、今回は全編男性目線で描かれている異色の作品だ。
主人公の男の多くはどこか自分勝手で、男性の読者には自分のことを言われてると感じる人は多いだろう。
若い男性読者にはこの本を教訓にして彼らのような失敗はしないでほしい。
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No.12:
(3pt)

女性たちの復讐

女は男に従っていて当たり前、俺は今までお前らを養ってきた、などと考えている男にとって、女はこんなことを考えているのかということを痛感させられた。「バス・ストップ」では浮気する亭主に料理、洗濯、掃除と最高のもてなしをする妻、それに慣れされたところで突然離婚を切り出し男も同意するが、新しい妻は料理、洗濯、掃除ともにできず、離婚した妻の復讐と考えるとぞっとしてしまった。また、「終の季節」では、夫が仕事をくびになると同時に離婚を迫るという話だったが、ここまで妻、娘に相手にされない男がいると考えるとひどく悲しくなってしまった。いろんな話があり、どれもおもしろく読めたが、どれも結末が容易に想像できてしまったためちょっと残念だった。
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No.11:
(4pt)

愛おしいダメ男とサメ女

文字通りため息のでるような男と女のすれちがい短編集です。

どうして男と女はこんなに分かり合えないのか。
それぞれの短編を通していろんな恋愛の形、すれちがいの形が出てきます。

でも個人的には、やっぱり男が女の気持ちを分からなさすぎるんだと思うんですよね。

男の私がこんなこと書くのもアレですが、うんざりするような男にうんざりしている女性ってたくさんいるんだろうなあと思うわけです。

でも、それが分かっていても恋愛をせずにはいられない。
どんなダメな男でもどんな冷酷な女でも、性懲りもなく惹かれ合ってしまう。

でも唯川さんはそんな彼ら彼女らの恋愛を、優しく愛おしく描いてくれています。
女性の恋愛小説家の懐の深さを感じる一冊ですね。

ぜひたくさんの男性にも読んでもらいたいです。
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No.10:
(3pt)

懲りもせず

ステキな恋の物語とはかけ離れているけれど

「懲りもせずに、また恋をしちゃうんだよなぁ」ってしみじみ感じてしまう。

9篇全てが男性の視点から男女の関係を捉えたもの。

唯川さん自身は女性なのに、よくもまぁこんなに男性の事が書けるなとも思うし、逆に、女性から見る男性ってやっぱりこんな感じなんだなっていう気分にもなる。

人間の弱さや、計算高さ、愚かさ、そんな部分もありのままに描かれていて、全作品がなかなか面白い。

この物語をお手本にしようとは思わないけど、また頑張って生きていくかぁ・・・という気分になる本でした。
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No.9:
(4pt)

男女

唯川先生の短編集です。

男性の視点で話が描かれているので、とても新鮮です。

やはり女性というのは強いです。

この本は男性のずるさ、弱さがよくわかります。
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No.8:
(4pt)

よかったです

唯川恵さん、とても気になっていて買いました。

こちらのレビュー通り、とてもよかったです。

どちらかというと、既婚者に読んでいただきたいです。

オトコの人目線の作品で、いろんな意味でほほぅ、、、って感じでした。。
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No.7:
(5pt)

新鮮味☆

私は、よく唯川恵さんの本を読みますが、今までの作品はどちらかというと、女性目線で書かれた物が多かったと思います。しかし、今回の短篇小説は、どれも男性の目線で書かれていて、とても新鮮味があり非常に良かったと思います。

一話一話それぞれに、とても引きつけられました。
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No.6:
(4pt)

恋愛と結婚

大学を卒業してから、自分ではなく周りから「結婚」という事を意識されはじめ、
ついこの前までは「結婚しないと!」と病気のように思っていた。
でも、好きな人もいないのに、結婚はダメじゃない?って気付いてから
つき物が落ちたように毎日が楽しくなった。
この「ため息の時間」はそんな私の気持ちを後押しするかのように恋愛と結婚
についての物語が詰まっていて、決して「結婚=幸せ」ではないと思わせる。
だからと言って、一生独身でいようとか思ったりもしないんだけど、
なんだろう?この話を読んでると「結婚に逃げちゃいけない!」って思わせられるし、
幸せになりたいのなら、自分が幸せを与えられるようにならないとダメだって
思わされました。
25歳~30代半ばくらいの方にお勧めです!
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No.5:
(5pt)

翻弄される男たちを描く おしゃれな短編集

雰囲気もモチーフも全くことなる9編が収められた短編集です。共通点は大人の男性が主人公ということです。それぞれの作品が、恋人、妻、浮気相手、父親などとの関係を軸に多彩な物語の世界を見せてくれます。
9編とも洒落た「落ち」が用意されていてそれなりに面白いのですが、特に、リストラされた男性を主人公とする『終の季節』が心に残りました。解説の北上次郎氏も同じ感想のようですが、寂寥感に立ちすくむ人間同士の出会いが、いい味で描かれています。甘いと言えば甘いかも知れませんが、そういうことでもあるならば、先の見えない人生も生きていけるというものです。
ブラックユーモアとしては『濡れ羽色』が面白かったです。結末は明記されていないのですが容易に想像でき、「なるほどそういう伏線だったのか」と感心しました。
身勝手な男、翻弄される男、さまざまな局面の男を描いていますが、身につまされる部分もありました。この作家は初めて読んだのですが、色々な男女をよく見ているのだと思いました。
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No.4:
(5pt)

ストーリー+オチ=唯川恵

ほんと最近の唯川恵はおもしろい!!
短編だからこそできる、オチの鋭さ!!
今回の作品はすべて男の目線でかかれていて、「どこにでも、自分が注目を浴びていないと話ができない女はいる」、「助けられたことが、特別な出会いだと思い込む女」。読んでいて、ひやひやっとするようなセリフがいたるところに…どうしてこんなにさらっと、男女の核心をつけるんだ!!?
あんなに作品の中で、男女のいやらしい部分をこれでもかというほど露呈させておいて、それでも恋愛小説と言い切る、唯川恵。全く、あっぱれ。
作品には本当に普通の人間しか出てこない。出てこないのに、全く退屈させない。どんなオチが待っているのか、どんなストーリーの裏切りで、読者を本の世界に落とし込んでくれるのか。
読書の醍醐味を教えてくれる一冊
ため息の時間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ため息の時間 (新潮文庫)より
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No.3:
(4pt)

短編小説でここまで読ませるとは・・・

恋愛小説の短編集なので、暇つぶしのつもりで手に取った。ところが、空き時間に一編ずつ読むどころか、全編一気読みしたくなる様な内容ばかりだった。
 どこでもいそうな、それでいてそれぞれ個性を持った男性を登場させ、その視点で9つものストーリーを創り上げるというのは、それまで、そういう小説を読んだことのない私としては目からウロコ状態だった。それが、女性作家のシワザというのだから、尚更だ。
 相手を愛しく思うあまり、相手が死んだ後も一緒にいたいという思いを実現させる「僕の愛しい人」などは、恋愛の中にもサスペンスを感じさせ、「分身」にいたっては、自分が造り上げた虚像が、実体化する場面(それが、偶然か必然かは読者に考えさせるところでもあるが)などは、SF小説かとも思わせる。
 とにかく、ただの恋愛小説ではないのだ。
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No.2:
(4pt)

中身の濃い一冊

私がこれまでに読んだ唯川先生の作品の中でもこの作品は初めてのジャンルではないかと思います。あとがきで先生ご自身が語っているように「男性側から見た女性を捉えた作品を集めた短編集」ですが、変に男性が偶像化されておらず、現実的で地に足が着いているからこそ読み応えのある物語ばかりです。また、女性のちょっとビターな念や情を客観的視点から見つめなおす事ができるのもこの作品の特徴といえます。男性にも、女性にもお勧めできる一冊です。
ため息の時間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ため息の時間 (新潮文庫)より
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