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(短編集)
神祭
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神祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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折口信夫の「死者の書」を思い出させるような、独特な雰囲気を感じさせてくれる作家。民俗学ホラー&ミステリー&サスペンスとでも言えばいいのか...この作家でしか味わえない唯一無二の世界を楽しめます。 この作品はそんな坂東眞砂子の短編集、どれも佳作でおすすめの一冊 です。 | ||||
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長編『道祖土家の猿嫁』を読んだ後でしたが 短編にも 著者の人間の捉え方の厚みが浸み込んでいます。 登場人物の言動には 道徳観などの「脳」が入り込む甘さはありません。 五つの短編の根底に流れるものは 大らかで正直で汚くて純粋なものです。 罪の意識などという頭で考えたものではない情動が 主人公たちを突き動かしています。 「隠れ山」の終わり方には ちょっと物足りなさを感じますが どの作品も 著者の観察力からくる 形容詞句・副詞句 形容詞節・副詞節の見事さに唸ります。 土佐のある地域の情景を素材にしていますが 特殊な条件が必要なのではなく普遍性をもっているのが すごさの所以でしょう。 | ||||
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土佐を舞台にした、土俗色の強い5篇を収める短編集。テーマは祭りということでしょうか。 「隠れ山」に対する評価が高いようですが、私は4作目の「紙の町」が印象深かったです。これまで読んだ坂東作品の中では唯一、軽度知的障害者を主人公にして、世界を眺めています。その心理描写など、並の作家にできることではありません。 幻想的な結末も、味わい深いです。…まあエロスも入っていますが。 | ||||
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5編の短編小説集ですが、いずれも人間の業や宿命といったものが濃密に描かれており独特な世界観を堪能することができたと思います。読み終えた後、不思議な余韻が残る作品が多かったと思います。 幻想的な雰囲気が漂う表題作「神祭」、濃密な性描写と切ない読後感が印象に残る作品「火鳥」などいずれの作品も小説としての完成度が高く、人間の内面の深い部分が掘り下げて描かれており、秀逸だと思います。 | ||||
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5編中,「隠れ山」が好き。 平凡な公務員だった定一が,ある日突然失踪する。定一は,山に隠れて,会う人に対し,嘘ではないけれども本当でもない与太話をするようになった・・・。不思議な設定のまま迎えるアンチ・クライマックスが,どことなく,現代版「遠野物語」のような不思議な余韻を残す,不思議な作品だった。 | ||||
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「死国」などの流れで買ったものの・・・・人間社会の後ろ暗い部分がどんよーりと浮き上がって、「ほんのり」と人間の「業」を感じる作品ではあるけれど、ホラー好きには、ものすごく物足りなかったです。「桃色浄土」の方はまだ数倍良かったような気もします。 | ||||
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坂東真砂子お得意の、四国の土俗的世界を舞台にした短編小説集である。5編の短編が収録されているが、どの作品も今一つインパクトに欠けるし、余韻の残るような終わり方もしていない。5編とも40ページほどの作品なのだが、たったそれだけの中で、土俗的世界を魅力的に描き出すのは、無理なのではないかと思う。もっと肉付けすれば良くなったと思われる作品が含まれていただけに、とても残念である。 | ||||
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