くっすん大黒

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

くっすん大黒の評価:

4.33/5点 レビュー 63件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全114件 21〜40 2/6ページ
No.94
(3pt)

読んでいくと怖いのだ。

みんな結構、激賞してるけど、読んでみてとても不安になってしまった。と、いうのもこの小説の根底に流れている、生活の怖さ…生きていくことの恐怖にあせりながらも、わけがわからない生き方をしているのは主人公でもあり、読んでいる自分でもあるから。そのことに気が付くとなんか怖くなった。僕も若かりし頃、プータローだったし、オジサンと言われる年になっても、結局のところ、オジサンというしたり顔をして実は、何も若い頃と変わらない、プータローなのだから。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.93
(5pt)

読みやすい

良い作品です。
読みやすい。
すぐれものです。
お買い得な、本です。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.92
(5pt)

疾走するパラドックス

冒頭の書出し、まずはその一文を紹介。
もう三日も飲んでいないのであって、実になんというかやれんよ。ホント。酒を飲ましやがらぬのだもの。ホイスキーやら焼酎やらでいいのだが。あきまへんの?あきまへんの?ほんまに?一杯だけ。あきまへんの?ええわい。飲ましていらんわい。飲ますなよ。飲ますなよ。そのかわり、ええか、おれは一生、Wヤングのギャグを言い続けてやる。…略、どないしても飲まさん、ちゅうねんな。ほなしゃあないわ。寝たるさかい、布団しきさらせ、あんけらそ。

なぜか大阪弁。いきなりどういう性格のご人なのか意味不明の“独り言”からはじまるところがたまらなくいい。ふーむ、クソおもしろいというこの感じ、いいね。
こういう文体なんと云えばいいのだろう。ホント、創作落語にしてもいいしお笑い芸人のネタとしてもそのまま使えそうなくらい笑えるところが素晴らしいのであ〜る。
とにかく疾走するこのパラドクシカルな展開が気持ちいいし、おもわず身体をゆり動かされるほどのリズムがある。まちがいなく、この著者の武器でもあり稀有な才能と云っていい。
だが、この文体の背後には人間存在にかかわる抜き差しならない徹底した思想ともいうべきニヒリズムがある。それをある人はパンクというかもしれないが…、などと野暮なことをいうとしらけてしまうし怒られそうな気もするがとにかくおもしろい。

物語はそういう自堕落な生活をつづける楠木正行なる人物が、くだんの大黒をゴミ箱代わりにされてしまったプランターのなかに置き去りにする他愛のない話からはじまる。傍らには菊池元吉という親から仕送りをもらっている大学生がいる。大学生であるが、そのくせ、ちっとも大学に行かず、かといって遊んでいるわけでもなく、なんとなくぶらぶらしているという、まったくもって言語道断の人間の道理も道徳もわきまえぬふざけた野郎で、その生活ぶりは自分のそれと酷似している、とは楠木正行なるご人の冷静な私見であるが、二人は絶妙のコンビなのであ〜る。

「自分は、大黒をくるんだ新聞を剥いで、いま一度置きなおしてみた。ところがどうもしっくりこない。他のゴミが大黒の個性を殺いでしまっているのである。そこで自分は、他のゴミを全部いったんプランターから取り出し、細心の美学的注意を払いつつ、ひとつひとつプランターに戻していった。何回かのやり直しを経て、なんとか満足できるものになったので…」
こんな調子で話は右往左往、奇想天外の運命をたどり、思わぬ方向へ展開されていき、最後には豆屋になることを決意し唐突にもおしまいとなるのであ〜る。「豆屋でござい。わたしは豆屋ですよ」という具合に…。

もう一作、「河原のアパラ」も劣らぬ名作であるが、次は『パンク侍…』を読むことにしている。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.91
(5pt)

なしくずしの生…

畢竟、繊細無垢な詩人の魂は濁世の非情に打ちのめされあわれ短命に終わるよう運命づけられている。
それを避ける処方箋はランボーみたく現実に妥協して生活のため泥をすするより他ないと長らくされてきたわけだ。
それではあまりにもやる瀬がないとかねがね思っていたが、ここにそれ以外のやり方で超然を目指すべく果敢に挑む者が現れた。
現代の烈士・町田康の一篇の孤憤の書、襟を正して読むべし。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.90
(5pt)

町田康らしさが全開

いつも不運に巻き込まれる主人公
空回りばかりするこの感じ
笑える
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.89
(5pt)

「フォーク並び、した方がいいな、きっと」P93

熊さん、八ツあんの落語のような駆け引きで物語がすすむ。
面白い。
笑っている!
なぜ?
まぁ、考えるのはよそう。
とにかく、笑う。
読後感?
祭りの後の〝さびしさ・寂寥感〟、かな。
いえいえむしろ、
どうしようもない〝無力感〟みたいなものを感じます。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.88
(4pt)

よかった!!

文章に癖があって少し読みづらいですけど、めちゃくちゃ笑えてはまる作品だと思います。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.87
(4pt)

独特の文体惹きこまれます。

『自分』と連れにこれでもかと災難がふりかかり、よく考えると怖ろしい体験ですが、あたふたしたり憤ったりしながらも「とにかく何か食べて飲んで」笑って受け入れるところが悲しくもありおかしくもあり…。 訳が分からない部分もおもしろいし、むちゃくちゃな中に垣間見える美学や謙虚さも好きです
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.86
(4pt)

町田康の文章

冒頭から、落語を思い起こさせる語り口に目を他へ移せなくなった。
いい加減なようで、ちからのあるリズミカルな文章に、ぐいぐい引っ張られていく。
文体が「たんなる思いつき」にとどまるようなレベルにおらずとてもこなれていて、妙に心地いいような、作者の計算もあるのだろうけれど、
この言語感覚は信用できるように思えました
くっすん大黒、毎日酒を飲んでぶらぶらしている楠木が醒めた目で映す乾いた日常、非日常、そのひとつひとつが印象的な作品である。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.85
(4pt)

いわゆる「たまらん人々」

町田康さんの本、初めて読みました。
ぎうぎうにつまった対話文、カギカッコが改行無しでどんどん続く
のでだれがしゃべっているんだか見失ってしまったり、
辞書で引いても出てきそうにないワードにとまどった。
が、おもしろ過ぎる。
「オー!ブレネリ」が頭でなり続けてしまった。やほほ。
読んでいてふと、ある人を思い出した。
その方はこういった生活を地でなさっていたのだろうと思う。
何しろこういった感じの出来事をリアルなエッセイとして
書いていらしたから。
中島らもさんの「たまらん人々」を引っ張りだして読みたくなった。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.84
(4pt)

ブンガクとパンクの対立/共犯関係について。

80年代前半までの日本のパンク/NWシーンというのは、なぜか文学・演劇的なテイストの強いアーティストが多かった点が他国にはない特徴だった。(その文学部的な傾向が一掃されるのが、団塊ジュニアを狙い打ったバンド・ブームである。)で、そのようなアーティスト達の中でも「町蔵」時代の作者の言語感覚は特異なものを誇っていた。

 文壇や詩壇の系譜とは全く違ったところで培われた彼の言語感覚は基本的にワン&オンリーなもので、彼が文学を主戦場とした時に評論家筋から諸手を挙げて絶賛された訳だが、それはこのようなストレンジな言語感覚に評論家(と読者)がウブだったからである。

 文体や構成云々が狭義の「ブンガク」と異なるのはこの作家の場合当たり前なのだとすると、評価の基準はそこに描かれたストーリーや文章にどれだけパワーがあるかどうかであるが、このデビュー作の後にも力作がある点で相対評価で星は一つ削った。だが、彼がこだわり続けるパンクとは楽器が弾けなくても人に音楽で衝撃を与えられる、ということを体現してみせたところに音楽史上の意義が残っている訳で、そういう意味では彼の文壇での存在意義も、「ブンガク」の型を知らなくても小説は書けるということを体現してみせたところにあるだろう。でも、本来これは結局、美術や音楽の世界で散々繰り返されてきた、反抗であると同時に業界との共犯関係でもあるような商法なのだが、「ブンガク」の固定概念が送り手にも受けてにも強固な出版業界の場合は、この反抗がスタイルとして持続可能であるようだ。ここがこの作家の活動が続く原動力であり、また「ブンガク」がいつまで経っても駄目な理由だったりする。

 突っ込まれると一番作家と業界が痛いところを指摘せずに、一生懸命「50歳の私と感性は一緒だ」と主張しつつ、梶井基次郎「檸檬」と表題作の比較論を展開してみせた本書解説者・三浦雅士のトンチンカン振りが際立ってしまうのが、上述の文壇関係者のウブさの象徴のように思えてしまえて悲しい。偉い人なんだけどね。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.83
(4pt)

面白〜い!

実家にあったので、パラパラ読んでみたのですが、1ページ目から(面白い!)と思わされました。

あ〜、仕事したくないなぁ、一生ブラブラしていたいなぁ・・・、そんなこと誰でも思ったことあるのでは?
そんな、あなたの分身がこの作品には描かれています。

笑っちゃう部分、意味不明な部分、擬音の多用、こんな文学ありなのか!?

僕もダラダラ生きたい!!(涙

うぎゃあ。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.82
(5pt)

初めての町田康作品

町田康作品で初めて読んだのが本作。
くせになる文体、ストーリーともにはまってしまいました。
以来、ファンの一人です。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.81
(5pt)

町田康を読む。読んでこます。

もう三日も読んでいないのであって、実になんというかやれんよ。ホント。本を読ましやがらぬのだもの。屈辱ポンチやら夫婦茶碗やらでいいのだが。あきまへんの?あきまへんの?ほんまに?
 と、くっすん大黒風に書いてみたが、いやあ、はまったね。町田康。すごいよ、ほんまに。
 中毒性がある。読み出したら止まらない。この作家のすべての作品が読みたくなる。
 その類似性が指摘される太宰治や織田作之助、坂口安吾、石川淳といった戦後無頼派の作家たちの作品も、これまでかなり読んでこましたが、きっと、その当時の読者が太宰らに対してもった共感のようなものを、現代における読者が町田康に対して感じているのではないか。
 町田康の作品における主人公は、いい加減なようでいて、その実やさしさをもっており、読んでいて実に気持ちがいい。
 読みやすい文体で平易に書かれているようで、実は再読に耐えうるレベルの高い文学として成立している。
 とかなんとか書いたけど、これからもとにかく町田康を読む。
 読んでこます。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.80
(3pt)

文章がおもしろい!!

このレビューの高さと友人からのオススメから、期待して読んでみましたが、そこまで面白く感じませんでした。
しかし、登場人物の語り口調とか言葉の表現が面白いと思いました。しかし、ストーリー全体としては、そんなに面白くはなかったです。
特に面白いシーンは主人公と天田はま子との絡み合いです。天田はま子のキャラクターが憎らしいったらありゃせん。しかし、この主人公とはま子のやり取りや会話とかが目に浮かぶほどリアルな感じで読んでてとても面白かったです。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.79
(2pt)

あなたはどっち

街中でたまにいる「この人なにやってる人なんだ?どうやって生きてんだろう・・・」と想像もつかない人物をたまに見かけますよね?!ふらふら歩きながら独り言を言っていたり。やたら笑顔浮かべながらヨレヨレな服着て缶ビール飲んでるおっさんとか。そんな人たちの日常生活をのぞかせるようなお話。書き方や内容など起承転結な物語というより、飲み屋でダラダラ知らないおっちゃんの話を聞いてる感じ。途中で飽きて寝ちゃいました。んでまた続き・・・。そんなダラダラした空気感。こういうダラダラした感じに程遠い意人ほど面白いと感じ、近い人ほどつまらないと感じるのじゃないかなと思った。レビュー主がどっちか想像してください。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.78
(3pt)

場末の匂い、しかも大阪ミナミの

浪花のよっぱらいのプータローが呂律が回らないままに起こったことをひたすら語る。
面白いかどうかなんて気にならないくらい、大阪ミナミの場末の匂いが、しかも天王寺、鶴橋、上本町付近(ローカルな話題で失礼しました)の匂いです。
大阪ミナミの場末の匂いが苦手な人はすごく嫌がりそうだけど、好きな人平気な人はまあ大丈夫でしょう。
特に登場するおばちゃん複数人はエキセントリックだけど、大阪ミナミだと妙にマッチするエキセントリックさです。
作者は大阪市の生まれらしいけど、大阪市のどこに生まれたんだろう?

正直面白いとは思えません。奇抜なだけといえば奇抜。面白い、ユーモアがある、と思う人は、笑いもトークも関西より低レベルな東京もん?(差別発言失礼しました)
芥川賞候補になれたのは珍しさだけ、としか思えません。しかし、大阪人にしか書けない作品です。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.77
(5pt)

文学の新生面を拓いた傑作

主人公の楠木正行(この忠君愛国な名前が皮肉である)は3年前、ふと働くのが嫌になってミュージシャンを辞めた。以来、酒浸りの毎日を送っていたら、ついに妻の夏子が家を出ていってしまった。散らかった部屋に転がる「五寸ばかりの金属製の大黒様」は珍妙な面つきと言い「自立できない」点といい、自分そっくりで全く不愉快。自堕落な生活にピリオドを打つべく、ついに今日こそはこの大黒を捨てようと決意した・・・ユーモラスな語り口と奇妙な形で噴出する鬱勃たる感情が話題を呼び、日本近代文学の伝統であった私小説を現代に再生させたと絶賛された町田康の処女作「くっすん大黒」ほか1篇を収録。

 一見デタラメなようでいてリズミカルな地の文にそこはかとなく漂う詩情、上方落語や漫才を彷彿とさせるキビキビとした会話の心地良さは、絶品である。八方破れの主人公がどこかシャイな点は高橋源一郎を、登場する中年女性が揃いも揃って横暴で自己中心的でヒステリックな点は筒井康隆を思い起こさせる。

 表題作主人公の楠木は大黒の捨て方など些末なことには異様なほどに粘着するくせに、日常生活を無難に送るための世俗的な知恵は決定的に欠落している。その意味で彼は落伍者、生活破綻者、社会不適応者であることは疑いないのだが、彼の社会に対する醒めた視線は存外に的確で、その諷刺精神は意外に真っ当なものだったりする。はっきり言って、彼が行く先々で出会う俗物たちの方が明らかに人間として終わっているのである。こんな奴らに媚びてまで生きたくない、と思っている彼はあえて社会的成功に背を向けていると言えよう。この社会に対して意味のあることを決して行うまいという、徹底的な無為・不毛を心に固く誓っているかのようである。
 
 つまり楠木を突き動かしているのは凄まじいまでの反骨精神である。クールなパンクバンドをやってファンから拍手喝采を浴びるなんてのは、本当の「パンク」ではない、という認識がそこにはある。「愚にもつかぬたわごとをレコードに吹き込んだり、命じられるままにカメラの前で右往左往したり飛んだり跳ねたりという三年前までの自分の仕事」は真の意味での「反逆」ではない、と。

 しかし町田康は「私小説」の形式を導入することで、話者・町田康と主人公・楠木正行との距離を巧妙に測定し、楠木の鬱屈と反抗に満ちた自意識過剰な語りをも笑いの対象にしている。これは言うまでもなく町田康自身のナルシシズムを相対化する作業に他ならない。この辺り、やはりタダモノではない。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.76
(5pt)

絶望にまみれつつ笑う

町田康の小説に登場する主人公は、基本的にクソマジメであることが多い。

だけど、おそらくその反動で、冗談みたいな価値判断基準(パンク)に従っていたりする。
もちろん、クソマジメに。

そんなクソマジメな与太者が、社会に見捨てられるギリギリのところで、なんとか生きてゆこうとする物語。
それが、この「くっすん大黒」なのだ。
当面の生活費を稼ぐため主人公は、たったひとりの友人をともなって、あやしげなクエストに立ち向かってゆく。
しかしそこに立ちふさがるのは、ちゃらんぽらんなる権威主義者たちであった。
はたして彼らは無事に帰ってこれるのか・・・

帰ってきたところで成長は望めないし、帰ってこられなくても笑い飛ばしちゃうけどね。
なぜなら、パンクだから。

そんな、絶望的ビルドゥングス・ロマンなのであります。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206
No.75
(5pt)

ヤバいことになった・・・

読み終えて、腕組みしてしまった。う〜ん、この本にコメントを…と言われても、表現できないのである。そのくせ町田康が頭からはなれなくなってしまった。町田康、町田康、町田康… まずいことになったぞ、これは。
 出てくる人々が、とことん自堕落。おまけに、赤・青・黄色と原色ベッタリ塗りたくったような濃すぎる人々だらけ。普通なら「今のままではいけない」とあせるか、「まあ、しょうがないさ」と開き直るか、どちらかの展開を予想するのだが、町田康の世界はそのどちらでもない。それなのに、だよ。えらくまっとうなことを、ところどころで登場人物に語らせるんだよな。それも、かなりふざけたシチュエーションおよび語り口で。とにかく句読点無視、文法無視、言葉が次から次から追っかけてくる表現は、ド迫力。
 町田康が中原中也の軌跡をたどる、みたいなNHKの番組を見たことがあるんだけど、非常にナイーブで繊細な印象を受けた。それと作品の大きなギャップ。
 ふざけているのか、まじめなのか。狂気なのか、天才なのか。ただ私が町田康中毒に陥ったことだけは間違いない。
くっすん大黒 Amazon書評・レビュー: くっすん大黒より
4163168206