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天空の翼 地上の星
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天空の翼 地上の星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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主人公はややくたびれ感のある元・王太子。 口絵に登場人物があるので、なんとなくイメージができつつ物語を読みました。 主人公自身がとても切れ者であったり、人徳者であったりするわけではない、 そういうリアルさがよいのかなと思います。 設定も凝ってあって、その説明も、うまくしてあるのでするする読めます。 天令という設定がまた、よい。表紙の左側の彼がそうです。 なんとも不条理な天の意を体現するわけですが、時には迷ったりする。 これまたリアルな感じ。 とても手堅い良い作品だと思います。 | ||||
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天下四国シリーズ第1弾の本作。 中村ふみさんの作品が好きで、中華風ファンタジーも好きなので期待しながら手に取りました。 天から「玉」を授かった四人の王が東西南北に分かれ、四つの王国を建ててから三百余年。 南の国では王が政策をすべて官吏に任せ、民が飢えていることも知らずに幸せに暮らしていたが、反乱軍により倒されます。 そんな反乱の最中、王の息子であり聡明だった主人公は天令により、11歳にして王の証である「王玉」を得えて譲位されるものの、国を追われたままハタチを過ぎてクズ(※帯による人物評)に成り下がってしまいました。 そんな主人公のもとへ再び天令が現れたことからこのお話は始まります。 天に認められていない王が治める国は、飢饉や洪水などで国が荒れること。 天の意思は存在するのに、天は手を差し伸べたり、何かをしてくれたりはしないこと。 天の意思は天令によって伝えられること。天令は人間以外の姿にもなれること。 修業をして得を積むと白い翼のはえた仙人になれること。 稀に黒い翼の者もいるけれど、忌まわしい存在であること。 国が倒れた理由や上で挙げた設定、それ以外にも、ことごとくどこかで読んだ設定だなぁ、という既視感を抱かずにはいられませんでした。 作者あとがきによると、主人公たちの関係は大国主命と少彦名命の珍道中がモチーフになっているそうですが、 このレーベルでこの手の設定だと、読んでいてどうしても十●国記(ストーリーの流れ的にはデルフィ●ア戦記)が浮かんできてしまいます。 あれだけ有名な作品が既にある以上、似た様な設定で書くのならば、せめてタイトルや冒頭に掲載されている作中世界の国の地図くらいは、もう少し差別化を図った方が良かったのでは…と勿体なく思わずにはいられないのですが 大変失礼ながら、もしかしたら出版社側が第二の十二●記を狙って、あえて寄せたのかとゲスな想像までしてしまいました;;;; 中村ふみさんは「裏閻魔」や「夜見師」など、オリジナリティ溢れる設定を、ひねったストーリー展開で、いつも楽しく読ませてくださる作家さんなだけに、今作は設定などにモヤってしまい素直に楽しめなかったことが残念です。 色々と既視感はあったものの、ストーリー自体は中村ふみさんらしいひねりがあり面白かったので、王道の中華ファンタジーがお好きな方は一読の価値あり、です。 | ||||
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