ケルベロス第五の首
評判
ケルベロス第五の首の評価:
3.69/5点 レビュー 13件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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物語の舞台は人類が植民した双子惑星。現住種族は絶滅したとされています。しかし姿を変えられる彼らは人類になりかわり生き続けているとも言われます。そして彼らは自分たちが人類ではないことすら忘れているというのです。三つの中編で構成されます。文体も構成も異なる三つの話が複雑に交錯しやがておぼろげに全体像が見えてくるという仕掛けです。全体を貫くテーマはどうやら「アイデンティティの不確実性」です。
確かに不確実です。三話とも読んでいるうちに一人称が誰なのか分からなくなってしまいます。さらに「何にでも姿を変えられる原住民」という設定によっていつのまにか一人称が入れ替わってしまうこともあるかもしれません。現実的な日常を元に描いた作品以外はすべてSFと言っていいかもしれないというSFというジャンルの懐の深さをあらためて思い知らされました。