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カルマ真仙教事件
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カルマ真仙教事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 21~40 2/3ページ
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よかったけど、下はちょっと寂しいないようだったような気がします。 もっと、今まで聞いたことない内容だったらよかったです | ||||
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せっかくフィクションの形にしたのに、実際の事件をなぞって終わり。これなら実名で回顧録として出版してもらった方がありがたい。被告が死刑になれば事件が終わると言わんばかりの主張も、いかがと思う。 | ||||
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どこまでが真実(事実)であるかはさておき、作者の実体験に基づくと思われるプロットや描写そしてディテールは、非常な迫力でした。特に、阿佐川逮捕の経緯・瞬間や教団と北朝鮮の関係(原発・核開発・ロケット技術情報、長官狙撃事件、スーパーノートなどをめぐる闇の部分)等、内容てんこ盛りで、昨年末を飾るに相応しい読書体験となりました。(そういえば、かつて読みましたが、手嶋龍一氏の『ウルトラ・ダラー』(新潮社)も面白かった。)フィクションではありますが、かの事件の全容(あるいはその可能性)が朧げのみではありますが評者なりにイメージできてきたように感じています。今後、事件を語る際の基本書ともなり得べき一書ではないでしょうか。 「取調官の進堂は、改めて関係書類に慎重に目を通して事件全体と要点を掴むよう努めた。さらに犯行内容に対しては、どのような刑罰法令の、どの条項に違反しているのかを確認し、構成要件と立証方法を検討しておくのだ。あらかじめ、どの線で攻めて犯罪を立証するかイメージしておくことが重要なのだ」(18頁、調書作成の技法ですな)。 「結局三課の主任は何のお咎めもなかった。不祥事を握りつぶせて初めて幹部は幹部になるのか、と鷹田は強い憤りを覚えた」(174頁)。 「今、課長がおっしゃったことは、情報マンとして僕も最も気を付けています。どんなに有益な情報を得ても、それを自分の目線で考えてはならないと。いかの相手の目線に立てるかです。自分の目線だけで物事を判断してしまうと、大きなミスを犯してしまうと思います」(218頁) 「故金正男は北朝鮮の闇金の運用を手がけていたと言われる。運用益を中国にみすみす取られてしまったために、命を落とすことになったと憶測されている」(282頁)。 あとは、橋本龍太郎の中国ハニートラップ事件を想起させる描写(134頁、197頁)や林泰男に「北朝鮮の血が入っていたこと」(204頁)、長官狙撃を教団のテロと断じた当局(東京都、警視総監)が名誉毀損で教団に訴えられ敗訴した一件(232~3頁)、銀座のクラブが北朝鮮の情報収集・交換場所となっている話(141頁、200頁)など、大いに興味を覚えましたね。 | ||||
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主人公の性格が悪く、感情移入が出来ない。 謙虚さを全く持ち合わせず、それでいて先進技術やら学歴やらの権威に弱く、人物として全く魅力がない。 しかも、この自称優秀な主人公と組織は、結果として事件を未然に防ぐための情報管理ができなかった。 適切な対象者に、適切な時期に、情報を届けることができなかったわけですわ。 これが実話に近い内容なのであれば、被害者が浮かばれない…。 表計算ソフトがどうのだとか、JRのsuica開発者を無条件で称賛したりだとか、バカなの? こりゃ事件を防げないわけだわ…。 腹はたつが、中巻までは読ませてくれたので星2つ。 ここ最近の北朝鮮情勢を考えると、もしかしたら第2のオウム事件が進行しているのかもしれない。 もしかしたら、下巻まで含んでそれを警告するための話? 下巻はまだ読んでないけど。 | ||||
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作者濱さんのファンでこの作品も上巻、中巻を読んでみた…が、どうしてもこの下巻が読みたいとは思わなかった 好きな作家の作品はすべて揃ってないと嫌なんですが、この下巻には興味がわかない | ||||
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2011年大晦日。オウムの特別指名手配犯の「マサちゃん」が自首すべく警視庁本部庁舎に出向き、正面玄関前で機動隊員に自首してきた旨伝えたが、イタズラと勘違いし上司にも伝えず、追っ払た。その時点で1995年の麻原逮捕から16年が経過し、当事者意識が欠如していたのかも知れないが、この事件は相手が宗教法人という事もあって、当初から警察の動きが鈍かった。 結果、地下鉄サリン事件が発生し、警察庁長官まで撃たれた。どうやら長官狙撃事件はオウムの犯行では無さそうだが、オウムが遠因しているのは間違いない。 本書はフィクションとして、オウムが貸金庫に眠らせていた現金5億円の調査を命じられる処から始まるが、当時の警察内部の詳細な模様(刑事部と公安部の争い)が活写され、そこに政治家、暴力団、果てはロシア、ウクライナ、北朝鮮まで波及し、実際、主人公は海外まで出かけていく。 警察上層部のアナログ体質、当時の連立政権の体たらく、オウムの金に群がる魑魅魍魎の世界等々をこれでもか、これでもかと見せられると暗然としてくる。 13人の死刑囚は未だに生き永らえている。歴代の法務大臣が判を押さないのだ。オウムの為に死んでいった人々、後遺症で今もリハビリを続けている人々、人生を変えられた人々・・・・。 麻原の今を書いて欲しかったが、それが一行も書かれていないのが残念だ。 | ||||
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この下巻では、主に公安内部の対立や組織の混乱などが描かれており、少し戸惑った。 特に、検察庁長官射撃事件が主になっていて、 あまりカルマ教そのものに対する描写が少なく、肩透かしの気がした。 それでも、主人公が警察を辞めて会社に就職して、 疑惑解明のためロシアや北朝鮮などに行く下りは、 一歩間違えば命を失う危険があり、こういうことを 公安部というのは日常的に行なっているとおもうと、 何か恐ろしいものを感じる。 この書は、題名がカルマ神仙教とあり、 その辺の新事実が出てくると期待していたが、 刑事物としての作品と読むべきだということが、 最終巻でわかった。 | ||||
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登場人物も当時の事件を知っていれば、あの人の事を言っているんだろうという予想がついてしまう名前の付け方です。 敢えてフィクションにしたのだから、もっと登場人物に魅力が欲しかったな、と。ただ、こういう事件があって、次はこうで、という事実を読んでいるように感じてしまいました。 事件側ではなく、対峙する公安側からの事件を見るというのは面白いですが、正直、詳しく警察内部のことをどうのこうの言われても、そこまで興味がなく、難しく感じてしまいましたので、かなり薄い本でしたが、案外読むのに時間がかかりました。 ただ当時の事件に関してはとても興味深いものがありましたので、「上」「中」は読みましたが、「下」を読むかどうかは正直迷っています。 | ||||
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上中と発刊されて、下巻までの間隔が少しありました。上中発刊時の下巻の作りが固まっていたのかどうかはわかりませんが、作者も迷っていたのではと思ったのが読後感想です。最後は自分自身を反映されたのかなと。回顧録風になってしまったのではと感じた次第です。 | ||||
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年配者であればリアルタイムで見聞きした、あの地下鉄サリン事件をモデルにしたミステリー小説。年配者には当時を冷静に検証するのに役立つし、若い世代には「歴史は繰り返す」にならないための転ばぬ先の杖となる。本来は心を豊かにするはずのものが、一歩間違えると悪い意味でマインドコントロールされて「精神的な背乗り」の犠牲になってしまうところが恐い。また、事件を操作する人々が実務上行き当たる苦悩がリアルに描かれている。すべての世代の人にぜひ一読をお勧めする。 | ||||
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フィクション形式だけれども、限りなく事実に沿っている。 一般人には、開かせないことがたくさんあることが、行間から見えてくる。というか、知らない方がいいことの方が多いのかもしれない。 割と事件の事実を時系列で、淡々と書いてある。 確かにあさま山荘事件に匹敵するか、それ以上のインパクトがある 事件であることは確かだろう。 麻原の死刑執行の後から、本当の事実が出てくるのだろうか。 | ||||
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中巻は、地下鉄サリン事件発生から、球団施設の強制捜査、警察庁長官の銃撃から、教団幹部の刺殺と物語が一気に動いたので、時間を忘れて読み進んだ。最後は下巻への含みを持たせる終わり方だけに、自分が知り得なかった事実が書かれているとこに期待したい! | ||||
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上巻、中巻を読みました。本の宣伝に自らの捜査経験を元にとありますから、これは濱嘉之の自伝ですよね。いつものカルテットの自信満々、失敗皆無の主人公と全く異なって結局サリンテロを防げなった失敗事例の一進一退劇。仮名が多数出てくるのですが、実名を想像させるような名前になっていますので大体誰のことかわかりますが非常に危なそうな人は調べても実名がわかりません。調べ方が悪いのか実在しないのかもしれませんがね。当時の警察最上層部や政権の権力者がいずれも故人となったことでこれを書けるようになったのでしょうね。濱さん、余り書くと神仙教の残党や闇の組織に狙われたりしないですかね?下巻が待ち遠しいです。 | ||||
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オーム真理教で日本中が大騒ぎに成っていた頃を思い出しました。 裏では教団と公安、警察の攻防があったんだと思い知らされました。 宗教は信教の自由という大命題にまもられておりますが、それも秩序 の中の範囲で可能です。逸脱すればテロ行為といわれます。 いずれにしても平和を破壊しても、その善悪が分からない高等教育を受けた 人間が存在することに脅威を覚えます。 知識より道徳が優先することが大事だとおもいます。 | ||||
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上・中巻ともに半日で一気に読んでしまいました。 警察小説としても良作です。少しだけネタバレをすると、上巻の始まりと中巻の終わりがこの小説の本筋部分です。平成という時代の中で、90年代の混沌とした時代を振り返るのも楽しいと思います。警察・宗教・政治・反社会性力がからみあって物語が進むので、特に当時の経済事件およびそれに関わる闇社会についての背景知識があるとより楽しめると思います。 著者について事前に見ていなかったので、フィクション作家の方が書かれたのかと思っていましたが、どうやら主人公のモチーフだったようです。そうやって読むと、主人公がスーパーである分、若干、興ざめしてしまいました。 一方、個人的な経験として、当時、関西に在住で阪神大震災で被災した身としては、阪神大震災が2週間で賞味期限が切れたような扱いとなり、オウム真理教がトップ記事を飾り続けたことに釈然としないものを感じておりましたが、フィクションであっても、こういった事実に基づいた背景を読むと、日本に大きな爪あとを残した大事件だったのか身にしみてわかりました。 執筆の経緯については講談社の特設サイトにインタビューがありますのでそちらを目にするのも良いかと思います。 | ||||
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リアルタイムで見てきたオウム真理教の事件がその時代背景や、政治状況、裏社会とともに展開されることで、厚みを持って思い起こされた。下巻ではそのクライマックスと未だ隠された財産が語られそう。発売が待ち遠しい。 | ||||
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リアルなストーリー展開で、仮名で述べられている人たちが誰なのか、類推しながら読み進めるのも楽しい。 | ||||
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オウム真理教のことが、記憶に残っているからこそか、裏事情で厚みをました話がスピード感もりもりに展開していく。あっという間に中巻につづく、となった。 | ||||
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例えばですが「あの事件のことを何も知らないので全容が知りたい」といった人がこれを読んでも、 あくまで概要的なことまでしか分かりません。 この本はむしろ、今までの教団関連本では「足りないピース」だった部分を補うような感覚です。 暴力団や一部の政治家とオウムがつながりがあったために捜査に慎重になるしかなかった点などがそれでしょうか。 ただ、率直な感想として言うと、小説作品としてはそれほど面白くはないです。 むしろ、完全ノンフィクションの麻生幾「極秘捜査」の方が情報量も多い上に、 未知の敵と対峙せねばならなかった警察や自衛隊の不安や恐怖、情報の錯綜をよく描いており、質としては高いです。 できればこの本もノンフィクションとして書いた方が良かったかもしれません。 主人公がどうにも自分のことを自慢するような発言を連発するので好きになれませんし、 警察の失態を指摘されると逃げを打つのが腹立たしい。 第一のサリン事件で無実の通報者を警察が逮捕して取り調べ、 しかも白だと分かっているのに釈放しなかったことをマスコミの友人に問い詰められると 「上にも考えがあるんだ」とか「教団側にこちらの捜査を気付かれないように」とかさりげなく言い訳をしている。 その一方で、弁護士一家殺害事件が某テレビ局が情報を教団側に流してしまったことが原因だったことは厳しく批判している。 また、捜査情報が教団に漏洩していた件も 「陸上自衛隊一尉が教団にサリン解毒を教えた」 といったことを根拠に自衛隊側に内通者がいたようにミスリードさせている。 (一応、警察内にもいるんじゃないかとは触れているが、全く本腰を入れていない。びっくりするくらい危機意識がなく本当に公安かと感じた) 熊本の教団施設に強制捜査が入った時に 「警察に内通者がいたから捜査前に証拠隠滅した」 というのは教団幹部の上祐史浩が実際に証言している。 自衛隊に内通者の汚名をおっ被せようとしている作者にはどうも好感が持てない。 なので、諸々それを言うなら警察も同罪だろうにと突っ込みを入れたい。 ただ、中巻で描写される地下鉄サリン事件の被害者達を前にして主人公が後悔と防げなかった罪悪感から涙するシーンは心から胸が痛んだ。 引っかかる点は多い小説ですが、事件を実際に知る作者による新たな証言として最後まで熟読したいです。 | ||||
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作者の実体験に基づく経験の迫力と濃密さの故に、自身としても筆が乗ったのだと思いますが、一気読みでした(読まされました)。上巻に比べて、文章も流れも格段に引き締まって良くなっています。それにしても、虚実の境目は一読者たる評者には知りようもないのですが、あの日あの刻舞台裏ではこういうこと(政治、取引、暗闘、駆け引き、苦悩など)が起こっていたのかと、判然とした思いです。一気読みでした。 「第一サティアンにいけば、うろうろしていますよ。男児も女児も本当に不思議なくらい、みな尊師に似ているんです。四つ子、五つ子どころではないですよ。母親は様々なのに。想像できますか?」(25頁) 「一九九五年三月二十日 この日は、公安警察にとって・・・・・・ 生涯忘れられない、敗北の日になります」(54頁) 「警察庁内の二大派閥と呼ばれる兵庫県人会と静岡県人会」(83頁) 「現場の状況。狙撃現場から朝鮮人民軍のバッジや大韓民国の十ウォン硬貨が遺留物として発見されている」(211頁) 「跳弾を標的に当てるなんて・・・・・・ まるでデューク東郷ではないですか」「デュークはライフルだけど、こっちは拳銃だぞ。レベルが上だよ」(212頁) 「あれは明らかに外国人のプロのスナイパーの仕事よ」(222頁、なお263~5頁参照) 「北朝鮮にとってカルマ真仙教は大事な取引き先なのかもしれない。長官狙撃事件は、カルマ真仙教ではなく、カルマ真仙教を守ろうとした北朝鮮の仕業だったと考えてみることもできるような気がした。言葉通り援護射撃だと。」(273~4頁) 「実はな、教団は村本正雄を差し出してもいいと言っているんだ」(277頁) 「自分の恋人を阿佐川に差し出して忠誠を誓ったことで、周防は阿佐川から信頼を得たようです」(283頁、上祐史浩のことか) 「阿佐川はその時々で側近を替えますよね。奴なりの組織運営のやり方なのでしょう」(同頁) 「「阿佐川にとって村本は、サリンができたら、もうお役御免という程度の男なのですか。もっと働かせることもできるでしょう」 逆に、阿佐川は村本ならどこに出しても口を割らないと思っているのかもしれなかった。」(同頁) 内容的には、やはりサティアン強制捜査と長官狙撃事件の描写が白眉でした。しかし、我が身を守るために敵前逃亡したとんでもない刑事局長(250~1頁)って、本当にいたんでしょうか? 乞下巻極力早期刊行。 | ||||
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