キトラ・ボックス

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評判

キトラ・ボックスの評価:

4.15/5点 レビュー 20件。 B ランク

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平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(4pt)

古代日本を感じる

文学界の重鎮が書く考古学ロマンミステリーという感じでしょうか。『アトミック・ボックス』に続く第二弾という位置づけで、登場人物も多数被るようです。前作を未読でも本作は十分楽しめますが、前作の内容が少し語られますので、それが嫌な方は順番に読むことをお勧めします。

ウイグルと西日本を結ぶ鏡と、可敦という中国人女性研究者の正体の2つ謎がメインとなります。大化の改新後の勢力闘争や大陸との関わりが、前者の謎と絡み、もう一つの謎は中国の自治区独立運動という政治情勢に取り組んでいます。大きなテーマながら、エンターテインメント性を重視し、敢えて読みやすくサラリと書かれているとこは、上手いと思ってしまいます。
キトラ・ボックス (角川文庫) Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックス (角川文庫)より
4041080312
No.9
(4pt)

古代日本を感じる

文学界の重鎮が書く考古学ロマンミステリーという感じでしょうか。『アトミック・ボックス』に続く第二弾という位置づけで、登場人物も多数被るようです。前作を未読でも本作は十分楽しめますが、前作の内容が少し語られますので、それが嫌な方は順番に読むことをお勧めします。

ウイグルと西日本を結ぶ鏡と、可敦という中国人女性研究者の正体の2つ謎がメインとなります。大化の改新後の勢力闘争や大陸との関わりが、前者の謎と絡み、もう一つの謎は中国の自治区独立運動という政治情勢に取り組んでいます。大きなテーマながら、エンターテインメント性を重視し、敢えて読みやすくサラリと書かれているとこは、上手いと思ってしまいます。
キトラ・ボックス Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックスより
4041037255
No.8
(5pt)

面白い!

想像とは少し違った内容だったが、十分に面白い作品。映画化すればヒットするかも。
キトラ・ボックス (角川文庫) Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックス (角川文庫)より
4041080312
No.7
(5pt)

面白い!

想像とは少し違った内容だったが、十分に面白い作品。映画化すればヒットするかも。
キトラ・ボックス Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックスより
4041037255
No.6
(5pt)

池澤夏樹が墓を塞ぐ大きな石を転がしてみせた

「キトラ」という語にはなにか異国情緒を感じていたが、「北浦」が転じたという有力な説があるようだ。奈良のキトラ古墳。

 最初に耳にしたのは小学校の授業で習う仁徳天皇陵といわれる前方後円墳。これら古墳の中はどうなっているのだろうか。誰の遺体があり、まわりにどのようなモノが置かれ、どのくらいの広さで、天井には何が描かれているのだろうか。考古学者やその周辺の人か、あるいは盗掘者でもない限り、直接見る機会はまずない。それ以外の者は、許可を得たカメラを通しての写真や映像に頼るしかない。

 けれども、池澤夏樹は墓の入口に横たわる巨大な石を転がしてみせた。イエスが死後三日目に復活したときの天使のように。時間と空間の境を越えることによって。さらには、死と生の境を越えることによって。

 文学とは越境することだ。読書もまた越境だ。ならば、ぼくたちも、思考と想像によって、古墳の中にお邪魔することは可能ではないか。盗掘などはしないけれども。

 近畿。ウィグル。瀬戸内海。この三箇所から、千数百年前の同じ鏡、つまり、同じ型から生まれた鏡が出てきた。三枚の鏡の生家はどこで、その後そこを発ちそれぞれはどのような旅をして、この三箇所にいたったのだろうか。鏡もまた時空と生死を越える。

 ならば、人はどうなのだろう。大阪・千里の国立民族学博物館の若いウィグル人女性研究員が、瀬戸内の神社の境内で何者かに拉致されかける。ウィグル人、漢人、日本人は、たがいに垣根を越えて、友となることはできないのだろうか。

 池澤には「アトミック・ボックス」という前作があり、そこでは、若い女性社会学者が原爆開発という日本国家の秘密計画を知り、権力と闘うのだが、今回の作品にも、この社会学者が主役女性のすぐ脇役として登場したり、主役も国家の闇に苦しめられたりし、テーマが継続されていると言えよう。とうぜん、第三作が期待される。
キトラ・ボックス (角川文庫) Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックス (角川文庫)より
4041080312
No.5
(5pt)

池澤夏樹が墓を塞ぐ大きな石を転がしてみせた

「キトラ」という語にはなにか異国情緒を感じていたが、「北浦」が転じたという有力な説があるようだ。奈良のキトラ古墳。

 最初に耳にしたのは小学校の授業で習う仁徳天皇陵といわれる前方後円墳。これら古墳の中はどうなっているのだろうか。誰の遺体があり、まわりにどのようなモノが置かれ、どのくらいの広さで、天井には何が描かれているのだろうか。考古学者やその周辺の人か、あるいは盗掘者でもない限り、直接見る機会はまずない。それ以外の者は、許可を得たカメラを通しての写真や映像に頼るしかない。

 けれども、池澤夏樹は墓の入口に横たわる巨大な石を転がしてみせた。イエスが死後三日目に復活したときの天使のように。時間と空間の境を越えることによって。さらには、死と生の境を越えることによって。

 文学とは越境することだ。読書もまた越境だ。ならば、ぼくたちも、思考と想像によって、古墳の中にお邪魔することは可能ではないか。盗掘などはしないけれども。

 近畿。ウィグル。瀬戸内海。この三箇所から、千数百年前の同じ鏡、つまり、同じ型から生まれた鏡が出てきた。三枚の鏡の生家はどこで、その後そこを発ちそれぞれはどのような旅をして、この三箇所にいたったのだろうか。鏡もまた時空と生死を越える。

 ならば、人はどうなのだろう。大阪・千里の国立民族学博物館の若いウィグル人女性研究員が、瀬戸内の神社の境内で何者かに拉致されかける。ウィグル人、漢人、日本人は、たがいに垣根を越えて、友となることはできないのだろうか。

 池澤には「アトミック・ボックス」という前作があり、そこでは、若い女性社会学者が原爆開発という日本国家の秘密計画を知り、権力と闘うのだが、今回の作品にも、この社会学者が主役女性のすぐ脇役として登場したり、主役も国家の闇に苦しめられたりし、テーマが継続されていると言えよう。とうぜん、第三作が期待される。
キトラ・ボックス Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックスより
4041037255
No.4
(5pt)

これぞ池澤流エンターテインメント

「アトミック・ボックス」に引き続き、またまた池澤先生がエンターテインメント分野でやってくれました。今度はキトラ古墳の謎に迫る考古学ミステリー。中国国内での民族紛争の問題を絡めて、時間と世界を股にかけたスケールの大きな物語に仕上げられています。ウイグル出身の女性が主人公ですが、「アトミック・ボックス」の美汐や三次郎らも再度登場します。巨大な国家権力と一人の女性の対峙という図式は前作と共通するところがありますね。国際的視点や科学的視点などを織り交ぜた小説構成は、まさに池澤氏の本領発揮といったところでしょうか。
瀬戸内海を舞台に活劇が繰り広げられるあたり、谷崎潤一郎の「乱菊物語」も連想させますね(池澤氏の日本文学全集に取り上げられています)。文学界の大御所による一流の娯楽小説、ぜひご堪能ください。
キトラ・ボックス (角川文庫) Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックス (角川文庫)より
4041080312
No.3
(5pt)

これぞ池澤流エンターテインメント

「アトミック・ボックス」に引き続き、またまた池澤先生がエンターテインメント分野でやってくれました。今度はキトラ古墳の謎に迫る考古学ミステリー。中国国内での民族紛争の問題を絡めて、時間と世界を股にかけたスケールの大きな物語に仕上げられています。ウイグル出身の女性が主人公ですが、「アトミック・ボックス」の美汐や三次郎らも再度登場します。巨大な国家権力と一人の女性の対峙という図式は前作と共通するところがありますね。国際的視点や科学的視点などを織り交ぜた小説構成は、まさに池澤氏の本領発揮といったところでしょうか。
瀬戸内海を舞台に活劇が繰り広げられるあたり、谷崎潤一郎の「乱菊物語」も連想させますね(池澤氏の日本文学全集に取り上げられています)。文学界の大御所による一流の娯楽小説、ぜひご堪能ください。
キトラ・ボックス Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックスより
4041037255
No.2
(5pt)

ロマンだなあ

「アトミック・ボックス」に続く設定の中で、今度は考古学をめぐる冒険物語になっています。池澤ファンなら心くすぐられますね。
ひとつの軸は、7世紀のウイグル~中国~日本にまたがって、最終的に壬申の乱にまつわる歴史上の人物たちが繰り広げる物語。歴史ロマンの要素も感じさせます。
そこに考古学や中国とウイグルの政治状況など、現代の物語がからまり盛り上がっていきます(現代の物語がメイン)。
もともとの知識の幅広さと深さがあるため、本を書くために付け焼刃の知識で書きあげた、という感じがありません。さすがですね。

欲張りなファンが気になるのは、シリーズの第3弾があるのかどうか・・・。
キトラ・ボックス (角川文庫) Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックス (角川文庫)より
4041080312
No.1
(5pt)

ロマンだなあ

「アトミック・ボックス」に続く設定の中で、今度は考古学をめぐる冒険物語になっています。池澤ファンなら心くすぐられますね。
ひとつの軸は、7世紀のウイグル~中国~日本にまたがって、最終的に壬申の乱にまつわる歴史上の人物たちが繰り広げる物語。歴史ロマンの要素も感じさせます。
そこに考古学や中国とウイグルの政治状況など、現代の物語がからまり盛り上がっていきます(現代の物語がメイン)。
もともとの知識の幅広さと深さがあるため、本を書くために付け焼刃の知識で書きあげた、という感じがありません。さすがですね。

欲張りなファンが気になるのは、シリーズの第3弾があるのかどうか・・・。
キトラ・ボックス Amazon書評・レビュー: キトラ・ボックスより
4041037255