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よるのばけもの
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よるのばけものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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職場の同僚が面白くないと言っていたので興味本意で読んでみた。1日ほどで読破。物語の中で「大人になれば…」という話があったけれど、大人も同じく二面性を持っていると日々認識している身として悲しい気持ちになった。この本を読んで「自分と違う」を認めるというのは人生の中で人と生きていく中での一番のテーマであり課題であると感じた。自分の「下手さ」に気づけるかもしれない。 | ||||
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読後感はただ、怖いって事しかありませんでした。 テーマがいじめで話も重い。呼吸が出来なくなる様な重さを感じました。考えさせられる。 夜にだけ化け物になってしまう「僕」といじめられている矢野さんの交流がメインなのですが、昼と夜の落差が本当に凄い。 頭のいい子も頷くしか出来ない子も昼と夜ではどっちも違って、そこもまた怖さを感じる。 それでも、矢野さんには光が差したのではないかと思うとあながち有耶無耶には思えないかな。彼女の「やっと会えたね」がざわざわと胸に来ます。 | ||||
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とても良い作品で、小学四年の子供にも読ませたいです。 | ||||
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「集団の正しさ」と「自分らしさ」のずれの狭間で揺れる中学生の男の子のストーリー。 おそらくすべての人が考えたことのある、「どの自分が本当の自分なのか」という疑問。 この作品はこのテーマについて、主人公を通じて考えさせてくれます。 普通の人間の姿をしているけれど、矢野をいじめる昼の自分。 化け物の姿だが、矢野さんと対等に接することができている夜の自分。 中学生という多感な時期、それぞれに顔を持っているクラスメイト達。 すべてがはっきりと明かされるわけではないですし、不完全燃焼感も否めないけれど、「読んで良かった」と思える一冊でした。 「君膵」より「青くて痛くて脆い」がハマった人におすすめしたいです。 | ||||
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読み終わって、山本七平「空気の研究」を思い出した。 「よるのばけもの」は日本特有と言われる「空気」の文化を中学校のある学級を舞台に表現したのかなと思う。 (もっとも、空気については山本氏を引き合いに出さなくても論じられることが多い。) 著者は”キミスイ”で、相対的な存在を意識する彼女と、他人との関わり合いを捨象した彼とが持つ価値観についての相互理解が描かれていた。 これと比較してみると、この物語では、クラス内の”空気”に合わせて無難に存在しようという主人公と、みんな少しずつズレていてそれぞれ独自の存在していると考える女の子(いじめを受けている子)が、本当の自分について相互理解していく過程を表している。 (ばけものは、本当の自分がわからないという主人公の心をイメージしたものか。ばけものでなくてもいいような気もするが。) 主人公は、いじめを受けている子には本心を聴くことができる。 その他のクラスメイトについては、その表情などから心を読み取り、主人公本人が勝手に相手の心持ちを推測して自分の行動を決定(選択)している。 最終的に、主人公は本当の自分を見つけ、学級の”空気”に抗う覚悟(選択)ができたようだ。 キミスイ、いつも同じ夢、と同様に、著者はこの物語においても、ひとつひとつの”選択”が自分の人生を決めていくということを伝えようとしているように思う。 (切れ場がいいので、次はどうなるのだろうと思って読んでしまうが、面白いとか、感動・感涙にはつながらなかったので、★4つ) | ||||
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物語終盤の展開に驚かされ、そして最後の一文で最も重要な謎が解けました。そしてそれは、彼が少し大人になった証なのかもしれません。 終わり方について色々言及されていますが、私自身はこの終わり方はとても好きで、ずっと余韻に浸っています。しかしいくつか疑問が残っているままなので、これから二周目を読もうと思います。 いじめを題材としているので、いじめられた経験があり、まだそのことを受け入れられない人には少し辛いかもしれません。 | ||||
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いじめ問題を考えるキッカケになる本です。 オトナがしっかりと向き合うべきだと思います。 | ||||
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「面白い」と「面白くない」で分けるのは些かナンセンスかと思われます。 もし何か与えらることを期待するのであれば この本を開くべきでは無いでしょう もし何か見出したいのであれば 迷わず購入すべきです この本には一定の価値があります それは間違いありません。 | ||||
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最初はあまり面白くなさそうだなとか思ってたけど読み進めるうちに滅茶苦茶面白くなっていきました。 最後の主人公の行動にも感動しました | ||||
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この小説は突然毎晩化け物になるようになってしまった中学生の男の子がある女の子に出会い様々な感情を享受するお話です。 住野よるさんの作品は本の中で正解を出さないことが多く、この作品も同様です。 読んでスッキリする本というよりは読んだ後に思考がぐるぐるする感じです。 現在、ネットではこうじゃないか?というネタバレのサイトもあるので読んだ後に閲覧するのも面白いと思います。 僕はネタバレサイトを見るまで本の内容を把握しきれませんでした。 いじめが主題なので苦手な方ももしかしたらいるかもしれません。 | ||||
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レビューの評判はあまり良くないみたいですが 引き込まれる良い作品ですよ! いじめられてる女の子(矢野さん)が 可愛いし いじらしいし 実は物事の本質を見ている子です 自分もクラスの みんな なんかより 矢野さんを取る | ||||
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住野よるの三作品目 本と作者の名前に両方による、があるように この本は「夜の化物」であると同時に 「(住野)よるのばけもの」なのであろう 前作二作が自分が世に出たことを読者に向かって 書いた本であるならば、この本は完全に自分の内側に 向いている 主人公 夜 ばけものに変妖し夜の学校を徘徊する 主人公 昼 クラス内の人間関係の綱渡りを細心の緊張感で棲息する 級友さつき 昼 クラスのいじめの的になり心が傷だらけになりながら 笑顔と泰然としたスタイルを維持し続ける 級友さつき 夜 校舎へ忍び込み昼の緊張と耐心から息抜きの夜休みを憩う 小説でありながらこれは自分のことを書いている 自分の自画像を書いてみなければ、 という作者のぎこちなく切羽詰まった緊張を 否応なしに感じてしまった そんなに快適なものじゃないけど懐かしく甘酸っぱい感覚 自分の愛聴のレコードを久しぶりにこっそりと 聞き直すような気恥ずかしさ そんな感触を久しぶりに思い返すのも悪くない | ||||
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様々な書評がありますが、自分としては良かったと思います。今後の作品も期待しています。 | ||||
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「君の膵臓」が面白かったので、それをイメージして、てっきり、「夜、化け物になってしまうことで苦しんでいる少年がある少女と出会って・・・」的なイメージをしていたのですが、違いました。いじめを軸として描かれるひとりの少年の苦悩(いじめる側)といった結構内面的でデリケートなテーマだったんですね。話のテンポもよく、昼と夜に分けながら展開していくため読みやすく、あっという間に読み切ってしまいました。 終わり方が・・・という意見もありますが、これはこれで余韻が残り、私の中では読み終わってもまだ続いているようで、それがよいと思います。でも、一番のクライマックスは最後にちゃんと描かれています。描かれていない複線については私の中では、私なりの答えが出ています。この答えは、人によって違っていいんだと思います。それを描いてしまうことで、ある意味カタにはめてしまいます。なので、それらをあえて描かないことで、読み手それぞれによって違った解釈があっていいんだと思います。大切なことはしっかり描かれています。 それにしても、矢野ちゃんの深い悲しみに裏付けされた純粋さには心洗われますね。 とってもいい作品でした。 「君の膵臓」とはまた違っている作品なので、比較はできませんが、私はこちらの方が好きです。 「君の膵臓」は純粋に感動したけど、こっちは心を掴んで離さない、心に余韻の残る作品でした。 | ||||
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スッキリ感がないと言う意見が多いですが、読めばわかる通り主人公といじめられている子の間にはしっかりした結末がついていたと思います。自分の感情が動かされながら読み進めるような、先が気になってあっという間に読み終わってしまうような、そんな作品です。 | ||||
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はじめて住野さんの作品を読みました。たまたま手にとりました。タイトルとキャッチコピーだけでパフみたいなお話かと想像していたら全然違いました。 スクールカーストが、過激すぎない等身大のスケールで描かれています。自分を守る自分に、それでいいのかと問う自分との葛藤。 この学生特有の心理描写はいろんな作家さんがこれまで描いてきたと思いますが、バケモノというファンタジーをいっちょ噛ませ、昼と夜という時間軸で切って行ったり来たりさせることで、見たことないハラハラする物語になっていました。 面白かったです。 あと、様々な謎を残したまんまに放置している感じが、逆に中学生の謎めきというか、解き明かされないリアルを感じて、私は好きでした。 ページをめくるたびドキドキする煽りの言葉や、緊張感の伝わる文体、不思議な個性あるセリフなど、初めて住野さんの作品を読みましたが一気にファンになりました。他の作品も読みたいです。 | ||||
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私は結構好きな作品でした。モヤモヤしたものが心に溜まって消化できず、なんとも言えない気持ち悪さがあるんだけどそんな気持ちを持ってもらうことこそがこの本の真髄のような。読みきった後も答えのない答えを心のどこかでずっと探し続けてしまう。私はそのように心に永遠に問いかけるようなストーリーが好みなので良かったと思います。ただ、一般受けはしないかなとも感じました。 | ||||
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なんか、レビューを見ると、面白くないんじゃないかと思ってしまいますが、僕自身は中々面白かったんではなかったかと思います。昼と夜に完全に場面が区切られているため、人間と化物の違いがすーっと頭の中に入って来ました。人は外見だけじゃわからない。読んでいて気持ちよかったです。 | ||||
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夜だけばけものになってしまう主人公のあっちーと、クラスでいじめにあっている矢野さん。人と「ずれて」しまうことに恐怖を感じる中学生たちの本質を描いた物語。 矢野さんの本質をついた素直な言葉が印象的だった。誰が悪意があっていじめているのか、誰が自分のことをきちんと見てくれているのか。それをしっかり分かったうえで笑顔を作ってクラスのいじめに耐えている矢野さんの心の悲鳴が聞こえてきた。特に、あっちーに対して怖いと思われていることを悲しいと答える場面は切なかった。 中盤はあまり進展がなくだれてしまったが、最期の終わり方はよかった。あっちーの心の中の葛藤が、ばけものという形で表面に現れていたのだと思う。 | ||||
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住野よるさんの作品を初めて読みました。 結論として素晴らしい作品でした。 いじめられっ子の矢野さんの 言葉は、短く単純ながらも本質をついていて、何度もジーンとしてしまいました。 最後が良くないとの意見もありますが、 私は良い終わり方だったと思います。 狭い世界(学校)を抜け出した時、 矢野さんに対する、主人公の最後の態度が価値を増すと思います。 | ||||
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