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ドナウの旅人
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ドナウの旅人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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宮本輝の本に初めて出会ったのがこの「ドナウの旅人」でした。以来ほとんどの宮本作品を楽しみに読んでいます。 | ||||
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不貞の旅行に走った自分の母を追いかけて旅行をする話と言えばそれまでだが、 実際はそんな安易なストーリーではないことが、この作品の素晴らしさを濃くしている。 ドナウに沿って旅を続けていくうちに、 最初は敵みたいな関係だった二人が、ごく自然に胸襟を開くようになる見事な展開や、 生きていれば誰しもが感じているはずのことを、ストーリーに沿ってさり気なく含ませ、 そう言った過程の中で、登場人物らが様々に変容を重ね、人によっては見事な成長までをも果たす。 それがいかにもな展開で、作者の思いのままにことが進むようには決して感じさせず、 それでいて、まさにストーリーにぴったりな風景描写を持ってくるところが随所に見られる。 (遊園地での観覧車を巨大な時計に見立て、その中で話をしながら、時が流れて時が解決するように、 困難を背負った人間の心の裡がゆっくりと動き出す様子は、まさにその象徴かも知れない) ごくごく自然に読み進められながら、実はストーリーも叙情表現もかなり計算されていて、 しかもそれを読者にあからさまにしない点は、まさに職人芸ではないか。 朝日新聞の連載というハードルをこなしながらも、緻密に描ききっている点がまた素晴らしく、 ストーリーテラーと呼ばれる氏の技が張り巡らされた貴重な長編作品だと思う。 | ||||
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すごく考えさせられるというほど深くはないが、 暇なときに本を読むという エンターテインメントとしては素晴らしい作品のように思う。 上下800ページにもかかわらず、先をどんどん読み進めたいと思える おもしろい作品。 ただ共産主義時代の話は時代錯誤感はある。 | ||||
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母親ほど年の離れている女性を連れ、死ぬ為に旅立つ長瀬という登場人物の移り変わっていく心理が見事に描かれています。 旅の途中で出会う人種を超えた人々の温かささ人間臭さに心地よい感動を呼びます。 このお話は恋愛小説ではなく男性の友情を描いたものだと言えると思います。 | ||||
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とにかく、ドイツへ行きたくなります。長編なので読み終わった後、達成感がありました。ドナウ川をめざし、ひたすら旅をする物語です。 | ||||
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宮本輝さんの作品はいくつか読んでましたが、この本を読んで宮本輝さんの本がもっともっと好きになりました。上下巻あったけど、おもしろかったので一気に読んでしまいました。登場人物も良かったし、何より風景の描写がとっても素敵で、自分がドナウを旅してみたくなってしまう本だと思います。 | ||||
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この本は旅の途中に読むのに最適な本だと思います。 私は国内線の飛行機で読みましたが、今からどこか知らない地へ 行くような錯覚にとらわれました。 強く知的で美しい主人公が特に心に残りました。 | ||||
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初めて宮本輝とであった作品であり、これを読んでから彼の著作をたくさん読みました。どれもすばらしい作品ですが,ドナウの旅人が今でも一番です。 最初に呼んだときはドイツ統一前後で、まだ東ドイツから先は共産主義国の時代だったと思います(たぶん)。当時読んだときと、最近読んだときではその影響か東の国々で麻沙子やシギィがであう人々への私の心象が変わって感じられましたが,それでも河口に向かう途中に読者に感じさせる興奮は変わらないものでした。10年後、また読み直してみたい作品です。 | ||||
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作家ってのはすごいです。内容は文句なしだし、何よりこの方の書く日本語の美しさに毎回惹かれます。 「ドナウの旅人」のおもしろさはここに書かずとも輝ファンならわかるでしょうが、「異国の窓」を合わせて読むと、この小説の面白さが一段と際立っている。お勧めしますョ | ||||
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この本ほど影響を受けた本はありません。初めて読んだとき、主人公4人の旅に魅了されました。この本のような旅をしたい、と思い、麻沙子のようにドイツ語を勉強し、実際ドイツまで行きました。まだ、ドイツより東のドナウ川を見たことはありませんが、生きているうちに必ず黒海まで行きたいです。この本が書かれた当時とは東欧の様子も変わってしまっているでしょうけれど。もし、今回行けなかったら、次の人生で。そして、何度も読み返すうちに、主人公、それぞれの弱さ、嫌なところが見えてきて、それにもかかわらず、弱さを併せ持つ人たちの魅力にひきつけられます。旅を通して出会う人々から影響され、また影響しながら4人は成長し、いろいろなことを考えて行きます。旅行の背景も、人間成長と人生の不思議な一片を垣間見る本としても大変すばらしい1冊です。 | ||||
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これで何度目の旅になるでしょう。 また麻沙子たちとドナウの流れを見つめています。 東欧という文化の交差路で人々の感情も幾重にも重なりあいます。 時には激しく、また時にはひどくやさしく相手と自分とを見つめる旅を一緒にしてみてください。 | ||||
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麻沙子・シギー・絹子・長瀬・ペーター。それぞれの思いは、ドナウ河の大きな流れに揉まれつつ、抱かれながらいよいよ終点の地・黒海へ。上下巻とおして緩むことのない緊張感を感じながら、一気に読まずにいられない、そんな小説です。ドナウ河そして東欧の風景、若い二人の心、中年二人の心・・・、が生き生きと描かれており、本当に何度読んでも感動できる1冊です。読後「どうしてもドナウ河が見たい」という思いがつのり、行ってしまいました。ドナウ河へ・・・ | ||||
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海外を舞台にした邦人の小説は多数あるが、これほどまでに外国の人々の考え方、習慣を現実味を持って私ども日本人に呈示した本に出会ったのは、初めてのような気がする。 小説は、あくまで小説であり、架空の話であろうが、いつしか読者は、主人公とともにドナウを旅して同じ景色を見、その地に生活する人々と会話を交わす。差別、習慣の違いに戸惑いながらも同じ人間としての連帯感を共有し、人々との触れ合いの中で多くのことを学ぶ。 ウィーンでのタクシードライバーステラの「人生なんて挫折して当たり前、うまくいくほうが不思議なんだ。」というさりげない一言は、珠玉である。 ドナウの流れに沿っていろいろの人々が登場し、語る。旅が終わる頃には読者は、多くの事を学んだ人々との出会いに感謝し、もう一度その人々に会いたくなるだろう。あたかも自分の旅であったかのように。 そんな思いを抱かせる一書である。 | ||||
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ドナウ川流域を舞台にした人間ドラマ。恋愛小説というにはあまりにさまざまな要素が絡み、そして、その要素がいずれも必要不可欠に思えるほどにつながっている。宮本輝さんらしい流れるようなタッチがドナウ川の流れのようでなんとも旅情を刺激される本に仕上がっている。 | ||||
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上巻からの続編。宮本輝さんの流れるようなタッチに麻紗子とシギィの愛を中心にさまざまな物語が混ざり合っていく。クライマックスはとても感動的。物語の終わりはただの分岐点でしかなく、その後の登場人物の将来を思い描くのもまた楽しみのひとつである。特に、この物語に関してはその余韻に浸りたくなるはず。 | ||||
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読むたびに絶対ヨーロッパに住むんだと自分を励ましています。日本人同士でも分かり合えない事はしょっちゅうあるわけで、それが対何人になっても変わらないんじゃないか。ただ分かり合うのに少しホームワークが必要なだけだと自分に言い聞かせています。個人的にはペーターが好きです。 | ||||
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