罪の声

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

罪の声の評価:

3.78/5点 レビュー 345件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全424件 381〜400 20/22ページ
No.44
(4pt)

清張ファンなら

人並み以上にこの事件に関心があり、巻末に載せられている参考文献はほとんど読了している。しかしこれらの多くはノンフィクションだから、事件を深掘りするだけで犯人にたどり着くわけではない。本書にも出てきたNHKの番組が放映されたときも、いくつかを読み直したしたものの、初読の際の隔靴掻痒の感を思い出しただけだった。

フィクションである本書も、これで「解決」を得たところで、何の意味もないとは思いつつ読み始めてみたのだが、思いのほか引き込まれてしまった。主人公ふたりがそれぞれ点と点を静かに繋いでゆく淡々とした筆致には素直に好感がもてた。事件をリアルタイムで推移を見守った世代は私も含む松本清張のファンも多いはず。もう死語かもしれないが、あえて分類すれば社会派推理小説の一種と言えるかもしれない。清張ファンならきっと面白いはず。
と同時に、すでに時効が成立したという理由だろうが、事件に関係した者たちの口がすこし軽すぎることが気になった。結果として世間を震撼させた迷宮事件が「解決」されてしまったのだが、限られた紙数での複雑な事件の小説化には致し方ないことなのだろう。

しかしそれより終盤の展開があまりにも悲惨すぎることが気になった。子供に焦点を当てた主題ゆえであろうが、娘の死など目を覆いたくなるような家族の転落人生の設定は度が過ぎてしまったように思える。暴力的な凶悪犯罪であったことは間違いがないが、直接的な人命損失はなかった事件だった。だからゆえ世の耳目を集め続けたともいえる。小説としてのストーリー要求はむろん理解するが、事件の「真相」を求めた者の勝手な感想としては、読後感があまりにも悲しすぎた。

ネット上の筆者インタビューでは続編も示唆されている。今度は先入観なしに純粋なフィクションとして読む姿勢が必要なのかもしれないが。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.43
(5pt)

読みやすい

文章のテンポがよく、サクサク読めます。グロな表現もないところが良いです。グリコ事件をこういう観点から掘り下げていくのがおもしろかったです。続編もあるかも・・・と週刊誌にありましたが、もし出版されたら絶対に読みます。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.42
(5pt)

読みやすい

文章のテンポがよく、サクサク読めます。グロな表現もないところが良いです。グリコ事件をこういう観点から掘り下げていくのがおもしろかったです。続編もあるかも・・・と週刊誌にありましたが、もし出版されたら絶対に読みます。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.41
(5pt)

同年代に進めたい本です

めちゃくちゃドキドキしながら読みました。今でも、真実とフィクションの合間がどこなのか考えてます。
子供の頃の目線と現実(お菓子が買えないなど)での感覚しか残っていなかったのですが、今の大人目線で事件の概要を知って、こんな事件だったのかと衝撃です。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.40
(5pt)

同年代に進めたい本です

めちゃくちゃドキドキしながら読みました。今でも、真実とフィクションの合間がどこなのか考えてます。
子供の頃の目線と現実(お菓子が買えないなど)での感覚しか残っていなかったのですが、今の大人目線で事件の概要を知って、こんな事件だったのかと衝撃です。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.39
(5pt)

完読・感激・感動

未解決事件に新刊が上梓したら必ず購入して読んでいましたが価格と内容に納得できる本とは出会えませんでした。しかし「罪の声」は、今までで最高の作品です。眼球疲労も何のその一気に読破しました。一文字一文字を大切に読み人物、事件等を時系列に理解しながらストーリー展開にどんどん引き込まれてました。読み進みたいけど読み終わるのと楽しみが無くなるダブルバインドに葛藤しながら一気に読みました。史実の部分と被害者と加害者の生きざまが描かれておりグリコ事件が子供も巻き込んだ不幸な事件であり反社会的な人物ではなく一般人が起こした事件だとの作者の話にうなずきこの事件の特殊性と暗い背景を感じ初めてこの事件を理解できました。今まで読んだ書籍の中でパーフェクトな一冊です。是非、映画化を望みます。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.38
(5pt)

完読・感激・感動

未解決事件に新刊が上梓したら必ず購入して読んでいましたが価格と内容に納得できる本とは出会えませんでした。しかし「罪の声」は、最高の作品です。眼球疲労も何のその一気に読破しました。一文字一文字を大切に読み人物、事件等を時系列に書き込みストーリー展開にどんどん引き込まれてました。読み進みたいけど読み終わるのと楽しみが無くなるダブルバインドの葛藤しながら一気に読ませていただきました。史実の部分と被害者と加害者の生きざまが描かれており今まで読んだ書籍の中でパーフェクトな一冊です。是非、映画化を望みます。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.37
(5pt)

遥か遠くの怨嗟と悪意に耳を傾け。

主人公の一人である記者の造形が飛び抜けています。突出した能力を有している訳ではないのに、なんとなく巻き込まれた取材をいやいや追っていくうち、細かな材料を前に考え、悩み、閃き、真相に迫っていく姿が美しい。なにより、記者としての資質と職業倫理を持っているところにどうしようもなく惹かれました。私は不幸な人とか、弱い人を見ても特に可哀想とか、なんとかしてあげようと思ったことが全然ないので、記者の職業としての使命を帯びながら、かつ優しく、強く、必死に動く姿に魅せられました。

文章は硬質ですが、なぜだかユーモアがあり…とても読みやすく、登場する人間の息遣いを感じました。リアリティとフィクションである造形と胸のすくようなテンポのバランスが絶妙の、素晴らしい読み心地でした。

序盤から引っかかっていた疑問が、驚くような形で収束していったので、後半は一気読み。ミステリという枠に収まらない作品でした。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.36
(5pt)

遥か遠くの怨嗟と悪意に耳を傾け。

主人公の一人である記者の造形が飛び抜けています。突出した能力を有している訳ではないのに、なんとなく巻き込まれた取材をいやいや追っていくうち、細かな材料を前に考え、悩み、閃き、真相に迫っていく姿が美しい。なにより、記者としての資質と職業倫理を持っているところにどうしようもなく惹かれました。私は不幸な人とか、弱い人を見ても特に可哀想とか、なんとかしてあげようと思ったことが全然ないので、記者の職業としての使命を帯びながら、かつ優しく、強く、必死に動く姿に魅せられました。

文章は硬質ですが、なぜだかユーモアがあり…とても読みやすく、登場する人間の息遣いを感じました。リアリティとフィクションである造形と胸のすくようなテンポのバランスが絶妙の、素晴らしい読み心地でした。

序盤から引っかかっていた疑問が、驚くような形で収束していったので、後半は一気読み。ミステリという枠に収まらない作品でした。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.35
(5pt)

フィクションとは思えないリアリティに圧倒された

グリコ、森永事件をフィクションで推理したミステリ小説。

本書は大手新聞社の記者と、加害者に何かしら関係があると思われる男の視点から展開されていくのだが、フィクションとは思えないリアリティに圧倒された。

少しずつ証拠物件を見つけていく記者と、関係者にあって証言を聞くことで自分の家族が事件とどう関わっていたのかを知っていく男。読みすすめていきながら証言と物証を元に、点から線へ、線から面へと発展していく様子が丁寧に描かれていて楽しめた。

個人的には、記者の阿久津が好きだった。最初は面倒な仕事を押し付けられたと文句を言っていた阿久津が、数々の証言から犯人の実態に迫っていき、被害者に寄り添っていく中で記者として、一人の人間として成長していく姿が頼もしかった。

30年以上も前のことを実際どこまで覚えているのか、という疑問は残ったが、ミステリ小説としては素晴らしかった。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.34
(5pt)

フィクションとは思えないリアリティに圧倒された

グリコ、森永事件をフィクションで推理したミステリ小説。

本書は大手新聞社の記者と、加害者に何かしら関係があると思われる男の視点から展開されていくのだが、フィクションとは思えないリアリティに圧倒された。

少しずつ証拠物件を見つけていく記者と、関係者にあって証言を聞くことで自分の家族が事件とどう関わっていたのかを知っていく男。読みすすめていきながら証言と物証を元に、点から線へ、線から面へと発展していく様子が丁寧に描かれていて楽しめた。

個人的には、記者の阿久津が好きだった。最初は面倒な仕事を押し付けられたと文句を言っていた阿久津が、数々の証言から犯人の実態に迫っていき、被害者に寄り添っていく中で記者として、一人の人間として成長していく姿が頼もしかった。

30年以上も前のことを実際どこまで覚えているのか、という疑問は残ったが、ミステリ小説としては素晴らしかった。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.33
(5pt)

労作

労作ですね。

グリコ森永事件が題材。実際の事件を題材にする手法はよくある手法だけれども、ハイネケン事件と結びつける着眼点は出色。
それと、あの事件当時、「子供の声」はとても印象的だったし、無実の加害者となった子供はどんな子でその後何をしているんんだろうという疑問は多くの人が抱いたはずだ。子供に着眼している点も小説していいポイントだ。

犯人が海外にいるかもしれない(=時効不成立)と判った時の緊張感に少しリアリティが欠けているとは思うものの、全般的にはこの事件の真相としてはあり得そうなストーリーと感じさせるものがある。

読後にしみじみ思うのは、この事件を小説にすることに不謹慎な感じがしなくなっていて、時間が経ったものだなぁということだ。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.32
(5pt)

労作

労作ですね。

グリコ森永事件が題材。実際の事件を題材にする手法はよくある手法だけれども、ハイネケン事件と結びつける着眼点は出色。
それと、あの事件当時、「子供の声」はとても印象的だったし、無実の加害者となった子供はどんな子でその後何をしているんんだろうという疑問は多くの人が抱いたはずだ。子供に着眼している点も小説していいポイントだ。

犯人が海外にいるかもしれない(=時効不成立)と判った時の緊張感に少しリアリティが欠けているとは思うものの、全般的にはこの事件の真相としてはあり得そうなストーリーと感じさせるものがある。

読後にしみじみ思うのは、この事件を小説にすることに不謹慎な感じがしなくなっていて、時間が経ったものだなぁということだ。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.31
(4pt)

作者の熱い想いが伝わってきそう

グリコ森永事件をベースに、事件から三十一年後、当時犯罪に関わった子供達と、記者の視点から未解決事件を追う。年月が経ったからこそ出てくる証言、膨大な資料からの仮説と地道な調査。事件の裏に隠れた悲惨さと、虚しさに、分厚くとも一気に読めた。作者の力の入りようが伝わる力作だった。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.30
(4pt)

作者の熱い想いが伝わってきそう

グリコ森永事件をベースに、事件から三十一年後、当時犯罪に関わった子供達と、記者の視点から未解決事件を追う。年月が経ったからこそ出てくる証言、膨大な資料からの仮説と地道な調査。事件の裏に隠れた悲惨さと、虚しさに、分厚くとも一気に読めた。作者の力の入りようが伝わる力作だった。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.29
(4pt)

一気に読めました

一気に読めましたが、ちょっと軽いかな…という感じもしました。犯行の動機とか、トリックとか、取材ってそんな簡単に行くものなの?とか、最後の終わり方とか。
でも、娯楽として読む分には面白かったのと、事件に対する作者の怒りは伝わりました。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.28
(4pt)

一気に読めました

一気に読めましたが、ちょっと軽いかな…という感じもしました。犯行の動機とか、トリックとか、取材ってそんな簡単に行くものなの?とか。
でも、娯楽として読む分には面白かったのと、事件に対する作者の怒りは伝わりました。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.27
(4pt)

作者がくさしてどうする!

素晴らしい本でした!
私もグリコ森永事件はかなり気にしていた一人でしたので、ワクワクドキドキで早く次を知りたくなり久々のヒットで、
私の今年の収穫ベスト3に入ります!
300頁を超えてから真相に肉薄?していくのですが、「そんな動機で」とかの表現があって、かなりもり下がり?そこが星一つ減らした理由です!お二人の「奮い立った」だけでも立派な小さくない動機と思いましたよ!
もしかしたら作者と(昭和=反体制に対しての)時代観がちがっているからかな?
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.26
(4pt)

作者がくさしてどうする!

素晴らしい本でした!
私もグリコ森永事件はかなり気にしていた一人でしたので、ワクワクドキドキで早く次を知りたくなり久々のヒットで、
私の今年の収穫ベスト3に入ります!
300頁を超えてから真相に肉薄?していくのですが、「そんな動機で」とかの表現があって、かなりもり下がり?そこが星一つ減らした理由です!お二人の「奮い立った」だけでも立派な小さくない動機と思いましたよ!
もしかしたら作者と(昭和=反体制に対しての)時代観がちがっているからかな?
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.25
(5pt)

今年下半期の直木賞候補作として推す。

グリコ・森永事件は私が30代前半の頃に発生し、関西在住だったせいか、事件現場も殆ど知っていたので、今も鮮明に記憶に残っている。塩田武士は現在30代後半で、事件発生時、5歳ぐらいと思われ、まさに一連の事件の中で、犯人の指示を伝えるのに、子供の声のテープを使ったことから、世間に衝撃を与えたが、その子供の年代と一致するのである。塩田はその子供の気持ちになって、事件を再構築したのだ。

子供の声の人物が大人になり、ふとしたきっかけで自分がその声の主だと知る。一方、年末企画で31年ぶりに、この未解決事件を担当する事になった同年齢の新聞記者を配して、その両方の視点で事件を追いかける展開はスリル満点で、やがて両者が交叉して欲しい、いや、して欲しくない感情が相半ばする。

本書はフィクションなのか、ノンフィクションなのか判らないほど真相に迫っている熱気がある。私もDVDに落としていた「NHK未解決事件 グリコ・森永事件」を久しぶりに観て、あるいは「緊急報告 グリコ・森永事件」を書棚の奥から引っ張り出してきて読んでみた。

それによると、犯人の指示書では、名神・大津サービスエリアの案内板の後ろに貼ってある事になっているのに、滋賀県警の別動隊の一人は、時間差で犯人らしき人物が、ベンチの座席の裏側に何かを貼りつけているのを目撃しているのである。この事実を基に塩田は別のストーリーを創作するのだ。

後半の方で新聞記者の一人がこう語る。
「俺らの仕事は因数分解みたいなもんだ。何ぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目を逸らさんと『なぜ』という想いで割り続けなあかん。素数になるまで割り続けるのは並大抵のことやないけど、諦めたらあかん。その素数こそ事件の本質であり、人間が求める真実や」

あの頃、犯人の脅迫状や指示書の内容に世間は騒然としながら、一方痛快感もあった。しかし割り切られた素数を読むと、この事件の裏には様々な悲劇があり、現在も進行形なのである。間違いなく今年下半期の直木賞候補作となって欲しいし、出来れば受賞して欲しい。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251