罪の声
評判
罪の声の評価:
3.78/5点 レビュー 345件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全424件 321〜340 17/22ページ
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罪の声の評価:
3.78/5点 レビュー 345件。 A ランク
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劇場型犯罪と呼ばれ、日本中をパニックに陥れた日本犯罪史に残る大事件。あの時代を身を持って体験した、一定の世代より上の人たちには、この本は格別に面白いと思います。当時を思い出しながら、グリ森事件の独特の”魔力”とノスタルジアに囚われてページをめくるのももどかしいほど。
でも逆に、あの事件を肌感覚で知らない世代にとっては、この面白みは半減するかも、と感じました。主人公ふたりの聞き込み調査があまりにスラスラ進んでしまう展開も、若干まどろっこしい情景描写も、いったん鼻についてしまうと気になって好き嫌いがある。
プロットと着想はとてもとても面白いのですが、(他の方もレビューされていますが)なぜ犯人グループが子供を事件に巻き込んだのか?や、どうして複数いる犯人のうち彼らの身内が選ばれたのか?が結局説明されないのは小説作品としては不備だと思います。著者の関心はそこになかったのでしょうか? 小説なのだからそこは膨らませて描いてほしかった。
また、(ネタバレになるのではっきり書けませんが)犯人グループで事件の骨格を計画立案していた男が真相を語るシーンがありますが、あまりにぺらっと喋り過ぎ。事件が残した強烈なインパクト、犯人の残忍さのイメージと相反している気がしました。その合間に描かれるイギリスの街並みもちょっとくどい。著者はイギリスに取材に行ったみたいなので、その時の思い出も含めて著述しているのでしょうが、読者にはその思い入れは邪魔だと思う。抒情的な教会の夕暮れと、子供を犯罪に巻き込んだ真犯人の独白が不釣り合いで、まるで真犯人が「ちょっといい人」っぽく描かれてしまう気がした。
...とはいえ、最後までぐいぐいと読ませる大枠のプロットは秀逸。主人公ふたりが邂逅する場面はドキドキしました。
実際にあのテープの子ども達は絶対に存在するわけですから、その事実の重みをずしんと感じずにはいられないラストでした。