ジヴェルニーの食卓
評判
ジヴェルニーの食卓の評価:
4.35/5点 レビュー 119件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 21〜40 2/6ページ
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ジヴェルニーの食卓の評価:
4.35/5点 レビュー 119件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
面白かったです、あっという間に読み終わりました。
この本の内容は、西洋絵画の巨匠達を歴史小説の手法で書いた、と書いたらわかりやすいでしょうか。
マティス、ピカソ、セザンヌ、ドガ、モネ、カサット、タンギー爺さんなど、アートファンならご存知の方々が四本の短編小説に登場します。
よく信長や秀吉を描いた作品がありますけど、絵画の世界でそれをやっているわけです。
史実をきちんと調べたうえで、そこにフィクションを入れて小説にしています。
基本的には巨匠本人ではなく、そのそばにいた人物を語り部にした物語です。
普段、アートが好きで資料を読んだりしていても、巨匠の人柄というのはあまり伝わってこないものです。
それをこういう形で小説にすると、それが濃厚に伝わってきて面白いのです。
もちろんフィクションであることは忘れてはいけませんけど。
(これを読んで書かれていることを真実として人に語るようなことは避けましょう)
その微妙なラインを原田さんは、非常に上手に(失礼!)表現されていると思いました。
そして歴史上の人物をただ「こういう人でした」と描くのではなく、そこに深い物語を作り上げていることが、この本の特徴であり大きな価値であると思います。
馬渕明子さんの解説にもあるとおり、実在の偉人をこういう物語で描くというのはかなり難しいことです。
原田さんの匙加減は絶妙で、明らかに小説としての描き方をする一方で、説得力もあるのです。
あくまでフィクションなのに作り物に思えない、あの巨匠達が目の前で息をしているよう。
……本当にこうだったのではないか?……
勇気を持って描かれたこの作品を読んで、心を揺さぶられてしまい、とてもいい気分です。
(こういう小説は原田さんにとっては初めてのチャレンジだったそうです)
この本、西洋絵画の知識がないとかなり厳しいのではないか、とも思いました。
何気なく出てくる名前などを、「ああ、あれのことか、ここに登場してくるか」と思える人じゃないと、この本は楽しめません。
それはたぶん、信長や秀吉が出てくる本と同じで、背景は知っていることが前提となっています。
対象とする読者を狭めた分、成功していると思います。
久しぶりにいい読書をさせていただきました。
正直、少しだけわかりづらい部分もありましたが、気になるほどではありません。
原田さんの他の本もこれから読んでいきます。
どんな本を書かれてきたのか、興味津々です。
そしてこんな本を読んでしまうと、また美術館に行きたくなってしまいますね。