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(短編集)
チルドレン
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チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全205件 181~200 10/11ページ
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個性的な3人の男性が絡んで、話は展開されていきます。いきなり銀行強盗に出会って、奇想天外なスタートで物語は始まり、いつも冷静な男性の推理がドンピシャと当たるのです。一見ミステリーぽいのですが、非常識極まりない陣内君が、以外な職業につき、うまく人間模様をまとめちゃう、そんな感動的なところもあり、読者を楽しませてくれます。短編を長編に再編集された本ですが、きれいにつながっています。各章のおわりにおちがあり、このおちがなんともおもしろい。2段おちでかなり笑えます。 | ||||
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伊坂さんの作品はどれも複線の張り方が上手で読み終った時におぉあの時のあれがあれになったのかぁ~と感心してしまう短編の形を取った長編と言うだけあって、話が絡み合って面白い読み終わった後のほのぼの感も良い彼の作品の中で一番好きです | ||||
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伊坂作品を全部読みました。伊坂作品は、構成力、人物のキャラクター性、ほどよく心温まるところが魅力な作品だと思います。 この「チルドレン」は、今までの作品よりも優しい気持ちになります。主人公と目のみえない少年と彼女が銀行強盗の人質となって出会い、それぞれのエピソードと又一緒にやりとりされる話が面白いです。読んでみる事をお勧めします。 | ||||
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居そうで居ないような登場人物たちにテンポのいい台詞達。ただ、毎回伊坂幸太郎作品は登場人物のキャラクターが同じような・・・。私は気になりませんでしたが。『陽気なギャングが~』で登場する銀行強盗と同じような銀行強盗が登場します。伊坂幸太郎ファンなら嬉しいのではないかな、と思うような細工(?)が今回も数々ありました。ミステリという枠には相応しくない様な気もしますが、飽きずに最後まですらすら読める作品でした。どうしてもミステリが読みたいんだ!!という人にはお勧めできませんが、雑誌などの評価は間違っていないように感じます。最近の流行も馬鹿に出来たものではないですね。私は好きな作品です。 | ||||
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久々に本を読みながら声たてて笑いました。陣内くん、いいキャラです。私個人は陣内くんが実際に居たら、きっと友人の鴨井くんみたいなリアクションしちゃうんだろうけど、だけど、憎めないというか、なんでこんな奴と思いつつ一緒に居ちゃう感じがします。「そもそも大人が恰好良ければ、子供はぐれねんだよ。」は名台詞だと思います。武藤くんは良い先輩をもったと羨ましい限り。永瀬くんも魅力的!冷静でかつ客観的な推理力。私も欲しい!短編みたいな5つの話それぞれがちょっと謎解きの要素が入っていて、けど、読み進むうちに「あれ!これってもしかして!」と最後まで一気に読ませます。皆様も是非一読を。 | ||||
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素直におもしろかったです。ストーリー構成が上手いなぁと思いました。読んでいて思わずニンマリしてしまうような面白さというかかっこよさがあります。キャラが活き活きしていて爽快な気分にしてくれます。他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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やっぱ伊坂はいい。今回も非常に楽しませてもらいました。今回は表紙からしてなんだかイメージと違うなってことで、長らく手付かずだったんですが、読み始めてみたら相変わらずの面白さで大満足できました。このチャイルドにも相変わらず魅力的で愛らしいキャラがいっぱいでてきますし、ストーリーも、表紙からくるような、ほんわかと笑ってしまうような感じで、取り扱っている問題は重いんだけど、それを伊坂流に包み込んで自己完結しちゃってるあたりはほんとうに読んでいて気持ちがいいです。この人の作品は全て読んでいますが、ここまで外さない人ってのも今までいなかったんじゃないかってぐらい全作ツボにはまります。この作品に限らず、全てお勧めなんで、ぜひ読んでほしいなと思います。 | ||||
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伊坂作品の中で一番気に入りました。今までの作品は、ミステリー的には今いちながら、ミステリーとして成立させようとしていたので、少々無理を感じましたが、本作では全く気になりませんでした。会話文は相変わらず洒脱ですが、作品毎にだんだんと洗練されてきていて、今まで文体が受け入れられなかった人でも、本作はまず大丈夫でしょう。登場人物も会話も変わらず非現実的なのですが、伊坂氏の作品に限っては、欠かせぬ味なのは否定できません。特に珍しい趣向ではありませんが、発表された時期がまちまちにも関わらず各作品が微妙に関連していて、一つの長編としても成立しているという、気の長いプロットを用いています。 | ||||
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新しいタイプの青春小でしょう。短編集なのだけど、読み終えるとすべての話がどこかでつながり「あの話の真相はこうだったのか!」などの発見がとても楽しい。読み終えた後は、実に清々しい気分が味わえます。直木賞が取れなかったのが読者としてとても残念です。 | ||||
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相変わらずさえてます。 しかしこの人の話はいつもバラバラに始まる。えっ、えっとあちこち視点を振り回されて、気がついたら見事に1本の話になっていると言う。天才的なプロットの組み立てです。でもこの人、あまり深く考えず、サクサクと書き進めていくらしい。恐るべき才能です。今回もまたキャラクターの造形がいい。楽しくて愉快な、リアリティをもった人物を映写させたら、現在日本でトップレベルの人でしょう。そのキャラクターたちが生き生きと動くため、テーマ的には暗い内容が多いのですが、そこは伊坂テイストで、読み終わった後に訪れる爽快感はかなりのものです。人生にちょっと一息つきたい方。ぜひ読んでみてください。ほんの少し人生が明るくなります。いまどきこのような力をくれる小説には滅多に出会えませんよ。だまされたと思って「陣内さん」に付き合ってみてください(笑)。と、ここまで褒めちぎっているのに何故に星4つかと言うと、彼の力はこんなものではないからです。これからまだまだ沢山の名作を生み出してくれるはずです。今後要チェックの期待の作家です。 | ||||
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「短編集のような長編小説」ということで、何か面白い仕掛けがあるものだと思っていたらそうでもなかった。色々な伏線が張られているという点でそういうことを言ったんだろう。一貫したテーマもあった。 この小説はとにかく登場人物が魅力的だ。 毎回出てくるが、主人公ではないという感じの陣内。言っていることがめちゃくちゃで、周りの人は迷惑しているが、憎めない。そしてその在り方が恰好いい。何にも囚われない。偏見もない。ただ確固たる自分を持っている、純粋に。 全盲の美青年・永瀬。目が見えないゆえに何でも見えている。いつでも冷静で、他人を否定しない。混じりけのない人間だ。盲目の人が色が分らない(「イン」)という話があったが、それが僕にとっては、とても新鮮なものだった。よく考えれば、そうだよなと思うが、初めて気付かされた。 この二人は共に「純粋」である。しかし、陣内は「激しい純粋」、永瀬は「混じりけのない純粋」である。違ったイノセンスを持っている。そして、二人とも恰好いい。陣内は「男らしい」永瀬は「美しい」。それが対照的にさえ見えて、作者の巧さを感じた。 これは読んでみてなんだか幸福になるような物語でした。 | ||||
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痛快に面白い小説でした。短編のふりをした長編小説。その1編、1編が巧妙に練りこまれている。この物語に贅肉はない。これから読む方は細部まで気にしながら読んで欲しい。だまされた!そうだったのか!ビックリした!など本当に楽しめます。そしてその楽しさの源は主人公の陣内でしょう。彼の独特のキャラクター、思想、行動など周りを振り回しますがどこか憎めない、いや尊敬できる部分もあったりして。そんな愛らしい陣内、大好きです。 | ||||
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感想を一言で表現するなら「陣内、最高!」ですが、すでに他の方がタイトルにしてますね。でも、ホント、キャラクター設計の勝利、です。荒唐無稽な言動をしつつ、最後は帳尻が合っちゃう家裁調査官(少年事件担当)の陣内さん。彼を主人公にして、この小説をシリーズ化して欲しいものです。ドラマにしても面白いかも。「子供は一人だとチャイルド、でも複数だとチルドレンと別物になってしまう」という陣内さんの言葉は奥深い・・・。短編小説として、それぞれ楽しめつつも一冊を通して読むと陣内さんのキャラクターがより一層際立って愉快です。 | ||||
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テンポが良くておもしろかったです!いままで伊坂作品には苦手意識を感じていた私ですが、もうこの1冊で吹っ飛びました。「短編のふりした長編小説」とはうまくいったものです。連作短編とも違って、時間がいったり来たりする変わった構成なんですよ。そのおもしろい構成法もこの本のおもしろさに一役かってます。そして、陣内!!!陣内、大好きです。こんな人がまわりにいたら迷惑なのかもしれないけど、友達に一人くらいいてもいいかなーと思いました。とにかく彼のぶっ飛んだ言動・行動なしでこの作品は語れないような気がします。タイトル「チルドレン」の意味。これは意外に深いと思います。陣内は大嫌いだった父親を殴ったことによって、長年のモヤモヤから解放されひとつ大人になりました。また、武藤のところにやってくる少年たちも家族との関係を修復・変換することによってかわっていった。陣内はそんな少年たちの道しるべのような存在なのかもしれないです。 | ||||
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陣内いいですね~。おもしろくて笑わせてもらいました。小さな感動、かな。そういうのが寄り集まったって感じ。短編集のふりした長編小説、なるほど。たしかにそうです。その構成もまたおもしろい。ほかの小説も読んでみようと思います。 | ||||
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ミステリの仕掛けのある友情の物語です。常識からだいぶ外れた男性とその友人たちが、つらつらと日常を考え、不思議な出来事に巻き込まれ、また日常に戻っていくという話の連作です。非常に読みやすく、また、ゆがみのない文体で、心にすっととどきました。 | ||||
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これは、まるで青春小説のような趣きの作品だと感じました。陣内という際立ったキャラクターを中心に、時間が行きつ戻りつするところなんかは、伊坂さんがこれまで書いてきた作品に、よく見られる手法で、陣内自身が語りを請け負っているのではないのに、会話の多用で、ものすごくインパクトのある人物に仕上がっています。また、陣内を語る人が、入れ代わることによって、彼の過去も現在もみられるしくみになっています。ミステリー仕立ての「バンク」「チルドレン」「レトリーバー」では、伊坂さんらしい伏線が示されているのが楽しかったし、「イン」にまで、その伏線が続いていて、ああ、ここへ繋がるんだ~・・・と、2度びっくり。この、2編はまた、家裁調査官としての陣内の、子供への目線が著されたものと、陣内自身の、父親への拘りを解き放った出来事を並べることで、親とか家庭とかに否応なく、縛られて影響を受ける子供の立場を、表現していると思います。作中で陣内にも、そう語らせているところがあります。「チルドレンⅡ」と「イン」は、それぞれ、時間が現在と、「バンク」から1年後という設定ですが、後輩の武藤、「バンク」で知りあった永瀬、永瀬の彼女・優子、鴨居(もちらっと)などが登場して、彼らを取り巻く日々のことの中で、陣内を語るという趣向です。終わりの2編が普通の短編小説みたいです。「五つの奇跡」とオビにありますが、それぞれに配された伊坂さんの、読者への謎解きやテーマの提示、堪能させてもらいました。 | ||||
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主人公のメチャクチャぶりに、思わず「はぁ?」と声を出してしまいました。こんな人がいるときっと楽しいどろうなと思う反面。いたら本当に迷惑だなと思ったり。とにかく、爽快です。 | ||||
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短編集ですが登場人物やエピソードが共通しており、長編として楽しめる1作です。時制を上手く行き来して、「ああ、これがあれだったんだ!」と、後からニンマリさせてくれたりします。他の方も書いていたように、大きな感動というものは(私には)ありませんでした。でも主人公(?)の陣内の天然無頼の言動が予想を裏切り続け、最後までとても楽しく読めました。かつ、大いに笑えました。脇役たちのキャラも立っていて、実に爽快。ごちゃごちゃ考えることなく、スカッと楽しめる作品に仕上がっていると思います。そういう意味では、『陽気なギャング~』にテイストは近いかもしれません。現実離れしたストーリーではありますが、小説の中でくらい、こんなことが起こっても良いのではないでしょうか。 | ||||
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伊坂作品はすべて読んでいますが、どれもフツーのミステリーとは一線を画しているような気がします。引き込み方が巧みです!そして最後に必ずほろりときます。チルドレンも例外ではなく、ミステリー独特のダークさはあまりなく、どちらかといえば淡々とライトに物語は進んでいくのです。今この時代に生きる子供達と大人達、人間同士としての微妙な距離感が、つかず離れずのい~感じで書かれています。そしてまた読み終えて私は思うのです。もっとずーっと読み続けていたかったなあ....と。 | ||||
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