蛇行する月
評判
蛇行する月の評価:
4.35/5点 レビュー 48件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1〜8 1/1ページ
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蛇行する月の評価:
4.35/5点 レビュー 48件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
最初、名前が「紫乃」とか、バブル臭のする80年代ふうのヤンキーっぽい香りのする名前でしたので、奥付にある経歴をみたら、1965年生まれですね。
なんとなく「あー、そういう世代かぁ」という臭いを感じるんですが、
意外と良い作品だったと思います。やはり、人を字面で判断したらあかんね。
1984年から2009年までの物語で、
それぞれ同級生たちの一人称で話がすすんでいく感じですね。
微妙にそれぞれがリンクしていて、一つの物語を形作る、というタイプの物語形式です。
主人公たちは、多くが北海道に住んでいるのですが、どれもが生活が苦しい感じです。
そういうなかで、物語が展開していくのですが、
すごく違和感があったのが二点。
一点目は、1984年の物語の、清美の話なんですが、この当時、不動産関係でバブル時代だったわけで、イケイケの好景気で、職業はたくさんあった気がするんですが、
清美は劣悪な職業環境で、若いのに就職できねー、みたいな話なんですけど、
これって、時代がなんか90年代以後、バブル後の感覚のように思えました。
時代の齟齬があるように感じないではないです。
あるいは、北海道という地方だから、バブルの時代でも不景気だったかも、と思わないでもないですが、
でも、それにしても、あのバブル時代に、こんなことってあったかいなぁ。
まあ、こういう人は、いつの時代でもいるんでしょうけど。
二点目は、手紙の書き方が一律なんですよね。そこが違和感があります。
手紙って、人によっては、「拝啓」とか、バチッと文語体でキメる場合もありうるのに、
みんな同じような書き方の手紙ばかりなんですよね。
だから、リアリティがないというか。
つか、北海道では、手紙の書き方も教育してねえのかよ、とか思っちゃいましてね。
一人くらい「拝啓 春暖の候いかがお過ごしでしょうか」みたいにバキッときめた手紙を書くヤツくらい、いてもいいように思えます。
とはいえ、各人のキャラや生き方、考え方がよく描かれていて、それが各章でコントラストを形作っていて、面白かったですね。
最後、角膜ネタのところ、185㌻あたりは、うるっときてしまいました。
人々は、みんな、一生懸命に生きているんだなぁ、と、人間のはかなさと愛おしさを感じさせる小説でした。