総理に告ぐ: 新橋署刑事課特別治安室<NEO>
評判
総理に告ぐ: 新橋署刑事課特別治安室<NEO>の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 - ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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そしてもう一つのタイプは、化け物である。自分のやりたいことのみ、やる。誰が死んでも、誰が傷ついても、やる。もちろん、嘘も平気でつく。人の痛みを感じる能力は持たない。彼ら・彼女らの「悪」の定義は単純至極、自分の邪魔をするもの、である。
実在の現首相を指すことが明白である倉石喜一郎首相は、憲法も何も全て無視し、危険な法案を次々成立させていく。倉石を育て、首相の座に就けた元政治家佐竹一馬は、倉石が人間の心を欠いた化け物だったと気づく。佐竹は自分の失敗を悔み、自分だけが知っている首相のスキャンダルを暴露して、倉石を失脚させようとする。佐竹が驚愕の内容を自宅で口述しているまさにそのとき、という場面から話は始まる。
先の勝手な分類では、佐竹ははじめのタイプであり、そして現首相を模した倉石は、もちろん後のタイプである。展開が早く、最後まで一気に読むことができる。デイヴィッド バルダッチや森元首相とその息子などを連想させることがいろいろあり、その意味では独創性に欠けるのかもしれないが、それは作者が現在の政治家の腐敗状況に危機感を感じてペンを執ったという証でもあるだろう。タイトルから著者の怒りが感じられる。この国の現在の状況、実在の政治家と重ね合わせながら、広く読まれるべき本である。