クララ殺し

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評判

クララ殺しの評価:

3.78/5点 レビュー 18件。 D ランク

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平均点3.78pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(4pt)

前作に劣らないクオリティ

アリス殺しの続編ということで書かれた本作クララ殺し
主人公は前作アリス殺しの主人公である栗栖川亜理のサポートに徹していた蜥蜴のビルこと井森健です。この本を手に取る方はアリス殺しを読了している方が多いと思うのですが、当然中にはアリス殺しを読んでいないが本作が気になっているという方もいらっしゃると思います。アリス殺しを読んでいなくても本作は楽しめるかどうか、ぶっちゃけた話楽しめる割合は6割強程度だと個人的に感じました。
まず初見の方への配慮として見られる部分が
・舞台が前作の不思議の国ではなくホフマン宇宙という全く別の世界での話であるという点
・その舞台に合わせて登場人物が一新されており、前作に出てきた登場人物は主人公の井森健ただ一人であるという点
次に初見の方だと困る部分が
・2つの世界のアーヴァタールの関係の説明が前作より簡素であるため初見ではとっつきにくいという点
・アーヴァタールの死について前作では終盤にどんでん返しの一つとして使われるネタが本作では序盤であっさり説明される点
・序盤にて井森健があるワードに反応するシーンがあるのですが、前作を読んでいないとなんのこっちゃと感じてしまう点
・エピローグ、つまり物語の締めくくりという重要な場面にて井森健と栗栖川亜理の会話の内容がわからないという点
よってまだアリス殺しを読んでいないという方は先に読んでおくと世界の仕組みなどを理解しやすく、本作もスムーズに読めるかと思います。

帯にもアリス殺しの続編と書いてあったのでそれを踏まえての評価です。まず感じたのが井森健とビルの書き分けの上手さです。頭が切れ、洞察力に優れる井森健に対して他人に嘘がつけず頭の悪いビルは正反対であるが一心同体でもあります。それ故に井森健の推理をビルに(理解力不足が原因で)共有できなかったりと前作同様不便さが付き纏いますが、井森健とその協力者たちにより井森健からビルへ、ビルから井森健へと上手く情報を伝えていく様子が描かれています。
次に登場人物ですが、私はホフマン作品に関しては全く触れたことがなかった故に登場人物の把握が少々大変でした。前作にはなかった登場人物の説明が最初にまとめて書かれているので助かりました。
そしてどんでん返しですが、ネタバレを避けるため詳しくは書きませんが、前作より難解になっています。前作を読んだ方なら分かるかと思いますが2つの世界とアーヴァタールの関係上終盤畳み掛けるようなネタバラシに襲われますが、今作でもそれは健在で前作以上にネタバラシが(そんなところにまでか!と思うほどに)飛び交います。しかし前作と少々異なる点は本当に注意深く登場人物の会話を読んでいればある程度予測は可能であるという点です(私は見事にスルーしてしまいましたが)。
アリス殺しとどちらが好きかと聞かれたらとても悩みどころですが、私個人としては真犯人の下衆さ加減が滲み出たアリス殺しの方が好きです。ですがトリックやどんでん返しに関しては当てられた部分と当てられなかった部分の両方があったクララ殺しの方が好きです。

作品全体の評価としては上記にある通り本作のみでは初見の方がついて来づらいという点(これは本作でいちいち説明してたら興ざめなので仕方ないのですが)、中盤が動きが少なく退屈したという点の2点が要因で☆-1とさせていただきます。
前作同様とてもいい本だと思いますので、前作が気に入った方はぜひ手に取ってみてください。
クララ殺し (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: クララ殺し (創元推理文庫)より
448842015X
No.1
(4pt)

前作に劣らないクオリティ

アリス殺しの続編ということで書かれた本作クララ殺し
主人公は前作アリス殺しの主人公である栗栖川亜理のサポートに徹していた蜥蜴のビルこと井森健です。この本を手に取る方はアリス殺しを読了している方が多いと思うのですが、当然中にはアリス殺しを読んでいないが本作が気になっているという方もいらっしゃると思います。アリス殺しを読んでいなくても本作は楽しめるかどうか、ぶっちゃけた話楽しめる割合は6割強程度だと個人的に感じました。
まず初見の方への配慮として見られる部分が
・舞台が前作の不思議の国ではなくホフマン宇宙という全く別の世界での話であるという点
・その舞台に合わせて登場人物が一新されており、前作に出てきた登場人物は主人公の井森健ただ一人であるという点
次に初見の方だと困る部分が
・2つの世界のアーヴァタールの関係の説明が前作より簡素であるため初見ではとっつきにくいという点
・アーヴァタールの死について前作では終盤にどんでん返しの一つとして使われるネタが本作では序盤であっさり説明される点
・序盤にて井森健があるワードに反応するシーンがあるのですが、前作を読んでいないとなんのこっちゃと感じてしまう点
・エピローグ、つまり物語の締めくくりという重要な場面にて井森健と栗栖川亜理の会話の内容がわからないという点
よってまだアリス殺しを読んでいないという方は先に読んでおくと世界の仕組みなどを理解しやすく、本作もスムーズに読めるかと思います。

帯にもアリス殺しの続編と書いてあったのでそれを踏まえての評価です。まず感じたのが井森健とビルの書き分けの上手さです。頭が切れ、洞察力に優れる井森健に対して他人に嘘がつけず頭の悪いビルは正反対であるが一心同体でもあります。それ故に井森健の推理をビルに(理解力不足が原因で)共有できなかったりと前作同様不便さが付き纏いますが、井森健とその協力者たちにより井森健からビルへ、ビルから井森健へと上手く情報を伝えていく様子が描かれています。
次に登場人物ですが、私はホフマン作品に関しては全く触れたことがなかった故に登場人物の把握が少々大変でした。前作にはなかった登場人物の説明が最初にまとめて書かれているので助かりました。
そしてどんでん返しですが、ネタバレを避けるため詳しくは書きませんが、前作より難解になっています。前作を読んだ方なら分かるかと思いますが2つの世界とアーヴァタールの関係上終盤畳み掛けるようなネタバラシに襲われますが、今作でもそれは健在で前作以上にネタバラシが(そんなところにまでか!と思うほどに)飛び交います。しかし前作と少々異なる点は本当に注意深く登場人物の会話を読んでいればある程度予測は可能であるという点です(私は見事にスルーしてしまいましたが)。
アリス殺しとどちらが好きかと聞かれたらとても悩みどころですが、私個人としては真犯人の下衆さ加減が滲み出たアリス殺しの方が好きです。ですがトリックやどんでん返しに関しては当てられた部分と当てられなかった部分の両方があったクララ殺しの方が好きです。

作品全体の評価としては上記にある通り本作のみでは初見の方がついて来づらいという点(これは本作でいちいち説明してたら興ざめなので仕方ないのですが)、中盤が動きが少なく退屈したという点の2点が要因で☆-1とさせていただきます。
前作同様とてもいい本だと思いますので、前作が気に入った方はぜひ手に取ってみてください。
クララ殺し (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: クララ殺し (創元クライム・クラブ)より
4488025501