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古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かします
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古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かしますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ボーイミーツマニアックガール! 人の死なない専門知識ミステリーの作り方 材料 ある方面の専門知識を持つ美人女性ホームズ 読者の目となる凡人初心者男性ワトソン 脇を固める個性的な仲間達 皆の集うお仕事空間 各話のゲストキャラクター&必要なら犯人 読者の知らないだろう濃い知識 レシピ 1.ワトソンとホームズを出会わせ&知り合わせます。ワトソンの持参した謎を、ホームズが解いてあげる形が最も手軽でしょう。 2.美人ホームズに惚れたワトソンが、ホームズのいるお仕事空間で働き始めます(常連客になる形や、ワトソンの職場にホームズが通う形、というアレンジも可能です)。 3.仲間やゲストキャラの持ち込む謎を、ホームズが解決していきます。なるべくコアな知識を交えて、読者の知的好奇心を刺激しましょう。 4.場は大体完成しました、あとは3を心行くまで繰り返しましょう。徐々にワトソンの恋を進展させてあげると、味が変わって良いかもしれません。作品全体を貫く大きな謎を用意しておくと、シリーズ物として長く楽しめるでしょう。 5.適当なタイミングで終わらせます。が、この形ならいつでも再開可能でしょう。一話完結型シリーズミステリーは、作り手にとって非常に便利なのです。 6.……あんまりこのスタイルに頼ると、作者の腕と持ち味を殺してしまうかもしれません。今作『古書街シネマの案内人』のように。 と、前置きが少々長くなったがそういうことである。 今作、ボーイミーツマニアックガール型の部分は全然面白くなかった。映画の案内人である美人女性ホームズも、就職を控えた大学生ワトソンも、彼らの集う神保町の名画座も、一緒に働く人々も、お客様達も概ね平凡だった。平凡な変人の寄せ集めで、別にこの場とこの人達じゃなくても話が成り立つなぁと思うことしきりだった。 けれども決して、つまらない作品とは感じなかった。どうしようもないテンプレスタイルを差し引いても、映画を絡めた謎と、オチのつけ方はなかなかに素敵だった。そこまで深みのない、伏線小技積み上げ型の2話目もオチは意外で笑えた。ありふれた配置と構成の中に、この作者ならではの光るものがあった。……だからこそ、冒頭で述べたボーイミーツマニアックガール型の作りが邪魔に思えた。戦時中の日本映画史に迫る4話目など、これだけを単品で長編小説に仕立てても味わい深いだろうに。既存のスタイルの連作短編中の一話として、埋もれてしまっているのが惜しい。 売れ筋のレシピに従って作れば、大失敗は避けられるのかもしれない。冒険資金のない出版社や編集者、とりあえず当てたい作家にはいい方法なのだろう。けれどもその先には、テンプレの成功以上のものはない。 あなた方はいつまで、同じ映画を見せるおつもりか。 そういえば、2話目でこの名画座の売店では「ポップコーンは扱っていない」とあるのに、1話目の名画座の風景描写で普通にポップコーンが登場しているのは何故だろう。著者の中でイメージが固まっていなかったのだろうか。 また、257ページ3行目が「おあいこ」ではなく「あおいこ」となっていた。 細かなことだが、気になったので追記しておく。 | ||||
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まず気になったのが伯父を叔父と表記したこと、つぎがE.T.を宇宙人の子ども、としたこと(実際は植物学者です)。「トラトラトラ」に関しては戦争映画に関する用語に違和感を覚えました。オチに使われた作品も納得がいきません。 設定として映画探偵はおもしろそうなんですが、印象としては「ちょっと安い」。 | ||||
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ビブリア古書堂の事件手帖や純喫茶タレーランの事件簿を思わせるタイトル。 映画館で起こる小さな事件は、他2作品とは似て非なる非日常感があってなかなか楽しめた。 その分、残念に思ったのは第一話。 叔父は親の弟、兄なら伯父だ。 第一話の違和感が強く減点。 | ||||
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