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(短編集)
バナナ剥きには最適の日々
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バナナ剥きには最適の日々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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表題作は,著者の SF 作品にはやや珍しく,既知の科学法則の中で実現可能な話なのが良いです.「主人公」の思索にもほとんど飛躍がありません.その意味で,ある種のリアリズムが作品にはあります.今まさにこの宇宙のどこかでこんな探査球が旅をしている,なんてことが,理論上は完全に可能なので,そんな可能性に思いを馳せてしまいます. やや内輪ネタめいたところもありますが,個人的に偏愛を覚えるのは「捧ぐ緑」です.(ごく狭い)一部界隈の研究者にとっては半ば以上あるあるネタみたいなところがあるので,読みながらにやにやしてしまいました.「ゾウリムシは信仰を持つか」という研究テーマについても,確かに実験に落とそうと思うとそんな感じになるなあと,ふむふむ言いながら読み進めました. ところが解説へ飛ぶと,「独特の『わからなさ』が立ち上がる」と書かれてしまっています.ややひねくれた見方にはなりますが,「研究の話を正確にしたところで専門外のひとには真面目に受け取ってもらえず,茶飲み話のレベルでおもしろがってもらうのがせいぜいだ」という,短編冒頭の愚痴が回収されてしまっているわけです.そんなところも含めてにやにやしました. | ||||
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自分の覚え書きも含めてレビューさせていただきます。 ネタバレは、なしになります。 ※評価は、私個人のものになります。 パラダイス行 ×佳作 バナナ剥き ×佳作 祖母の記憶 ×佳作 AUTOMATICA 〇超短編だが良作 equal △力作だが佳作 捧ぐ緑 〇良作 jail over △佳作(佳作の中では良作に近い) 墓石に ×佳作 エデン逆行 ◎名作寄りの良作 佳作が多いのは、海外のヒューゴー賞とかを獲っているSFの短編作品群と同時期に読んだ影響もあります。 作家業として書いているかガチで力作を書こうとしている時なのかで、意気込みや力の入れようが違うとは思うので仕方ない面もある。 『パラダイス行』『祖母の記憶』に関しては、何故、短編集の序盤にさして面白くない話を持ってきたのかが不明。 『バナナ剥き~~』に関しては、何故表題作なのに佳作なのかが不明です。 佳作群に関しては、読んでるというよりも作者個人の感覚のものを読まされてるというだるさがある。 『AUTOMATICA』超短編ですが、短編集の序章として読むのにも、単発作品として読むのにも良い。 『equal』1ページの作品が18篇あるような作品。その内の3篇~4篇程度は、文学や詩として十分に価値のある作品がある。 まとめて小説とせずに、たとえば優れた数編だけ短編集のインタルードとして現代詩として掲載したら、とても良かったのかもしれない。 まとめる事で、佳作になってしまっている。 『捧ぐ緑』これは良作。このレベルの作品をコンスタントに書ける作家だったら全作品を追いたいと思わされる。 『jail over』佳作だけど趣があります。佳作の特徴も多いけど、良かった趣向も少しあると思います。 『エデン逆行』これは名作。もし1篇だけしか再読できないのなら迷わずこの作品を選ぶ。 最後の辞書の比喩が、本編と論理的にどれほど関係があるのか。雰囲気だけで論理的に関係があるとは言えないのか。 分かるようになってから読むとまた評価も変わるのかもしれない。 | ||||
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わからないのにおもしろい。 なんてものは存在しないと、 ぼくは思います。 わからないのに、 なんとなく絵が想像できる。 わからないのに、 漢字から謎理論の内容はわかる。 わからないけど、 会話の端々から感情は伝わる。 わからないのが続き、 限界の前にわかる部分が現れる。 これが、 わからないのに成立する物語の、 大概の正体だと思います。 まず、必要なのは説得力ですが、 この本を開くと、 著者の学歴が目に飛び込んできます。 その先で急に展開するのは、 無理問答のような言葉遊び。 不意打ちの知らない理論。 (空想理論混入の可能性あり) でも会話は会話で、 互いに伝えようとする部分は、 平易なわけです。 呼吸を止められているかのような、 解らないという苦しさ。 それが不快になる前に、 少しだけ酸素を与える。 開放されると、 快感が脳に喜びを伝える。 わからないけど、 なんか面白いぞと錯覚する。 まるで拷問や、 人質症候群のようですが、 そんなことに文字数を使えば、 そりゃ物語としては、 なにも展開する余地はありません。 ページの半分で済むことを、 十ページも使ってぐるぐると回す。 A地点からB地点に行くだけでも、 記憶の中のC地点と、 空想上のD地点と、 そこから連想するE地点と、 それらを情報として、 実在するかもしれないF地点。 F地点を信じる人の、 その証拠となる可能性を秘めた、 G地点かもしれないH地点。 H地点とA地点は同じで、 それを仮にI地点とする。 Iがゴールだとするならば、 Aはスタート地点ではなく、 ゴールの可能性があり、 地図などの情報を信じないならば、 自分の今いるのは、 もしかしたら未知の、 J地点かもしれない。 B地点に行くことで、 なにかが判明するのだろうか? 今ここは、A地点なのか、 J地点なのか。 それらすべては、 夢なのか。現実なのか。 A地点とは、そもそも、 誰にとってのスタートで、 誰にとってのゴールで、 そう考えてしまうのは未知だからで、 もしかしたらA〜Jは、 ひとつの地点かもしれない。 なんてことを、 バカが言うと「はいはい」と、 流されて終わりですが、 高学歴のかたが言うと、 「なるほど結論は?」と、 ついなにかを期待してしまう。 でも基本的には、 SF的な難解さをのぞき、 言葉遊びとは、 そーゆーくだらない風潮への、 アンチテーゼであると同時に、 そんな風潮があるなら、 利用させてもらおうという、 著者のしたたかさもあるか? という反骨的かつ、 策士的な印象も受けました。 めんどくさいので、 他の著作を買うかは未定です。 数百冊ある読みたい本が、 いつか片付いたら、 もしかしたら考えるかも。 でも十冊読むと三十冊増えるので、 読むほど積み本が増えていき、 片付く気配がありません。 でももしかしたら、 この本の記憶が後々、 すごく心地よい時間として、 脳内によみがえり、 なにか他のも欲しい、 となる可能性は、 0とは言えないのかも、 しれない気がすると思いかけ、 そうしようと決めずに、 決める可能性だけをのこして、 決めきれないことを楽しみ、 決まったと思えそうな時を待ち、 決めきれないうちに、 もしかしたら欲しくなる。 ということもあるかなと、 決めないままの可能性も置いておき、 この本を、 読み終えた本を入れておく用の、 プラケースに収納しようと思います。 ていうか、 小説の新人賞とかって、 日本語なのに異国語のような、 不思議な読書体験を求めます、 みたいな、 本を読み過ぎの人が審査してて、 だから、 こーゆーのが好まれるのかなと、 すこし意地悪な見方も、 してしまいそうになりました。 | ||||
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表紙のデザインが可愛くてジャケ買いしましたが、状態が良くなかったです。上の部分には折り目がついていて、擦れ傷も沢山あります。個人的にかなりショックでした。中身は黒い汚れが少しついていました。 | ||||
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なんとなく理解できるような、 でもなんだか頭がぐるぐるしてくるような、 不思議な感覚になれる本です。 文章の内容に引き込まれるから面白いというのではなくて、今までに感じたことのない頭のぐるぐる感覚を与えてくれた本ということで、面白い本だなと手元に置いています。 こんな本もあるのだな、と感慨深く思います。 | ||||
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10作収録。 変わらず「わからないけどおもしろい」作品。初めて円城塔を読むならば、これから手にしてもよかったかもしれない。 個人的には怪奇幻想色のある「Jail Over」がお勧め。 | ||||
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『どちらかというと分かり易い最新作品集』との評が物語るように、氏の中でも分かり易い気がする本作。 ですが安心して下さい、気のせいです。相変わらず分からないのに面白い不思議さは、仕組みが分からなくても利用出来る便利な家電と似ているかもしれません。 | ||||
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色んな媒体に掲載された作品を集めたもので、作者にしては読み易い。そして何となくわかったような気になるのが知的優越感をくすぐる。作者が圧倒的な理系知識を基に小説を書いているのは凡人にもわかるので、少しでも理解出来ると嬉しくなるが、こんなもの訳がわからん、と正直に貶してしまうと自分のバカさを告白するようでそうはし辛い。円城塔がそういう作家なのは確かだと思う。悪く言えばずるい。 たぶんもっともらしくはあるが、ただのホラ話なのだろう。仮にそうだとしても、こんなに理屈っぽそうに書ける事自体が凄いし、わからないけど面白く読めるのだ。個人的には難解な現代詩のようなequalが気に入った。 円城塔が面白いフリをするのはカッコ付けたがりの、私みたいな人間だと思う。いや、ホントにずるい作家だ。 | ||||
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知的快楽という言葉があるが、円城塔ほど知性の快楽の深さを知らしめてくれる作家はいないだろう。 自分語りとうんちくと思考実験と、それらに冷や水をかける読書感想文みたいな唐突なユーモア。円城塔と他の作家を隔てる、これらの熱のこもらないやりとりが不可解な設定をさらにねじれさせる。 かと思いきや読み終えてみると、普遍的な青春ドラマや思い出話だったような気もする。この「残らなさ」がある種の人々にとってはたまらない。かくいうぼくもその一人です。宇宙人を探索するために送り出された衛生の妄想とひとり言を描く表題「バナナ剥きには最適の日々」などがいい例だろう。 我々は未知を追い求める存在であるが、現実がその様子を冷笑する。未知ってなんだろう、わからないってなんだろう。そうした紙にもならない疑問を小脇に抱えて現実に生きている。そうした瞬間にふと円城塔を読んでみる。すると、「わからない」ことそのものがそこに姿を表す。読書の最中僕らは理解不能ななにかと向き合い格闘し、わからないまま読み切り、結局なにも残らなかったりする。メッセージとかも特にない。なぜ残らないのかそれ自体もよくわからない。合理的に片付けられないような、かといって合理以外の何物でもない文章と対峙して見えてくるのは、なぜだかそれを冷笑しきれない現実だ。ぼくはそれがたまらない。 文芸誌にとどまらず、円城塔がいろいろなフォーマットで発表してきた作品が本書には勢ぞろいしている。円城塔作品に慣れている人には小粒ぞろいに感じられるだろうが、初読者の自分には円城塔の持つ世界観を俯瞰するためのカタログにもなった。いい入門書であるが、入門書と呼ぶにはまったく理解し難いのでご注意を。 | ||||
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解説に「なぜ『わからないけどおもしろい』と感じるのかがちょっとわかる(かもしれない)作品集」とありますけど、そう思います。円城さんの本を読むのは2冊目ですが、わからないけどおもしろい、でも前に読んだ時より少し近づけたかも、という感じ。 カルビーノやボルヘスを読んでいるように感じる時もある。軽さ/重さ、明るさ/暗さ、陽気さ/切なさ、そういったものがぺったりくっついていたり、メビウスの輪のようにつながっていたり。非とか無とか全とか、そんな文字が頭に浮かんだり。 おもしろいんだから、わかる/わからないなんて、どうでもいいんじゃない? そう、そのほうがすんなり読める。読み終わってから、なんでおもしろかったんだろう、どこを気に入ったんだろう、と考えたほうが作品全体と素直に向き合える。 でも、それだと作者と読者の対話であるところの小説というものの存在が少し薄れてしまうような気もする。これまでよりさらにおもしろく読もうとするならば、わかろうとする努力も必要だよな。わからなくたっていいじゃないかと開き直って読むとしても。 うーむ、面白い作品集であるが、いろいろと考えさせられる作品集でもあるな。 | ||||
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解説での『わからないけどおもしろい』という言葉に,妙に納得をさせられる一冊. 禅問答や哲学的,屁理屈にも思える言い回しの数々も,冗長や苦痛ということはなく, 言葉は適当ではありませんが,のらりくらりと,うまく口車に乗せられている感覚です. また,その篇自体を理解できないこともあり,テーマやメッセージと思われる部分も, 正直なところ,わかったようなわからないような,スッキリしないことも多いのですが, かといって,それが読後感の悪さに繋がることはなく,逆に不思議な魅力に感じられます. とはいうものの,万人受けする作品かと聞かれれば,答えは明らかに「ノー」ですし, 帯での『著者への入門に最適』という謳い文句にも,読み始めには疑問を抱きましたが, 良くも悪くも著者への関心を引き出されたのも事実で,あながち間違いではないのかも? ※この文庫版では『コルタサル・パス』(SFマガジン 2013年4月号掲載)を追加で収録. | ||||
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表題作の他、「パラダイス行」、「祖母の記録」、「『AUTOMATICA』『円城塔』」、「equal」、「捧ぐ緑」、「Jail Over」、「墓石に、と彼女は言う」、「エデン逆行」、「コルタサス・パス」(文庫化に当たってのボーナス版の由)の全10編の作品から構成される短篇集。本作のキャッチ・コピーは、「分らないけれども面白い円城作品をチョット分る(かもしれない)作品集」の由。言い得て妙である。 冒頭作の「パラダイス行」で、のっけから「ないはないはない」との哲学(禅?)問答が提示される等、円城氏の世界にドップリと浸れる。特に、<文章の自動生成>を扱った「『AUTOMATICA』『円城塔』」(『円城塔』も表題です!)が作者自身による円城作品の自己解説となっていて、円城ファンには見逃せない短編。私も、金子邦彦氏「カオスの紡ぐ夢の中で」で知ったのだが、円城氏は院生時代、金子教授の研究室に在籍し、複雑系(あるいはカオス)の研究をしていた由。その時、今で言う<遺伝的アルゴリズム>等の人工知能技術を用いて、計算機シミュレーションを行なっていた様だ。円城氏が計算(機)理論にも詳しい理由が頷けた。更に驚くべき事は、金子氏の作品(構成は鵺の様)中の"小説もどき"中に、円城氏が<小説自動生成プログラム>として登場するのである。<小説自動生成プログラム>としての円城氏と人間(!)の作家としての円城氏との関係が、本短編において、書き手と読み手との間の相互作用に基づいて簡潔(無碍?)に説明されている。 表題作は、宇宙物理学を突き詰めると、哲学や詩の世界へ彷徨ってしまうのかと思わせる印象的な短編。「捧ぐ緑」はゾウリムシの進化実験を扱ったものだが、茶飲み話→講演→着想外の結末へと至る展開が奇抜。「Jail Over」は珍しくホラー味が漂う短編だが、結局は"わたし"と"わたし"が繰り出す妄想との関係を主に、幾つもの表象に対する位相(例えば、脳=牢獄)を埋め込んだ最も円城氏らしい良く分からない作品。「墓石に、と彼女は言う」、「エデン逆行」、「コルタサス・パス」の三編も多次元宇宙、鏡像、創世記、一瞬の邂逅等を扱って神秘的雰囲気(良く分からない感)を漂わせている。「コルタサス・パス」には「よくわからないということがよくわかった」という自虐ネタとも取れる台詞まで出て来る。本当に良くは分らないが、魅力溢れる作家だと改めて思った。 | ||||
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今作は一見さんもとっつき易いと思われます。 ・「バナナ剥きには最適の日々」表題作。 どんな高性能A・Iでも暇を持て余せばくだらんことを考え出すんだろうなと……おもし ろかった。 ・「祖母の記録」不謹慎だろうけど寝たきり老人の活用法としてユニークだなと感じた。 超高齢化社会をエンタメ脳で乗り切る…… アリだと思った。 ・「コルタサル・パス」自分が生きている現在(いま)も数年とはいわないが早ければ数十年後には〝こんな風に〟語られて〝あん な風〟に扱われる日が来るんだろうなと……ちょっぴり哀しくなった。 全体的に本当読み易かったです。 | ||||
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他の作品には嵌れませんでした。 描き下ろしも入ってて欲しかったです。 | ||||
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帯に「どちらかというとわかりやすい」とか書いてあったから買ったのに、相変わらず分かりづらいですね(褒め言葉) 普段よりは読みやすい気がします。難解な言葉が出てこないので。 読みやすい短編が半分くらいあるのは珍しい気がします。 でもたまに文章が論理式みたいな構造になるのはいつものこと。そこに至るとなんかもう、理解を放棄し始める。いちいち命題の真理値とか考えたくないし。そこら辺は、空気を楽しめばいいんじゃないかと思うので、問題ないのですが。そこの厳密な真偽はストーリーに関係してませんし、多分。 本書ののっけから「ないはないはない」とか訳のわからんことを言い出す主人公が出てきたりで、本当に不思議空間を生み出すのが上手な作家だと思います。 いつも、訳がわからないのに、何時の間にか引き込まれています。 短編集なだけあって、様々なアイディアを垣間見ることができるという意味でも、この作家さんの入門書にちょうどいい気がします。 少なくとも表題作はとても読みやすいので、軽く手にとって見て欲しいなあ、と思います。 | ||||
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これまでの作品と比べて読みやすい短編集。 (≠意味が理解しやすい) 収録作品は以下の9編 ・パラダイス行 ・バナナ剥きには最適の日々 ・祖母の記録 ・AUTOMATICA ・equal ・捧ぐ緑 ・Jail Over ・墓石に、と彼女は言う ・エデン逆行 細部を辿ろうとすると迷宮に迷い込むのはいつものこと。 元ネタを探るもよし、文体を味わうもよし。 自分の思うがままに読み進めるのが一番楽しめるはず。 | ||||
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表題作も切なくて良かったし、何より「equal」が素晴らしかった。 発想も文章もとにかく美しい。 抽象と具象がくるくる自在に入れ替わって、読んでいると心が跳ねる。 手足を縛っている見えない紐が、ぱちぱち切られてゆくような快感。 これほど自由な空間を本の中に作り出せるのは、円城塔だけだ。 | ||||
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