楽園

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評判

楽園の評価:

3.76/5点 レビュー 232件。 B ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全278件 121〜140 7/14ページ
No.158
(3pt)

宮部みゆきはやっぱり現代もの

模倣犯の続編というより、前畑滋子スピンオフ 面白かったです。
ひとつだけ難点をあげるなら、導入部で重要な話になっている「あの事件」で
サイコメトラーは、「誰と接触したのか」について「あいまい」でも言及が
なかったことです。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.157
(2pt)

気持ち悪くなりました。

宮部みゆきさんの作品は、好きで色々読んでます。 模倣犯は、映画でしかみてないので知りません。ピリオド前あたりまでは、先が気になってドキドキして楽しく読んでました。…が…結末あたり昔、現実に残酷な事件があり、それを思い出して気持ち悪くなりました。 なので、2にしました。でも、すごく考えさせられる作品で明日は我が身と感じます。
楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.156
(3pt)

戸惑っています…

上下巻の作品なので、これは2冊通しての感想。
 『模倣犯』で探偵役だった(そう簡単に言えるような単純な小説ではないが)、前畑滋子が別の事件に挑んだのが、この『楽園』である。

 普通、ミステリーだと、探偵役が同一人物なら、「〇〇シリーズ」と呼ばれたりするけれど、『模倣犯』と『楽園』については、「前畑滋子シリーズ」とは言えないだろう。
 『楽園』を読んでいると、しつこいくらい、前畑滋子が『模倣犯』の事件の記憶に振り回される描写が出てくる。それは率直に言って鬱陶しい。
 前畑滋子の存在と、『模倣犯』事件の記憶を持ち出さなければ、この『楽園』という小説が書けなかったようにさえ見受けられるのだが、それは作者側の事情であって、読者には何の関係もない。ミステリーの作者が、この種類の荷物を読者に負わせてはいけないと思う。

 『楽園』は、構成としては、ライターである前畑滋子が事件の謎を追う、「ノンフィクションの舞台裏」と言うべき体裁を採っている(彼女は調べるだけで何も書かないけれど)。だとすれば、この小説の中で起こることは、現実の中に置いても不自然でない、というのが前提ではないか。
 殺人事件の絵を描いた少年に、本当に超能力があったと、前畑滋子が信じてしまう展開は、この小説の手法とは基本的に矛盾しているような気がして、私は戸惑っている。
 フィクションだから何でもあり、と安易に言ってはいけない。作品にはそれぞれのルールというか前提がある。この小説は文体と手法から言って、「超能力は存在しない世界」の話のはずでは?、という疑問が拭えない。

 また、他の方のレビューにもあったが、少年の「山荘の絵」の謎が解かれていないのも不思議。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.155
(5pt)

模倣犯の後味の悪さが消えました。

本作は映画化された「模倣犯」の続編となります。

流石の宮部みゆきで、当然のように面白かったですが、
何より嬉しかったのは、「模倣犯」の後味の悪さが解消されたこと。

「模倣犯」はエポックな作品であったものの、私個人としは好きな作品ではありませんでした。

私と同じように、「模倣犯」に後味の悪さを覚えた人には強くお勧めします。

過去に苦しむ主人公に共感しつつ、あの苦い読後感を解消して下さい。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.154
(3pt)

結局「模倣犯」は超えられず

厳しい言い方になるが、宮部みゆきが「ひとりごちただけ」という気がする。
おそらく宮部みゆき本人もこの本の出来には不満足だろう。
それがとってつけたような題名「楽園」というものに現れているような気がする。
もうちょっとほかの題名があったと思うのだが。
上巻で感じた「迷い」がさらに混迷を深めたような気がしてならない。

おそらくこの前畑滋子シリーズは今後も続くのだろう。
「模倣犯」を超えるまで。
私自身は、宮部みゆきが超能力に傾倒していくのは別にかまわない。
面白い本が書けるのならば。
「龍は眠る」にしても「クロスファイア」にしても面白さは抜群である。
だから「模倣犯」にそこまでこだわる必要はないと思うし、
そもそも「模倣犯」自体が、そこまでこだわらねばならない傑作かと思う。
ただ作家としての性なんだろうなというのはわかる。
「模倣犯」以後の彼女の作品は正直言ってつまらないものが多い。
つまらないというか「暗い」のだ。
デビューしてしばらくの彼女は、
子どもを書かせたら右に出るものはいないのではないかというくらい、
子どもを「活写」出来ていたのだが、
それが出来なくなっていると感じているのは私だけだろうか。

一日も早く彼女が「模倣犯」の呪縛から抜け出せることを期待している。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.153
(4pt)

下巻にどう続くんだろう

「模倣犯」の「スピンオフ」と解説ではなっている本書であるが、
私には、宮部みゆきが「模倣犯」越えに挑んだのが本書であり、
「模倣犯2」とも言うべきものに思える。
それだけ「模倣犯」とのつながりが強く、
「模倣犯」を呼んでいないとわけがわからんという事態に陥るだろう。

この上巻は、「模倣犯」とのつながりを書き連ねるだけに終わってしまう。
断章で事件の予感を感じさせるものの、この上巻は、宮部みゆきの「迷い」以外の
何者でもないように思える。
彼女の筆力で読ませはするし、そこそこ面白い。
だが、「迷い」というか「あがき」しか感じ取れない。

☆4つつけてこのレビューもどうかと思うが、正直な感想である。
ただ、模倣犯を読んだ方にはおすすめするが、未読の方はまず模倣犯からどうぞ。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.152
(5pt)

さすが宮部

この小説は、『模倣犯』のスピンオフのような小説ですが、『模倣犯』を読んでなくても、全然楽しめます。どんどんページをめくる速度が早くなる感じです。いろいろな人の人生が交差し、何が正義で何が悪か考えさせられます。是非おすすめします。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.151
(4pt)

物語は続いていく

「模倣犯」の前畑滋子が再び関わることになった
超能力を持つ少年の絵を調べてほしいという母親からの依頼と、
彼が描いた両親に殺された少女をめぐる物語。

「クロスファイア」のようなサイコが前面にあるようで、
「レベル7」や「模倣犯」で見せた社会派の部分を併せ持つ、
ありそうでなかった宮部みゆき作品だと思う。

前畑滋子が宮部みゆき作品の主人公として再登場したことに
ちょっと驚いたが、最後まで読んで納得がいった。
滋子は自分の中で「模倣犯」の事件をしめくくれずに
いたがこれで大団円、とはならないのが現実だ。
むしろ、これからもあの事件に向き合い、悩み続けていく。

滋子に関わらず、事件に関わった人間は過去を悩み、
未来をどうするか考え続けている。
物語には描かれなかった(時間的な)前後の余白こそ、
この小説のもっとも読ませる(想像力をかきたてられる)部分。
すっきり締めくくったようで、どこかひっかかる読後感は
宮部みゆきの新境地を見るような気がする。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.150
(3pt)

たいしたもんです

模倣犯、超能力、娘殺しこれを結びつけて物語にする。
たいしたもんです。
で?ていう。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.149
(5pt)

脱帽です。

最近評価の高い若手作家のサスペンスフルなミステリーを読んで“宮部みゆき”という作家の偉大さを思い知らされました。

宮部さんの「火車」や「理由」を読んでも痛感することですが、何より登場人物の描写の巧みさ、上手さに舌を巻き、感嘆を漏らさずにはいられません。

小説の骨格となる構成の確かさは言うまでもありませんが、それを引き立てる細部の描写力の見事さが、紙の中に封じ込められた小説という二次元の産物を立体的な芸術作品にまで高めているのではないでしょうか。
どんなに小さな役どころの登場人物も、短いセンテンスでひとりの人間として、きちんと紡ぎあげられ、紙面を動き出す。殊に毒を効かせた人物評の手法が絶品で、思わずニヤリと時には吹き出してさえしまうのです。嫌味のない毒(ブラックユーモア)のスパイスが、紙上の人物に生身の質感と重みをあたえ、作品自体の重厚感と広がりを増幅して読者を紙の中へと誘い、のみ込んでゆくのでしょう。

本作も私は、作者の筆力に身を任せつつ心地よく二次元の紙の中へと沈んでゆきました。
読み進むうち、次々に出会う登場人物を自らの頭の中でイメージしつつ、その人物像を実在の俳優さんに当てはめてみたりしながら堪能させて戴きました。ちなみに、個人的には滋子さんは、江角マキ子さんをイメージしています…。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.148
(3pt)

どうしてSFにしてしまうのか

★★★☆☆

この楽園は、私が絶賛した「模倣犯」の続編というか主人公が同じなのだが、どうして今まで読まなかったのかというと、「超能力」とかが出てくるという事で、一気に興ざめしそうな感じだったから。

実際に読むと、やはりぐいぐい引き付けられるし話の展開も最後まで気が抜けず、目が離せなくなり…という事で一気に読んでしまうのか?と思いきや、やはり発端が「予知能力」「Psychic Investigator」みたいなのがあってこそこの話が始まっているというのがどうも…。

そうは言っても宮部さんの筆力はたいしたもので、逆にどうして超能力を持ってきて大衆小説からSFにしてしまったのだろう?

あらすじは、息子を交通事故で亡くした母親がもっと息子の事を知りたいという事で色々整理をしていたら、変な絵が出てきて、それを模倣犯のときのライターに鑑定?調査依頼。その絵に書かれていたものは、誰も知るはずがない事件現場の遺留物。しかもその事件が前に自分が関わった模倣犯の殺人現場…。結局自分はあの事件から逃げる事はできないのか〜と調査に乗り出し、結果的に別の殺人事件の真相を暴いていく…という流れ。その別の事件というのも不良の娘を殺して15年?以上自分の家の地下に埋めていた両親とそれを知らずに生活していた妹の生き様。単に娘殺人だけではなく、その両親を脅すさらなる悪人、それをかばう地域の有力者…。

とにかくスタートが超能力でなく、何か別のきっかけで始まっていればもう少しはまったかも…。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.147
(5pt)

繋がり

この小説は、物静かな夫妻が非行少女であった長女を自らの手で殺めた痛ましい事件と、最近、交通事故で亡くなった少年との繋がりを探るミステリーである。

 殺人事件は16年前に起こっており、長女は床下に埋められていた。火事で家が半焼し観念した夫婦が警察に出頭するまでは、誰も知りえなかった事件だ。その死体が埋まった風景を萩谷等少年は発覚前に描いていた。
 なぜ等は知り得たのか?等が亡くなった今、母である敏子にはその理由を知るすべはない。敏子が等のことなら何でも知りたいと調査を依頼したのが、本作品の主人公でライターの前畑滋子である。
 夫婦の次女、土井崎誠子も両親が姉を殺めた理由を知りたく、滋子に調査を依頼する。この小説の主な登場人物はこの3人である。

 最初の数十ページは、いささか状景描写が過剰な気がするが、そのぶんページをめくる速度が遅くなり、結果的にはストーリーが回り始める頃には、評者は小説の世界に引きずりこまれていた。
 都会の住宅街で秘密裏に行われ、誰も気づかなかった殺人事件と、等の超能力もどきの能力は、どちらもそこだけ、ほの暗い異空間が生じたような薄気味悪さを感じる。
 また、断章という章題で明示された伏線は、読者の足を掴み、ずるずると沼地に引きずり込むような不気味さをかもす。

 上巻は等と事件の繋がりを探る話が中心である。主人公の滋子は思いこみと想像力が強すぎる性格で、その暴走しがちな性格も影響し、繋がりの可能性はどんどん増加しストーリーは混迷していく。
 逆に下巻は土井崎夫婦が抱え続けた心の闇に向けて話が収束していく。

 このミステリーを軸に、家族に都合良く扱われた萩谷敏子の人生や、あるボランティア団体の実体など、人間の陰の部分を折り込み物語は深みを帯びている。人物描写も重層的で良い。
 上下巻合わせて900ページを越える力作だが、それにふさわしい深さと広がりを持つ作品である。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.146
(4pt)

読み応えがありました

読み始めたら止められなくなり上下巻を2日で一気に読みました。

宮部作品は至る所に伏線が隠れているのでそれを見逃さない様、細心の注意を払いながら読み進みました。
上巻の段階ではストーリーの展開が読めず一体この先どうなって行くのか想像しながらでしたが
下巻では、絡み合った糸が1本ずつスッキリと解き離れて行く感じで気持ちよかったです。

内容その物はキツくて残忍な内容でしたがラストに一筋の光が感じられ読後感は良かったです。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.145
(4pt)

面白かったです!

ふぅ…
上下巻2日で一気に読み疲れました…^_^;
宮部作品は至る所に伏線が隠れているのでそれを見逃さない様、細心の注意を払いながら読み進みました。
上巻の段階ではストーリーの展開が読めず一体この先どうなって行くのか想像しながらでしたが下巻では、絡み合った糸が1本ずつきっちり解れて行く感じで気持ちよかったです。
内容その物はキツイ・残忍な内容でしたがラストに一筋の光を持って行く所が宮部さんらしいかな〜と思いほっとしました。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.144
(3pt)

シナリオ小説

たしかにこの作者は、一流のストーリーテラーだと思う。
自分の作り上げた虚構の中に没入し、悩み、苦しみ喘ぎ、そして展開していく様に、一分の妥協も無い。この前畑滋子の活躍が、事実ではなく、たった一人の女性の頭の中から生まれたということに、僕は大いに驚嘆した。一番的確な言葉を使い、正しく、解りやすく、そして目に浮かぶような文章表現もすばらしい。決して「模倣犯」の続編ではなく、産経新聞の連載小説の単行本化で、宮部みゆきのまったく新しい作品だと思う。
ただ、すこしがっかりした。
いや、この作家の他の作品を、多少読んでいるだけに、すごくがっかりした。
ちょうど、前作「模倣犯」がベストセラーになった頃、作家の関川夏央氏が、このような”長大小説”が次々と世に出て、そこそこのセールスを上げている状態を評して、「筋書きみたいな小説が好まれている現状」と言った事がある。この作品はまったくそれに当てはまると思う。筋書きどころか、台本小説だ。
(台詞ート書きー台詞ート書き…。)
この連続だ。読者はまるで行間を読む必要が無い。1から10まで、きっちりと説明がある。きっぱりすっきり、我々は完全に納得のうえ、残酷な結末を読み終える。作家の旺盛な想像力(創造力)の前で、我々は圧倒されながらも、不甲斐なさを感じる。よく喋る小説家はたくさんいるが、それよりもひどい。ぼくらのイマジネーションを萎えさすのだから。
ぼくは前畑滋子”次の”活躍を大いに期待する。頭の切れる、手際の良いライターではなく、凄絶な事件の前に、もがき、苦しむ主人公として。
楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.143
(4pt)

「模倣犯」とはまた違ったテイスト。

「模倣犯」の前畑滋子が主人公であるものの、続きではないです。
山荘の描写はちらりと出てくるものの・・・。
今度の事件は連続殺人などの大きなものでこそありませんが、
静かだからこそ恐ろしいものではあります。

ただし、「模倣犯」の時からの、
ひとりひとりの人物描写に執拗なまでの厚みを持たせ、
息を吹き込む宮部みゆきならではのテイストは健在。

惜しむらくは、厚みを持たせすぎて事件の輪郭がボヤけてしまったところ。
こまごまとしたひとつひとつの事柄が、どう起伏をもち、収束するのか、
楽しみにさせる上巻。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.142
(3pt)

面白いけど、宮部みゆきだと思うと辛口に・・・

「むむむ…」というのが、読了後の第一感想です。
普通に小説としておもしろいとは思うんですが、
宮部みゆきだったらもっと面白くてもいいんじゃない、といいますか。
上巻であれだけ語られていた「ちや」にまつわる過去話とか、
等の力と事件の関わり方とか、上巻の美術教師の話とか、
「これがこれからどう繋がっていくの?」ってワクワクしていたのに。
結局、ただ置いてあっただけの話にされてしまいました。
前畑滋子も、「模倣犯」ではあれだけ胸のすく活躍をしてくれたのに、
今回はただの「知りたがりのおばさん」。
上巻で期待していただけに、残念。
ただ、繰り返しますが、宮部みゆきじゃなかったら普通に楽しめる小説なので、
この評価にさせて頂きました。
心理描写も丁寧で入り込みやすいし。
楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.141
(4pt)

「模倣犯」とはまた違ったテイスト。

「模倣犯」の前畑滋子が主人公であるものの、続きではないです。
山荘の描写はちらりと出てくるものの・・・。
今度の事件は連続殺人などの大きなものでこそありませんが、
静かだからこそ恐ろしいものではあります。
ただし、「模倣犯」の時からの、
ひとりひとりの人物描写に執拗なまでの厚みを持たせ、
息を吹き込む宮部みゆきならではのテイストは健在。
惜しむらくは、厚みを持たせすぎて事件の輪郭がボヤけてしまったところ。
こまごまとしたひとつひとつの事柄が、どう起伏をもち、収束するのか、
楽しみにさせる上巻。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.140
(5pt)

超絶技巧のストーリー展開

著者の作品はこれまで「模倣犯」しか読んだことがないが,その作品の続編ということで読んでみることにした.

ストーリーは「模倣犯」の事件から9年が経った設定で,事件で大活躍したが,大きな心の傷を負ったフリーライター・前畑滋子のもとに,荻谷敏子という女性が12歳で事故死した息子に関する不可思議な依頼を持ち込むという内容で始まる.その依頼内容とは,女性の息子が,予知能力を持つ超能力者だったかも知れないので,その真偽を調べて欲しいという突飛なものだった.

ストーリー展開は非常に巧妙で,読者を引き込む文章力は,さすがとしか言いようがない.詳細はネタばれのため割愛するが,思いもよらない展開が随所にちりばめられ,読者を飽きさせない流れは素晴らしい.また途中に断章がいくつか挟まれていて,それが後のストーリーに関連するという仕掛けも面白い.
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.139
(5pt)

超絶技巧のストーリー展開

著者の作品はこれまで「模倣犯」しか読んだことがないが,その作品の続編ということで読んでみることにした.
ストーリーは「模倣犯」の事件から9年が経った設定で,事件で大活躍したが,大きな心の傷を負ったフリーライター・前畑滋子のもとに,荻谷敏子という女性が12歳で事故死した息子に関する不可思議な依頼を持ち込むという内容で始まる.その依頼内容とは,女性の息子が,予知能力を持つ超能力者だったかも知れないので,その真偽を調べて欲しいという突飛なものだった.
ストーリー展開は非常に巧妙で,読者を引き込む文章力は,さすがとしか言いようがない.詳細はネタばれのため割愛するが,思いもよらない展開が随所にちりばめられ,読者を飽きさせない流れは素晴らしい.また途中に断章がいくつか挟まれていて,それが後のストーリーに関連するという仕掛けも面白い.
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407