楽園

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評判

楽園の評価:

3.76/5点 レビュー 232件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全278件 81〜100 5/14ページ
No.198
(5pt)

楽園(上)

個人読書履歴。一般文学通算360作品目の読書完。2011/04/11
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.197
(5pt)

楽園(上)

個人読書履歴。一般文学通算360作品目の読書完。2011/04/11
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.196
(4pt)

良い小説だと思います

最後の終り方に涙してしまった。
敏子が失ってしまった最愛の存在は戻ることはないけれどそれでも救われた思い。
下巻は発端となった均君の能力の有無よりも
(それはもう滋子も認めざるを得ないので本当にあったのだと)と
ある一家の悲劇とその事件の真相と深部に触れるものだった。
門前払いばかりの敏子が最後に辿り着いたのが
滋子のところだったのも均君の導きだったんじゃないか・・と思わせてしまう。
それにしても事件を通して家族や親子や
血の繋がりって何だろうと考えさせられる作品でした。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.195
(1pt)

がっかり

(下巻の内容も含め)
もともと、現代物と時代物の作品の出来には大きな開きがあると思っていたけど、
ここまで駄作になると本当にがっかり…
宮部みゆきの息もつかせぬような独特の書き回しが無い。
途中で何度も投げ出しそうになりながら何とか読破。

そもそも、最初のおかあさんの依頼に対して、解決が行われていない。
結局、男の子がサイキックなのかどうか明らかにされないまま
めでたしめでたしだから良いでしょ。というような終わり。
複数の人間の絡みも、不必要に複雑化するためだけに利用されて
魅力のある人間が出てこない。

なにより、主人公の滋子の原動力が
「私は知りたい。」という身勝手なもので共感できない。
マスコミやパパラッチのしつこさ・身勝手さを見るようで気分も悪くなった。

時代物とは別人が書いているのかと思うような稚拙さ。
心底がっかり。

もう時代物だけに絞ればいいのになーと思う。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.194
(1pt)

がっかり

(下巻の内容も含め)
もともと、現代物と時代物の作品の出来には大きな開きがあると思っていたけど、
ここまで駄作になると本当にがっかり…
宮部みゆきの息もつかせぬような独特の書き回しが無い。
途中で何度も投げ出しそうになりながら何とか読破。

そもそも、最初のおかあさんの依頼に対して、解決が行われていない。
結局、男の子がサイキックなのかどうか明らかにされないまま
めでたしめでたしだから良いでしょ。というような終わり。
複数の人間の絡みも、不必要に複雑化するためだけに利用されて
魅力のある人間が出てこない。

なにより、主人公の滋子の原動力が
「私は知りたい。」という身勝手なもので共感できない。
マスコミやパパラッチのしつこさ・身勝手さを見るようで気分も悪くなった。

時代物とは別人が書いているのかと思うような稚拙さ。
心底がっかり。

もう時代物だけに絞ればいいのになーと思う。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.193
(2pt)

平凡な作品…

上巻にいささか残念させられ、下巻こそはと思い読んでみましたが、非常につまらない作品でした。
(宮部みゆきファンの方には辛口でスミマセン…)

ただ淡々と物語が進んでいくだけで、アッと思わせるクライマックスでもなく、静かに終わりを迎える内容でした。
これが本当に数々の賞を受賞した宮部みゆきさんの作品かと改めて感じられます。

読書に費やした時間がもったいなく感じられました。
楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.192
(3pt)

交錯するいくつかのシナリオが興味をそそられます。

まだ上巻を読んだだけですが、滋子が体験した9年前の事件がきっかけとなり、等の生い立ちを基に明らかになる萩谷家の内部事情、等の通っていた小学校が抱える問題、あおぞら会という児童福祉センター、16年前の殺人事件、そして要所要所に挟まれる不可解な物語…。

これらの物語が、等を調べる滋子の眼前にどのような関連性で現れるのか興味がそそられます。

ただ全体的に文章が冗長で、上下巻に分かれるほどの小説かなと現時点では思われますので、☆3つとしました。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.191
(4pt)

程良い長さです

宮部みゆきの現代を舞台とした長編小説。
2005年途中から産経新聞で連載していたものを書籍化している。

模倣犯で活躍した人物、前畑滋子が登場。
かつて2004年に読んだ模倣犯の雰囲気はこうだったかなと懐かしく思えた。
と言ってもさすがに模倣犯ほどの超長編ではなく、適度な長さであると思う。

模倣犯の長さでは時間的にも精神的にも余裕がないと読み終えることが難しいと思う。

その点本作品は良い。謎に関しても超能力に関するものが出る。
宮部みゆきの現代小説はしばしばそういった展開がある。

(蒲生邸事件、龍は眠る、クロスファイアなど)

ただし、本作はその異能者が既に他界している設定であり、
どのようにもつれる糸をほどいていくのか興味ふかい作りになっている。

宮部みゆきファンの人もはじめての人も満足できるだろう。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.190
(5pt)

人間というものの醜さ、弱さを考えさせられた

宮部みゆきの楽園の後半部分である。

前半から一転し物語は一気に核心に進む(当たり前だが)

人間を支配する、生殺与奪を握り間違った満足感、全能感に溺れた者が犯人であるという設定。
これは実は模倣犯でも同じであったという。

実際の事件の規模は違うが人間というものの醜さ、弱さを考えさせられた。
(もちろんフィクションではあるけれども)

また身内にどうしようもない人物がいるという設定も誰にとっても他人事ではなく
色々と考えさせられた。

大半の人間はつきあいをやめるのだろうが・・・と言っても本書で登場した
金川会長のような態度を持つ人がいなくなってしまっては社会は
ますます住みにくくなるのではないだろうか・・など色々考えは広がる。

当然だが、答えは本書にはない。しかし考えぬくこと、様々な事態を
想定すること、発想を豊かにすることが大事なのだというメッセージが
本書にあったように思えてならない。
楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.189
(4pt)

程良い長さです

宮部みゆきの現代を舞台とした長編小説。
2005年途中から産経新聞で連載していたものを書籍化している。

模倣犯で活躍した人物、前畑滋子が登場。
かつて2004年に読んだ模倣犯の雰囲気はこうだったかなと懐かしく思えた。
と言ってもさすがに模倣犯ほどの超長編ではなく、適度な長さであると思う。

模倣犯の長さでは時間的にも精神的にも余裕がないと読み終えることが難しいと思う。

その点本作品は良い。謎に関しても超能力に関するものが出る。
宮部みゆきの現代小説はしばしばそういった展開がある。

(蒲生邸事件、龍は眠る、クロスファイアなど)

ただし、本作はその異能者が既に他界している設定であり、
どのようにもつれる糸をほどいていくのか興味ふかい作りになっている。

宮部みゆきファンの人もはじめての人も満足できるだろう。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.188
(5pt)

語られざるものの行方。

「この世には不思議なことなど何一つ無いのだよ」。京極夏彦の「京極堂シリーズ」における中禅寺秋彦の言葉である。にもかかわらず、このシリーズには言葉とは裏腹に「不思議なこと」が常に一つだけ存在する。それは他でもない榎木津礼二郎の「他人の記憶を見る能力」である。彼等を巡る出来事は論理的に解決されるが、彼等自身に関わるこの能力だけは何故か説明が放棄されている。世界の論理的解決を支える根本的な「語られざるもの/語りえぬもの」の存在。
 『楽園』は、榎木津と同様の「能力」を中心に据えた物語である。果たしてその能力は本物なのか、それとも論理的説明がなされ得るものなのか。出来事はそこから始まる。だがその「能力」の持ち主は既にして故人であり、それ故に調査は思いがけぬ方向へ引きずられ、予期せぬ人物が想像の埒外にある過去を晒す。家族を巡る秘密は、幾つもの「事件」を巻き込んで渦中の人々を揺さぶる。過去の発掘、複数の家族の「歴史」の再構築。果たしてその結末は? 「語られざるもの/語りえぬもの」は言語の中に定着されたのか? 繊細で巧みな文体によって綴られる物語の終局は、多分予定調和と言えば言えるが、それにしても美しい物語の閉じ方ではある。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.187
(5pt)

語られざるものの行方。

「この世には不思議なことなど何一つ無いのだよ」。京極夏彦の「京極堂シリーズ」における中禅寺秋彦の言葉である。にもかかわらず、このシリーズには言葉とは裏腹に「不思議なこと」が常に一つだけ存在する。それは他でもない榎木津礼二郎の「他人の記憶を見る能力」である。彼等を巡る出来事は論理的に解決されるが、彼等自身に関わるこの能力だけは何故か説明が放棄されている。世界の論理的解決を支える根本的な「語られざるもの/語りえぬもの」の存在。
 『楽園』は、榎木津と同様の「能力」を中心に据えた物語である。果たしてその能力は本物なのか、それとも論理的説明がなされ得るものなのか。出来事はそこから始まる。だがその「能力」の持ち主は既にして故人であり、それ故に調査は思いがけぬ方向へ引きずられ、予期せぬ人物が想像の埒外にある過去を晒す。家族を巡る秘密は、幾つもの「事件」を巻き込んで渦中の人々を揺さぶる。過去の発掘、複数の家族の「歴史」の再構築。果たしてその結末は? 「語られざるもの/語りえぬもの」は言語の中に定着されたのか? 繊細で巧みな文体によって綴られる物語の終局は、多分予定調和と言えば言えるが、それにしても美しい物語の閉じ方ではある。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.186
(3pt)

話の展開に新鮮さがない

宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。

ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。

さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。

主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。

サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。

その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。

感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。

女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.185
(3pt)

話の展開に新鮮さがない

宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。

ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。

さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。

主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。

サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。

その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。

感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。

女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.184
(3pt)

話の展開に新鮮さがない

宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。

ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。

さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。

主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。

サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。

その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。

感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。

女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.183
(4pt)

宮部氏の変化を感じる

摸倣犯や以前の作品は、面白いんだけど、言葉の端々に格調の不足を感じ、残念に思うことがあった。
久しぶりに読んだ本書は、以前感じた残念さがかなり減っている。
宮部氏なりに歳を重ねたことが伺える一冊だと感じた。

全体を通して楽しく読めた。その点で筆者の狙いは達成されていると思う。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.182
(4pt)

宮部氏の変化を感じる

摸倣犯や以前の作品は、面白いんだけど、言葉の端々に格調の不足を感じ、残念に思うことがあった。
久しぶりに読んだ本書は、以前感じた残念さがかなり減っている。
宮部氏なりに歳を重ねたことが伺える一冊だと感じた。

全体を通して楽しく読めた。その点で筆者の狙いは達成されていると思う。

楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.181
(4pt)

多くの人に読まれるのがわかる

宮部みゆきは余りにメジャーになりすぎて、ちょっと距離を措くようにしている。時代小説もいくつか書いているようだが、山本周五郎などを読んできた私には食指が動かない。

ただ現代ミステリーの宮部となると話は別だ。初期の頃に「火車」を読んだのが強烈な印象として残り、奇しくもこれが、山本周五郎賞を受けている。

その後、「火車」を超える作品を見かけないが、それでも読まずにいられない魅力がある。

何といってもその読み易さが魅力なのだが、読み易さの中に、肌理が細かいというか、宮部ワールドならぬ、宮部ワードという言葉の魔力を駆使するのだ。

従って、知らない間に物語の世界へ入り込んでしまう。そして、その居心地のよい小舟に揺られているだけでよいのだ。

本書もまさにそうで、その上に何回となく泣かされた。本書の内容で、交通事故で無くなった親の気持ちは身につまされる。そして親の愛情の深さに納得させられる。

内容そのものには初期の圧倒的な面白さはないが、円熟さを帯びてきたというか、巧いというか、こういうのを書くから、宮部みゆきが多くの人に読まれるのだなと思えるのだ。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.180
(4pt)

多くの人に読まれるのがわかる

宮部みゆきは余りにメジャーになりすぎて、ちょっと距離を措くようにしている。時代小説もいくつか書いているようだが、山本周五郎などを読んできた私には食指が動かない。

ただ現代ミステリーの宮部となると話は別だ。初期の頃に「火車」を読んだのが強烈な印象として残り、奇しくもこれが、山本周五郎賞を受けている。

その後、「火車」を超える作品を見かけないが、それでも読まずにいられない魅力がある。

何といってもその読み易さが魅力なのだが、読み易さの中に、肌理が細かいというか、宮部ワールドならぬ、宮部ワードという言葉の魔力を駆使するのだ。

従って、知らない間に物語の世界へ入り込んでしまう。そして、その居心地のよい小舟に揺られているだけでよいのだ。

本書もまさにそうで、その上に何回となく泣かされた。本書の内容で、交通事故で無くなった親の気持ちは身につまされる。そして親の愛情の深さに納得させられる。

内容そのものには初期の圧倒的な面白さはないが、円熟さを帯びてきたというか、巧いというか、こういうのを書くから、宮部みゆきが多くの人に読まれるのだなと思えるのだ。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.179
(3pt)

面白い、が、超能力ネタの展開に少々残念

純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。

しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。

いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085